仮に独立したとして、ダライ・ラマは世襲制というか、生まれ変わり制を維持するんですか。ダライ・ラマが最高指導者の地位を維持するんでしょうか。それとも民主政治体制をしいて、自らは「国民の象徴」として引くんでしょうか。
実際の政治は議会と内閣で運営して、ダライラマは象徴的な存在として直接政治に関与しない政体が現実的だとは思います。
しかし、その場合でも宗教指導者として、一定の政治的影響力は持つことになると考えられます。
いずれにせよ近代国家としての経験を持たないチベットが、独立または自治権を獲得しても、政情不安など政治的なリスクは何十年か抱えることになると思います。
>独立または高度な自治ができる政体なのでしょうか。
何を持って高度と位置づけるかは判りませんが、現在のダライ・ラマならば統治はそれほど難しくないでしょう。
チベット人どうしでの争いも単一民族、単一宗教なので起こりにくいと思います。
不安材料としては、現在のダライ・ラマがインドに亡命した時点で「自分だけが逃げた!」と思っている人が少なからず居る事と、パンチェン・ラマが現在は中国政府が主張する子供が居るだけで、チベット側が主張する子供は中国政府により行方不明になっている事ですね。
>生まれ変わり制を維持するんですか
ダライ・ラマは昔から転生すると信じられていますので、これは恐らく変わらないです。
ダライ・ラマの死後に生まれた子供から探し出すので、数年の歳月を要する場合もあります。(過去には色々な騒動もありました)
>最高指導者の地位を維持するんでしょうか
今ならば、ダライ・ラマが統治するでしょうが、現在のダライラマが亡くなった後はクーデターでも無い限りはチベット政府がダライ・ラマを探し出し、成人するぐらいまでは代行するのではないでしょうか?
それか、可能性は低いですが、パンチェン・ラマが代行するかのどちらかですね。
ダライ・ラマが独立を果たした場合に完全に民主政治体制になる可能性はほぼ0%ですね。
部分的に民主政治を取り入れることはあっても、ダライ・ラマが天皇の様な象徴に成下ることは宗教上ありえないと思いますよ。
ひとつひとつ丁寧にありがとうございます。
そうでした。彼らの宗教性は象徴とか儀礼とかのレベルじゃないということを失念していました。
宗教が血肉なんですよね。それを忘れていると、迂闊に民主制とか口走っちゃう。すみませんでした。
バチカンは”一応”選挙制ですが、密室制なので、つまりはチベットも同じような事かも知れません。
ただ、バチカンと違うのは確かに「国民」がいることです。
どうなんでしょうね。