個人的にほんのちょっとだけ漢方薬の勉強をしていたことがあるのでその辺の知識を含めてコメントさせて頂きます。一般的な鼻炎薬や風邪薬には抗ヒスタミン作用を持つ成分が入っており、これが鼻粘膜で起こるアレルギー作用を鎮める事で鼻水が止まる訳です。しかし、抗ヒスタミン作用は全身に影響するので、その関連で眠気を副作用に持つのは周知の通りです。
なぜ抗ヒスタミン剤は眠気が出るのでしょうか?
http://health.nifty.com/cs/kcolumn/kafun/050/1.htm
漢方薬は、一般に「証」(体質や治療対象となる症状の特徴)が合った薬を飲めばキチンと効きますし、その場合は飲んだ時の味や匂いもあまり気にならないと言われています。つまり、基本は体質改善薬であるので確実に症状が改善するまでには多少の時間がかかりますし、単に風邪を引いた100人全員が葛根湯を飲んでも、合う合わない人それぞれということです。漢方薬を専門に調合している薬剤師や漢方医に相談するとオーダーメイドの適切な配合比率の漢方薬を処方されると思います。あくまで世間で販売されている「漢方薬」は調合比率や量を万人向けに調整したセット処方を元に化学的に抽出した「エキス成分」ですので、誤解の無いように。
葛根湯
http://store.shopping.yahoo.co.jp/drugpure/k4987138466006.html
葛根湯加川きゅう辛夷
http://store.shopping.yahoo.co.jp/drugpure/k4987138466037.html
葛根湯は、分かりやすく言うと「インフエンザっぽい風邪」(熱っぽくて身体の節々が痛む様な風邪)に効くとされています。私の知る限り、鼻炎で内服する事はありません。葛根湯加川きゅう辛夷には葛根湯の同成分に加えて、慢性鼻炎に効くとされる辛夷等が入っているので、花粉症対策などでは使えるかもしれません。別の漢方処方として、小青竜湯も鼻炎中心の風邪薬/抗アレルギー薬として有名ですので、「証」に合わせて御検討されてはいかがでしょうか?
これらの副作用で、眠気に関する報告は殆ど無いようです。1人もいないのか?と言われると自信はありませんが、そもそも漢方薬の化学的分析については未解明な部分も多いので、提示したリンク先などについては参考程度として御理解下さい。アレルギーなどの無い健康な成人がこれら漢方薬の標準量を内服継続したとしても極端な副作用は出現しにくいと言われていますが、薬剤師にきちんと相談なさった上で検討する事をオススメします。
御身体には十分御留意下さいませ。
御粗末さまでした。
とても詳しい内容、ありがごうございます。眠気は伴わないようですね。自分に合ってるか確かめて漢方薬を飲みたいと思います。参考になりました