1208753533 【イエはてな】イエコト・ミシュラン#011


日々の暮らし、こんな時どうしてますか?○○できるいいアイデアありませんか?イエで○○するとしたらどんなプランにしますか?“イエコト・ミシュラン” は、暮らしに楽しくオドロキ!なアイデアを語らい、★(一ツ星)~★★★(三ツ星)のミシュラン評価をしていく質問&トークコーナー。ハウスキーピング、キッチン、ガーデンインテリア、ハンドメイド、パーティ、ヘルス、ペット、ホビー、AV、キッズ、エコロジー、リラックスタイム…さまざまなイエのコト、暮らしのシーンをひろげるサプライズアイデアを!毎回の質問にあなたのアイデアをご投稿下さいね!

#011 THEME:「安心・ナチュラル・健康な暮らし環境づくり」を教えて下さい

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回答613件)

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殺虫剤を買わない、使わない TomCat2008/04/24 14:58:06ポイント11pt

暮らしの中の最大の直接的な毒と言えば、文句なく殺虫剤が代表格でしょう。もちろん家庭用の殺虫剤には、環境中で長い間残留しないといった、それなりの安全性は考慮されています。しかしそれは兵器として使う毒ガスなどに比べれば、という程度の安全性です。

 

たとえば有機リン系殺虫剤。蚊取り線香なんて代表的ですね。私に言わせれば、あれはサリンと同じなんです。

 

一日経った後の安全性は全く違います。しかし煙が出ている瞬間、その殺虫成分はコリンエステラーゼ阻害作用という、サリンと全く同じ作用機序を持つ毒物なんですよ。そんなもの、微量だって吸い込みたくないじゃないですか。だから私は、蚊取り線香ひとつにしても、絶対に買いません。使いません。

 

もちろん、世の中には人体に対しては全く影響を与えないことが明らかな殺虫剤もあります。虫と人間などの哺乳類とでは神経の作りが違いますから、そこに着目して、虫だけに作用して哺乳動物には無害、といった殺虫剤も作られているんです。それならいいじゃないかという考えもあると思いますが、私はそれも否定します。

 

なぜなら、虫は自然界の所属だから。虫一匹殺せば、それで確実に自然は破壊されていくんです。昔は大量の虫がいましたから、一匹くらいならまあいいかと言えたでしょう。でも今はもう違います。虫一匹が、とても貴重なんです。

 

ゴキブリが貴重? ハエが貴重? お前、頭おかしいんじゃないの? という人もいるかもしれません。たしかにそれらの生物は、まだ都市空間にもたくさんの個体数を残しています。しかし、ハエ一匹殺そうと使った毒物が、その区域で絶滅寸前にある他の生物を殺さない保証がどこにあるでしょうか。私はそれを考えるのです。

 

殺虫剤は、その種類、成分、作用機序にかかわらず、確実に自然環境を破壊する力を持っています。いったい毎年毎年、どれだけの殺虫剤という猛毒が生産され、出荷されているでしょうか。一軒あたりの使用量は微々たるものでも、全国規模になったら、その環境への影響は、無視できないものになっているはずです。

 

だから、たとえ私一人からでも、それを買わない、使わない。虫とはできるだけ共存を図り、共存が無理な種類の虫はその習性を知って上手に忌避していくことで、場所を分けた併存を目指していく。そういうライフスタイルに徹底していくことにしています。生き物同士、相手をよく知れば、それが可能です。殺虫剤は要りません。

出きれば、そうありたいです・・・ Lady_Cinnamon2008/04/25 02:12:07ポイント12pt

 たとえ害虫と呼ばれても・・・、命あるものばかりですからね。同じ地球という居住空間の中で暮らす生き者同士、共存していくのが理想的だと思います。

 

(といいつつ、私はゴキブリは大の苦手なので、共存できても対面は避けたいです・・・)。

 

 「殺虫剤」、特にスプレータイプのものは、私にとって健康被害が大きいです。両親にとっては平気なのですが、私はあの如何にも合成化学物質ですという臭いで吐き気をもようします・・・。

 

 

 話は飛びますが、私が子供の頃に住んでいた社宅が、お化け屋敷のように木々や植物に囲まれていまして、いわゆる害虫と呼ばれる虫も多くいました。その頃のイエは衛生面が酷かったこともあり、ゴキブリも例外なく大量発生していた時期を過ごした事があります(当時の暮らしは今とは比べ物にならないほど差があります)。

 

 父と私は体が弱い方でして、その衛生面の劣悪環境の中で腹痛やらを起こし、その原因の一つにゴキブリの異常発生が指摘されました・・・。なんと彼らは・・・夏場の冷蔵庫にまで侵入してしまったのです(今思い出すと身の毛もよだつ暮らしぶりでした。床板も抜けてる所がある古家でしたので)。

 

 両親は殺虫スプレー片手に躍起になっていましたが、私は殺虫剤の方が苦痛でした。試行錯誤もしましたが、食中毒などにならないようにということで、駆除体制を取らざるをえませんでした(当時は既に屋内衛生改善で済むレベルでなく、家屋周辺の繁殖数が異常だという話しだったので)。

 

 また、やぶ蚊などももれなく大量発生して、私は体中を刺されて熱を出したことがあります。当時は電機製の蚊取りマットでしたが、やはりあの臭いも辛かったです。でもその当時の私にとっては必要なものでした。

 

 

 大人になって一人暮らしを始めたとき、蚊取り機や殺虫剤は持っていきませんでした。しかし、初めての夏に体中を蚊に刺されたらしく、その時も熱が出てしまいました。やむを得ず、蚊取り機を使いました。数年後、別の所へ引越した先で、昔ながらの除虫菊から作られた渦巻きタイプ(緑でなく茶色)の物を見つけました。効果は従来の緑の線香より弱いのですが、臭いも酷くなくその線香に変えました。

 

 

 さて、今住んでいる自宅では、最初の頃そういった対面したくない虫は出てきませんでした。でも、年数がたつとご近所さんから引っ越してくるのか、やはり入ってきてはいけない所に迷い込んできてしまいます・・・。

 

 TomCatさんの精神で、共存を図りたいとは思うのですが、今はその域に達せずにいます。

 

 高齢の父が相変わらずお腹が弱いので、父の健康被害になるんじゃないかという懸念が払拭できていません。なので、侵入してはいけないところ(キッチン・食品棚など周辺区域)には、ゴキブリホイホイを置かせてもらいます(私が不在の頃は殺虫スプレー使い方だいだったそうですが、寧ろ害毒なので止めてもらいました)

 

 運悪くうちのキッチンに迷い込んで、ホイホイに捕獲されてしまったゴキブリには悪いのですが、これもお互いの運が悪かったということで、こちらの都合を押し付けさせていただいています。

 

 一方、蚊の方ですが、私が一人暮らし中に途中まで使っていた蚊取り機を、昨年まで使っていました。私としては、やはり網戸から入ってこられてしまうと、お互いの健康のため(彼らにとっては命の保証)にならないので、昔ながらの製法の線香(化学合成物質でないもの)を取り入れようかと考え中です。

 

 せめて網戸近くから、線香の臭いをキャッチして殺虫される前に「寄り付いたら危険だ」という合図を送るためです。(天然素材でも殺虫効果はあるでしょうから、気休めのエゴだとは思います。ただ、これがせめて私にできる配慮かと考えています)

 

 

 「殺虫剤」ではなく、彼らが侵入禁止区域に入れない、あるいは入っては危険だと察知させるという意味での「防虫剤・除虫剤」があったら、お互いの住み分けのイザコザが減るのではないかとも考えます。

 

 

 似たような事を考えている人もいるようで、次の記録を見つけました。

 ●除虫菊について

  >http://oshiete1.goo.ne.jp/qa973631.html

 

 除虫菊は蚊取り線香の原料だったものですが、植物自体に殺虫効果があるわけではありません。除虫菊を乾燥させて線香にし、それを燃やした時に出る物質が殺虫効果をもたらします。

 

 上記のサイトでは、昔除虫菊が栽培されていた地域の人の体験談が書かれています。除虫菊を栽培することで、殺虫効果まではなくとも、虫除け効果が『ある程度の効果は』あったと書かれています。

 

 また参考サイトに、ハーブなどの野草を育てることで、殺虫でなく虫除け効果が得られるという話もありました。

 >http://www.eisai.co.jp/museum/herb/familiar/insecticide.html

 

 

 矛盾・エゴだらけのコメントになってしまいました。

 

 殺虫剤でなく、虫除け・防虫効果のある代替アイデアで、完全な共存体制は作れなくとも、お互いの居住条件の衝突が避けられるかもしれません。

 

 万人が完全体制をとれなくとも、TomCatさんの考え・・・自然界との共存・命を奪う行為・・・について多くの人が考え、自然への影響を低減できることができたら、それはそれで小さな1歩になるのではないかと考えました。

殺虫剤は問題の根本を何も解決してくれません TomCat2008/04/25 07:50:41ポイント10pt

問題の根本は、人も虫も「群生」であるということだと思うんです。個体でいくら忌避しようとしても、個体対群生では、その効果はたかがしれています。殺虫剤というのは、その「たかがしれた対抗」のための手段でしかないと思うんです。

 

蚊やハエは、社会の努力で、その発生を防ぐべき存在なんだと思うんですよ。殺せ、絶やせではありません。不幸な命の発生を防ぐ。この考え方で行くべきだと思うんです。

 

自然のない場所に虫を発生させたら可哀想だ。本来自然界の所属であるはずの昆虫を都市に侵入させたら、彼らはどうやって生きていかねばならないか。そんな不幸を防ぐために、貯まり水を除去しよう、木々を適度に剪定して通気を確保しよう、生ゴミを除去しよう、入っては不幸になる場所に呼び込まないようにしようと。そういう社会努力が必要だと思うんです。

 

侵入してから迎撃する。これでは戦争です。平和を守るためには、侵入を未然に防ぐ外交努力が必要です。虫と人の関係もそれと同じだと思うんです。

 

一人では出来ません。人も生物として見れば群生です。その人の群生を社会と呼ぶんです。社会の努力が必要です。

 

ただ、ゴキブリに関しては、彼らはかなり人間の生息環境に順応します。いわば「共生可能な生物種」なんです。したがって、彼らは人の家で幸せに暮らしてしまいます。こういうのは、個人の努力で丁重にお引き取り願うしかありませんよね。

 

そのために必要なことが、卵の移動です。彼らは人の家に住み着く虫ですから、卵を家の中に産んでいるわけです。そこからどんどん新しい個体が孵化してきます。卵を放置しておいたら、いくら成虫を捕まえても、何の効果も上げられないんです。これが、外部から侵入してくる虫との対応の違いになります。

 

もちろん卵に対しては、たいていの殺虫剤が効きません。部屋中をガス室のようにする燻煙タイプの殺虫剤すら、卵に対してはほとんど無力です。物理的に卵を移動させるしか、手はありません。

 

ゴキブリは、たいていの場合、物陰に産卵します。キッチンの流し台の隅や下、そういう所に、卵鞘と呼ばれるエンドウ豆の鞘のような物に守られた卵を産み付けます。少々大がかりになりますが、どけられる物を片っ端からどけてこの卵鞘を探し出し、それを除去しない限り、ゴキブリにお引き取り頂くことは不可能です。

 

と、まあ、こんな具合。殺虫剤は毒性が強い割に役立たずなんです。つまり、人間にばかり被害を与えて、問題は何も解決してくれないのが殺虫剤なんですよね。

 

だいいち、殺虫剤に劇的な問題解決効果があるとしたら、そんなもの売れるのは発売当初のみ。問題が解決した翌年からは、パッタリ売れなくなるはずじゃないですか。なのになぜ何十年も、同じような物を売り続けているのでしょう。そんなダマシ商品が大手を振って売られ続けていること自体、私は問題だと思っています。

 

殺虫剤に幻想を抱いている限り、人は「害虫」と呼ばれるような虫の被害からは逃れられません。相手の生物の繁殖の仕方を知り、習性を知って、お互いが健全な生息環境に住み分けていける方法を考える。人の知恵は、そこに発揮されるべきなんです。殺虫剤に対する幻想が、その努力を阻害します。使わないとキッパリ決めてしまえば、本当に効果的な対処方法が見えてきます。

理解できます YuzuPON2008/04/25 10:35:27ポイント10pt

「洗剤でなければ汚れは落ちないという思い込みを捨てる」と、とてもよく似ていると思います。殺虫剤がなければ虫の害は防げないという思い込みが、かえって根本的な対策を邪魔しているわけですね。ちょっと視点を変えて、そこに科学的な考察を加えていけば、思い込みにとらわれていた時よりもずっと高い効果が得られることは、暮らしの中に多々あると思います。

虫に関しては、心理的な不快感から殺してしまいたいと考える人も少なくないですが、それもちょっと冷静に考えれば、殺虫剤を使えば物陰に生き物の死体がゴロゴロ、そちらの方がよほどに気持ち悪いし衛生にも悪いと理解できるはずだと思います。

暮らしの中に根強く残る思い込みの打破というサプライズで、健康で快適な暮らしが広がっていけばいいですね。

思い込みと180度逆のサプライズを楽しむ考え方 momokuri32008/04/25 20:50:11ポイント9pt

殺虫剤にしても洗剤にしても、こういうのは実際に一度、騙されたと思ってでもいいから徹底してみるとよくわかるのでしょうね。人は今まで思いこんでいたことの180度逆の考え方を提示されると、考える前に反射的に否定してしまうものです。理解はできても、理想的にはそうだが現実には無理、としか考えられません。そこをちょっと乗り越えて、それを楽しいサプライズと受け止めて、一度やってみるかと動き出すことができたら、きっと暮らしが大きく変わると思います。

このツリーに賛成とレスできる人は少ないかもしれませんが Fuel2008/04/26 01:38:18ポイント8pt

私はあえて賛成票を投じます。殺虫剤は武器と同じです。生命殺害の毒物です。他のツリーにありました。武力は必要ではなく必要悪なんだと。それと同じです。どうしても使わざるを得ない時、それは必要悪として、罪悪感を持ちながら使うべきなのです。

殺虫剤ではなく、殺戮毒物と呼びましょう。小さな虫にとって殺虫剤の一吹きは世界の終焉にも等しい殺戮です。家庭において殺戮毒物は最終兵器と考えましょう。どうしても必要として使用に踏み切る時にも、その前に他の手段はないかを検討することが必須だと思います。

殺虫剤、ありません asukab2008/04/26 05:45:54ポイント7pt

 というか、無くても住める涼しい環境なので必要がないのですね。渡米依頼、殺虫剤という言葉さえ忘れていました。去年大変な目にあった猫の「ノミ」ですが、夏場は家の中に入れず、入り口のポーチで暮らしてもらっています。そして処置も体に優しいハーブ(ミント)使用。

 ゴキブリは当地では見かけないので、やはり気候にだいぶ助けられていますね。昔ながらのハーブ、薬草使いで対処できるのでは…と楽観的に考えています。

 クモは家の中で遭遇しても、いつもそのままにしています。あるいはコップに入れて、外に逃がしてあげます。ただ、オーストラリアではクモを見つけると人々はいつも大騒ぎしていました。毒クモの可能性があったからですが。熱帯地方は大変かもしれませんが、それでも共存は可能でしょう。

毒虫は来たら逃げますね tough2008/04/26 08:28:50ポイント6pt

たしかに熱帯には強い毒を持っていたり、危険な伝染病を媒介したりする虫も少なくないでしょうね。しかし日本にもへたをすると命に関わるような毒を持った虫はいます。ムカデなどはその代表だと思いますが、こういう虫に出会ったら、もう殺虫剤なんて考えている前に逃げますね。以前クラブの合宿中にムカデが出たことがありましたが、筋骨隆々のマッチョどもが、それこそ蜘蛛の子を散らすように逃げました(笑)。

殺虫剤を否定する考え方は、一見そうした毒を持っていたり伝染病を媒介する虫の害を甘んじて受けろということに受け止められがちだと思いますが、私はそうしたある意味人間より強い生物に対しては、殺虫剤も無力ではないかと思います。そうした虫たちの住みかに人間が入っていくとすれば、やはりそこを人間のみに適した環境に完全に作り替えてしまうしかないでしょう。大変な自然破壊になってしまいますが、人間が入植するというのはそういうことなのだと思います。

そうして破壊してしまった跡地に住む人間は、そこにわずかに残った虫たちをさらに殺すのではなく、懺悔の心を持ってその虫たちを安心して生息できる場所に移動させてやるのが本当だろうと思います。そんなことはなかなかできませんし、している人もいませんが、本当ならそうあるべきだと思います。

猫のノミはちょっと考え方が難しいですね TomCat2008/04/26 13:01:20ポイント5pt

昆虫とは言っても、ノミの場合、宿主から見ると「寄生虫」なんです。寄生生物は共生とは言っても一方だけが利益を得る「偏利共生」で、これは一種の病原体としての存在なんですね。したがって、宿主に何らかの病変が見られた場合、どうしてもその治療が必要になってきてしまいます。具体的な疾患としては、ノミそのものの吸血による貧血およびアレルギー性疾患、ノミが媒介する条虫などの内部寄生虫症およびヘモバルトネラ・フェリス(リケッチアの一種)による伝染性貧血といったものが代表的です。

 

この治療には、まず病原体としてのノミを除去しないわけにいきませんから、そこからはじめます。そこで使われる薬剤は、当然ノミを殺してしまう薬剤となります。細菌が病原体の場合、内服薬としては抗生物質などがよく使われますが、これもその名の通り生物の発育を阻止または死滅させる物質です。それと同じことを、昆虫であるノミに対して行ってしまうわけです。

 

このような治療行為として寄生虫を死滅させることまで、私は否定することは出来ません。それは命を奪うという点では情緒的には残酷な行為ですが、そこに使われる薬物は環境中に散布される物とは違い、一個体に寄生している生物にのみ限定的に作用する物ですから、その点は分けて考えるべきだと思っています。

 

私はけっして、情緒的に「殺す」という行為を全否定するわけではないのです。私達は日常的に、身を守るための殺戮を、意識せずにたくさん行っています。殺菌、消毒、みんな殺戮です。細菌にも尊い命があります。意味があって地球上に存在しています。しかし身を守るために他の生物を殺すことも、またやむを得ない自然の営みです。

 

人も生きるためにたくさんの殺戮を行っています。だからこそ、それ以上の無益な殺戮はやめるべきなのです。特に自然環境に影響を与える殺戮は、他に代替手段がない限り極力避けていくべきだと考えています。そのための、殺虫剤不使用なんです。

 

さて、ノミの場合、一度ついてしまうと一匹の成虫がたくさん卵を産みますから、すぐに手に負えない状態になってしまいます。理想的には、最初からノミのいない環境、すなわち完全な室内で飼うことが確実ですが、付いてしまった場合は、やむを得ず駆除の対策を取らざるを得ません。

 

このためには、猫一個体のみに作用してその外部に影響を与えにくく、昆虫類の神経系にのみ選択的に作用する滴下外用投与タイプのフェニルピラゾール系製剤(フィプロニル)が日本では多く使われています。

 

フィプロニル系の薬物の中には環境中に散布される農薬として作られた物もあり、これは自然環境に多大な影響を与えるとしてヨーロッパの一部では禁止措置がとられていますが、滴下タイプの動物用医薬品として製造されている物は動物一個体の範囲を超えての影響は微細で、環境負荷はほとんどありません。投与した動物に人間が触れてもほぼ安全です。

 

同時にメトプレンなどの昆虫幼若ホルモン類似薬を猫に外用投与し、それに触れたノミから生まれる卵の孵化を阻止します。こうして対策を行った後、もう外に出さないようにすれば、その後はもうノミを殺さずに済みます。

 

理想は、最初から人の生息環境にノミを呼び込まないことですが、どうしてもという場合は、一度だけ限定的に、こういう措置がやむを得ない場合も有り得ます。

 

こうして書いていくと、なんだよ、偉そうなことを言っておきながら結局ノミは殺すのかよ、とお思いの方もあると思いますが、寄生虫としてのノミは病原体として扱わざるを得ないんです。抗生物質で細菌を殺すなと言えない以上、病原体としての寄生虫を殺すなとも言えません。

 

もちろんノミの命は軽く、猫の命が重いということではありません。命の重さはあらゆる生物に同等です。しかし、飼い主として責任を持つ猫に治療の必要が生じれば、自然界における身を守る戦いと同じことをせざるを得ないと。命の尊さを認識しながらも、一方を生かすために一方を殺すことも命あるものの営みであると、そう対応せざるを得ないということです。

 

こうして命を見つめていくと、いかに一つの命は、他の多数の命の犠牲の上に成り立っているかが分かります。だから、無益には殺せない。必要があっても、他に代替手段がないかを真剣に考えたい。そう思います。病原体を持つ疾患の治療は、その実、病原体に対する殺害です。だから、最善の手段は治療より予防。つまり命ある生物を病原体として呼び込んで不幸にしてしまわない努力が求められると思うんです。

 

色々難しいですね。

私も理解できます Catnip2008/04/27 04:05:57ポイント4pt

人も他の動物も、植物も含めて、全てが連動して生きています。その大きな環の中で、ある時はお互いが対立しながら、ある時は助け合いながら、それぞれの種がそれぞれの種を守りながら何億年とやってきたのが地球です。

生存の戦いは当然あります。しかし、自然界での生存のための戦いは極めて限定的です。局地的にのみ展開されます。人はそれを、無駄に広範囲にやりすぎということですね。殺虫剤や農薬の使用は、自然界に本来あった生存のための戦いに比べて影響の及ぶ範囲が大きすぎるのです。

戦争も同じです。武力の是非の議論になると、お決まりのようにお前の家族が危険にさらされた時それを武力で排除しないかと言う人がいます。それはします。しかしそれは極めて限定的な生存のための戦いです。広範囲に無関係な人々までを巻き込んで行われる戦争とは全く異質の行動です。

殺虫剤は家庭における最終兵器との指摘がありました。私もそれに同感です。まず異種生物同士共存併存が可能かどうかを検討し、それが無理なら生存環境を分けることを検討し、それも無理なら極めて個別的限定的な駆除を検討すること。寄生虫に対する治療がこの段階に相当すると思います。普通の虫ならその前段階で対応できることがほとんどだと思います。最終兵器は最後まで登場させずに済むはずです。

殺虫剤 eiyan2008/04/27 21:50:38ポイント3pt

これから夏の蚊には悩まされます。

殺虫剤で一発殺す事は簡単ですが、これらの話をみるとそうではないのですね。

出来るだけ殺虫剤は使わない様にしたいですね。

自分自身に感じていた疑問を解決してくれました CandyPot2008/04/28 11:18:41ポイント2pt

私は虫一匹でも殺されたくありません。でも、自分自身知らないうちにたくさんの命を奪っているだろうし、食べるためにもたくさんの命を犠牲にしているし、もし自分の飼っているペットにノミやダニがついてしまったらそれを放っておくわけにはいかないだろうし、そういう矛盾をどう考えたらいいのだろうとずっと思っていました。そういう自分自身に対して思っていた疑問が、このツリーで解決されました。とても勉強になりました。もし再び疑問が湧き上がってきた時には、またこのツリーをよく読み返してみようと思います。本当にありがとうございました!

夏の蚊 lovelykuma2008/04/28 11:36:12ポイント1pt

あのイライラには勝てません。

殺虫剤必須ですね。

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