経済効果意外の観点で、北京でオリンピックをしたい理由を述べている記事を教えて下さい。
世界にアピールとか・・・そういうことで構いません。
宜しくお願いします!
こんにちは。
「タイムズ」はこのほど、「中国が北京オリンピックを主催する目的は1936年にドイツのヒトラーが主催したオリンピックと同じで、自画自賛のためである」と非難しました。
少し古いニュースですが、上記のようなニュースがありました。ドイツのオリンピックになぞらえてしまうのは気の毒な気もしますが、そうした見方ができるくらい、デリケートな政治問題を抱えていそうですね。
オリンピックは「政治」か「商業」か 政治とオリンピック
http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20020123/inde...
十分に近代化されていて、政治の仕組みは欧米とは異なっても、理解できない存在ではない、といったことを世界にアピールしたいのではないでしょうか。結果、経済効果もついてくるのではないかなと。
北京オリンピックのもたらす経済効果
http://research.rakuten.co.jp/china/report/20040826/
上の経済の他には、国家・都市の国際的地位の向上、スポーツ強化などでしょう。
特異な五輪なのか…中国「国威発揚の舞台」貫く
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/feature/20080411/
中国は1950年代から旧ソ連のノウハウを受け、幼少時から一部のエリートを、国の丸抱えで育成する「ステートアマ」システムを作り上げた。五輪などの国際舞台で優秀な成績を挙げることで国威発揚につなげる「挙国体制」とも呼ばれ、国家体育総局幹部は「貧しい当時の中国が最低限の投資で最大限の効果を上げるには、この方式しかなかった」と話している。
政治色は現在でも、様々な個所に見える。
聖火リレーでは、IOCから危険を指摘されながら、史上初の試みとして、世界最高峰チョモランマ(英名エベレスト、8848メートル)の登頂を盛り込んだ。登頂隊員は、チベット族など少数民族を中心に、国内の大多数を占める漢族、さらに女性も含めた構成とし、「56民族団結、男女平等」という中国政府の政治理念をアピールする場と位置づけている。
さらに、国内リレールートの114都市には、毛沢東、トウ小平、江沢民、胡錦濤といった歴代最高指導者の出身地や革命の聖地を盛り込んだ。国際ルートでも、香港、マカオの両特別行政区と連携する形で台湾の台北を組み入れたが、この計画は、陳水扁政権から「台湾を中国の一部と見なす意図がある」と反発を受け、拒否された。
中国共産党の、五輪へのかかわりも強まっている。党幹部で作る北京五輪の最高責任機関「北京五輪指導小組(グループ)」の組長には、胡錦濤国家主席の後継者とされる習近平・国家副主席を据えており、北京五輪組織委員会の態度表明には、このグループの事前承認が必要とされる。
最近2年間の北京五輪関連の式典では、党内序列ナンバー3の温家宝首相、ナンバー2の呉邦国・全国人民代表大会常務委員長と、出席する国家指導者のレベルが順番に上がり、今年3月31日の聖火北京到着の式典では、ついに最高指導者の胡主席が登場してトーチに聖火を点火。北京五輪が党の威信をかけたイベントであることを、内外に強くアピールした。
ふむふむ、ありがとうございます。
経済的というのに近いかもしれないですが、まずインフラを整備する名目とお金ができますね。
東京オリンピックや長野オリンピックの際に新幹線が整備され、さらに道路は綺麗に(長野では舗装だけでなく「オリンピック道路」ができた)、設備は最新に(Mウェーブなどなど)と、それまでよりも大幅なインフラ整備が出来ます。
特に中国のような整備が行き届いていない国ではこの期に数十年分を一気に進めてしまいたいところかもしれません。
もう一つは国の権威を対外的に示せると言うこと。
東京オリンピックはアジアで初めて開催できたオリンピックだったのですが、オリンピックを誘致し成功させることにより当時アジアで最も発展しており力のある国であることが示せました。
中国も対外的に力があると言わしめたいのでしょうが、逆に問題が多発していて微妙かもしれませんね。
ただ、誘致が成功しただけでも国際世論が中国を認知したという認識はもたれているのは確かです。
あと、中国ならではと思いますが国内の意思統制が図れると言うのもあるかと。
一党支配でネットですら検閲などの入る国なので、下手をすると人民の批判が一手に国に向きます。
これがオリンピックを行うことで国内の意識をそちらに向けることが出来るし、色々と統制する名目も作りやすいのではないでしょうか。
うーむ。
とってもその通りだと思うのですが、それを記事で述べているものがないと・・・。
しかし、参考にはなります。
ありがとうございます!
国内的にはオリンピックのような大イベントを成功させるという目標を掲げることで国民をまとめるという目的があり、対外的には国威発揚の目的があると思います。近代オリンピックの歴史をひもとくとそれは明白だと思います。
北京オリンピックを1964年の東京オリンピックと比べてみると判りやすくなるかも知れません。当時敗戦国だった日本は戦後19年にしてオリンピックを開催することで先進国として国際社会に復帰したことを国内外に示しました。
また「オリンピックを開催し成功させる」と言う国民的目標を掲げたことで、経済的、科学・技術的、文化的、政治的など各方面でそれこそ国民が一丸となって日本が一流の国である事を世界に示すべくまとまったのではないでしょうか。オリンピックを目標として、地下鉄、空港、道路、高速道路、新幹線、ホテルなどインフラの拡充が一挙に進んだのは周知のことと思います。これらが目に見える直接的な影響だとすると、間接的には、例えば、新幹線や(カラー)テレビと言ったようなものの開発生産技術も進みましたし、丹下健三等による斬新なオリンピック施設の建設や亀倉雄策などによるグラフィックデザインなどに見るように文化的な洗練も進みました。また、オリンピックそのものでも多くのメダルを獲得しましたよね。
このようにして国家的目標を掲げることで国民の統合が進み、その成果を持って日本という国のプレゼンスを世界にアピールし国際社会に復帰したのではないか、と思います。中国はこれと同じようなことをしようとしているのではないでしょうか。1964年当時の日本に比べて中国がどのレベルにいるかについては敢えて言いませんが、目的としては非常に似ていると思います。
また、質問文にあった「どうして北京はオリンピックをしたいのでしょうか?」が経済力がある上海ではなく政治力の北京でオリンピックなのかと言うことを聞いているのであれば、近く上海では万博が開かれますから、江戸時代のように政治は江戸で経済は大阪でと言った棲み分け図ったのかもしれませんね。にほんも1970年に大阪で万博をやりましたから、同じような構図だったわけですが。
うーん・・・私見だけではちょっときついんです。
参考にさせて頂きます。ありがとうございます。
なるほどなるほど。
確かにこれも言われていることですね。
ありがとうございます。