ポール・グレアム「子供につく嘘」を翻訳しました。

http://d.hatena.ne.jp/lionfan/20080515

英語に強い方、訳文に対するアドバイスをお願いいたします。

回答の条件
  • 1人2回まで
  • 登録:2008/05/16 00:36:23
  • 終了:2008/05/19 15:16:38

ベストアンサー

id:practicalscheme No.2

practicalscheme回答回数157ベストアンサー獲得回数422008/05/16 07:55:59

ポイント400pt

素早い! 原文が出たのって2〜3日前くらいですよね?

1パラグラフ目 "I'm not saying we should stop, ..." この文はこのエッセイのスタンスを述べる文なので、もう少し明確に訳した方が良いと思います。「やめろとは言わないが…」では、本音としては止めた方がいいと思っているけれどそこまでは要求しない、というふうにも取れてしまいます。ここではあきらかに、「嘘はだめだ、やめるべき、という話ではなくて、嘘そのものについて吟味することがこのエッセイの主題だよ」と言ってるので、それが明確になると良いと思います。

2パラグラフ目 "There may also be a benefit to us." 利益があるのは「嘘によって」ではなく「嘘を吟味することによって」です。

5パラグラフ目 "controversial" 「議論となる」だとここではちょっと弱い気がします。議論の種となる、とか、議論がわかれそうな、とか、何かこう双方が譲らずに一致しないっていうイメージが含まれた方がいいかなと。

「protection」の直前のパラグラフ:"taking a pill" 細かいところですが、ここはもちろんMatrixに出てくるa red pillを参照しているわけで、日本語で「薬」と言ってしまうと意味が広くてつながりがはっきりしないのがちょっと残念ですね。日本語サイトをぐぐってみると、Matrixに関しては「赤い薬」の他「赤いピル」とか「赤いカプセル」とか表記してあるところが多いようです。「ピル」だけだと日本語では別の意味が出ちゃうので、「カプセル」とするか(ほんとはカプセルじゃないんだけど)、「丸薬」とするか(ちょっと古い感じで良くないかな…)、うーん、「錠剤」?

「protection」4パラグラフ目: "suburbia" ここでのこの言葉は、日本語でいう「郊外」よりもspecificな意味があります。確か以前ポールのエッセイを訳してる時に引っかかった覚えが…アメリカ映画によく出てくる、ベッドタウンとして造成された、芝生の前庭つき一戸建てがずらりと道の両側に並んでる住宅地、みたいなイメージ。「郊外都市」とか「郊外住宅地」とか訳したように思います。

「protection」7パラグラフ目: 「大人は、子供が脅える…」から最後の文まで、訳文だとちょっと論理のつながりが混乱してるように感じます (because節とnot because節とで何が違うのか、そして子供はなにをmisleadされるのか)。not because節を、「怖いものが存在するということ自体を隠したいわけではない」とするといいのかな? そしたらbecause節との違いが出て、子供が誤解するのは後者だとわかるかな?

「protection」8パラグラフ目: at some point これは「いくつかの点についても」ではなくて、時間的な点を指します。つまり「いつかは」とか「いずれは」

「protection」最後のパラグラフ: the rich got this first: 「気づいた」だけだとちょっと曖昧なような。そういう嘘を使い始めた、とかもう少し具体的な方が良い気がします。

「sex and drugs」3パラグラフ目: 2文目、just as much a problem for adultsというのは、大人でも同じ分量だけ問題だ、ということです(後ろにas for childrenが省略されています。それを伴うとjust as much as ... という句)。つまり、「妊娠や性感染症は大人にとっても同様に問題であるはずなのに、大人はセックスしている。」

「sex and drugs」4パラグラフ目: ここは議論の構造を踏まえて訳語を選ばないと混乱します。「進化論的な、普遍的タブー = 生殖可能時期以前の子供とセックスすること」であって、文化によっては生殖可能時期に達したらすぐに子供を持っても良いところもあるが、工業化社会においては親は子供をいつまでも子供としておきたいので、ティーンエイジ (13才以上 = 生殖可能) になってもセックスをタブー視する、という構造です。おそらく、prepubescentを「思春期以前の」ではなくより直接的に「生殖可能になる前の」とか「性的成熟期前」などと訳せば構造が明確になるんじゃないでしょうか。(pubertyについて和英辞書をいくつか引いたら「思春期」とか「年頃」とか出てくるんですが、Longmanでは実に明確に "the stage of change in the human body from childhood to the adult state in which it is possible to produce children" と説明してありました)。

「sex and drugs」5パラグラフ目: 最初の文は隠すものが違います。「強い快楽を生む」というのが"one thing"であってそれを隠しているんです。

「sex and drugs」最後のパラグラフ: 最後の文は「衝動的に決めてしまったことほど、その決断が正しかったと思い込みやすいものだ」とかそんな感じかな。

えらく長くなったのでとりあえずここまで。

id:lionfan

practicalscheme様、いつもありがとうございます!!

ただいま修正いたしました。

2008/05/16 09:02:47

その他の回答(1件)

id:sibazyun No.1

sibazyun回答回数1749ベストアンサー獲得回数2352008/05/16 00:59:02

ポイント100pt

最初のところ(「保護」の前まで)。

==

共謀はすごく徹底しているので、・・・。それがアインシュタインに起きたことだ。一般的な学術書を読んで、私は・・・。[2]

==

ここの「一般的な学術書を読んで、私は・・・」の部分は、[2]にあるとおり、

アインシュタインの言ったことそのまま。だから、「 」で区切るとよい。

そうしないと、「私は」が著者のことととられかねない。

id:lionfan

sibazyun様、了解です。ありがとうございます。

2008/05/16 08:44:55
id:practicalscheme No.2

practicalscheme回答回数157ベストアンサー獲得回数422008/05/16 07:55:59ここでベストアンサー

ポイント400pt

素早い! 原文が出たのって2〜3日前くらいですよね?

1パラグラフ目 "I'm not saying we should stop, ..." この文はこのエッセイのスタンスを述べる文なので、もう少し明確に訳した方が良いと思います。「やめろとは言わないが…」では、本音としては止めた方がいいと思っているけれどそこまでは要求しない、というふうにも取れてしまいます。ここではあきらかに、「嘘はだめだ、やめるべき、という話ではなくて、嘘そのものについて吟味することがこのエッセイの主題だよ」と言ってるので、それが明確になると良いと思います。

2パラグラフ目 "There may also be a benefit to us." 利益があるのは「嘘によって」ではなく「嘘を吟味することによって」です。

5パラグラフ目 "controversial" 「議論となる」だとここではちょっと弱い気がします。議論の種となる、とか、議論がわかれそうな、とか、何かこう双方が譲らずに一致しないっていうイメージが含まれた方がいいかなと。

「protection」の直前のパラグラフ:"taking a pill" 細かいところですが、ここはもちろんMatrixに出てくるa red pillを参照しているわけで、日本語で「薬」と言ってしまうと意味が広くてつながりがはっきりしないのがちょっと残念ですね。日本語サイトをぐぐってみると、Matrixに関しては「赤い薬」の他「赤いピル」とか「赤いカプセル」とか表記してあるところが多いようです。「ピル」だけだと日本語では別の意味が出ちゃうので、「カプセル」とするか(ほんとはカプセルじゃないんだけど)、「丸薬」とするか(ちょっと古い感じで良くないかな…)、うーん、「錠剤」?

「protection」4パラグラフ目: "suburbia" ここでのこの言葉は、日本語でいう「郊外」よりもspecificな意味があります。確か以前ポールのエッセイを訳してる時に引っかかった覚えが…アメリカ映画によく出てくる、ベッドタウンとして造成された、芝生の前庭つき一戸建てがずらりと道の両側に並んでる住宅地、みたいなイメージ。「郊外都市」とか「郊外住宅地」とか訳したように思います。

「protection」7パラグラフ目: 「大人は、子供が脅える…」から最後の文まで、訳文だとちょっと論理のつながりが混乱してるように感じます (because節とnot because節とで何が違うのか、そして子供はなにをmisleadされるのか)。not because節を、「怖いものが存在するということ自体を隠したいわけではない」とするといいのかな? そしたらbecause節との違いが出て、子供が誤解するのは後者だとわかるかな?

「protection」8パラグラフ目: at some point これは「いくつかの点についても」ではなくて、時間的な点を指します。つまり「いつかは」とか「いずれは」

「protection」最後のパラグラフ: the rich got this first: 「気づいた」だけだとちょっと曖昧なような。そういう嘘を使い始めた、とかもう少し具体的な方が良い気がします。

「sex and drugs」3パラグラフ目: 2文目、just as much a problem for adultsというのは、大人でも同じ分量だけ問題だ、ということです(後ろにas for childrenが省略されています。それを伴うとjust as much as ... という句)。つまり、「妊娠や性感染症は大人にとっても同様に問題であるはずなのに、大人はセックスしている。」

「sex and drugs」4パラグラフ目: ここは議論の構造を踏まえて訳語を選ばないと混乱します。「進化論的な、普遍的タブー = 生殖可能時期以前の子供とセックスすること」であって、文化によっては生殖可能時期に達したらすぐに子供を持っても良いところもあるが、工業化社会においては親は子供をいつまでも子供としておきたいので、ティーンエイジ (13才以上 = 生殖可能) になってもセックスをタブー視する、という構造です。おそらく、prepubescentを「思春期以前の」ではなくより直接的に「生殖可能になる前の」とか「性的成熟期前」などと訳せば構造が明確になるんじゃないでしょうか。(pubertyについて和英辞書をいくつか引いたら「思春期」とか「年頃」とか出てくるんですが、Longmanでは実に明確に "the stage of change in the human body from childhood to the adult state in which it is possible to produce children" と説明してありました)。

「sex and drugs」5パラグラフ目: 最初の文は隠すものが違います。「強い快楽を生む」というのが"one thing"であってそれを隠しているんです。

「sex and drugs」最後のパラグラフ: 最後の文は「衝動的に決めてしまったことほど、その決断が正しかったと思い込みやすいものだ」とかそんな感じかな。

えらく長くなったのでとりあえずここまで。

id:lionfan

practicalscheme様、いつもありがとうございます!!

ただいま修正いたしました。

2008/05/16 09:02:47
  • id:practicalscheme
    回答は途中までだったので、続きはコメントで。

    「innocence」7パラグラフ目: jadedは「すれた」とかどうでしょう。これもLongmanに明解な説明が:"tired or uninterested because of having had too much experience of something"。なおここの"our hypothetical jaded 10 year old" は一般的な10歳の子供のことではなく、2パラグラフ上で描写された少年像を指しています。
    "But there's more to it than that. " ここを「それ以上の理由がある」としてしまうと議論のつながりがちょっとおかしくなる気がします。ここでPaulは "bothers *me* so much" と書いていることに注意。usではなく。したがって前半は一般的な話をしていて、後半は特にポール自身が問題と考えることを話しています。したがってつながりは、「しかし、もっと気になることがあるんだ」とかなんとか、そんな感じになるでしょう。

    「innocense」8パラグラフ目: 最後の文はnot much more。それ以上学びたいとは思わなくなるだろう。

    「death」1パラグラフ目: 最後の文はsafeとthreatが対になって欲しいので、「脅威」とかの方が良いかと。

    「death」2パラグラフ目: "over the years〜" の文は時間経過がわかりやすいようになってるとより良いかと。「何年にもわたって私たちが詳しい説明を聴きたがったので、親は次々と新しい嘘を重ね、ついにはなかなかの物語となった」とか。
    "but there was no way anyone could have known this in advance. " この文は直前の文とつながっていて、親のついた嘘の一部です。「〜麻酔に耐えられなかったのよ。けれど、麻酔をする前にそのことはわからなかったの。」
    最後の文、stepped on the catなので、うっかり踏んづけてしまった、ですね。

    「death」5パラグラフ目: "a lot of changing the subject" これは「{話題を変える|話をそらす}ことが多かった」

    「identity」1パラグラフ目: "stickiest" 訳しにくい言葉なので、意訳してしまって良いのでは。「深く根を下ろす」とか。

    「identity」3パラグラフ目: 2文目がちょっと混乱してます(時制に注目)。「親同士が異なる宗教を信仰している場合に、子供はXの宗教で育てよう、と合意することは良くある」。最後の"if their parents had chosen the other way" というのは、もう一方の親の宗教で育てていたら、ということです。

    ちょっと出かけるので一区切りします。


  • id:lionfan
    いつもありがとうございます!! ただいま修正いたしました。
    それではこちらも働いてきます。
  • id:practicalscheme
    「identity」4パラグラフ目: arbitraryが抜けちゃってるのがちょっと惜しい気がします。パラグラフ全体として大意は通ってるんですが。なんだろう、「適当なこと」とか? あと、ここでは"false" は "lie" と区別がつくように訳したほうがいいと思います。

    「identity」5パラグラフ目: 最初の文は、「この手の嘘にも使いどころはある」です。"without its uses"を否定しているので。"payload" を弾頭とするのはちょっとうがち過ぎているような… 辞書を引くと弾頭荷重という訳語も出ていますが、単語自体はわりと普通に(運搬の話をしている文脈で)荷物の意味で使います。確かにここでちょっと剣呑な言葉を使うと雰囲気としては合うんですが… 爆発しちゃうと元も子も無いのでやっぱり違うんじゃないかと(次のパラグラフを考慮すると)。

    「identity」最後のパラグラフ: "what makes the religion stick" これは make + obj + 原型不定詞 で 「objに○○させる」の構文なので、stickは動詞です。

    「authority」2パラグラフ目、最後の文、目を曇らせるのは誰かを明示したほうがわかりやすいと思います。子供が自分を見る目が違っちゃうのが嫌なわけですよね。

    「authority」3パラグラフ目: rememberは「覚えている」の方がいいかな。

    「authority」5パラグラフ目: 最初の文、as well asは「かつ」ではなく、道徳的な問題と同様に、知的な問題でも生じるってことじゃないかと。in front of a class これは学級の生徒全員の前でってことですが、日本語で「クラス」というとそのイメージが出るかな? まあわかるかな。うーん。

    「piece」3パラグラフ目: foreseeing disaster 来るべき災難を予見して

    「piece」5パラグラフ目: afterwardは番組が終わったすぐ後って感じだと思うんで、「後になって」だとちょっと離れすぎてる感じがします。

    「detox」2パラグラフ目; (and our parents)が抜けてしまってるのは惜しい気がします。「そして親が子育てを切り抜けるため」とか?

    「detox」3パラグラフ目: There's never a point: 確かに構文的には「〜する意味がない」とも取れるんですが、前後のついながりからここは「大人が〜することは決してない」かなあという気がなんとなくします。自信なし。ただこのwhere節に「大人を*つかまえ*て、説明*させる*」というような感じはないと思います。

    最後のパラグラフ:"blank slate" 「からっぽ」だと空虚な感じがしてしまうので、「まっさらの黒板」とかどうでしょうか。

    注釈1: 最初の文、「決して〜おそらく〜」というのに引っかかりました。「決して」は落として良いのでは?
    次のパラグラフ、訳文だと「現在の流儀に従って」が「嘘と書く」にかかるのか「婉曲用法を使う」にかかるのか一瞬迷いました。
    そのしたの括弧の中、「遠ざかってほしくないだろう」は消し忘れ?

    注釈5: get endless griefはここでは比喩で、宗教を嘘だというとすごい反発をくらって大変な目にあうってことを言ってます。
    次の文、「ふつうの人は、充分に長い間、充分にたくさんの人に信じられてきた嘘は、通常の真実の基準には影響を与えないというような感じで言葉を濁し、この問題を回避しようとする」みたいな感じでしょうか。immune to は免疫を離れて「影響を与えない」という意味があります。
    つぎの文「省略できない」ですね。

    注釈9: freak outは「興奮する」よりも強いイメージですね。日常的に使いますが、印象としては、パニックになるとか、我を忘れるとか、大騒ぎするとか、そのくらい強いイメージがあります。

    謝辞の最後: I should add that none of them agreed with everything in it. themはideasじゃなくて、草稿を読んでくれた人達のことです。「ここに書かれたことすべてに同意した人は一人もいなかった、ということを付け加えておこう」。

  • id:lionfan
    practicalscheme様、いつもありがとうございます!!
    ただいま修正いたしました。
  • id:practicalscheme
    またまたしつこくすいません。本文最後の文なんですが、ここの "erase" はその前の "slate" とイメージ的に呼応していると思うので、「削除」よりは「消去」とか「消してゆく」の方がいいと思います。

    slateは原義は石板ですが、今では一時的な情報を何度でも消して書けるようなものをひっくるめたイメージですね。(変わったところでは、動画の冒頭に入れる「シーンXX、テイクNN」みたいな画像をslateと言いますが、あれも映画撮影のカチンコについてる小さな黒板またはホワイトボードみたいなやつが由来だと思います。テイクの度に拭って消して、新しい情報を書き込むって感じ)。

  • id:sibazyun
    #1です。細かいことですが、最後の注釈で、
     [2] キャラプライス、アリス編
    これは、[8]と同じように
     [2] アリス・キャラプライス編
    にしたほうがよいですね。
    なお、このような人名であることは、次で確かめました。
    http://www.amazon.com/Expanded-Quotable-Einstein-Albert/dp/0691070210
  • id:lionfan
    practicalscheme様、sibazyun様、たいへんありがとうございました。
    すごくうれしいです。いま修正いたしました。
  • id:tmasao
    出遅れてしまったので、一点だけコメントにて失礼。

    > 子供とのセックスに対するタブーが残っているため、子供が生物学的には子供でなくなっても、親はまだ子供だと考える。

    ここの", so"は単に結果として起こることをつないでいるように読めるので、因果が逆の表現になってしまっていますね。

    意訳すると、以下のような感じでしょうかね:

    子供が生物学的には子供でなくなっても、親はまだ子供だと考えるので、子供がセックスすることを忌避したいというタブーをあてはめてしまうのだ。
  • id:lionfan
    tmasao様、了解です。もう少し長く質問を受け付けておけばよかったです。
    ただいま文章を修正いたしました。

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