「蝶道」と呼ばれる、蝶の通り道について教えてください。


・「蝶道」の発見者
・その発見の経緯
・現在、分かっていること
  (*以下は除いてください。
     ・アゲハ類のオスが特に、顕著に蝶道を形成する
     ・フェロモンを道しるべとしているらしい
     ・手塚治虫、養老孟司が本に書いていた)

なるべく学術的な情報をお願いします。

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  • 終了:2008/06/03 07:42:15
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ベストアンサー

id:kanan5100 No.2

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ポイント50pt

http://research.yale.edu/peabody/jls/htms/1940s/1949-3(6).htm

"JOURNAL OF THE LEPIDOPTERISTS' SOCIETY"(鱗翅目学会誌)という学会誌のバックナンバーがイェール大学のサイトで公開されているのですが、これによると、国際的にはまず1948年にEhrlichという学者が"Flyways of Papilio glaucus"というタイトルで短報を掲載しています。

これに対し、翌1949年には日本の昆虫学者である江崎悌三が同誌に"Records on Papilio Flyways"という論文を発表して、日本における蝶道の研究の歴史をまとめています。

江崎によれば、1908年にMiyake(フルネーム不明)が初めて蝶道について記載、1920年にはDoiとOkasakiがそれぞれ"Insect World"という雑誌に論文を発表し、1923年にはHamaguchiが論文を発表しているとのことです。

id:yopon

調べてくださり、ありがとうございます。

なるほど、"flyways"なのですね。

EhrlichとKlotsのは「決まったルートがあるようだ」という報告のようですね。

それについて江崎が、「この習性は日本ではもっと以前から報告されていて、いまでは昆虫採集のガイドブックにも載っているほどだよ。」と。

読んでみると、蝶が一定のルートを持っているようだ、と気づいた人が学会やら雑誌やらに報告して、徐々に広まっていった、という感じでしょうか。報告するときに「蝶道 (or flyway)」と名付けたのでしょうね、たぶん。

2008/06/02 20:53:28

その他の回答2件)

id:MEI-ZA-YU No.1

回答回数4756ベストアンサー獲得回数767

ポイント10pt

WEB上では発見の記述は見あたらなかったのですが

解かった範囲だけ載せておきます。


http://www.pteron-world.com/topics/ecology/mating.html

>◆蝶道(ちょうどう)

 蝶道も、蝶達が出会うために発達した行動と思われています。


http://www.pteron-world.com/topics/ecology/route.html

>この行動は、特にアゲハチョウの仲間に見られ、飛ぶルートは食樹や食草の位置、

飛ぶルートにある葉っぱの明るさなどが影響しているといわれています。

よって、時間帯によって蝶道は変化していきます。

毎日同じ時間に同じ場所を飛ぶことが観察されます。

この行動は、オスがメスを探す効率的な方法といわれています。

種類によって独特のルートを飛ぶ癖があり、

例えば、アゲハチョウは明るい場所を好んで飛びますし、

クロアゲハは暗い場所を飛びます。この様に種類によって飛ぶ癖があると、

オスは同じような蝶道を飛ぶメスを見つけられる可能性が高くなるといわれています。


http://www.mpstpc.pref.mie.jp/kids/question/info.asp?NO=290

>日の当たっているところと日陰の境目当たりを飛びますので、

ほとんど同じところを通ります。

太陽の傾きによって日の当たり方が違うので、日によって、

一日の時間帯によってもコースは違ってきます。

日の当たり方を感じて蝶道を作っているようです。

曇の日などははっきりした蝶道を作らないようです。


http://www.omiyakamon.co.jp/kamon/cho/07.html

>蝶は必ず一定の場所を通るという。花の蜜を吸いに行った後も必ずその道に戻ってくるというのだ。

それは森林の暗い場所と草原の明るい場所の中間の地点で、

すぐにでも暗いところに隠れようとする蝶の習性にあるらしい。

古生代、蛾は森林など暗い場所に生息していたのだが、

種の中に太陽光を求めたものがいた。それらが蝶として進化したのだという。




手塚治虫の観察です ↓

http://jp.fujitsu.com/group/fasol/downloads/services/rest/refres...

id:yopon

すべて読んでいました。質問文の書き方が良くなかったかもしれないですね。

でも調べてくださってありがとうございます。

2008/06/02 19:41:14
id:kanan5100 No.2

回答回数1469ベストアンサー獲得回数275ここでベストアンサー

ポイント50pt

http://research.yale.edu/peabody/jls/htms/1940s/1949-3(6).htm

"JOURNAL OF THE LEPIDOPTERISTS' SOCIETY"(鱗翅目学会誌)という学会誌のバックナンバーがイェール大学のサイトで公開されているのですが、これによると、国際的にはまず1948年にEhrlichという学者が"Flyways of Papilio glaucus"というタイトルで短報を掲載しています。

これに対し、翌1949年には日本の昆虫学者である江崎悌三が同誌に"Records on Papilio Flyways"という論文を発表して、日本における蝶道の研究の歴史をまとめています。

江崎によれば、1908年にMiyake(フルネーム不明)が初めて蝶道について記載、1920年にはDoiとOkasakiがそれぞれ"Insect World"という雑誌に論文を発表し、1923年にはHamaguchiが論文を発表しているとのことです。

id:yopon

調べてくださり、ありがとうございます。

なるほど、"flyways"なのですね。

EhrlichとKlotsのは「決まったルートがあるようだ」という報告のようですね。

それについて江崎が、「この習性は日本ではもっと以前から報告されていて、いまでは昆虫採集のガイドブックにも載っているほどだよ。」と。

読んでみると、蝶が一定のルートを持っているようだ、と気づいた人が学会やら雑誌やらに報告して、徐々に広まっていった、という感じでしょうか。報告するときに「蝶道 (or flyway)」と名付けたのでしょうね、たぶん。

2008/06/02 20:53:28
id:kanan5100 No.3

回答回数1469ベストアンサー獲得回数275

ポイント20pt

連投ですいません。

http://research.yale.edu/peabody/jls/pdfs/1940s/1949/1949-3(6).pdf

「蝶道」について江崎悌三が1949年に書いた文献のPDFファイルを読んで見ました。

三宅(おそらく昆虫学者の三宅恒方)が、1908年の日本昆蟲学会会報第2号でモンキアゲハの蝶道を報告していて、おそらくこれが最初の報告なんじゃないかと江崎は書いてますね。また、1920年には土居寛暢が満州と朝鮮の事例を報告していると。

こうした習性は日本の昆虫採集ガイドブックにも書かれていて、採集家のあいだでは広く知られている、と書かれています。

id:yopon

こちらの回答も先に開けばよかった。

同じくPDFを読んでました。タイプライターのような活字が懐かしい、と思いつつ、字がつぶれてて読みにくい。。。

ともかく、ありがとうございました。

2008/06/02 21:02:28
  • id:miharaseihyou
    うちの近くを蝶の道が通っている。季節になるとクロアゲハが周回してくる。最近来たけど去年よりも小さくなっていたのが気に掛かる。
    大きなトンボもやってくる。ムカシトンボも来る。カナブンなども通り道にしている。
    風の道、水の道などに沿って昆虫の道があるように感じられる。
    生き残った虫たちが通ってきたルートが自然にそういうルートだったのだろう。
    もしかしたら遺伝子レベルにまで刻み込まれているのかもしれない。何故なら毎年必ずやって来るからだ。
    蝶も、トンボも、セミも、カナブンも。それ以外の雑多な虫たちも。
    今年もまた涼しい風に乗って虫たちがやって来る。
    もうすぐ雨の季節になる。そしてまた夏がやって来る。
  • id:yopon
    あらら、蝶道ってもしかして、専門用語のたぐいではないのでしょうか?
    自然との付き合いの中から生まれた言葉だったりして??
    あちゃー、私が勘違いしてたようですね。

    でもなんとなく、もうちょっと質問を開けときます。

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