これまでの古今東西の歴史上、「史観」にはどのようなものがあったでしょうか。

ホイッグ史観、唯物史観、皇国史観、自虐史観、自由主義史観、司馬史観などが思いつきますが、思想上の「歴史観」として扱いうるものをできるだけ網羅的に知りたいと思っています。
なお、資料は英語・中国語でもかまいません。

回答の条件
  • 1人10回まで
  • 登録:2008/06/02 14:43:47
  • 終了:2008/06/09 11:42:22

回答(2件)

id:manshi No.1

manshi回答回数9ベストアンサー獲得回数12008/06/03 00:48:09

ポイント100pt
  • 海洋史観

元早稲田教授・川勝平太氏が提唱。「近代はアジアの海から誕生した。農業社会から工業社会への移行という陸地史観の常識に挑戦し、海洋アジアを近代の発生源とする」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E5%8B%9D%E5%B9%B3%E5%A4%A...


  • シルクロード史観

中央アジアを中国と西方の貿易中継点ととらえ、中国との関係において中央アジアに歴史的意義付けを与える史観。

http://home.m01.itscom.net/shimizu/yultuz/silkroad/history/index...

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%A...


  • 反シルクロード史観

中央アジアを遊牧民と定住民との相互関係を軸に展開する1つの世界としてとらえ、その盛衰は外部との関係ではなく、両者の相互関係のありように起因していたとする考え方。

http://home.m01.itscom.net/shimizu/yultuz/silkroad/history/index...

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%A...


  • 網野史観

中世日本を専門とした歴史学者、網野善彦の学説を言う。従来の歴史が定住農耕民中心の記述に偏っているのに対して、それに隠れた様々な漂白民の世界があることを主張した。

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%D6%CC%EE%BB%CB%B4%D1


  • 陰謀史観

歴史的な大事件の裏には必ず「陰謀」が渦巻いている、という史観。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B0%E8%AC%80%E8%AB%96


  • 源平交代思想(史観)

日本史上の武家政権は平氏(桓武平氏)と源氏(清和源氏)が革命(易姓革命)的に交代するという俗説のこと。室町時代ごろから一部で信じられていたと言われている。静岡大学教授の小和田哲男氏などが熱心に取り組んでおられる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E5%B9%B3%E4%BA%A4%E4%BB%A...

http://humanzu.hp.infoseek.co.jp/genron/genpei-koutai.html


  • 水戸史観

江戸幕末の尊王攘夷運動に強い影響を与え、明治維新の原動力の1つにもなった。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E6%88%B8%E5%AD%A6


  • 英雄史観

数人の英雄によって歴史が作られるという史観。


変わったところでは

  • ツンデレ史観
  • エロゲー史観
  • コーエー史観(ゲーム=史実と思っている)

などもあるみたいです。

id:matsunaga

なかなか興味深いのが出てきましたね。おもしろいです。

少し調べてみました。

シルクロード史観・反シルクロード史観関連はこのへんですかね。

http://blog.goo.ne.jp/xizhou257/e/aa312d9d573a810ed2cbf35c1746ce...

http://blog.goo.ne.jp/xizhou257/e/bf6ec4842c38d934510c0292e2cba8...

http://kok2.no-blog.jp/tengri/2007/04/post_1ebd.html

http://kok2.no-blog.jp/tengri/2007/04/post_b305.html

(幕末)英雄史観についてはこのへん

http://tosa-toad.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post.html

エロゲー史観は笑いました。

コーエー史観は案外弊害が大きいかもしれませんね。

2008/06/03 01:37:22
id:nofrills No.2

nofrills回答回数868ベストアンサー獲得回数1592008/06/04 16:59:30

ポイント100pt

アイルランドの「ミッチェル史観」はいかがでしょう。アイリッシュ・ナショナリズムしかカバーできませんが……。日本語で書かれた論文が、慶応大学術情報リポジトリのサイトで読めます(PDF)。


それから、トマス・カーライルなどの「英雄史観」。これとその他の史観を比較したものとして、Kenneth Neal Waltz, _Man, the State, and War: A Theoretical Analysis_が優れているとの話も見かけました。この本はGoogle Booksに入っています


また、おそらくおこに書くまでもない用語だと思いますが、「進歩史観 (progressive view of history)」と呼ばれるものもありますね。ホイッグ史観もこのひとつでしたか。


「ホイッグ史観」といえば「トーリー史観」も。

http://blog.goo.ne.jp/william1787/e/1f78e377811dce6d91b0539d536e...


用語としては、聖書に基づいた「普遍史観」もあります。聖書は実際にあったことの記録だ、という見方。

http://en.wikipedia.org/wiki/Universal_history#External_articles...


「ヨーロッパ中心史観」もあります(→Google検索結果)。


あと、単に検索してみたら出てきただけで私も内容は知らないのですが、「ジャコバイト史観」という用語も見つかりました(source)。おそらく、ジャコバイトの側から見た英国の歴史、ということではないかと思われます。


北アイルランドのユニオニストの「史観」にも何か用語があってもよさそうなものなのですが、探しだせません。Orangeismという用語はあるのですが、「史観」というには少々ズレがあるようにも感じられます。「Ulster unionist なんとか」で何かありそうなのですが……見つけたら改めてコメント欄に投稿します(見つからないかもしれません)。すぐに読める長さの参考資料としては:

http://www.eire.dk/library/views.htm

id:matsunaga

ありがとうございます!

英国を中心とした「史観」にもいろいろあるのですね。

史観とイデオロギーは密接に関わっているので、Orangeismの中で歴史に触れているところがあれば「史観」と言ってもいいかと思います。

http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/seiyoshi/kinshaken_1.htm

とりあえずここに 「北アイルランド・ユニオニズムと<ソンムの戦い>の記憶―オレンジイズムの歴史物語―」という記述がありますね。

普遍史観、皇国史観とくると、イスラム教に基づく史観もありそうな気がします。

アイルランド問題から考えると、シオニズムとアラブの双方に「史観」があるかもしれませんね。

いろいろ広がってきて興味深いです。

2008/06/05 00:49:07
  • id:matsunaga
    回答受付け途中ですが、国会図書館で資料を適当に検索していくつかコピーしてきたので、メモしておきます。

    -早坂真理 ポーランド・ロマン主義時代における"君主制史観"の形成――カロル・ホフマン研究の視座 1995.09
    -中山理 ミルトンの『英国史』における神話作成的歴史観と古典ローマ共和主義 麗沢学際ジャーナル8(1) 2000.03
    -角田幸彦 ローマの史観とゲルマンの史観――哲学的考察 明治大学人文科学研究所紀要59 2006.3

    コピーしきれなかったけれども日本中世の史観がいくつか載っていた本がありました。

    -八木格治 新史観の探究――東洋・西洋の歴史観と日本古代史  原書房 1989
  • id:matsunaga
    自動終了にならないように、ただいま終了いたしました。
    今後、こちらのコメント欄に情報をお寄せいただければ、ポイント送信します。
  • id:matsunaga
    d:id:mobanamaさんのブックマークコメントから調べてみました。以下、アサマシ注意。

    -「草原史観」(杉山正明)
    --[http://amazon.co.jp/o/ASIN/406149306X/kotonoha0b-22/ref=nosim モンゴル帝国の興亡〈上〉軍事拡大の時代 (講談社現代新書)]
    --[http://amazon.co.jp/o/ASIN/4061493078/kotonoha0b-22/ref=nosim モンゴル帝国の興亡〈下〉―世界経営の時代 (講談社現代新書)]
    --[http://amazon.co.jp/o/ASIN/4062740583/kotonoha0b-22/ref=nosim 疾駆する草原の征服者―遼 西夏 金 元 中国の歴史 (08)]
    --[http://amazon.co.jp/o/ASIN/4532191610/kotonoha0b-22/ref=nosim 遊牧民から見た世界史―民族も国境もこえて (日経ビジネス人文庫)]
    --[http://amazon.co.jp/o/ASIN/4062807092/kotonoha0b-22/ref=nosim モンゴル帝国と長いその後]
    --[http://amazon.co.jp/o/ASIN/4124034091/kotonoha0b-22/ref=nosim 世界の歴史 (9)]
    --[http://amazon.co.jp/o/ASIN/4422211714/kotonoha0b-22/ref=nosim チンギスカンとモンゴル帝国 (「知の再発見」双書)]
    --[http://amazon.co.jp/o/ASIN/4022596252/kotonoha0b-22/ref=nosim クビライの挑戦―モンゴル海上帝国への道 (朝日選書)]
    --[http://amazon.co.jp/o/ASIN/4532162297/kotonoha0b-22/ref=nosim 遊牧民から見た世界史―民族も国境もこえて]
    --[http://amazon.co.jp/o/ASIN/4532164249/kotonoha0b-22/ref=nosim 逆説のユーラシア史―モンゴルからのまなざし]
    --[http://amazon.co.jp/o/ASIN/4047021040/kotonoha0b-22/ref=nosim 世界史を変貌させたモンゴル―時代史のデッサン (角川叢書)]
    --[http://amazon.co.jp/o/ASIN/4047032271/kotonoha0b-22/ref=nosim 大モンゴルの世界―陸と海の巨大帝国 (角川選書)]
    --[http://amazon.co.jp/o/ASIN/4876985227/kotonoha0b-22/ref=nosim モンゴル帝国と大元ウルス (東洋史研究叢刊)]
    --[http://amazon.co.jp/o/ASIN/4140807792/kotonoha0b-22/ref=nosim NHKスペシャル 文明の道 第5巻 モンゴル帝国 (NHKスペシャル)]
    >>
    「世界史」を真の意味で「世界史」たらしめるためには中央ユーラシアという視座が決定的な意味合いを持つとの問題意識
    <<

    -岡田史観(岡田英弘)
    --[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E8%8B%B1%E5%BC%98 岡田英弘 - Wikipedia]
    >>
    岡田は、歴史を理論として確立しているのは、ヘロドトスに始まるヨーロッパ史と、司馬遷らに始まる中国史だけであり、両者の歴史観はまったく原理を異にしていること、その他の地域の歴史は、両者いずれかの歴史観による焼き直しであることを主張した。この観点から、両者を単に融合して世界史を記述するのではなく、両者を止揚・昇華させた新たな原理による世界史を構築する必要性を説き、世界史の始まりをモンゴル帝国によるヨーロッパ文明・中国文明の接触に求めている。
    <<
    ※『だれが中国をつくったか――負け惜しみの歴史観』は持ってました。
  • id:matsunaga
    二十世紀太平洋歌 - Wikisource
    http://zh.wikisource.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%8D%81%E4%B8%96%E7%B4%80%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E6%AD%8C

    世界四大文明 - Wikipedia
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%9B%9B%E5%A4%A7%E6%96%87%E6%98%8E

    文明 - Wikipedia
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E6%98%8E
    >>
    初期の文明論の代表例として四大文明史観がある。 梁啓超が『二十世紀太平洋歌』(1900年)で示して以来、20世紀後半まで文明論の定説の地位にあった。
    <<

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