例えば、イザベラ・バラードの日本奥地紀行や、明治時代のチベットにひとりで潜り込んだ日本人の記録、デューラーの旅の出納帳、等に代表される他では読むことが出来ないような風変わりな内容で、なおかつ明治時代より昔のものならなんでもOKです。ちなみに、フィクションについてはNGです。ですので「十五少年漂流記」や「神秘の島」「ロビンソン・クルーソー」もNGです。ですが、当時の人間が書いた限りなくノンフィクションに近いフィクションならOKです。なにせ、当時の旅や探検の様子にわくわくする性質なので。
http://home.att.ne.jp/apple/tamaco/Jiyugaoka/990215Schliemann.ht...
『シュリーマン旅行記 清国・日本』
http://www.edogawa-u.ac.jp/~tokim/shohyobakumatunihon.htm
『幕末日本探訪記 江戸と北京』
例にイザベラ・バードが入っているので、
「明治時代より前」は明治時代の終わりまで、ということでいいですよね。
……という前提で、ガートルード・ベル(1868~1926)の中東(シリア)紀行 (1907年)はいかがでしょう。
(私も読みたいと思っていてまだ読んでいないのですが。)
ガートルード・ベルについては、ウィキペディアにかなり詳しく出ています。
シリア縦断時に彼女のガイドをしたのが「アラビアのロレンス」ことT. E. ロレンスで、
このふたりはのちに英国の外務省で一緒に仕事をしています。
ウィキペディアを斜め読みしましたが、
>「イラクの無冠女王」という異名で知られていたイギリスの女性情報員・考古学者・登山家。
の部分で簡単にノックアウトされたので、本屋に走ります。
イザベラ・バードと河口慧海をあげておられるのでそれ以外で紹介します。
公的な立場で日本を訪れているので少し違うかもしれませんが
アーネスト=サトウという人物がいます。幕末にイギリス外交官として日本に赴任し、後に再来日し、イギリス公使になっています。(蛇足ですが、”サトウ”というのはイギリスの姓で、日本の佐藤とは関係なくハーフではありません)
その若い時代の幕末の日本見聞録があります。
『一外交官の見た明治維新』(岩波文庫)
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%80%E5%A4%96%E4%BA%A4%E5%AE%98%E3%...
また、明治時代以降も含め日本各地を旅しています。彼の日記よりそれを抜粋した本もあります。
『日本旅行日記』(東洋文庫)
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%97%85%E8%A1%8C%E6%...
なお、絶版ですが、ずばり、旅行案内の本も書いているようです。
『明治日本旅行案内』(平凡社)
こちらは未見ですので、詳しい内容はかけません。
マーク・トウェイン『赤ゲット旅行記』、世界貧乏(農協型か)旅行記ですが、はまぞうには出ませんね。
河口慧海のこれですね。
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2007/10/post_9768.html で知りましたが。
そうそうそれです。
マーク・トウェインは「宝島」の作者でしょうか?
冒険文学の作者の書いた旅行記は普通に面白そうですね。
江戸時代の探検家、最上徳内は「蝦夷草子」という記録を残しています。現代語版がいくつか出ています。
http://nime-glad.nime.ac.jp/program/search/getcontents.php?lomid...
当時の日本国内で、「探検」と言えるのって蝦夷くらいだったんでしょうねえ。後は山とかでしょうか。
1300年代!良いですねえ。著者がイスラム教徒ってのも良いですねえ。
緑の魔界の探検者―リビングストン発見記 (地球人ライブラリー)
リビングストンの探検記は子供の頃読んで面白かった記憶があります。
これは気になりつつまだ読めていなかったのですがこの機会に読もうと思います。有名ですので既読かもしれませんが。
入手困難な古書ですが国立国会図書館の近代デジタルライブラリーで全ページ読むことが出来ます。
http://kindai.ndl.go.jp/BIImgFrame.php?JP_NUM=41009612&VOL_NUM=0...
中村春吉についてはWikipediaをどうぞ
本ではありませんが明治の元祖バックパッカー中村直吉(春吉と名前は似ていますが関係ありません)の五大陸旅行記をダイジェスト的に紹介しているページです。
どちらも未読です。
中村春吉と直吉は、どちらも押川春浪が本を書いているもんだから、わかりにくいですねえ。
中村直吉についての以下の分で失礼だとは思うんですけど、笑っちゃいました。
>1923年に普通選挙法が施行されると、豊橋市会議員に立候補するが、5票しか集まらない。そして1932年、上京した際に氷水を食べて心臓麻痺を起こし、永眠した。
すみません。書き忘れがありました。
以前こちらのサイトhttp://homepage2.nifty.com/tanizoko/takaokasinnou.htmlで知った本です。
絶版ですがマーケットプレイスで入手出来るようです。
ああ、そう言えば、河口慧海の他にも旅した坊さんはいましたね。
うーん、やっぱり明治以降の記録ばかりですねえ。残念ながら、数百年前の記録とかは少ないんですね。
作家の旅行記?みたいなのだと、こういうのならあるみたいです。
最後のは時代としてはぎりぎりかもしれません…
「スコットランド西方諸島の旅」byサミュエル・ジョンソン
スコットランド西方諸島の旅 (中央大学人文科学研究所翻訳叢書)
「アメリカ紀行」byチャールズ・ディケンズ
「不思議の国ルイス・キャロルのロシア旅行記」byルイス・キャロル
「キプリングの日本発見」byラドヤード・キプリング
キャロルの旅行記なんてのもあるんですね。
作家の旅行記、特に上記の人たちは大物ばかりですしさぞ面白いんだろうなあ。
どこまでバックパッカー的なノリに耐えうるかは微妙ですが、16世紀に日本へやってきたキリスト教の宣教師たちが残したものは、旅行記としても読むことができるのではないでしょうか?
十六・七世紀イエズス会日本報告集〈第3期 第4巻〉1570年‐1577年
ああ、そうでしたそうでした。イエスズ会がかなりの数の宣教師を派遣していたんでしたね。
これも全然ありです。
「さまよえる湖」(私は角川文庫と岩波文庫のをもっています)と「三大陸周遊記」(私がもっているのは抄訳本で中公BIBLIOです)が挙げられたので、他の本をご紹介します。
私は「西遊記」(岩波文庫)がきっかけになって、玄奘三蔵(三蔵法師)が本当にインドへの旅に出たこと(しかもたった一人で、国禁を破って)を知り、いろいろと本を集めました。たった一人での沙漠越えには感動しました。「大唐西域記」は玄奘三蔵が帰国後に著した七世紀半ばの本で、読み物というより見聞したことや地誌についての記録のようなものです。「玄奘三蔵 西域・インド紀行」の方は、タイトルからすると近年誰かが書いた解説本のようにみえますが、実は玄奘三蔵が帰国してつとめた寺の弟子たちが玄奘の話を聴いてまとめたもののようです。本当(もと)のタイトルは「大慈恩寺三蔵法師伝(慈恩伝)」で、その中から西域・インド紀行の部分が訳出されて講談社学術文庫に加えられました。こちらの方が淡々とした「西域記」より読みやすい(おもしろい)かもしれません。
同じく平凡社からはマルコ・ポーロの本も出ています。さきに挙げた平凡社の東洋文庫にもありますが、平凡社ライブラリーの方が入手しやすいかもしれません。
両方ともメジャーですよねえ。しかし残念ながら(流し読みでしたが)既読なのです。
そう言えば、シュリーマンも確か日本に来てましたねえ。
うーん、僕の説明が足りなかったとは思うんですが、もっとバックパッカー的な、とでも言いますか、案内と護衛がついた国の賓客の旅行記ではなくてもっと地面に近い感じの、「旅」という感じのが読みたいんですよね。