「黄金向日葵」
我が恋は黄金向日葵(こがねひぐるま)、
曙いだす鐘にさめ、
夕の風に眠るまで、
日を趁(お)ひ光あこがれ、まろらかに
眩(まば)ゆくめぐる豊熱(ほうねつ)の
彩(あや)どり饒(おお)きこがねの花なれや。
これ夢ならば、とこしへの
さめたる夢よ、こがねひぐるま。
これ影ならば、あたたかき
瑞雲(みずくも)まとふ照日(てるひ)の生(い)ける影。
円(まろ)らかなれば、天蓋(てんがい)の
遮(さへぎ)りもなき光の宮の如。
まばゆければぞ、王者(おうじゃ)にすなる如、
百花(ももはな)、見よや芝生(しばふ)にぬかづくよ。
今はた、似たり、かなたの日輪(にちりん)も、
わが恋の日にあこがれて
ひねもすめぐるみ空の向日葵(ひぐるま)に。
自分の恋を、光にあこがれて1日めぐるひまわり(向日葵)のようであると言い、
その向日葵(恋)自体がまるくまぶしくそびえ立つ様子をたたえ、
日輪でさえその向日葵に似ているというような詩です。
恋をして幸福になにか光が差したような、そしてその心を気高いものだと感じている、そういう感じの詩だと思います。
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以下、自分流に解釈してみましたが、参考文献とかを見たわけでもないので、あまりうのみにしないでください。
私の恋は 黄金向日葵(ひまわり) (のようである)
朝の鐘にめざめてから、夕方の風に眠るまで
太陽を追って 光にあこがれて
まるく眩しく回る あたたかさにあふれる いろどりのゆたかな 黄金の花であろうかや
これが夢だといえば 永遠の
目覚めた現実の夢よ こがねひぐるま
これが影だといえば
あたたかい
瑞雲(吉兆の雲)をまとう、照る太陽の 生きている影
まろらかなので、天蓋(天のおおい)が遮ることもない光の宮殿のようである
まばゆいので、王者にするように、あらゆる花が、見なさいよ、芝生にぬかずく(ひれ伏し従う)よ
いま、はっと、彼方にある日輪(太陽の光の輪)も似ている。
私の恋の日にあこがれて一日中めぐる空の向日葵に。
※まろらか、のような語感は訳すのは難しいです。
まるい形と、かどかどしくない質感、まろやかな印象を総合して言っているように思います。
URLは関連のありそうなサイトです。直接のお答えではありません。
http://www.asahi-net.or.jp/~HM9K-AJM/musasinobunngakusannpo/isik...
ありがとうございます!完璧です