THEME:「あなたのマチの好きな場所、お気に入りの風景」を教えて下さい
「街を見渡せば、100通りの家族に100通りの家。家をのぞいてみれば、それぞれの暮らし振りが面白い!」と展開してきた“イエ・ルポ”の続編コーナーです。“イエ・ルポ 2”では、特にマチとイエ、人と家族のドラマやものがたりを語らっていきませんか?毎回のテーマに沿って、あなたのルポをご投稿下さいね!
豊かな暮らしを創っていく〈イエはてな〉のマインドで、みなさまのご参加をお待ちしています!
*回答条件* 下記のページをご覧になってご投稿下さいね!
「Welcome to イエはてな」
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20080731
テーマ詳細とルポ例
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20080801
プレゼント変更ご案内
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20080729
※〈イエはてな〉では、はてなスターを「おすすめメッセージ」として活用しています。ご回答頂く時にもご参考下さい。また投稿期間中はできるだけはてなスターのご利用を控えて頂けますようお願いいたします。
※質問は8月7日(木)正午で終了させて頂きます。
私が行くのは、店先に無造作に巨大な瓶が置いてあったり、店の横にはゴミとしか思えないような埃を被った古い農機具なんかが転がされているお店です。そして店の入り口には、無愛想なグレーの古物商の許可証が。
お世辞にも綺麗なお店とは言えませんが、こういう所に掘り出し物があるんです。先日は、木のケースの並型四号式ラヂヲというやつを手に入れてきました。
「ちょっと見せてくださいよ」
「奥の方だから取り出すの大変なんすけどね」
「買うから、気に入ったらきっと買うから」
「ぼこっ、あ、裏蓋が」
「ありゃ、ちょっとケース腐ってる?」
「まいったな、こんなに傷んでたとは」
「そういうのなら直せるから気にしません。それより中身・・・・、あ、トランスネズミに囓られてる」
「さすがにこういうパーツはもう全取っ替えでしょうね」
「ですね。お、バリコンも見事に粉吹いてる」
「でもいい品物でしょ」
「うん、もうこんなのめったに出会えない。いくら?」
「ケース壊しちゃったからこんなもん」
「うーん」
「じゃ、こんなもん」
「ちゃんと時代の証しを保存しながら修復するの大変なんだけどなー」
「よし、じゃ、こんなもん」
「買いましょう!」
「売りましょう!」
なんていう普通のお店ではちょっと出来ないような会話を楽しみながら選んでいきます。お店ごとに得意分野がありますから、そういうのを楽しみつつハシゴするのも楽しいんですよね。
長い歴史を経てきた物を手にしながらの帰り道。ここって何十年前はどんな風景だったんだろう、なんて考えながら歩きます。そんな想像の中の風景も、私の好きな風景の一つです。
アンティークのお店はホントみていて飽きないですね。毎回いろんな発見があって楽しいです。
今は離れてしまったのでそうそういけませんが、関東時代によくいっていたのがアンティーク着物やさん。ここはお店のお品もさることながら、店員のおばちゃんと仲がよかったです。もともとは同郷で意気投合したのがはじめでしたが、ココでいろんなことを教えてもらいました。着物のてざわりが好きで畳むことがすきだったので、暇があると自分から着物をたたんでお手伝い。この着物はどういう人がきてたのかな?なんて考えながらたたんでいると楽しくてうきうきして・・・気がつくと時間がたってました。いっしょにお客さんの着物の見立てをしてみたり・・w
ウールの着物はそうそう売れないからってたくさんもらいました。ウールはあたたかくて好きなので、冬に普段着や部屋着で着ています。
あとは骨董市も大好きです。関東も京都も中部もいろんな骨董市にいきましたが、青空の下にお店をひろげる骨董市が開放感があっていいですね。
時間がいくらあってもたりないぐらいです。ノスタルジックな世界というか、一瞬で古きよき時代にタイムスリップしたみたいな感覚になります。
日が昇ってから日が落ちるまで・・昔と同じように続いている。
ほんとうにいろんなものがあって、目移りしてしまいますが、これぞ!と思えたものに出会えたときは本当にうれしいです。
目利きでさがすのではなく、自分が本当にほしいとおもったものを探すのが楽しいですし、お店の人とのやりとりも楽しいです。
陶器製の動物の置き物がスマイルしていたりするのをウィンドウから見てしまうと、あ、ここで何かに出会えるかも……と、つい中に入ってしまいます。こちゃこちゃと、スプーンやらカップやらお皿やらが、きっと昔はセット売りだったのに、今はそれぞればらばらになり、新しいご主人を待っているのですね。レトロな花柄カップを手にしたり、お茶目な笑顔を見せる真鍮のねずみを覗きながら、時間を隔てて一人と一個が結びつく出会いは運命の糸で結ばれているのだなあとしみじみ。そこでモノを手にするとゆっくりと時間が流れ出し、昔の持ち主を思い描いて不思議な思いに包まれたりもします。多くは、一人暮らしのおばあちゃんだったりするわけですが。
この一個をどこに置こうか、どう使おうか。家の中でどう仲間入りさせるか考えるのも好き。自分だけのひとつに出会えるアンティーク屋さんは、やはり特別な場所です。