・物語の一場面で料理が出てくるのではなく、料理を中心に物語が進む小説が希望
・小説であれば国内外・ジャンル・長短編は問いません(エッセイやコミックは除きます)
・SFやファンタジーで料理物とかあるんでしょうか?非常に興味をそそられます
・当方、近年作品が中心ですが近藤史恵・上田早夕里・北森鴻・拓未司の作品はチェック済み
ほかは、池波正太郎作品とSFでは梶尾真治の地球はプレインヨーグルトを読みました。
Amazon等で探しましたが限界を感じ、「人力検索」の出番と思い質問しました。
ブログ情報ですが・・・
面白そうです!
『柘榴のスープ』マーシャ・メヘラーン 渡辺佐智江・訳(白水社)
http://www.joqr.net/blog/book/archives/2006/09/post_35.html
小川糸さんのデビュー作『食堂かたつむり』(ポプラ社)
http://www.joqr.net/blog/book/archives/2008/03/post_92.html
『おいしい話 料理小説傑作選』
こちらも短編集ですね。異色というのが、何か不吉な感じです。
一冊目は、そのものずばり。もしかしたら、すでにご存知かもしれませんね。
二冊目は、かの小林信彦氏が料理をテーマにした小説。
ここ↓
http://www.h4.dion.ne.jp/~fukuda/kyu/0203hon3.htm
に、詳しい紹介がありました。
三冊目は、吉田健一の代表作。故・倉橋由美子が「明治以降の日本の文人で、この人のものさえ読めばあとはなかったことにしてもよいと思える人の筆頭は吉田健一です。 」と『偏愛文学館』で絶賛した作品です。
村上龍の料理小説集があったんですね。ぜひ読んでみます。
村井弦斎『食道楽』は定番ですね、昔のものですが。
小林信彦『ドジリーヌ姫の優雅な冒険』文春文庫
私は好きです。料理がテーマの一つです。
梶尾真治といえば、『ゑゐり庵綺譚』徳間文庫は、蕎麥屋の話ですが、料理がメインとは言えないでしょうかね。
ドジリーヌ姫の優雅な冒険は、Amazonで見ると絶版でしょうか?図書館で探してみます。
カジシン作品をぜひ読みたいですね。Amazonでみると「ゑゐり庵綺譚」は絶版のようです。品川・大田図書館でも検索したけど無いようです。
書名など変えて再版などされてないのでしょうか?
料理小説レシピというサイトに,おいしい(料理小説)の勧めの掲載があります
ので,ご覧くださいますようお願いいたします。
大変参考になるサイトをご紹介いただきました。有り難うございます。
多すぎて迷ってしまいますね。
こちらも短編集ですね。短編集は気軽に読めて、いろいろな作家と巡りあるので好きです。
Amazonのレビューを読みましたが、気になりますね。目から鱗ですが、フランスにはずばり「最優秀料理小説賞」なるものがあるのですね。
同賞を受賞した、翻訳小説はほかにもあるのでしょうか?
映画原作のようですね。文章では料理を想像するしかありませんが、実際に形となった映像作品と併せて見るのをおもしろそうです。
エッセイに近い作品でしょうか。小説とは少し違うようですが、おもしろそうです。
食のエッセイでは小泉武夫等も時々読むので、トライしてみたいと思います。
中世ヨーロッパの毒味役が主人公となれば、まさに期待に応えてくれそうな一冊ですね。
「台所のおと」 幸田文 (「http://www.amazon.co.jp/台所のおと-講談社文庫-幸田-文/dp/4062630273:title=台所のおと]」に収録)
料理するという行為の話。
パンプルムース氏シリーズ マイケル・ボンド
「パディントンのアイスクリーム」をうらやましく思った事のある『大人』向け、ミステリ。
「パンプルムース氏のおすすめ料理」ほか。
「http://www.amazon.co.jp/レシピに万歳-創元推理文庫-アリサ-クレイグ/dp/4488246257:title=レシピに万歳]」 アリサ・クレイグ
ディタニー・ヘンビットシリーズ4作目、ミンスミート・パイのレシピを巡るミステリ。
料理の描写はシリーズ他作品の方がいいと思うのですが、料理がメインに来る話はこれだけなので。
「http://www.amazon.co.jp/赤い薔薇ソースの伝説-ラウラ-エスキヴェル/dp/4418935053:title=赤い薔薇ソースの伝説]」 ラウラ・エスキヴェル
映画を見ただけで実はまだ小説は読んでいないのですが、ぜひ文章でも読んでみたいと思った作品。
「特別料理」 綾辻行人 (「http://www.amazon.co.jp/眼球綺譚-集英社文庫-綾辻-行人/dp/4087470970:title=眼球綺譚]」に収録)
ホラー。グロくて決しておいしそうではありませんが、インパクトはぶっちぎりでした。
クッキング・ママシリーズ ダイアン・デヴィッドソン
料理小説というかケータリング業+ミステリ。職業としての料理と家庭の話。料理のレシピもあり。
「クッキング・ママは名探偵」ほか。
コメント欄へ訂正のご連絡ありがとうございます。
綾辻作品で料理作があったのですね。結構、同氏の作品は読んでいるつもりでしたが思い当たりませんでした。
パンプルムース氏シリーズは、ミステリー作品としてもおもしろそうです。ぜひチェックしてみます。
http://www.amazon.co.jp/%E6%96%99%E7%90%86%E4%BA%BA-%E3%83%8F%E3...
http://www.google.co.jp/search?client=firefox-a&rls=org.mozilla%...
ハリー・クレッシング 『料理人』
ダーク・ファンタジーです 古典的傑作です
http://www.amazon.co.jp/%E9%A3%9F%E7%B3%A7%E6%A3%9A-%E3%82%B8%E3...
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&client=firefox-a&channel=s&...
ジム・クレイス 『食料棚』
64もの短篇からなら5篇10篇お気にがみつかるでしょう
ファンタジー系が出てきましたね。
ホラーは苦手ですが、どのように物語が「調理」されているか気になります。
レビューを見ると、胃もたれを覚悟した方がよさそうですね。
料理もののSF、ファンタジーで思い出したのがこの2作。
えーと、どちらも覚悟してお読みください。田中啓文の方は短編集で、お薦め(?)は「新鮮なニグ・ジュギペ・グァのソテー。キウイソース掛け」。でも好き嫌いがかなり分かれるかも。
いやー、作者の名前を見ただけで、何となくグロそうですね。でも、怖いもの見たさで読みたくなります。
ゴキブリやネズミの料理ってどんなでしょか。
ちなみに、私の田舎ではつい最近までマムシを食ってたようですけどね(私は食べてません。鶏肉に近い味らしいです)
小説ではなく、エッセイに近い作品のようですね。
長編推理小説ですね。少し昔の作品のようですが、現代都会的な雰囲気のする作品です。
こちらも絶版のようですね。料理小説作品はあまり売れないのでしょうか。
初めまして。E.A.Poe(知のくずかご)と申します。
主題:異色料理短編を上げてみる
小生が「料理を扱った短編」(短編が好きなモノでm(__)m)と言って最初に思いつくのは、やはりロアルド・ダールの「味」です。
あなたに似た人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 22-1))
「ワインを飲んで銘柄を当てるのはそう難しいことじゃない」から始まって、いつの間にか家2軒を賭けてワインテイスティングをする話です。
そのワインの味の描写が素晴らしく「ワイン通はこういう味わい方をしているのかな?」と思わせる筆致はダールならではのものだと思います。
ちょっとサスペンス仕立てなので、最後のオチも気が利いています。
次に思い浮かぶのは
ですね。一応長編ですが、枚数的には中編ぐらいだと思います。
小生はしょうもない雑学がアタマに詰まっているので、最初の1ページでオチがわかってしまいましたが、知らなければ結構楽しめるかも知れません。
また、作者の考える理想の世界がこれまたとんでもなくて「最高の快楽を味わうにはこんなことまでするのか」というびっくり感が
「雁屋哲ってこんなことを妄想するタイプなのか」
と驚きます(笑)。
なお、角川ホラー文庫ですので念のため。
この中の「ランチ」は抱腹絶倒の一本です。
貧乏学生だった頃の著者が、つい見栄を張って女性をパリの一流レストランに招待します。
「なに、ディナーじゃなくてランチだから…」と思ったのが運の尽き。
じわじわと襲いかかるお勘定書きの恐怖(笑)が、小生の学生時代の「普段はラーメンだけど今日はカネがあるからチャーシュー麺」体験と重なり
笑いが止まりません。
なお、この本は、饒舌派のサマセット・モーム先生がコスモポリタンズという雑誌に「見開き一ページで読める短編を連載してみないか」と言われて
引き受けた作品を集めたものです。
「ランチ」以外に料理に関係するものはなかったと思いますので、図書館の「モーム全集」あたりを探してみてもイイかもしれません。
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思いつくのはこれぐらいです。あとは芥川龍之介の「芋粥」(青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/55_14824.html で読めます)か
悪趣味ですがスイフト(あのガリバー旅行記の人です)の「貧民救済私案」(これもプロジェクト杉田玄白の http://www.e-freetext.net/mdstj.html で読めます)
でしょうか。どちらも図書館の全集をあたればまず見つかるはずの短編です。
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お役に立ちますでしょうか。
※サスペンスやホラーが中心となるものは除きました。
多くのお勧めをご紹介いただきありがとうございます。
ダールは以前読みましたが記憶から抜け落ちておりました。
雁屋 哲がホラーを書いていたこと自体驚きです。美味しんぼのイメージから以外です。ぜひ読んでみます。
最後の短編集が、一冊でいろいろな「味」か楽しめる感じがして惹かれますね。