そもそも株はお金を出して買うものだと思うのですが
株価が下がる→現金で持っているほうが多い
という構図は当てはまるものでしょうか?
金融的な「お金」ってどういう概念で考えればよいのか
わかりやすく教えてください。
> 株価が下がる→現金で持っているほうが多い
すみません、、、
株価が下がる→現金で持っているほうが多い
の意味がわからないので、もう少し解説してもらえませんでしょうか。
株価が下がる→現金で持っているほうが多いという構図は当てはまるものでしょうか?
当てはまりません。
世の中には株だけでなく、債権、先物、通貨など、さまざまな投資先があるからです。
かつては、株から逃げた“お金”は債券市場に回り、債券価格が上がりましたが、現在はそんな単純な構図にはなっていません。
金融的な「お金」ってどういう概念
imaiworksさんは、どういうものを“お金”の範疇と捉えていますか?
たとえば、お札や硬貨といった「現金」を“お金”と考えているなら、それはモノやサービスを取引するための交換券と考えてください。
たとえば、imaiworksさんが液晶テレビを買いたいとします。
“お金”が無い時代だったら、代わりに自作パソコンを差し出すとか、労働力を提供するといった「物々交換」をしなければなりません。その際、お店側は、imaiworksさんの提示したPCや労働力が液晶テレビに見合うものかどうか価値判断します。この判断は極めて主観的であり、結局、物々交換による取引は成立しない場合が多いでしょう。
そこで、「円」という共通価値を規定し、それを額面として表示した現金が登場します。額面の数字は日本銀行が保証します。
一方、お店側は液晶テレビの価値を「円」に換算し、値札として掲示します。
こうすれば、現金の額面と値札の数字が合致するだけで、取引は成立するようになります(※)。物々交換に比べると、はるかに取引が成立する可能性は高くなり、人々の生活は豊かになります。
となると、モノやサービスは持っているのに現金がないという状態(健康なニートみたいなもの)では取引ができなくなってしまいます。
そこで金融の出番です。
金融は、いつでもどこでも取引ができるよう、現金を広く流通させるのが主な役割です。
そのために、現金を商品と見なし、現金そのものの売買を行うことがあります。FXがそれですね。
(※)この際、お店側はimaiworksさんを信用しているのではなく、現金を発行している日本銀行を信用しているだけです。一方、imaiworksさんは、お店を信用しなければならないわけですが、お店の数は何万とありますから、信用できるかどうかを評価するのは大変です。取引において消費者は常に不利な立場にあるわけで、これを少しでも改善するために、さまざまな消費者保護施策が行われています。
ありがとうございます。
そうですね、株を売ったお金はほかの投資先に回るってことも
考えられますよね。
また市場経済という側面での解説は参考になりました。
いただいた回答をもう少し自分の中で噛み砕いてみます。
株価が下がっても、株として保有している人もいるのでは・・・。
株価が下がる=現金が増えるわけでもないですし
金融というか、株の世界で考えると
現在の株価+含み損、現在の株価-含み利益が、実際の貨幣と同等ではないでしょうか
株=品物と同じです
たとえば、実際のオークションなどに、10万で購入したブランド品を売ると
5万の価値しかなかったり、それでも売れなければ3万まで下げたりします
逆に人気で高値がつき15万になったりも。
購入した品物(=株・ブランド品など)が、いくらになるかは他の人の購買意欲に左右されます。
回答ありがとうございます。
やはり私の質問の仕方が下手でした。
価値という意味では10万で購入したり5万で購入したりはあると思います。
でも結局のところ世の中にあるお金の量は基本的に変わらないのではないかと
思ったのです。
ので、株価が暴落したとしても株の価値は下がったかもしれないけど
世界中のお金の量が減るわけではないですよね?、、、
というところが知りたかったりしていました。
株価そのものを下げたい場合は二つの事で下げる事が出来ます。
・所有している株を売る
・信用取引で空売りをする
更にアクションの理由付けですが、
・所有している株を売る
・株価が下がって上がる見込みが無いので売る。
・株が見込みどおり上がって利益が乗ったので売る。
前者は買った株価よりも株価が安いので、現金が少なくなります。
・信用取引で空売りをする。
これは証券会社がもっている株価券を売るという行為で、
売っても現金が入りません、この場合、買うという行為で現金が手に入ります。
つまり株価の下げは誰かが株を売ったのは間違いないのですが、
必ずしも売った側に現金が来ているわけではありません。
更に信用取引で買うというというアクションを取っていて、
あまりにも株価が下がり、追証というのがかかった場合は、
株を証券会社が勝手に売って、更に足りない分のお金を請求するというケースがあります。
この場合も売った事により、現金が入らず、逆にお金を出さなければなりません。
そんな訳で、ご質問の下げ=誰かが売った=現金が流通したという事にはならないのです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E7%94%A8%E5%8F%96%E5%BC%9...
回答ありがとうございます。
取引の仕方では現金でのやり取りが入らないパターンもある
ということかとおもいますが、
株取引においての手法など、、私には知らない言葉もおおく
勉強しなきゃ、、という感じです。
やはり私の質問の仕方がまずかったため少し求めていた答えとは
違ってはいるのですが、すごくためになりました。
imaiworksさんは「現金」と「資産の価格」をあわせて
「お金」という言葉を使っているとお見受けしました。
金融や経済を考える際は「お金」の持つ2つの意味
・「現金(各人が実際に持っている貨幣)」
・「資産の価格(資産(各人が持っている「モノ」)の価格)」(「資産」には「現金」も含まれます)
を分けて考える必要があります。
例えば、いわゆる「お金持ち」は「資産持ち」といえるわけです。
ここでご質問の「お金」を「資産の価値」と読みかえて回答させていただきますと、
株価の下落->資産の価値の下落 という構図は、
「必ずしもそうなるとは限らない」
というのが回答です。
「資産」には「現金・預金」「株式」「国債」「土地」「建物」その他いろいろありますので、
株式の価格が下落しても、他の資産の価格が上昇していれば
合計した資産の価格が上昇することもあるのです。
(日本の資産保有については日本銀行:資金循環 を参照ください)
実際、石油や原材料の価格は上昇していますので、
持っている資産を合計すれば、
資産の価値が「上昇している」人(または企業)も存在しますよ。
回答ありがとうございます。
私のつたない質問を読み取っていただけたことにも感謝いたします。
なるほど、現金と資産価値をわけて考えるということはあまり思っていなかったです。
(ここが回答者の皆さんを混乱させる原因ですね・・)
そのあたりから考えてみれば答えが見つかるように思えます。
何もない時は富が勝手に増えていくこともあると思います。が、
現在生み出されている富>現在需要のある富
の時は、金と物の価値はイコールでも成り立ちますが、
逆の時は、物の価値が上がります。
よって、常に金=富ではないです。
また、株価が下げ止まりとみれば、これから株を買ったほうがよく、
まだ下げると見れば、現金化したほうがいいだけです。
ちなみにお金の購買力が一定とも限らず、
商品、株など複数のものが下がっていることをみれば、
お金の購買力が上がっているとみることもできるかもしれません。
回答ありがとうございます。
> 逆の時は、物の価値が上がります。
というところはなにかヒントがあるように思えてきました。
連投かつ長文ですみませんが、
もう少し解説します。
モノの価格は、需要と供給によって決定します。というのは、
モノを需要する(買う)側については
モノの価値の判断は個人個人で異なりますが、
全体としてみれば、通常のモノならば
価格が安ければ安いほど需要量が増加します。
また、モノを供給する(売る)側は
値段が高ければ高いほど売り上げが上がりますので、
値段が高ければ高いほど供給量を増やします。
以上の需要量と供給量が等しくなるような価格で
モノの価格が決まります。
供給量が需要量に比して少ないときにモノの価格が上がり、
需要量が供給量に比して少なくなればモノの価格が下がるのはこのためです。
詳細はこちらを参照ください
現在、株価が暴落したというのは、
売り(供給)が買い(需要)を大幅に上回っているということになるわけです。
ここで、株式を売って得た現金を他の資産に丸々投資したならば
その資産の需要は増加し、その価格は上昇するでしょう。
しかし、
「こんなに資産価格が下がる(そして、しばらくは下がり続けるだろう)」
と多数の人々が予測した場合、
人々はすべて(現金以外)の資産を売り、現金を保有しようとします。
そうなると、資産の供給量(売り)が需要量(買い)を上回るため
資産価格は本当に下がり続ける、という事態になるのです。
Aさんは、将来有望と考え、甲株式会社の株を1000円で1000株購入し、証券会社に100万円支払います。
Bさんは、もうそろそろ、甲株式会社は成長がストップすると考え、持っていた甲株式会社の株を1000円で1000株売り、証券会社から100万円受け取ります。
株価が暴落し、1000円だった甲株式会社の株価は500円になりました。
失望したAさんは、泣く泣く株を売り50万円を証券会社から受け取りました。
その株を買ったのは、ずいぶん安くなった、ここはチャンスだと考えたBさんでした。
Bさんは代金50万円を支払いました。
結局Aさんの手元には50万円、Bさんの手元には50万円と甲株式会社の株
最初の状態は Aさん現金100万円、Bさん甲株式会社の株
という状態でしたので、株の暴落によって別に現金の量は変わっていません。
ただ、株式から貨幣に交換を望んでいる人が圧倒的多いということは言えます。
質問の仕方が乱暴でした。申し訳ございません。
浅はかな考えではあるのですが
たとえばA社の株で株価10万円、B社の株の株価が8万円で共に1株買って持っていたとします。
当然株価は変わりA社は7万円、B社は11万円の時に売ったとしたら、手元には18万円になると思います。
たまたま買ったときの売ったときでイコールになりましたが、
世界中で見た場合も、お金と物の価値はイコールになるのではないかと、、
金融は複雑でこんな単純ではないとは思っているのですが、
株価が暴落=お金もなくなる という構図は当てはまらないのじゃないかと思ったのですが。。
すみません、、表現が下手で、、
そのあたりのニュアンスがもし理解できましたら教えていただけるとうれしいです。