腎、特に糸球体での濾過機能について疑問があって質問させていただきます。


糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、などなど腎障害が起きると
1.正常なら濾過されない分子が大きいタンパクが、「穴の大きいザル」状態になってしまった糸球体を素通りして尿中に排出されてしまう。
2.正常なら濾過され、排出される、分子が小さいクレアチニンが濾過されずに血中で高値を示す。

という相反することが起きているような気がします。
なぜなのでしょうか?
よろしかったら、糸球体が普段どのように物質を選択的に濾過しているのかなども含めてお教えいただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。

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  • 登録:2008/10/26 20:53:19
  • 終了:2008/10/27 21:57:32

ベストアンサー

id:totsuan No.2

totsuan回答回数331ベストアンサー獲得回数582008/10/26 23:14:51

ポイント100pt

http://q.hatena.ne.jp/1208940848

http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec11/ch141/ch141b.html

http://www.neoral.jp/nephrosis/index.html

http://physiol.umin.jp/uro/text_020_080.html

http://xakimich.hp.infoseek.co.jp/renal/node5.html

http://www.apha.jp/top/yakuen/tojin.htm

一見相反するように見えますが、これらの現象は同時に起りえます。ただし、病態の進行度によって最初は1.の現象が先に生じ、より重篤な状態になると2.の現象が出現します。

>1.正常なら濾過されない分子が大きいタンパクが、「穴の大きいザル」状態になってしまった糸球体を素通りして尿中に排出されてしまう。

糸球体腎炎などによってBowmann嚢および糸球体内の血管内皮細胞の構造が破壊されると、いわゆる”笊の目”が大きくなって分子量の大きなタンパク質が漏出しやすくなります。その結果、尿蛋白陽性という検査所見が認められるようになります。これは病態初期から見られる現象ですが、この段階ではクレアチニンなどは通常通り(※あるいは通常以上)に濾過されているので、血清中濃度に変化は見られません。

>2.正常なら濾過され、排出される、分子が小さいクレアチニンが濾過されずに血中で高値を示す。

http://www.itawari.net/jinkinou.htm

腎炎が進行すると、単に笊の目が大きくなるばかりでなく、沈着物質や血管内皮細胞の変性などの影響で糸球体内の血管内径が細くなり、血液の流れが悪くなって単位時間当たりで可能な血液濾過量が低下します。もちろん、これらの変化直前直後においては糸球体内に無理矢理血液を流すために血圧を上げて濾過量を一定に保とうとする働きがみられます。しかし、それでも濾過量がその生産量を下回る程度(=一般には正常の約50%以下)になると、結果的に血清中濃度が上昇することになります。同時にこの段階において、血流低下および全身のタンパク貯蔵量の減少によって笊の目から漏出する総タンパク量は相対的に減少し(※駄々漏れ状態であることに変わりはないが)、尿蛋白が見かけ上減少(※あるいは陰性化)する事があります。

御粗末さまでした。

id:ukim

どうもありがとうございます!

大変勉強になりました。

血管内径の縮小と、血流、濾過量の低下が関与しているのですね。

実は、なぜ腎障害と糸球体内圧が関係するのかもよくわかっていなかったのですが、

これで一気に理解が深まりました。ありがとうございます。

2008/10/27 21:56:14

その他の回答(1件)

id:kappagold No.1

kappagold回答回数2710ベストアンサー獲得回数2482008/10/26 21:30:34

ポイント5pt

>2.正常なら濾過され、排出される、分子が小さいクレアチニンが濾過されずに血中で高値を示す。

腎臓の機能自体が低下して、腎臓の濾過機能が低下しています。

例えば、正常なら糸球体が100あるとして、50ぐらいの糸球体しか動いていないと考えるといいと思います。

そのため、このようなことが起こります。



>1.正常なら濾過されない分子が大きいタンパクが、「穴の大きいザル」状態になってしまった糸球体を素通りして尿中に排出されてしまう。

動いている糸球体も、きちんと働かないで「穴の大きいザル」状態で働くので、タンパクも出てしまいます。


そのため、相反する現象が見られます。


URL必須でしたので、ウィキペディアのネフローゼ症候群

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%B...

id:ukim

ご返信どうもありがとうございました。

ただ、このご回答だとよく理解できませんでした。

すみません。

2008/10/27 21:55:57
id:totsuan No.2

totsuan回答回数331ベストアンサー獲得回数582008/10/26 23:14:51ここでベストアンサー

ポイント100pt

http://q.hatena.ne.jp/1208940848

http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec11/ch141/ch141b.html

http://www.neoral.jp/nephrosis/index.html

http://physiol.umin.jp/uro/text_020_080.html

http://xakimich.hp.infoseek.co.jp/renal/node5.html

http://www.apha.jp/top/yakuen/tojin.htm

一見相反するように見えますが、これらの現象は同時に起りえます。ただし、病態の進行度によって最初は1.の現象が先に生じ、より重篤な状態になると2.の現象が出現します。

>1.正常なら濾過されない分子が大きいタンパクが、「穴の大きいザル」状態になってしまった糸球体を素通りして尿中に排出されてしまう。

糸球体腎炎などによってBowmann嚢および糸球体内の血管内皮細胞の構造が破壊されると、いわゆる”笊の目”が大きくなって分子量の大きなタンパク質が漏出しやすくなります。その結果、尿蛋白陽性という検査所見が認められるようになります。これは病態初期から見られる現象ですが、この段階ではクレアチニンなどは通常通り(※あるいは通常以上)に濾過されているので、血清中濃度に変化は見られません。

>2.正常なら濾過され、排出される、分子が小さいクレアチニンが濾過されずに血中で高値を示す。

http://www.itawari.net/jinkinou.htm

腎炎が進行すると、単に笊の目が大きくなるばかりでなく、沈着物質や血管内皮細胞の変性などの影響で糸球体内の血管内径が細くなり、血液の流れが悪くなって単位時間当たりで可能な血液濾過量が低下します。もちろん、これらの変化直前直後においては糸球体内に無理矢理血液を流すために血圧を上げて濾過量を一定に保とうとする働きがみられます。しかし、それでも濾過量がその生産量を下回る程度(=一般には正常の約50%以下)になると、結果的に血清中濃度が上昇することになります。同時にこの段階において、血流低下および全身のタンパク貯蔵量の減少によって笊の目から漏出する総タンパク量は相対的に減少し(※駄々漏れ状態であることに変わりはないが)、尿蛋白が見かけ上減少(※あるいは陰性化)する事があります。

御粗末さまでした。

id:ukim

どうもありがとうございます!

大変勉強になりました。

血管内径の縮小と、血流、濾過量の低下が関与しているのですね。

実は、なぜ腎障害と糸球体内圧が関係するのかもよくわかっていなかったのですが、

これで一気に理解が深まりました。ありがとうございます。

2008/10/27 21:56:14
  • id:totsuan
    先ほどの回答でちょっとごまかして書いていた部分があったので補足を。
    >これらの変化直前直後においては糸球体内に無理矢理血液を流すために血圧を上げて濾過量を一定に保とうとする働きがみられます。
    できるだけ正確に言うと、糸球体傍装置が糸球体における血流量低下を”体液量減少による血圧低下”と受け取って血液中にレニンを分泌します。これによってレニン・アンギオテンシン系(=R-A-A系)が活性化->体液量増大を促すことになるのですが、糸球体における血流量低下の本来の原因とは糸球体血管の内腔狭小化による通過血液量の低下であり、この段階での体液量自体は通常の人と特に変わりません。しかし、相変わらず糸球体に流れ込む血液量には改善がみられないため、R-A-A系は亢進し続けることになります。一方、増えた体液を捌くのは心臓ですが、本来腎臓で水分がコントロールされるはずなのがR-A-A系の働きによってどんどん血液(※正確には水分量)が増えてくるので、拍出力および心拍数を増やすことで対応しようとする結果として慢性的な血圧上昇(=腎性高血圧)を呈する事になります。
  • id:ukim
    本当にご丁寧に、どうもありがとうございます!
    よく理解することができました。(ご説明の明瞭さにも脱帽です…。)
    ARBやACE阻害剤が腎障害に効く理由も、ここにあったのですね。
    生体の仕組みは本当に奥が深いと、いつも感嘆してしまいます。
    私もtotsuanさんのように、もっとしっかり学べるよう努力していこうと思います^^
    ありがとうございました。

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