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黄葉と紅葉
staples542008/10/31 02:24:503pt
”こうよう”には二種類あると教えてくれた友人の話がとても印象に残っています。
色づいた葉っぱをみると思い出されます(以下は黄葉と紅葉の色変化のメカニズムについてです)
植物の紅葉には葉が黄色くなる「黄葉(こうよう)」と葉が赤くなる「紅葉(こうよう)」があります。これらはそれぞれ、落葉の準備の過程で起こるものです。(1)
落葉の準備の過程としては、まずは葉緑体が分解されます。すると葉の組織を構成していた無機塩類、炭水化物、タンパク質などの養分が毛細管現象で葉から茎に移動していきます。その結果、葉の働きが弱くなり、葉柄の基部に「離層」という特殊な細胞が作られます。この時期が朝晩の気温が急激に寒くなる天気だと、葉脈内の水分が凍るため、葉脈が細くなり、より顕著な毛細管現象が期待できるため、紅葉を期待できます。
落葉する前の健康な葉っぱには、クロロフィルと言う緑色の色素が多量に含まれています。このため、葉っぱは緑色に見えます。この緑色に見える葉の中には、このクロロフィルだけでなく、カロチノイドという黄色の色素が少しだけ含まれています。「黄葉」は、落葉の前に葉(葉緑体)の中にあるクロロフィルが分解され、元来葉に存在したカロチノイド(黄色の色素)が目立つようになり、葉が黄色く変化することをいいます。
一方、「紅葉」はメカニズムが異なります。分解されたクロロフィルや葉緑体が分解される過程でできるアミノ酸と、葉の中の糖分が化学反応を起こして、赤色のアントシアンを生成します。この結果、見た目の葉の色が赤く変化することをいいます。(2)
参考文献
(1)生物学辞典 第 3 版 岩波書店
(2)太田行人,植物発生生理学 岩波書店
色によって違う
きゃづみぃ2008/10/31 07:09:032pt
聞いたことがあります。
なんかその土地によって違うこともあるようですが・・・。
あじさいとかも 土が酸性とかで 色が違うというのがありますね。
それと同様かな。
紅葉は
tm3432008/10/31 08:47:301pt
広葉樹林ならではですね。
一面同じ色で紅葉している山もビビッドな印象で美しいですし、色とりどりの色で埋め尽くされた山もまた格別ですね。
針葉樹一色で植林された山よりも広葉樹は私たちの目を楽しませてくれると同時に花粉症の原因にもなりにくいのでしょうね。、
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”こうよう”には二種類あると教えてくれた友人の話がとても印象に残っています。
色づいた葉っぱをみると思い出されます(以下は黄葉と紅葉の色変化のメカニズムについてです)
植物の紅葉には葉が黄色くなる「黄葉(こうよう)」と葉が赤くなる「紅葉(こうよう)」があります。これらはそれぞれ、落葉の準備の過程で起こるものです。(1)
落葉の準備の過程としては、まずは葉緑体が分解されます。すると葉の組織を構成していた無機塩類、炭水化物、タンパク質などの養分が毛細管現象で葉から茎に移動していきます。その結果、葉の働きが弱くなり、葉柄の基部に「離層」という特殊な細胞が作られます。この時期が朝晩の気温が急激に寒くなる天気だと、葉脈内の水分が凍るため、葉脈が細くなり、より顕著な毛細管現象が期待できるため、紅葉を期待できます。
落葉する前の健康な葉っぱには、クロロフィルと言う緑色の色素が多量に含まれています。このため、葉っぱは緑色に見えます。この緑色に見える葉の中には、このクロロフィルだけでなく、カロチノイドという黄色の色素が少しだけ含まれています。「黄葉」は、落葉の前に葉(葉緑体)の中にあるクロロフィルが分解され、元来葉に存在したカロチノイド(黄色の色素)が目立つようになり、葉が黄色く変化することをいいます。
一方、「紅葉」はメカニズムが異なります。分解されたクロロフィルや葉緑体が分解される過程でできるアミノ酸と、葉の中の糖分が化学反応を起こして、赤色のアントシアンを生成します。この結果、見た目の葉の色が赤く変化することをいいます。(2)
参考文献
(1)生物学辞典 第 3 版 岩波書店
(2)太田行人,植物発生生理学 岩波書店