1228213731 マンションの出入口から公道への敷地内の通路の幅?


 建築基準法・施行令と建築基準条例の「主要な出入り口」の対応関係をご教示ください。
14階建て、約250戸のマンション。4m幅以上で公道と2箇所で接する片方を、駐車場に変更というケースです(図上半)。隙間が1.5mあり、令128条は満たせます。

市条例は、4m幅が主要な出入り口への敷地内の通路の条件です。片方でも条例上は可との見解もあります。

市役所に相談に行きますと、条例の主要な出入り口が片方とすると、令120条、令125条の直通階段から屋外への出口までの歩行距離の50mの2倍を満たせなくなるので、変更不可との説明でした。直通階段からの敷地内通路の幅員の条例は、見当たりません。

条例の抜粋は:
第17条 共同住宅等の用途に供する建築物の主要な出入口は,道路に面して設けなければならない。ただし,その出入口の前面に,共同住宅等の用途に供する部分の床面積の合計に応じて次の表に掲げる幅員以上の通路で道路に避難上有効に通じるものを設けた場合は,この限りでない。
500平方メートル以上 4メートル
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回答の条件
  • 1人3回まで
  • 登録:2008/12/02 19:28:53
  • 終了:2008/12/09 19:30:02

回答(3件)

id:hokuraku No.1

hokuraku回答回数529ベストアンサー獲得回数972008/12/04 00:32:21

ポイント60pt

建築基準法は素人ですが、いくつか確認させてください。

まず、添付された図の確認です。(小さくてよく見えないところもありますので…)

敷地のエリアを以下の通りとします。(図の上を北としておきます)

ABCD
EFGH
IJKL
MNOP
QRST
UVWX

ここで、

・敷地は長方形で、その中にL字型(EIMQUVWX)に建物が建っている。

・公道は北を除く三面に位置している。

・駐車場スペースがDFGHJKLNOPRSTにある。

・西の公道から駐車場スペースに入る道がABCにある。

・下図中の赤い矢印が敷地と公道との出入り口である。

でよろしいでしょうか?


その上で、今回の問題を整理しますと以下の通りです。

・駐車スペースの設置により、建築基準条例第17条に違反するか。

・同じく、建築基準法施行令第120条に違反するか。

・同じく、125条に違反するか。

・同じく、128条に違反するか。

それぞれ整理していきます。


*条例第17条

第17条 共同住宅等の用途に供する建築物の主要な出入口は,道路に面して設けなければならない。ただし,その出入口の前面に,共同住宅等の用途に供する部分の床面積の合計に応じて次の表に掲げる幅員以上の通路で道路に避難上有効に通じるものを設けた場合は,この限りでない。

500平方メートル以上 4メートル

条例第17条は、条文を読む限り避難時に速やかに公道に脱出できるよう規格を定めているもののようです。

ここで問題になるのは今回の建築物の「主要な出入り口」が何に当たるかです。

どこの条例かわからないので当該条例に定義が定められている可能性がありますが、普通に考えれば建物の正面玄関を指すでしょう。つまり、今回の建築物ではL字型の角の部分、つまり下図中の左下の矢印3本の部分が相当すると思われます。

図を見る限り、この正面玄関は公道に面しているように見えますので、条件を満たしております。

もし、この玄関が公道に面していない場合、条例第17条はこの玄関から公道まで出るための道路の幅員の最低限度(ここでは4m以上)を義務付けています。

結論から言うと、今回の事案に条例第17条は関係ありません。


*令第120条、第125条

(直通階段の設置)

第百二十条  建築物の避難階以外の階(地下街におけるものを除く。次条第一項において同じ。)においては、避難階又は地上に通ずる直通階段(傾斜路を含む。以下同じ。)を居室の各部分からその一に至る歩行距離が次の表の数値以下となるように設けなければならない。

(以下略)

(屋外への出口)

第百二十五条  避難階においては、階段から屋外への出口の一に至る歩行距離は第百二十条に規定する数値以下と、居室(避難上有効な開口部を有するものを除く。)の各部分から屋外への出口の一に至る歩行距離は同条に規定する数値の二倍以下としなければならない。

令第120条は各部屋から避難階(ここでは1階)に下りるための階段への距離の限度(今回は50m)を定めているものです。

また、第125条は120条の避難階バージョンで、各階から降りてくる階段から出口までの距離の限度(今回は50m)と、避難階での各部屋から出口までの距離の限度(今回は50m×2=100m)を定めているものです。


今回、市役所の方が指摘されたのはこの120条及び125条です。

つまり、駐車スペースが設置されることにより、(1)避難階(1階)で階段から屋外までの避難経路が50m以上になってしまう、(2)避難階の部屋のうち、部屋から屋外までの避難経路が100m以上になってしまう、の二つを指摘したものです。


この上で、疑問点が2つ、生じます。

(A)「屋外」は敷地外を指すのか、建物外を指すのか。

(B)駐車スペースの設置により幅1.5mとなる避難経路は狭いのか。

これについて、次に整理します。


(A)「屋外」は敷地外を指すのか、建物外を指すのか。

市役所の方は「屋外」を敷地外と判断されたようですが、これには疑義があります。

すなわち、令第121条の2において、以下のように定められているからです。

(屋外階段の構造)

第百二十一条の二  前二条の規定による直通階段で屋外に設けるものは、木造(準耐火構造のうち有効な防腐措置を講じたものを除く。)としてはならない。

ここでは、「屋外」は間違いなく建物外の意味で使われています。(敷地境界の外にある非常階段など見たことありませんので。)

つまり、令第125条においても「屋外」は「建物外」であると解釈されるべきです。


ただし、注意しなくてはいけない場合もあります。

ひとつは、建物がL字型ではなく駐車スペースが建物内(マンションの1階が駐車場、という場合)です。この場合は、駐車場も建物内になります。

もうひとつは、駐車場が建築物の一部とみなされる場合です。(これは法第2条で定義される建築物の定義に、建物に付随する駐車場が含まれるかどうかという判断で、建築関連法を扱っている人でないと感覚がつかめません。ごめんなさい。)


まとめると、市役所の方に確認すべき点は、「令125条の屋外までの距離って、公道までの距離と考えるべき、ってことですか?」です。


(B)駐車スペースの設置により幅1.5mとなる避難経路は狭いのか。

これについては、(A)で屋外までの距離が公道までの距離と判断された場合の疑問点になりますが、これは令第119条の廊下の幅が準用されることになると思われます。

(避難に必要な経路の幅員の確保、ということですので。)

この場合、規定は1.2mなので、規定を満たしているということになります。


*令第128条

(敷地内の通路)

第百二十八条  敷地内には、第百二十三条第二項の屋外に設ける避難階段及び第百二十五条第一項の出口から道又は公園、広場その他の空地に通ずる幅員が一・五メートル以上の通路を設けなければならない。

これについては、令125条の「出口」が建物外に出るところ、という解釈であるならば、質問者さんのおっしゃるとおり公道に出るための1.5mの幅員が確保されていることになります。


*まとめ

というわけで、すべてひっくるめて考えますと、今回の案件は「で、屋外までの距離ってどこまでの距離やねん?」という一言に尽きると思います。

もう一度市役所の方に図を見てもらい、どの経路が避難経路として考えられたのかを聞かれるといいのではないでしょうか。


ただ、ご注意いただきたいのは、ここで規定されていることは災害時の安全を確保するための措置であるということです。

市役所の方もお住まいの皆さんの安全を考えてのご発言かもしれません。最初に設計をされた方も十分な安全を見込んで設計したのかもしれません。

老婆心ながら、いざというときにはどうやって避難することになるのか、規定だけにとらわれずそこに車が置かれている状況を想像した上でご検討されてはいかがかと思われます。



質問者さんへの3つのお願い

※先日より、回答にはこのリンクをつけることにしました。よろしかったら一度ご覧になってください。

質問者が未読の回答一覧

 回答者回答受取ベストアンサー回答時間
1 nbbn11 45 10 0 2008-12-09 19:22:16
2 nbbn11 45 10 0 2008-12-09 19:24:23
  • id:fuk00346jp
    ・質問文尻切れトンボになってまへん?
    ・市条例の運営(行政)の有効無効判断するのは司法です。ここで回答募って「可」と言われても行政の不可判断に対しなんら効力をもちませんよ?
  • id:komari-neko
    条例は、少し長くて、表を変換した、全体は:

    (共同住宅等の出入口)
    第17条 共同住宅等の用途に供する建築物の主要な出入口は,道路に面して設けなければならない。ただし,その出入口の前面に,共同住宅等の用途に供する部分の床面積の合計に応じて次の表に掲げる幅員以上の通路で道路に避難上有効に通じるものを設けた場合は,この限りでない。
    共同住宅等の用途に供する部分の床面積の合計 幅員
    200平方メートル未満 2メートル
    200平方メートル以上500平方メートル未満 3メートル
    500平方メートル以上 4メートル
    備考
    1 共同住宅等の用途に供する部分の床面積の合計の数値は,耐火建築物及び令第115条の2の2第1項に規定する技術的基準に適合する準耐火建築物にあっては,この表に規定する数値の2倍とする。
    2 避難階における各住戸の出入口の前面に設ける通路(避難階以外の各住戸から道路に至る通常の歩行経路と共通の重複区間があるときの当該重複区間を除く。)にあっては,共同住宅等の用途に供する部分の床面積の合計にかかわらず,その幅員を1.5メートル以上とすることができる。

    質問させていただい背景は、解釈が担当者や審査機関によって、すこし差があるようなので、理解しておきたかったからです。
  • id:type9
    これはどのような立場からの質問ですか?
    一、設計者としてこれから申請書などを作る立場
    二、売り主の立場として、付加価値を増やすために利用変更を設計者に提案したい立場
    三、一区分所有者が管理組合に対して、駐車場を増やしたいので利用上の変更をさせたい立場(特に申請書類を必要としない)
    四、ほか
  • id:komari-neko
    立場は、3と4です。

    質問の背景は、マンションでおなじみの、居住者間のトラック用の駐車場のもめごとです。

    トラック用の駐車スペースは、この規模のマンションですと、一日中稼動して、駐車待ちのトラックが構内通路に並ぶ上に、連絡する通路とエレベータにも、台車が並びます。路上駐車が厳しくなるまででも、いろいろと綱引きがありました。

    マンションの敷地は、限界まで押し込んであるのが常で、用途の変更は、困難なはずです。具体的にどの法規定がどう関連するのか、理解しておきたかったのです。 また、エレベータ前は、障害者用の車両の停車場所にも、空けてあるのも見かけます。建築確認の不要な変更は、後々、面倒な制約を増やすことりがちです。

    逆に、この変更が可能ですと、更に、直通階段下の1Fの通路部分全体に、縦列駐車も可能になるでしょうから、効果は大きいです。
  • id:hokuraku
    すみません、回答した者としてお聞きしたいのですが、私の回答で疑問は解決されたのでしょうか?
    もし解決されていないなら、どのような点にさらに疑問があるのかコメントいただければ、私にせよ、他の方にせよ、追加でコメントを行うことができます。

    なお、私は今回の件は以下のように解釈しておりますが、誤認があればご指摘ください。

    1)駐車場のスペースを増やしたい。
    2)しかし、マンションでは設計段階で目いっぱい駐車スペースを詰め込んでいると思われ、簡単に駐車スペースを追加できるとも思えない。
    3)このため、市役所に相談したところ、令120条及び125条を理由に変更不可との判断がなされた。

    というわけで、駐車場のスペースを増やすという要求を通したいのであれば、3)の判断根拠の詳細を市役所の人に聞き、誤り(あれば、ですが)を指摘するほかありません。


    このような規制については、変更を不可とする理由がない限り、変更は可能ということになります。
    そして変更が不可とする理由を示す義務は市役所側にあります。
    ですから、「変更が可能である」とする理由を質問者さんが探してきて示す必要はなく、市役所側の理由説明で納得がいかない部分を掘り下げていけばいいのです。
    (失礼ですが、今回のご質問では質問者様自身の中で焦点が絞りきれていない気がするのです。なので、冒頭の「あの回答でOKでしたか?」という質問をさせていただいたのです。)

    その上で、市役所側の説明のうちどうしても納得がいかない解釈があった場合、市役所の解釈の反証となる事例を「はてな」で探してもらう、などとしてはいかがでしょうか。

    ※長々と申し訳ありません…。
  • id:komari-neko
    hokurakuさん、 詳細な検討・回答、ありがとうございます。

    やはり、屋外とか、主要な出入り口、有効に接続する、などの言葉の定義が気になります。
    運用上とか、指導とかの範囲に入るかと、存じます。図面を持って、再度相談に行こうかとおもっております。

    建設当時の建築確認が通る条件を維持するべきというのが、前提です。
    基準は、徐々に厳しくなるので、現在だと、かなり改善すべき点もあります。

    この案件では、建築確認の対象ではないでしょうから、アスファルト面に白線を描く工事で、用途の変更はできます。 ただ、通路をどんどん駐車場に変更して、違法建築物になるのも、困りますし、実際の災害後には賠償責任ということになる心配が残ります。

    いただいた質問にお答えと、後で気付いた点は:
    ・前提となる、敷地・建物の配置は、まとめていただいた通りです。
    ・建築条例17条は、避難用もですが、救急車を主要な出入り口まで付けられることを意識した条例の様です。調べると、各地の自治体で見かけます。
    ・比較のために、東京と横浜の条例を調べましたが、言葉の定義が詳細でした。
    ・屋外の定義は、この市の条例には見当たりませんでした。
    ・直通階段がつながる敷地内通路の幅員も、この市の条例には見当たりません。
    ・駐車スペースは、一旦、敷地内通路を通って、別の立体駐車場となっています。

    重ねて、詳細な説明にお礼申し上げます。
  • id:komari-neko
    補足 - 他の自治体の場合には

     参考にするため、「屋外までの距離ってどこまでの距離?」を、大きな自治体の条例を調べました。
    長い文面の上、例外規定があるのかもしれませんが、読み方が合っていれば、この件は:
    ・横浜であれば、不可。
    ・東京であれば、「十分に開放された幅員一メートル以上の通路」に、駐車中のトラックと建物の隙間の1.5mが該当するかの、解釈次第

    となりそうです(この件では、最初のシンプルな条例のみで、詳細規定は見つかりませんでした)。
    建築設計されている方々は、地域ごとの違いで、たいへんだと、再認識しました。

    横浜市建築基準条例 <抜粋>

    (屋外への出口、避難通路等)
    第6条 学校、... 、共同住宅、...等の用途に供する建築物で...
    避難上有効な出口(令第120条若しくは令第121条に規定する直通階段又は固定タラップその他これに類する施設を屋外に設けた場合の、その地上に接する部分を含む。以下この条において「出口」という。)を2以上設け...
    2 前項に規定する出口が道路等に面しない場合においては、それぞれの出口から道路等に通ずる幅員2メートル以上の敷地内通路を設けなければならない。
    ...

    東京都建築安全条例 <抜粋>

    (避難階における直通階段からの出口等)
    第十条の四 ...直通階段の避難階における出口は、次のいずれかに面して設けなければならない。
    一 道路
    二 第八条第一項本文(同条第二項において準用する場合を含む。)の規定により区画され、又は同条第一項各号の規定に該当する一・二メートル以上の幅を有する廊下その他の通路
    三 道路に避難上有効に通ずる屋外に十分に開放された幅員一メートル以上の通路(第三項において「屋外避難通路」という。)
  • id:hokuraku
    コメントが遅くなりましてすみません。
    だいぶお調べになっているのですね。先般は失礼なことを申し上げて申し訳ありませんでした。
    いずれにせよ、(前例踏襲を重んじる)役所相手ですので、当初の建築確認を通った条件を崩さないようにする、というアプローチは正解だと思われます。

    「屋外までの距離」についてですが、「屋外」はもともと施行令の条文に出てくる言葉ですので、条例の条文を当たってもより上位の文章である施行令の定義を援用するだけになってしまうのではないかと思います。
    (ただし、施行令や法に定義がないので「屋外」の定義は一般常識及び他の条文での用法から類推するしかない、ということになります。)


    ところで、北側の階段から南西の大きな出入口までの距離は50m以内でしょうか?
    (市役所の方に聞けばいいだけかもしれませんが、)ここがもし50m以上あれば、当初の建築確認の際に北側の階段から駐車場側に抜ける経路が避難経路として認定されたと推定出来そうです。

    それと、(おそらく)質問者さんが他のサイトで以前ご質問されていたと思われるものを見かけましたが、そこで消防法の話をされている方がいらっしゃったみたいですね。ちょっとまた時間があるときに見てみたいと思います。
  • id:komari-neko
    コメント、ありがとうございます。

    北側の階段から南西の大きな出入口までの距離は、50mを越えて、75~80mです。

    更に、この市の条例を調べますと、直通階段からの出口の敷地を駐車場にするのは、次の項で不可と、読めました。県の条例と、同じ文になっています。

    (車庫等の部分とその他の部分との区画)
    第29条 自動車車庫又は自動車修理工場の用途に供する部分を有する建築物は...
    2 車庫等の部分内には,その他の部分のための避難用出口を設けてはならない。

    (適用の範囲)
    第25条 この節の規定は,自動車車庫及び自動車修理工場について適用する。ただし,自家用の自動車車庫であって,その用途に供する部分の床面積の合計が50平方メートル(一戸建ての住宅に附属するものにあっては,100平方メートル)以内のものについては,この限りでない。
  • id:komari-neko
    7日過ぎて、終了してしまいました。 続きは: http://q.hatena.ne.jp/1228827240
  • id:komari-neko
    関連質問は: http://q.hatena.ne.jp/1229166509
  • id:komari-neko
    派生質問を、追加しました http://q.hatena.ne.jp/1230623595
  • id:komari-neko
    派生質問を、追加しました http://q.hatena.ne.jp/1230780933

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