この状態を心理学的・精神状態になんというのでしょうか。
回答が付かないようですね。
無理も無い。最近ではこういう例が理解されていない。
彼は典型的な「社長病」の患者です。
「社長病」という言葉自体検索してもヒットしません。
社長は労働者を搾取する羨ましい存在として敬遠されているようです。
しかし、社長業は外野席が考える以上に過酷です。
十人に一人は社長もしくは社長経験者だと言われています。
犬も歩けば社長に当たるでしょう。起業したら即社長ですから。
そして社長には会社の命運が託される。
必死に働くでしょう。二代目社長だったとしても似たようなものだと理解した方が良い。
社長と次期社長では落差が激しいのです。
社員を雇うには給料が必要です。
そして社員は給料に対して労働を提供します。
社長となった、その瞬間から彼・彼女は公人として会社に責任を持つ事を当然の事として求められます。
その冷酷な条件は表面には現れないままに、彼・彼女は責任の分だけ従属を受けます。
部長や課長になるのと似たような部分もありますが、落差の激しさでは比べ物になりません。
人格や覚悟が変化しないままに事業のリーダーとして回りじゅうから「ヨイショ」されるのです。
会社の業績が順調なら、益々「ヨイショ」の度合いはエスカレートするでしょう。
美味しい思いもするでしょうし、太っ腹な見栄や面子も増長するでしょう。
そして、賢明であったはずの理性もいつの間にか擦り切れ、疲れきった頭脳と肉体が、誘惑を断りきれない状況に「社長」を追い込みます。
社長は我がままで、一般とは違う常識を持ち、付き合いきれない・・・というのが普通でしょう。
しかし、考えてみてください。
社長の、その世間一般からかけ離れた巨大な欲望が会社を発展させる原動力だったということを。
その非常識なまでに強烈な個性と欲望が無ければ、会社は存在しないのです。
過剰なまでの社長としての精神的な圧力を取り去った後に残るのは、ごくごく一般的な、少し風変わりな個人です。
おそらく彼は今でも大勢の社員に傅かれていた当時のプライドを捨てきれないでいるでしょう。
当時の彼のスケジュールを考えれば、労働基準法を嘲笑うようなハードスケジュールだったのは確かです。
責任も半端ではありませんでした。
彼は環境に適応したに過ぎないのです。
http://www.netcity.or.jp/OTAKU/okada/library/priodical/torisetsu...
なお、あれこれ検索してはみましたが、特定の精神状態としての研究は行われていないと思われます。
ありがとうございました。おかげで助かりました。
一生懸命に探していただいてありがとうございました。