THEME:「拾える自然物で暮らしを豊かに彩るアイデア」を教えて下さい
日々の暮らしとイエの中で、こんな時どうしてますか? “イエコト・ミシュラン” は、暮らしに楽しいサプライズアイデアを語らい、★(一ツ星)~★★★(三ツ星)のミシュラン評価をしていくコーナーです。ハウスキーピング、ハンドメイド、エコロジー、ヘルスライフ…毎回の質問に、あなたのアイデアをご投稿下さいね!
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※質問は12月22日(月)正午で終了させて頂きます。
とても詳しい書き込みで、この説明だけですぐに実行してみられそうです。きっと色々な草が利用できるでしょうね。
非木材紙というとすぐにケナフが出てきますが、日本には過去様々な外来植物が人為的に持ち込まれ、そして帰化してしまっていますから、これ以上の新たな植物は導入せず、つまりケナフに頼らず、今生えている草が利用できればそれが一番いいですね。草による紙作りが、そういうことの立証に役立ったらすばらしいと思います。
それにしても、紙というのは、たとえ再生紙を作るにしても、かなりの水とエネルギーを要するらしいですね。誰だったか、火と水を大量に使って作られるから火(か)水(み)、紙屑とは貴重な燃料と水資源をごみにしていることなんですよと言っていました。
森林資源の大切さを学ぶ牛乳パック紙作りからもう一歩進んで、火と水の大切さも学べる草を原料とした紙作りは、とても意義深い取り組みだと思います。
とても詳しい書き込みで、この説明だけですぐに実行してみられそうです。きっと色々な草が利用できるでしょうね。
非木材紙というとすぐにケナフが出てきますが、日本には過去様々な外来植物が人為的に持ち込まれ、そして帰化してしまっていますから、これ以上の新たな植物は導入せず、つまりケナフに頼らず、今生えている草が利用できればそれが一番いいですね。草による紙作りが、そういうことの立証に役立ったらすばらしいと思います。
それにしても、紙というのは、たとえ再生紙を作るにしても、かなりの水とエネルギーを要するらしいですね。誰だったか、火と水を大量に使って作られるから火(か)水(み)、紙屑とは貴重な燃料と水資源をごみにしていることなんですよと言っていました。
森林資源の大切さを学ぶ牛乳パック紙作りからもう一歩進んで、火と水の大切さも学べる草を原料とした紙作りは、とても意義深い取り組みだと思います。
これは自らの手で非木材紙を作ってみる体験の貴重さと共に、そうして作り上げた紙を葉書にして差し出すなどして、緑を守ることの大切さをアピールするためにも使えるなど、十分な実用性があると思います。
紙は火水とのお話、ハッとさせられる物がありました。古紙や裏紙などの利用は森林資源を守ろうという意識から行われますが、それだけでなく、エネルギーや水資源節約のためにも、紙の節約は大切なのですね。
手作り非木材紙作りにも、いかに火と水を節約しながら作っていくかが大切、そして炭素や水の自然界での循環を考えた無理のない利用の中での製作が望ましいですね。色々な面でとても勉強になる書き込みでした。私もチャレンジしてみたいと思います。
実用価値より、手漉きの風合いと、自らがパルプから紙を作ってみたという喜びを楽しむことが主眼です。そしてこの体験を通して、紙作りにはこんなに火と水を使うのかという驚きから生まれる、一枚の紙に対する「MOTTAINAI」の心も貴重です。
私は紙漉の専門家ではありませんし、どこでやり方を習ってきたわけでもないので、以下のやり方はかなり自己流ですが、皆様のご参考になれば幸いです。
◆紙になりそうな草を集める
水っぽくなく、繊維のしっかりしていそうな草ということで、私はイネ科の草を使いました。エノコロクサ(猫じゃらしの草)とか、スズメノカタビラなど、どこにでも生えている典型的な雑草です。
ただし、紙にするためにはそれなりの量が必要ですので、生えている草を抜くことはやめにして、草刈りで刈られてしまった物をもらってきました。都会ではたとえ雑草といえども貴重な緑ですから、無闇に刈ったり抜いたりは避けたいものです。
◆草を煮る
草を5cmくらいにザクザク切って、鍋に入れて煮ます。調べてみたらアルカリ溶液で煮るとありましたので、重曹を加えて煮てみました。分量はごく適当です。草の柔らかい成分が煮溶けてくるまで煮込みますが、ここに意外な時間が必要で、私の場合はほぼ半日煮込むはめになりました。
これをガス火などでやるとたくさんの化石燃料を消費しますから、七輪で炭火をおこすなど、持続的生産可能な燃料を使うのがお勧めです。
冬ならストーブの上に乗せておくという方法もあると思いますが、アルカリ溶液で煮る関係上、ひっくり返して火傷などすると大変なことになります。安全には十分な注意を払ってください。
◆水洗・漂白
十分に柔らかくなったらザルなどにあけて水を切り、バケツや大鍋にたっぷりの水を張ってそこで洗ってください。重曹分が残らないように、水は何度も取り替えて洗います。洗った後も、さらに水にさらして漂白しましょう。紙作りには意外に水も消費します。
◆繊維の攪拌とネリ加え
本当の手作業なら、ここで叩く、搗くといった作業を行うのだろうと思いますが、道具立てがないとうまく行えませんから、牛乳パック紙漉と同じように、ミキサーに入れて攪拌することにしてみました。ここでネリも加えます。本格的にはトロロアオイの根やノリウツギの皮から採取した粘液を使うらしいですが、そういう材料がなかったので、ごく普通の澱粉洗濯ノリを加えてみました。
攪拌を開始すると、けっこう泡が立ってシェイクのような感じになります。溢れ出さないよう、小分けにしながら行います。
◆紙漉
こうして取った繊維を使って、あとは牛乳パック紙漉と全く同じ要領で紙漉をしていきます。牛乳パック繊維で葉書などを漉いたことがある人なら、その時の道具がそのまま使えます。私はザル蕎麦のスノコに即席の枠を付けて行いました。漉き上がった紙は圧力をかけて水を切り、生乾きの状態で押し葉を作るのと同じ要領で押しをして乾燥させます。
こうして作った自作非木材紙は、なかなかいい感じの素朴な紙の風合いです。書道好きの父に何か書いてよと頼んだら、小筆を取り出してサラサラと、こんな言葉を書いてくれました。
草を見る心は己自身を見る心である。
木を識る心は己自身を識る心である。
白秋
北原白秋の言葉だそうです。草を見る心は己を見る心。草から紙を作ることで、いろいろなことが見えてくると思います。