【続:ウサギと亀】 亀との競争に負けてしまったウサギは、自分が嫌いになりました。亀に負けたことで、自分は亀以下だと思い知りましたが、今でも亀を見下す気持ちが変わらなかったからです。ウサギは、それから毎日のように競争を思い出しては亀を見下し、その下にいる自分を見下し続けています。 努力して勝てばいい事は分かっていましたが、それでもウサギは、ほんの少しの努力が、どうしてもできません。もう、草原に寝転んで昼寝をしても、おいしい若葉をかじっても、ちっとも楽しくありませんでした。
それからのウサギは何もせず、くさはらに寝てばかり。
毎日毎日ごろごろして何もせずに過ごしていた。
けれど長い日数が過ぎたら、なんだか足がむずむずしてきた。
なんだか、走りたいと思った。
亀のところに行って、もう一度勝負をいどみ、
今度はあっけなく勝つ。
実際、勝ってみたら、あまりに簡単すぎて思ったほど嬉しくない。
それからは、
カメと、ノロノロ勝負や重いもの運び勝負やいろいろと勝負する。
勝つこともあるし、負けることもある。
カメと、一緒に勝負することの楽しさに気付いたウサギ。
というのもいいですが、こういうお話のほうが好み。
うさぎ視点の「どうして負けたのか…」とかカメ視点の「僕はいつものろまで…」的なお話を経てハッピーエンドよりも。
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それからのウサギは何もせず、くさはらに寝てばかり。
毎日毎日ごろごろして何もせずに過ごしていた。
けれど長い日数が過ぎたら、なんだか足がむずむずしてきた。
なんだか、走りたいと思った。
亀のところに行って、もう一度勝負をいどみ、
今度はあっけなく勝つ。
実際、勝ってみたら、あまりに簡単すぎて思ったほど嬉しくない。
それからは、
カメと、ノロノロ勝負や重いもの運び勝負やいろいろと勝負する。
勝つこともあるし、負けることもある。
カメと、一緒に勝負することの楽しさに気付いたウサギ。