http://d.hatena.ne.jp/lionfan/20081218
原題はAfter Credentialsです。
http://www.paulgraham.com/credentials.html
誤訳の指摘やアドバイス、感想をよろしくお願いいたします。
(ただ前回のように、あきらかにポイント狙いと思われる人の回答はオープンしません)
面白い読み物ありがとうございます。
1つ気になったのは「Startup」をベンチャーと訳しているところ。これはイメージによりますが、ちょっと微妙かなと。スタートアップベンチャーという言葉もありますし。
とはいえ、いい訳がないので、独立起業・起業家あるいはスタートアップそのままの方がよいのではないかと。
Gatekeeperは、ここでは単なる入学や卒業の門番というレベルの意味で、かつて(学歴中心の社会で)評価する側だった人たち=成績証明発行機関、でよいのではないかと思います。
あと、「The young are the test」の「若者が試金石」という部分もちょっとひっかかったので。
これは「若さとは試練」つまり「若い時は5年10年泥のように働け」と話題になった内容かと。
で、件のGatekeeperのブロックですが、自分は以下のように訳してみました。
ちょっとラフ訳ですみませんが、内容的に参考にしてもらえるところがあれば、程度で。
勘違いもあるかもしれないので、そのまま反映しないでくださいね。
コメント欄が狭いのでこちらに書いたのでポイントは不要です。
==================
競争力低下を心配する国々は往々にして自国の起業社数を気にするものだけど、それよりも潜在的な報酬基準をチェックした方がいいんじゃないかな。
ばりばり働く若者に、市場の賃金レートに見合った報酬を働いた分だけ支払っているか、ってことをね。
成果に応じた報酬を得られなければ、常に年功序列型の報酬になってしまい、すなわち「若さとはすなわち耐えること」になってしまう。
「実力に応じて支払う」という成績評価が、社会経済を変えるきっかけの1つになる。成果主義は熱のようにじわじわ広がっていく。社会のある部分で成果主義がうまくいけば、それを採用していない部分へもよい影響をもたらすものだ。
若くても賢く、やる気満々の人々が、既存の会社で働くよりも自分で会社を始めたほうがより儲かるような社会になれば、既存の会社は彼らを引き止めるためにもっと支払わざるを得なくなる。だから市場の賃金レートは、しだいにあらゆる組織に浸透していく。そう、行政機関にさえ。
成果主義が広がれば、学歴発行機関さえも、自らの実績を評価してもらう為の行列に並ぶことになるだろう。
子供のころ私は、妹がやろうとしていることを予測し、先回りしてそれを命令してはイラつかせるイタズラをしたものだ。
実力主義が学歴に取って代わるようになると、これまで学歴を決める門番だった人たちがやりたいのは、きっとそんなイタズラと同じような役割だ。
だって、成績証明授与機関が、今までの自己実現型予測ビジネスに安穏としていられなくなれば、未来を予測するのはえらく大変になってしまうわけだからね。
元門番 ~ Who is the best former gatekeeper ? ~
わたしは、レーウェンフック(市立公会堂の門番)を思いだしました。
彼の、デタラメな文法による手紙が、近代生物学の門を叩いたのです。
(わが国では、かつて新聞が“社会の木鐸”と自称したこともあります)
Leeuwenhoek, Antoni van 16321024 Olanda 17230826 91 /“微生物学の父”
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19710228 細菌学史 ~ 十三人の狩人たち ~
── Kruif, Paul de/秋元 寿恵夫・訳《微生物の狩人(上)19801117 岩波文庫》
【gatekeeper】── [名]門番, 門衛;踏切番;(新聞などの)点検
[監視]者.── プログレッシブ英和中辞典
── 《門番の意》1 新聞・放送などで、ニュースや記事の取捨選択
をする担当者。2 商品の購入について決定権をもつ人。── 大辞泉
── ぼく‐たく【木鐸】1 古代中国で、法令などを広く人民に示す
ときに振り鳴らした、木の舌のついている大きな鈴。2 《「論語」八
から》世の人を教え導く人。社会の指導者。「社会の―」── 大辞泉
adlib様、ありがとうございます。この情報をもとに、翻訳をちょっと考えてみます。
面白い読み物ありがとうございます。
1つ気になったのは「Startup」をベンチャーと訳しているところ。これはイメージによりますが、ちょっと微妙かなと。スタートアップベンチャーという言葉もありますし。
とはいえ、いい訳がないので、独立起業・起業家あるいはスタートアップそのままの方がよいのではないかと。
Gatekeeperは、ここでは単なる入学や卒業の門番というレベルの意味で、かつて(学歴中心の社会で)評価する側だった人たち=成績証明発行機関、でよいのではないかと思います。
あと、「The young are the test」の「若者が試金石」という部分もちょっとひっかかったので。
これは「若さとは試練」つまり「若い時は5年10年泥のように働け」と話題になった内容かと。
で、件のGatekeeperのブロックですが、自分は以下のように訳してみました。
ちょっとラフ訳ですみませんが、内容的に参考にしてもらえるところがあれば、程度で。
勘違いもあるかもしれないので、そのまま反映しないでくださいね。
コメント欄が狭いのでこちらに書いたのでポイントは不要です。
==================
競争力低下を心配する国々は往々にして自国の起業社数を気にするものだけど、それよりも潜在的な報酬基準をチェックした方がいいんじゃないかな。
ばりばり働く若者に、市場の賃金レートに見合った報酬を働いた分だけ支払っているか、ってことをね。
成果に応じた報酬を得られなければ、常に年功序列型の報酬になってしまい、すなわち「若さとはすなわち耐えること」になってしまう。
「実力に応じて支払う」という成績評価が、社会経済を変えるきっかけの1つになる。成果主義は熱のようにじわじわ広がっていく。社会のある部分で成果主義がうまくいけば、それを採用していない部分へもよい影響をもたらすものだ。
若くても賢く、やる気満々の人々が、既存の会社で働くよりも自分で会社を始めたほうがより儲かるような社会になれば、既存の会社は彼らを引き止めるためにもっと支払わざるを得なくなる。だから市場の賃金レートは、しだいにあらゆる組織に浸透していく。そう、行政機関にさえ。
成果主義が広がれば、学歴発行機関さえも、自らの実績を評価してもらう為の行列に並ぶことになるだろう。
子供のころ私は、妹がやろうとしていることを予測し、先回りしてそれを命令してはイラつかせるイタズラをしたものだ。
実力主義が学歴に取って代わるようになると、これまで学歴を決める門番だった人たちがやりたいのは、きっとそんなイタズラと同じような役割だ。
だって、成績証明授与機関が、今までの自己実現型予測ビジネスに安穏としていられなくなれば、未来を予測するのはえらく大変になってしまうわけだからね。
fatpapa様、ありがとうございます。すごくわかりやすい訳文ですね。
さて・・・すみません、あした研究会で、まだ資料をぜんぜんつくっていないので、
修正は明日かあさってにさせてください。
fatpapa様、ありがとうございます。すごくわかりやすい訳文ですね。
さて・・・すみません、あした研究会で、まだ資料をぜんぜんつくっていないので、
修正は明日かあさってにさせてください。