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小芋のザラメ煮
Oregano2008/12/23 22:01:413pt
うちには何か独特のお節ってあるかなぁと父に話しかけたら、これってかなり独特じゃないか?と言われたのが小芋のザラメ煮です。お節に芋というと里芋が主流ではないかと思いますが、これにはジャガイモを使います。それも小さな芋です。母方の実家は元は農家だったので、きっと出荷せずに手元に残った小さなジャガイモを、こんな形で活用したのでしょう。ジャガイモは表面にエグ味があり、小さなジャガイモは表面積の割合が大きいですから、ただ茹でただけではあまりおいしくありません。ホクホク感も立派なジャガイモには劣ります。しかしちょっと手を加えると、とてもおいしい一品になってお節のお重を飾れるまでに出世します。
作り方はとても簡単です。まずチビジャガイモを皮付きのまま油で炒めます。油で炒めることで皮のエグ味が和らぎます。よく炒まったら、醤油と酒とザラメで味を付けた汁で、水分が蒸発してちょっとベトついた汁が絡むくらいまで煮てできあがりです。
調理方法から考えておそらく昭和の時代に入ってから作られるようになった物だと思いますが、商品価値が薄く自家消費に回される作物を大切に使ってきた農家の姿がしのばれる気がします。
近年登場した料理でも背負っている文化は奥深い
TomCat2008/12/24 09:22:342pt
たしかに、縄文時代には既に日本で食べられていたと言われるサトイモに比べ、ジャガイモの伝来は1600年ごろ。それも当初は観賞用草花として用いられていたと言われていますから、伝統食の中でのジャガイモの利用は、ちょっと珍しい部類になる感じですね。
しかし、商品価値のない小芋を美味しく食べる工夫をし、そしてそれを間に合わせ食としてではなく、新年を言祝ぐ料理にまで高めて尊んでいく心。ここに大地と共に生きてきた日本人の本来の姿が見えてくる感じがしますね。お節としては新作の部類かもしれませんが、土台となる文化的土壌は大変奥深いと感じました。
なお、小芋は収穫期だけというイメージの人もいるかと思いますが、ジャガイモは別名「御助芋」などとも言うように昔は救荒作物でもありましたから、売り物にならない芋はギリギリまで保存しておいたんですよね。少なくとも昔はそうだったと思います。それをお正月に放出。もしかすると、飢饉用の保存食の世話にならずに年が越せたという喜びも表していたのかもしれません。
ところでこの小芋の利用は、普段のお総菜としても、ちょっとしたヒット作になりそうです。きんぴらのようにちょっと辛味を効かせたタレで調味すると、ご飯が進みそうですよ。芋をおかずにご飯が進んでしまうと食べ過ぎてしまいそうですが、これは絶対旨いと思います。作ってみよう!!
小芋
cherry-pie2008/12/24 16:50:251pt
皮のままあぶらで炒めるのですね。
なるほど。だから小さいのを選んでいるのですね。
それだと火がとおりやすいですからね。
おいしそう!
これは、すごく作ってみたい料理ですね。
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うちには何か独特のお節ってあるかなぁと父に話しかけたら、これってかなり独特じゃないか?と言われたのが小芋のザラメ煮です。お節に芋というと里芋が主流ではないかと思いますが、これにはジャガイモを使います。それも小さな芋です。母方の実家は元は農家だったので、きっと出荷せずに手元に残った小さなジャガイモを、こんな形で活用したのでしょう。ジャガイモは表面にエグ味があり、小さなジャガイモは表面積の割合が大きいですから、ただ茹でただけではあまりおいしくありません。ホクホク感も立派なジャガイモには劣ります。しかしちょっと手を加えると、とてもおいしい一品になってお節のお重を飾れるまでに出世します。
作り方はとても簡単です。まずチビジャガイモを皮付きのまま油で炒めます。油で炒めることで皮のエグ味が和らぎます。よく炒まったら、醤油と酒とザラメで味を付けた汁で、水分が蒸発してちょっとベトついた汁が絡むくらいまで煮てできあがりです。
調理方法から考えておそらく昭和の時代に入ってから作られるようになった物だと思いますが、商品価値が薄く自家消費に回される作物を大切に使ってきた農家の姿がしのばれる気がします。