THEME:「美味しい鍋レシピと工夫を熱く語る!鍋奉行コンテスト」
日々の暮らしとイエの中で、こんな時どうしてますか? “イエコト・ミシュラン” は、暮らしに楽しいサプライズアイデアを語らい、★(一ツ星)~★★★(三ツ星)のミシュラン評価をしていくコーナーです。ハウスキーピング、ハンドメイド、エコロジー、ヘルスライフ…毎回の質問に、あなたのアイデアをご投稿下さいね!
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私のせんべい汁の方にも書き込みを頂きましたが、すいとんのルーツであるひっつみ、せんべい汁、きりたんぽ鍋、そしてこのだまこ鍋と、主食である炭水化物が最初から鍋の主役となっているのが、東北の汁物の特色ですね。やませなどの過酷な気象条件の中で、豊作もあるけれど、常に凶作とも背中合わせで生きてきた東北農民の歴史が、料理の中に刻み込まれている気がします。
さてさて、だまこ。ダ・カーポでは「だまっこ」と発音されていましたよね。塩水がポイントとのことで、こういうワンポイントテクニックの光る書き込みが、すごくミシュランらしいと思いました。このコツのご披露だけで、私なら三ツ星です。
鶏肉団子の作り方も本格的で、とても参考になりました。まあるいだまこと、まあるい鶏肉団子。このバランスがとてもいいですね。私もぜひやってみます。この冬は北国の鍋で決まり、って感じですね。
せんべい汁・すいとん・きりたんぽ、ときて「だまこ鍋」ですか~(・▽・)。お餅をたまに入れるお鍋もありますが、ここまで米・主食をメインにする鍋料理が北国に集中しているのを知ると、その土地にあった食文化は似るものなんだとつくづく思いますね。
さて、だまご鍋ですが、ご飯で作るだまこ団子と鶏団子がメインで、とてもシンプルなお鍋ですね。でも、最初にコンブ出汁をとり、鶏団子からの出汁も出るあたりが、海と山の幸を両方大切に味わう、きっとありがたい鍋料理なんだなと想像させます。
また醤油ベースの出汁に、あくの強めなゴボウやセリなど入れるあたりが、山間部の鍋料理だな~と風土を感じさせてくれる所もにくい。他にも名の知れた食べ料理が挙がっていますが、知られざる郷土料理を知れた喜びが大きいです。
ダ・カーポというアニメがありました。その第一話で、なんと昼休みに学校の屋上で鍋をしている姉妹がいて、その二人が作っていたのが「だまこ鍋」だったのです。
「だまこ」というのはご飯を粒々が残る程度に潰して丸めたお団子のことで、きりたんぽに似ていますが焼き目を付けない所が異なります。別スレにきりたんぽ鍋や煎餅汁が紹介されていますが、こういう主食となる穀物食が最初から入るのが、東北地方のお鍋の特徴ですね。
だまこ鍋を上手に作るためには、鍋の中で煮溶けないだまこを作ることが大切です。このために、若干の塩分を用います。具体的にはボウルや小鍋などに炊きたてのご飯を取ったら、塩水にくぐらせたしゃもじで潰すのです。この時の塩水はかなりしょっぱ目。飽和塩水とまでは言いませんが、海水よりはずっと塩辛いくらいの塩水を使います。
前述のように粒々が残る程度の潰し加減でしゃもじは終了。続いてこのご飯をピンポン球くらいの大きさに丸めていきますが、この時も手に塩水を付けながら行います。これで小麦粉に塩を加えて練るとしっかりとしたコシが生まれるのと同じ原理で、煮溶けにくいだまこが作れます。
本体のお鍋の方は、やはり山間部の料理ですから魚介類ではなく鶏中心のことが多いようです。私は鶏肉団子をよく使います。
4人分として300g位の鶏挽肉をよく練って粘りを出し、
・しょうゆ--大さじ1
・ショウガ絞り汁汁--小さじ1
・小麦粉--大さじ1
・溶き卵--半個分
を混ぜ、さらに水を適宜加えて、スプーンですくうとポタッと落ちるくらいの柔らかさにします。
土鍋の方にはあらかじめ水と出し昆布を入れておきます。これはだまこを作り始める頃から用意しておきます。こうして昆布がよく馴染んだ鍋を火にかけるとそれだけでいい出しが出ますから、くどくならないよう、沸騰したら昆布は取り出します。そして濡らしたスプーンで鶏挽肉を鍋の中に滑らすようにしながら落とし、煮ていきます。弱火で15分くらい煮ていると鶏肉のいい出しが出てきますから、そうしたら醤油、味醂、酒、塩などで適宜味を付け、ゴボウ、だまこを入れて5分間。最後にネギやキノコ、セリなどの好みの具を加えて一煮立ちしたら完成です。
だまこ作りに塩水。これだけ守れば必ず上手くいきます。本格的な寒さはこれからですから、こういう季節には、昔から寒さ厳しい地で人々を元気づけてきた北国の鍋が最高です。どこにでもある材料で作れますから、ぜひ皆様もお試しください。