金属イオンや放射線のために本来の色とは別の色をしたのが、それを小さくしていくと、その影響が弱まって、鉱物本来の色が出るからだそうです。
・色と条痕
>どうして粉末にすると白色になるのか、それは水と同じで、海は遠くから見ると青色ですが、手ですくってみると透明であることと同じです。
条痕が白の鉱物は、もともとは白や無色である鉱物に、金属イオンや放射線の影響で色が表れています。
それを小さくしていくと、その影響が弱まって、白っぽくなってしまいます。
金属イオンや放射線のために本来の色とは別の色をした鉱物の色を他色、鉱物本来の色が出ている鉱物を自色といいます。
これは、結晶のどの方向に光が通過するかで偏光の仕方が違ってくるためです。
多色性は結晶が異方性か等方性かで決まります。
異方性 結晶などの物質が向きによって違う性質になること。
二つの方位があるもの→六法晶系と正方晶系
三つの方位があるもの→斜方晶系と単斜晶系
見る方向で、変化します。
等方性 異方性とは逆。
等軸晶系はどの方向から見ても同じ色に見えます。
・変色性 光源によって異なる色になること。
アレキサンドライト→自然光では緑色・白熱電球では赤に見えます。
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