THEME:「種」「楽器」「卒業・入学」+「縁起物」
「今日をちょっと楽しく、イエで過ごすいつもの時間を素敵に変える小さな魔法のサプリがあったら…」と展開してきた “リブ・ラブ・サプリ”コーナーの続編のひとつ、FORTUNEバージョン。FORTUNEとは「幸運・幸せ」。毎回のテーマに沿って、イエと暮らしに幸運を呼ぶコト、ハッピーにするコトを思いとともにメッセージ下さいね。
豊かな暮らしをつくっていく〈イエはてな〉のマインドで、みなさまのご参加をお待ちしています!
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「Welcome to イエはてな」
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20080731
テーマ詳細とサプリ例
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プレゼント変更ご案内
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※〈イエはてな〉では、はてなスターを「おすすめメッセージ」として活用しています。ご回答頂く時にもご参考下さい。また投稿期間中はできるだけはてなスターのご利用を控えて頂けますようお願いいたします。
※質問は3月16日(月)正午で終了させて頂きます。
私は本当に良い物を、丁寧に手入れしながら、長く使っていくのが好きなんです。手入れしていくごとに、使い込んでいくごとに、物に心がうつっていきますね。楽器のカスタマイズというのも、それと同じようなことなのだろうと思います。
高校時代、友人がブラバンにいましたが、その大切な活動の一つに、楽器の手入れがありました。皆それぞれ自分の担当の楽器を、それはていねいに手入れしていましたね。良き演奏者は最良の楽器管理者であるといった教えが、先輩から後輩へと、ずっと受け継がれているようでした。
手入れにせよカスタマイズにせよ、そういう、物に心を注ぎ込むような接し方が大切なのでしょうね。私も何か楽器を習って、一生を共にできるようなパートナーを探してみたくなりました。
私と一緒にお囃子を習っている友人のパートは笛です。竹でできたしの笛なんですが、お手入れも大変なんですよね。
友人はいつでもどこでも練習がしたいので車の中に発砲スチロールの箱をいれてこの中に入れています。そうやっていても竹なので乾燥すると割れてしまうのだそうで・・いつでもどこでも練習ができるようにってことで塩ビ管でしの笛を自作しました。
実際に音を聞いてみると、ちゃんと音が出るんです。しの笛には負けますが、練習用の笛にはもってこいです。
またお囃子で笛をやってみたい人は塩ビ管で作った笛をプレゼントしています。
笛を吹くにはまず音が出せるかどうかが決めて!私も試しに吹いてみたのですがぜんぜん出せなくて・・。
これで音が出せるようになってきたら、ちゃんとした練習にはいっていけるようにしています。
実際のものに手を加えるわけではないですが、その楽器に慣れるまでの練習用として自作するというのも楽しいものなのだなと思いました。
TomCatさんのカスタマイズ!?楽器で思い出すのはかんから三味線です。実はあの書き込みが元になって習ってみる勇気が出たんです。なので私にとってはとても心強い書き込みでした!
練習用のものを私も自作してみようかなぁ。
音楽好きの私は、今まで様々な楽器を買い集めてきました。そして、そのほとんどに、何らかのカスタマイズを施してきました。自分独自の音楽を演るためには、楽器にも自分独自の、自分の手や心にしっくりくる改造が必要です。
かの名ギタリスト、リッチー・ブラックモアのギターの指板には、スキャロップド・シェイプと呼ばれる加工が施されています。指板のフレットとフレットの間をやすりで削って、磨り減ったようにえぐってしまうのです。ギターをこんな風にしてしまったのは、世界で彼が最初でした。
往年の名俳優で歌手で作曲家でエレキの若大将の異名を持つ加山雄三さんも、デビュー45周年を記念してヤマハから“加山雄三モデル”ギターが発売されることになった時、トレモロアームを自ら削って形状を指定したと言われています。
こんなふうに、心底楽器が好きな人は、愛する楽器のどこかに、自分独自の何かを施さないではいられないのです。
私も、ハーモニカ一本から、何かをしないではいられません。ロックではブルースハープという10穴のハーモニカをよく使います。これにはC(ハ長調)からB(ロ長調)用まで12のキーに対応したハーモニカがあるのですが、どのハーモニカも同じ色、同じ形をしていますから、小さな刻印だけで何がどれと見分けるのは、とりわけ暗いステージの上などでは面倒なんですね。そこで私のハーモニカは背中の所にペイントをして、一発でキーが見分けられるようにしています。たったそれだけの工夫でも、楽器が自分の物になったという満足感があります。
ギターにはもちろん色んなカスタマイズを施します。先日、お花見などにも気軽に持ち出せる安物のアコースティックギターが欲しいと思い、ヤマハの最安値に近いギターを買いました。で、買った当日にアコギ用のピックアップと、古いエレクトリックギターから取り外したピックアップの両方を取り付け、ナチュラルなアコースティック音も、エレクトリックギターと同じ音も取り出せる、特別なエレアコ仕様に改造してしまいました。ただし、ギターのボディへの加工は、アンプに差し込むケーブルを接続するためのエンドピン型ジャックの取り付けに伴い、元から空いている穴をわずかに拡大しただけにとどめました。カスタマイズと言っても、むやみにボディはいじりません。いつでもほぼ完全にオリジナルに復元出来ること。ギターの場合はそれが大切です。
さて、エレクトリックギターの方ですが、こちらにはたくさんのパーツが使われていますから、ピックアップからペグ(糸巻き)に至るまで、色々好みに合わせて換装しています。回路部分のシールドをより厳密にしたりといったカスタマイズも大切です。私はストラトキャスタータイプのギターを好みますが、あれはネックが太くスケールが長く、いかにも手の大きな欧米人向けの設計になっていますから、ネック交換も欠かせません。
ピアノも、自分の好みにキーの重さを調節しています。キーのストローク(押した時に動く範囲)も微妙に調整してバラツキを修正しています。こうしたやり方は、調律を頼んだ時に来てくれた調律師の方に教えてもらっておぼえました。
フラットマンドリンは、すごく古くて塗装がバリバリに剥げていた物を譲り受けたので、残っている塗装を全て剥がして、ヴァイオリン用の天然ニスでリフィニッシュしてみました。いい音がします。
スネアドラム(小太鼓)は、古い木の胴の安物ですが、内側をエポキシ樹脂で塗り固めました。エポキシ樹脂は十分に加熱して、胴の木に含浸させました。こうして作った胴に、厚手の皮を高い張力でキンキンに張ってやると、スパーンと抜けの良い、メタル胴に負けない音がするんです。ちょっと自慢のスネアドラムです。
ドラムのクラッシュシンバルは、縁が割れてしまった物をオークションで300円で落札(笑)。割れ部分をU字型に削って再生しました。これもいい音がします。
こんなふうに、機能を増すため、便利に使うため、音をよくするため、弾きやすくするため、劣化したり壊れてしまった物を再生するためなどなど、手を入れる目的は様々ですが、こうして何かの手を掛けてやることで、楽器が本当に自分の物になったという実感が湧いてきます。そういう楽器で奏でる音楽は、本当に自分の音だなあと思えます。こうしてただの品物が、生涯連れ添っていきたい大切なパートナーに変わっていきます。これが私の楽器の楽しみ方です。