犯人探しにおいて「この犯罪で最も利益を得るのは誰か」という観点が持ち出されることがあります。

1.この考え方はいつ、どこで生まれたのでしょうか。
2.この考え方は実際にどのような場面で活用され、どの程度どのような効果を生み出しているのでしょうか。
3.この考え方が陰謀論に利用される場面もあります(「9・11で利益を得たのはブッシュ。だから9・11はブッシュの陰謀」のように)。この考え方のメリット・デメリットを教えてください。

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  • 登録:2009/04/30 12:22:15
  • 終了:2009/05/05 07:56:27

回答(5件)

id:adlib No.1

adlib回答回数1834ベストアンサー獲得回数1052009/05/01 01:56:46

ポイント10pt

 

 雑考 ~ わたしの犯罪学ノートより ~

 

1.われわれ人類は、カインの末裔である。

 

 元始、神に無視された兄が、神に認められた弟を殺めた。

http://www.salvastyle.com/data/theme_01_01_04.html

 旧約聖書【カインとアベル:創世記 4章】

 

2.犯罪には、利益をめざす動機がなければならぬ。

 

 バルザック《人間喜劇》の視点。

http://www.manabi.pref.aichi.jp/general/10001808/0/kouza/section...

 『セザール・ビロトーの隆盛と凋落の物語』を読む

 

──「利益を侵害されたとか、傷を負わされたとか、あるいは頬をなぐ

られたとかで、そう人間は憎み合うものではない。そうしたことはどう

にかもとに戻せるものである。しかし卑劣な行いをした現場を見つけら

れてしまっては?……その結果として罪人と罪の目撃苦の間に起る決闘

は、どちらか一人が死なないでは結末はつかないのである」。

http://d.hatena.ne.jp/adlib/19541210

── 北森 嘉蔵《聖書入門 19541210 河出新書》

 

3.陰謀説は、明白な挙証なしに語られる。

 

 自白が証拠の王様であるためには、かならず裏づけが必要である。

 動機の源が利益であるならば、被告人の利益をも尊重すべきである。

 過去の冤罪説は、詐欺などの経済犯が、殺人に至らないと主張する。

 

>9・11はブッシュの陰謀<

 

 “What was Your Price ?”マイケル・ムーアより小泉首相への質問。

(お前は、なんぼの者か?=ブッシュにいくら貰ったんだ?)

http://d.hatena.ne.jp/adlib/19420108

 

── 《華氏911“Fahrenheit 9/11”20040623 America 20040814 Japan》

── Stone, William Oliver《JFK 19911220 America 19920321 Japan》

── 《大韓航空機爆破事件から20年 金賢姫を捕らえた男たち 20071215 フジテレビ》

 

 ほとんどの陰謀説は、映像ビジネスの商品にすぎない。

 ほとんどの冤罪説も、情緒的思考にたどりつく傾向がある。

 現代社会に、論理的思考が通用する可能性は、きわめて少ない。

 

── 1.Why(なぜ)2.Whom(誰と/誰を)3.Who(誰が)

4.Which(どちらを)5.Where(どこで)6.When(いつ)

7.What(何を)8.How(いかに)

http://q.hatena.ne.jp/1236753475

 5W1H:6W1H:7W1H

 

id:matsunaga

全体に、求めている内容ではありません。

2009/05/01 15:32:56
id:kanan5100 No.2

kanan5100回答回数1469ベストアンサー獲得回数2752009/05/01 16:00:27

ポイント20pt

探偵小説の歴史の始まりからあった考え方でしょう。

コナン・ドイルの「花婿失踪事件」(1891)の中で、シャーロック・ホームズは「この出来事で利益を得るただ一人の人物は、僕たちが知る限り、○○だということ」を推理の根拠のひとつとして挙げています。

http://en.wikipedia.org/wiki/A_Case_of_Identity

id:matsunaga

ホームズの推理方法ですか。それはたぶん、ありそうな話ですね。

ただ、この推論方法は、「この犯罪から利益を得ることができる」と「利益を得るためにこの犯罪を行った、あるいは行おうと考えた」がイコールではないという事実の前に、極めて不確かなものであるように思われます。また、推測された利益が本当に動機と一致しているかという問題もあるでしょう。となると、実際の捜査現場でこのような考え方が使われることがあるのかどうかということが気になります。

捜査機関は(少なくとも表立っては)このような推論を用いないが、民間人による推理ではこのような議論が最初に登場しがちだ、という印象もあります。そのあたりをすっきりさせたいと思っています。

2009/05/01 18:07:47
id:kanan5100 No.3

kanan5100回答回数1469ベストアンサー獲得回数2752009/05/01 18:55:54

ポイント100pt

アントニイ・バークリーの『毒入りチョコレート事件』(1921)をめくっていたら、こんな台詞がありました。

「わたしは、心に一つの、ただ一つの設問を持つことから、この推理を始めました。――つまり、それに対する正しい解答は、これまでのほとんどの殺人事件の場合にも、犯人割り出しの手引きになったことが証明されている設問、その答えが出ると危険であることは知りながら、どの犯人も後に残すことを避けにくい設問"cui bono?"という設問であります」

(略)

「それによって、誰が利益をうけたか?」

"cui bono?"とはラテン語の格言で、そのまま「誰が利益をうけたか?」という意味です。

この言葉は、ローマ時代の弁論家キケロが父親殺しのロスキウスを弁護した『ロスキウス・アメリーヌス弁護』Pro Roscio Amerinoなどに書かれているとのこと。

L. Cassius ille quem populus Romanus verissimum et sapientissimum iudicem putabat identidem in causis quaerere solebat 'cui bono' fuisset.

The famous Lucius Cassius, whom the Roman people used to regard as a very honest and wise judge, was in the habit of asking, time and again, 'To whose benefit?'

http://en.wikipedia.org/wiki/Cui_bono

Wikipediaのページによると、"Cui bono is still a standard rule applied in criminal investigations."ですが、"The cui bono principle is often applied to explain acts of political significance, but may not always be reliable or useful."とのこと。

id:matsunaga

一気に起源がさかのぼりましたね。goo辞書では「〈ラテン語〉誰の利益{りえき}になるのか◆キケロによって引用されたカッシウスの格言で、犯罪捜査の過程で用いられることが多い。」とあります。Lucius Cassius Longinus Ravillaの口癖であったのが「誰の利益になるか」という言葉だったのですね。となると、紀元前2世紀末にさかのぼり、キケローが引用した紀元前1世紀以降にメジャー化したと考えられそうです。

2009/05/01 20:32:56
id:AZUY No.4

AZUY回答回数343ベストアンサー獲得回数122009/05/01 22:09:15

ポイント10pt

>3.この考え方が陰謀論に利用される場面もあります(「9・11で利益を得たのはブッシュ。だから9・11はブッシュの陰謀」

>のように)。この考え方のメリット・デメリットを教えてください。

実は、悪質回答者ははてなのアルバイトだという陰謀説

メリットとしては、説得力がある

デメリットとしては、利益度外視の行動があった場合に無意味となる。

http://q.hatena.ne.jp/answer

id:rsc96074 No.5

rsc回答回数4380ベストアンサー獲得回数3982009/05/05 05:14:32

ポイント100pt

■Q1.この考え方はいつ、どこで生まれたのでしょうか。

 「「韓非子」内儲説下・六微篇 有反 四」に似たようなことが書いてありました。だから、中国の戦国時代にはもうこの考え方はあったということになります。

●99.9 みすずかる - 「韓非子」内儲説下・六微篇 2

>有反 四

事が起きて利になるところがあるのならば、利を受けている者が主となっている。 ←コレ!

害になるところがあれば、反対を見て察しなければならない。

そこで明主の論じるに、国の害はそれを利とする者から調査して、臣の害はその反対に利を得ている者から調査する。

>その説明となる例証としては、楚の兵が至りて陳需(ちんじゅ)が宰相となった話、黍の価格が高くなって倉の役人が調べられた話がある。

また昭奚恤(しょうけいじゅつ)は茅をひさぐ者を捕らえ、昭僖侯(しょうきこう)は次官を詰問し、晋の文公が髪が焼肉に絡まっていたことを調査し、穣侯は帝を立てようとした。

http://wave.ap.teacup.com/solitude/1249.html

●韓非子 - Wikipedia

>『韓非子』(かんぴし)は中国戦国時代の法家である韓非の著書。内容は春秋・戦国時代の思想・社会の集大成と分析とも言えるものである。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%93%E9%9D%9E%E5%AD%90

■Q2.この考え方は実際にどのような場面で活用

●99.9 みすずかる - 「韓非子」内儲説下・六微篇 2

>その説明となる例証としては、楚の兵が至りて陳需(ちんじゅ)が宰相となった話、黍の価格が高くなって倉の役人が調べられた話がある。

また昭奚恤(しょうけいじゅつ)は茅をひさぐ者を捕らえ、昭僖侯(しょうきこう)は次官を詰問し、晋の文公が髪が焼肉に絡まっていたことを調査し、穣侯は帝を立てようとした。

http://wave.ap.teacup.com/solitude/1249.html

 これについては、「韓非子 (第2冊) (岩波文庫) p.341」に詳しく書いてありました。

●韓非子 (第2冊) (岩波文庫) (文庫)

韓 非 (著), 金谷 治

http://www.amazon.co.jp/%E9%9F%93%E9%9D%9E%E5%AD%90-%E7%AC%AC2%E...

●韓非子〈下〉 (中公文庫) (文庫)

町田 三郎 (翻訳)

http://www.amazon.co.jp/%E9%9F%93%E9%9D%9E%E5%AD%90%E3%80%88%E4%...

■Q3.この考え方のメリット・デメリットを教えてください。

 メリットは、考える手掛かりを与えてくれて、問題を早く解決できることも多い。

 デメリットは、ヒューリスティックに過ぎず、「逆は必ずしも真ならず」と同じく、「必ずしも真ならず」なので、十分な裏付けが必要で、それを怠れば早合点して勘違いしてしまうこともある。

●心理から見た「ビジネスの新しい切り口」

>ヒューリスティックとは「発見的方法;解の有りそうなところを重点的に探索する。」と、よく本には書かれています。

http://www.jade.dti.ne.jp/~belcosmo/b/b18.htm

id:matsunaga

ありがとうございます!

韓非子は紀元前3世紀ですね。一気に起源がさかのぼりましたが、韓非子の言葉をカッシウスやキケローが知っていたとも思えないので、これは東西でそれぞれに発達した考えであろうと判断したいと思います。

韓非子の原文はここに載っていました。

http://www.chinapage.com/big5/classic/hfz.htm

 事起而有所利,其尸主之;有所害,必反察之。是以明主之論也,國害則省其利者,臣害則察其反者。其說在楚兵至而陳需相,黍種貴而廩吏覆。是以昭奚恤執販茅,而不僖侯譙其次;文公髮繞炙,而穰侯請立帝。

        有反四

メリット・デメリットについても明確になったように思います。つまり、何かの件で利益を得る立場にある者の中に犯人がいる可能性が高いとしても、必ずしもそうとは限らず、また、利益を得る立場の者すべてが犯人というわけではない、という論理的な問題ですね。あくまでも捜査における一つのオプションとしてとらえる必要がありそうです。


今回はkanan5100さんとrsc96074さんがともにいるか賞該当だと思いますが、いるかは一つしかないので、ポイントにてお礼をしたいと思います。

2009/05/05 07:55:06

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