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乗り物酔いが起こるしくみ
乗り物の振動や加速、体の傾斜などの刺激は内耳にある三半規管でとらえられます。するとこの情報が脳から眼球に伝えられて、眼球も頭の位置と協調して動くように指示されます。頭が右を向けば、自然に目も右を向くといった具合です。ところが、ここで予想外の情報、たとえば右を向いたはずなのに天井が見えるなど、頭の位置と目から入る情報がズレて混乱すると乗り物酔いが起こります。
車の助手席で地図やテレビを見ていると酔い易いのも、カーブやブレーキによる動きなど、内耳でとらえた頭の位置情報と地図を見つめている眼球から入る情報にズレがあるからです。逆に遠くの景色を見ていると酔いにくいのは、こうした情報のズレが少ないからです。
このような頭と眼球の位置情報のズレが乗物酔いの第一段階です。次に、情報のズレは脳に伝えられ、大脳辺縁系の扁桃体という部分で、快・不快、つまり、その情報が心地よいものか、不快なものかの判断がなされるわけです。そして「予想外の情報は、学習していないと不快と感じる」ようで、これが第二段階です。するとこの不快という脳の判断によって、脳の視床下部(自律神経の中枢であり、呼吸や血圧など生命にかかわる働きをつかさどる部位)が反応し、自律神経が刺激され、さらに視床下部から脳の下垂体という部分に指令が出されます。そして不快なストレスに対抗するために、ストレスホルモンが分泌されます。
その結果、視床下部の反応とストレスホルモンの刺激によって、自律神経が異常に興奮し、血圧の上下や胃の不規則な動きなど、さまざまな乗物酔いの症状が出てきます。これが第三段階です。
体内での変化
実験結果によれば血圧がただ上がるとか下がるというのではなく、上下を繰り返し、嘔吐の前に100を切るほど血圧が低下した人もいたようです。また胃の動きをみる胃電図では、不規則な動きを繰り返した後、吐く前に胃の蠕動運動が止まり、この時にムカつきが起こることがわかりました。そして、嘔吐の直前に急激に胃が強く収縮して胃の内圧が高まり、一気に胃の内容物が吐き戻されるなどの反応が起こります。さらに、個人差はありますが、大量の冷や汗が吹き出し、顔面は蒼白になって皮膚温が低下する場合も見られました。
そして最も大きな変化が「いわゆるストレスホルモン」の増加です。ストレスホルモンは不安や恐怖を感じた時にこれに対抗するために分泌されることが知られています。副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、抗利尿ホルモン(ADH)、プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)などがありますが、この3つのホルモンがいずれも増加していました。個人差はありますが平均でも基準値の10倍にも増加していたそうです。アドレナリンやノルアドレナリンなど、自律神経の情報伝達にかかわる神経伝達物質も増えている人が多かったようです。逆に実験で酔わなかった人にはこうしたストレスホルモンの増加はありませんでした。
乗り物酔いの予防と治療
乗り物酔いが起こるには上記のような複雑な過程がありますが、頭と眼球の位置情報のズレに不慣れで、うまく対処できないことが大きな原因です。したがって、逆にこうした情報のズレに慣れて対処法を体が学習すれば解消していくのです。
子供の乗り物酔いは、大半が病気でなく「経験不足」、つまり乗り物の振動や加速度などに慣れていないことが大きな原因です。大人になっても乗り物酔いが続いているという人も、大抵原因は同じで、”慣れ”という学習によって克服することができます。
普段、車に酔わない人でも「寝不足、空腹、車中での読書、そして急発進・急ブレーキ」の4つの条件が揃うと85%以上の人が酔う、と言います。したがってこの逆をいくことが大切です。
加えて不安感を与えない、楽しく車中を過ごす、酔い止めの薬を飲んで乗ることも大切です。さらに常日頃から、でんぐり返しやブランコ、水泳などの運動で平衡感覚を養うことも効果的です。
乗り物酔いの薬は抗ヒスタミン剤が中心です。脳の中枢に働き、快・不快を判断する脳の働きを抑え、自律神経の興奮を鎮めます。
注意点
乗り物酔いと言っても、内耳や眼球の動きそのもの、または脳などに原因があることもありますから、まずは検査が必要です。
大人になっても乗り物酔いが治らない人はなるべく乗物を避けてきた、など、経験不足が大きな原因です。しかし、40代、50代になってから急に、それもしつこく乗り物酔いが続く時は要注意です。
乗り物酔いでは吐き気や冷や汗などと同時に無気力、脱力感といった精神的な症状も現れます。これはうつ病や不安神経症、自律神経失調症などとも似たところがあります。耳鼻咽喉科で検査を受け、異常がなければ、精神科的な病気などが隠れていることもあります。
http://home.e-catv.ne.jp/yamatsumoto/newpage31.htm
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などの乗り物酔いの原因、メカニズムは、体の位置の変化や、重力を感じる内耳(耳の奥にあります)が、誤差を生じてしまうことによります。
急に動いたり、加速度が加わると、内耳の中の平衡感覚を司る三半規管と、重力と直線加速度を司る前庭とに誤差が生じることになります。
内耳にはリンパ液という液体が満たされていて、それが動くことで平衡感覚などを感じているのですが、激しい動きには対応できないんですね。
どのくらいの揺れに耐えられるかは、人によって違います。
車酔いでよく言われる対処法としては、なるべく遠くを見て、三半規管のバランス感覚を保つ。
頭が揺れないように、背筋を伸ばして、シートに身体をつけて、頭をできるだけ固定する。
新鮮な空気を入れるために、窓を開ける。
その他には、寝てしまうというのもありますし、おへそに梅干を貼り付けるなど、まゆつばの処方もけっこうありますね。^^
どうも、ありがとうございます。
となると「体の位置の変化や、重力を感じる内耳(耳の奥にあります)が、誤差を生じないようにする」ことが実現できれば、
酔いが消えるという仮定ができるということですね。
毎日「その場でくるくると回る」を数回やって、身体に揺れを直すような訓練をすれば
解消する見込みはありますか?
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詳しい原因はすでに回答されていますが、要するに三半規管の問題なので、あごを使って何かを常に噛んでいれば乗り物酔いを抑制することが出来ます。
なるべく堅めのもので、例えばスルメとかが有効です。
ありがとうございます。
「食べ物を口にしていると酔わない」と耳にした事がありますが、実際にも効果があるものなのですね、
今度車にのったときに試してみます。
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・乗り物酔いは何が原因となって発生するのでしょうか?
乗り物酔いの原因といえば「これである」といったものはありますでしょうか?
揺れによる三半規管の異常認知が原因です。
・乗り物酔いは生まれ持っての体質上の問題でしょうか?
対策として何かいい方法はありますでしょうか?
(既知として、車であれば自分で運転慣れすることで、人が運転する車にも慣れる、ということは知っており、
体験済みです)→ その上で、まだ車酔いに関しても酔いが完璧に残らず困っている次第でして(汗)
体質と慣れです。
子供のときから慣れておけばいくら揺れても平気なぐらい強靱な三半規管になりますが、大人になってからだと慣れに時間がかかりますし、ある程度までしか対応しきれない場合もあります。
やはり基本的には酔い止めがいいと思います。
民間療法的なものでは、
・近くや文字などを見ないで遠くの風景を見るようにする。
・ガムなど何かを噛んでおく。
というのが有名です。
ありがとうございます。
乗り物酔いって、三半規管の異常認知が原因なのですね。
ところで“三半規管の異常認知 が 発生すれば どうしてそれが酔いに繋がるのか”
という点について、科学上の解明ってされているのでしょうか?
対処方法についてもありがとうございます。
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私も乗り物酔いに悩まされています。
ほんとうにどうしようもないときは、アネロンニスキャップという薬を飲みます。
個人差はあると思いますが、ほんとに効きますよ。市販されています。
ありがとうございます。
酔い止め薬が一般的みたいですね。
三半規管の誤認が原因であれば「酔い止めは、三半規管の鋭さを鈍感にしてあげる薬」でしょうか?
ありがとうございます。
>頭と眼球の位置情報のズレに不慣れで、うまく対処できないことが大きな原因です。
それを対応することができるようになれば、乗り物酔いが無くなる可能性もあるということですね。