エレキベースの回路を検討しています。
エレキベースの低音を減衰させるためにコイルをGNDに落とす回路を考えているのですが、
LTspiceでシュミレーションをすると、
5H程度のコイルが必要だということがわかりました。
ところがマルツ電波の商品には、
FCZコイルの最大のものは500mHでした
500mHのものを10本直列で繋いで使おうと思いますが、
それってどうなんでしょうか?
そんな回路は見たことがありませんので、
ばかげた使い方のような気もしますし、
自己誘導作用による影響もよくわかりません。
これらのことについてご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
ご紹介いただいたトランスはインダクタンスが公表されていないものですから
他のコイルを検討していました。
なるほど、ST11はすでに検討されていたということですね。
500mHのものを10本直列で繋いで使おうと思いますが、
それってどうなんでしょうか?
そんな回路は見たことがありませんので、
ばかげた使い方のような気もしますし、
自己誘導作用による影響もよくわかりません。
電気回路で必要な特性を出すために沢山の部品を並列につないだり直列につないだりすることは普通の行為ですのできちんと部品の特性を見極められていれば問題ありません。
FCZの500mHのコイルの写真を見たところ、磁気シールドしていないタイプのインダクタですね。
https://www.marutsu.co.jp/user/shohin.php?p=9234
これを直列につないで使う場合は目安として互いのコイルをコイルの大きさ以上の間隔を空けて配置しないと互いの磁力線で干渉します。
干渉するとインダクタンスが変化するという結果になります。
「5H」という絶対値が重要なのであればこれは良く考えてコイルの固定方法を考えなければなりませんが、逆に考えてコイルの相互の位置関係を動かすことでインダクタンスを調整できると考えると音の調子を見ながらあれこれいじる余地があるということもできます。また1個1個増やしたり減らしたりで調整もできますね。
それからST11の件ですが、これは10:1の巻数比のトランスで5Hといわれているのは上図の1次側の1(赤)と2(緑)の間のインダクタンスです。このトランスの2と3をつないで1と4で使うと計算上は6H程度(1.21倍*)に、2と4をつないで1と3で使うと計算上は4H程度(0.81倍*)にインダクタンスを変えて使うことができます。先ほども書きましたが「5H」という値が絶対的でないならばこのように部品の接続方法を変えてみてその結果を確認しながら使ってみるのも良い方法だと思います。
*インダクタンスは巻数比の自乗で変化します。
どのようなシミュレーションをしたのか詳細が分からないので5Hというインダクタンスの正当性についてはコメントできませんが、考え方としては間違っていませんし、たまたま見つけたエレキベースの回路でも5Hという値が使われていましたので実際にも使われている手法だと思います。
ベース配線集
http://www.geocities.jp/dgb_studio/Tone2.htm#2
FCZコイルで500mHのがあったか記憶が定かではありませんがコイルの構造がトロイダルコイルとかシールドタイプのものであれば5Hを作るために10個直列にしても問題ありません。
ただ、上記の配線集でも書かれているように小型のオーディオ用トランスをチョークコイルとして使うとそのままでそれくらいの値のインダクタンスになっているものがあるのでこれらを色々実測したりして確認して使う方が現実的だと思います。
(回路図では「山水ST-11(緑赤)」を5Hとして利用しています。)
山水STシリーズトランス
回答ありがとうございます。
実はその回路を参考に取り掛かり、今回の質問となったわけです。
ご紹介いただいたトランスはインダクタンスが公表されていないものですから
他のコイルを検討していました。
フィルタは奥が深いです。
このあたりを読んでみてはどうでしょうか。
LCフィルタの設計&製作―コイルとコンデンサで作るLPF/HPF/BPF/BRFの実際
アナログ・フィルタ理論&設計入門―無償ソフトウェアScilabで試してビジュアルに学ぶ (ディジタル信号処理シリーズ)
本の紹介は結構です。
ご紹介いただいたトランスはインダクタンスが公表されていないものですから
他のコイルを検討していました。
なるほど、ST11はすでに検討されていたということですね。
500mHのものを10本直列で繋いで使おうと思いますが、
それってどうなんでしょうか?
そんな回路は見たことがありませんので、
ばかげた使い方のような気もしますし、
自己誘導作用による影響もよくわかりません。
電気回路で必要な特性を出すために沢山の部品を並列につないだり直列につないだりすることは普通の行為ですのできちんと部品の特性を見極められていれば問題ありません。
FCZの500mHのコイルの写真を見たところ、磁気シールドしていないタイプのインダクタですね。
https://www.marutsu.co.jp/user/shohin.php?p=9234
これを直列につないで使う場合は目安として互いのコイルをコイルの大きさ以上の間隔を空けて配置しないと互いの磁力線で干渉します。
干渉するとインダクタンスが変化するという結果になります。
「5H」という絶対値が重要なのであればこれは良く考えてコイルの固定方法を考えなければなりませんが、逆に考えてコイルの相互の位置関係を動かすことでインダクタンスを調整できると考えると音の調子を見ながらあれこれいじる余地があるということもできます。また1個1個増やしたり減らしたりで調整もできますね。
それからST11の件ですが、これは10:1の巻数比のトランスで5Hといわれているのは上図の1次側の1(赤)と2(緑)の間のインダクタンスです。このトランスの2と3をつないで1と4で使うと計算上は6H程度(1.21倍*)に、2と4をつないで1と3で使うと計算上は4H程度(0.81倍*)にインダクタンスを変えて使うことができます。先ほども書きましたが「5H」という値が絶対的でないならばこのように部品の接続方法を変えてみてその結果を確認しながら使ってみるのも良い方法だと思います。
*インダクタンスは巻数比の自乗で変化します。
再度のご回答ありがとうございます。
そしてコイルとトランスの情報も感謝いたします。
さて、コイルとトランスは私が考えているよりもずっと複雑なようです。
実装の為にはもっと知る必要があると感じました。
今回はコイルとトランスを使うのは止めて、
CR回路でなんとかしようと思います。
再度のご回答ありがとうございます。
そしてコイルとトランスの情報も感謝いたします。
さて、コイルとトランスは私が考えているよりもずっと複雑なようです。
実装の為にはもっと知る必要があると感じました。
今回はコイルとトランスを使うのは止めて、
CR回路でなんとかしようと思います。