見栄えというのは建築物としての景観です。
「建物から見える景観」や「建物自体の美しさ」も建築物の価値の一つですから、それを守るということです。
例えばマンションの窓から綺麗な夜景が見えればその部屋の値段は格段に上がりますよね。
ですからこの件で自然遺産との軽重比較は行われていません。
あくまでも建築物の保護と価値向上のためであり、そのために伐採する自然はごくありふれた自然ですからそこに価値はほとんど無く、比較にはならないわけです。
そこを勘違いしておられるような気がします。
例えるなら、メロンパンはメロンではなくパンですよね。
自然遺産も自然ではなく遺産がメインなのです。
もう一つ例えると、希少動物の保護を認定する機関でも肉を食べますよね。
それは動物ではなく希少がメインだからです。
ですから「希少な物を保護しているのに希少ではない自然を伐採することはおかしい」とする理論は成り立たないはずです。
希少性の保護に対して希少じゃない物まで保護するという考え方であれば、文化遺産は人間の作った物ですから、世の中のどんな建築物も壊すのもおかしいという話になってきますよね。
もちろん自然はすべて保護するべきという考え方ならそれはいいことだと思います。
neyorawaさんの考え方はそちらに近いと思います。
審査側、登録申請側の二者にわけて意見を述べさせていただきますね。
登録申請者(区)が伐採をよしとするのは、おっしゃるとおり、区の意図は区のものですから、外野がとやかく言うことではないかもしれません。ただ「そういうの平気で賛同して大丈夫かな」とは思うのです。つづく見解がその理由の説明になると思います。
転じて主催側。世界遺産には「自然遺産」もあるわけで、その主催側が自然を壊すことを提議するのは、それがただの障害物としての自然であったとしても、自家撞着だと思うのです。登録されてるから壊しちゃいかん、登録されてないから壊していいよ、荘厳だから壊しちゃいかん、ちっぽけで邪魔だから壊して良いよ、はやっぱり変な気がします。価値観は人それぞれで別にいいんですが、倫理体系が美しくないって言ったらいいんでしょうか、そんな感じがします。
自然も遺産、美も遺産で、軽重はケースバイケース、という考えなんですね、ユネスコは。そういうことなら納得です。が、それでいいのか?という個人的な気持ちは残ります。ありがとうございます。
たしかに申請者当人ではないですね。そこは読み方変でした。でも審査員がいうのも変なやっぱり気が、私はするんですよ。ほかの方も、意義とずれてないから変でない、とおっしゃってますが、そうであればたしかにそうなんですよね。そもそも意義の置き所に疑問を感じているということかもしれません。どうもありがとうございます。
ユネスコの審査員がいったことを台東区の役人が聞いて伝えてるんであって、当人じゃないでしょう。
捏造の可能性は別として。
建築物を作ろうとしているのではなく、遺産を創ろうとしてるのです。
見栄えのする景観も一つの創作物ですから。
yes/noの判断が人によって違うのは当たり前のことです。
世界遺産登録を目指す人が伐採を提案することがなぜ疑問なのか?
その理由が私にとっては「ん?」なのです。
理由は上記で書いた通り世界遺産の意義から脱していないからです。
経済効果たしかにですけど、登録目指す区が、その当人が堂々と言うのはちょっとやりかた下手なんじゃない、と思うんです。
ご回答ありがとうございます。景観を守ために伐採、「そのこと自体べつにいいんですけど」、世界遺産登録を目指す当人がそれを平然と提案するのにはちょっと「ん?」と思います。
ご回答ありがとうございます。おっしゃるとおり伐採のすべてが駄目なわけではないと思うんですが、この場合、なにかを作ってるわけでないので、そこに違和感を覚えます。あと、そもそも「この人たちの主張はちょっと変でないかい?」という思いについて、いろんな方のご意見うかがいたいだけです。別に極端なナチュラリストみたいに義憤を感じているわけではないです。
もうわかりません。
んー????
よみちがいじゃないかもしれない???
ほんとうによみちがいなんですかなーー??
よみちがいじゃありませんか?
すごい希少な木を切るのなら問題だと思いますが、何かを作るために木を切るのは社会においてごく当たり前のことです。
単純に「緑は大事だから出来るだけ緑は切るべきじゃない」という環境保護視点での主張ならいいことだと思いますが、このニュースの例だけを反対するのなら本質が見えてないと思います。
あれは別に「自然を守ろう」って企画ではないですよ?
守るのは自然じゃなくて「遺産」です。
人間の作った文化遺産を守るために周りの自然を除去することもあるし、自然遺産でも自然そのものではなく景観が遺産となってる場合はその景観を維持するために周りの物を制限します。
例えば湿原みたいに自然そのものが遺産となっている場所で「伐採しよう」って話になったらそれは馬鹿な話だと思いますよ。
しかしこの件では人間の作った文化遺産であり、なおかつ周りの美しい景観を守るために木を伐採したほうがいいと言ってるんだから世界遺産の意義から考えても何もおかしいことはないでしょう。
登録承認側の意図、および本来の世界遺産登録の意義との矛盾性について、それを意識すらしてなさそうな区の神経ってどうなの?という視点からご意見いただければ幸いです。わたし個人は割り箸は使いますがそれはここでは別の話です。
たびたびのご回答すみません。
ご指摘のとおりですね。なんとなく違和感があり疑問を立てたのですが、論理的ではなかったようです。
ご推察のとおり私の考えは「自然はすべて保護すべき」なんだと思います。それはやはり「希少性と別のところで、そもそもの全体量の減少が地球にとって問題」となっているからでしょう。
そして世界遺産の意義もそこにあると「思いこんで」いたところから齟齬が生じたのだと思います。
とてもためになる議論でした。改めてありがとうございます。