そこで、質問です。「あかし」の正しい表記を教えてください。言葉は生きものだから、多く使われている用法が正しい、との回答は辞退します。広く流布している用法が、語源、語学的に正しいか否かを知りたくでの質問です。辞書、文献をご紹介頂ければ、検索アドレスはなくても結構です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%BC_(%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99)
こちらの注釈には「送り仮名を付けることもある」とありますね。
ちなみに、医学用語としてのあかしも「証」です。
「あか・し」と言う送りがなは、動詞である「証・す」からの誤用と思われます。
名詞としての「あかし」は「証」で良いのでしょう。
送りがなの付け方(内閣告示)は文部科学省のサイトに出ています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19730618001/k1973061800...
しかし常用漢字表では「証」に「あかし」という読みが記されていません。
http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=show&id=1000003885&clc...
「証」を「あかし」とよむことはNHKをはじめ一般におこなわれていますが、規定外の読み方なので絶対的な送りがなの規則は存在しません。
「証し」で検索すると 新聞記事の見出しとしても出てくるので「証し」は誤りではないと思います。
有り難うございました。
辞書では「証」が多く、新聞では「証し」など、どちらでもいいようです。
(ハッキリとした基準がないようです)
http://mayanagi.hum.ibaraki.ac.jp/paper04/secom10.htm
証は音がセイで、「いさめる」の意味の用例が前400-200年ころの『戦国策』からあった。
セイ・ショウの音では「あかし」が643年の『晋書』から出現。
そしてショウの音で「病候」の用例が元・関漢卿(1230-80)の元曲台本『拝月亭』に、
「病人に変証はなく、ゆっくりと陰陽に伝わる」という文章で初めて出てきた。
しかも『拝月亭』の別伝本では、「変証」が「変症」となっている。
この作者の関漢卿が元の皇帝の侍医で、太医院尹という位にあったことは興味深い。
さて以上のように、もともと證の音はショウであり、「つげる」「あかし」「病候」の順で意味を拡大していた。
また別字である証の本来の意味、「いさめる」も吸収したことが分かる。
一方、証の音はもともとセイで、訂正や是正の正「ただす」から派生した「いさめる」の意味だった。
それが7世紀以降になって證に代用され始め、その音のショウと意味の「あかし」と「病候」を吸収していったのである。
日本語に書き方の統一基準はない!?
お手持ちの国語辞典の巻末あたりに載っていると思いますが、内閣告示・訓令の形で出されている
「常用漢字表」は強制力のない目安的存在であり、「法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など、一般の社会生活において」
と適用範囲を示しているものの「科学、技術、芸術その他の専門分野や個々人」は対象外とされています。
内閣告示「送り仮名の付け方」についても、適用範囲は常用漢字表と同じであり、
常用漢字表にある訓読みのことしか書かれていません。常用漢字(1945文字)以外の「表外字」については、
読み方や送り仮名のつけ方のよりどころ、目安さえもないのです。
国語辞典にしても、例えば「身のアカシを立てる」「イヤシ系」などに当てる表外字は、
新聞協会が「証し」「癒やし」と書くように決めていますが、「証」「癒し」と表記している辞典も多く、
とても統一されているとは言えません。たとえ常用漢字であったとしても、NHKでは「気持ち」を「気持」と書き、
速記協会では「手続き」を「手続」と書くなど、身近な言葉でも細かいところで違いがあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%BC_(%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99)
こちらの注釈には「送り仮名を付けることもある」とありますね。
ちなみに、医学用語としてのあかしも「証」です。
「あか・し」と言う送りがなは、動詞である「証・す」からの誤用と思われます。
名詞としての「あかし」は「証」で良いのでしょう。
医学用語としてのあかしも「証」です、との回答に励まされます。キリスト教会では「証し」が優勢ですが、私は名詞の「証」が正しいと感じています。名詞としての「あかし」は「証」で良いのでしょう、
は正に私の理解を支持してくれます。ありがとうございます。
「証し」の論拠にも謙虚に耳を傾けたいと思います。
「証」と「証し」の違いについての問題とよく似た問題に、「話」と「話し」の違いについての問題があります。これから類推すれば、ふつう、名詞なら「証」となりそうです。
しかし、2番目のURLのような説もあるようです。これから、類推すれば、
「証し」は「証す」という動詞の連体形から名詞に転じたもの。証す行為自体を示す。
となるのでしょう。
●「はなし」を漢字で書くと「話」?「話し」? | 6mgの豆知識
●「話」と「話し」の違いについて | 裏表(Phinloda のもう裏だか表だか ...
>「話し」は「話す」という動詞の連体形から名詞に転じたもの。話す行為を示す。
>「証」と「証し」の違いについての問題とよく似た問題に、「話」と「話し」の違いについての問題があります。これから類推すれば、ふつう、名詞なら「証」となりそうです。
分かりやすい、回答に感謝します。
類義語辞典では、「証」「証し」の両方出てますが、
用法が出てるのは、「証し」です。
類語辞典で分かることはお訊ねしません。
証 、証し は 話、 話し と同類です。「日本昔話」 を 「日本昔話し」とは書きません。
送り仮名の「し」を付すのは、「話す」という動詞の連用形を、名詞として使っています。
名詞の「はなし」は一文字で「話」です。この用法が「あかし」に通用するかをお訊ねしています。
あをによし ~ あらずもがなの送りがな ~
「話」は「はなし」と読めるので、「話し」と書くと「はなしし」と
見えてしまいます。「証」も「あかし」「しるし」とも読めるために、
「証し」は「あかしし」「しるしし」に見えて、わずらわしいのです。
「話」も「証」も、決して「はな」「あか」とは読まないので「し」
を付ける必然性は、どこにも見あたりません。
(新潮文庫では「みだりに送らない」と(巻末に)注記しています)
ふつうの文章で「よみ」を特定するには、はじめに「証(あかし)」
あるいは「証(しるし)」と書いておくのが無難です。
それにしても「話(はなし)」など、不自然ではないでしょうか。
ではどうして、このように無用な「し」が多用されるか、といえば、
特定の業界や集団における“隠語”のように定着したからでしょう。
指導者の方言や、誤った用法も、有力な原因になり得るのです。
あるいはまた、どうしても文法的に意味づけたいなら、終助詞的用法
(文末に来て詠嘆・強調を表す例外的仮名遣い)の一種かもしれません。
つぎのように回りくどいウンチクを、面白いと思う人が絶えないので。
── 詠嘆・強調(古代)「あなにやし、えをとこを」
(訳:お~、良い男じゃないか!)── (古事記:国産み神話より)
http://homepage3.nifty.com/rosetta_stone/wissenshaft/suffix2.htm...
「アイ ラヴ ユー」の比較言語学
── さらに驚くのは日本語では意味不明の以下の言葉がヘブライ語で
次の意味があったことである。*注1「あなにやし」はヘブライ語「私
は結婚する」の意味。── 日本版天地創造物語
http://dateiwao-id.hp.infoseek.co.jp/izanagiizanami.htm
── しるし【印/▽標/▽証】1 他と紛れないための心覚えや、他
人に合図するために、形や色などで表したもの。目じるし。「非常口の
―」「持ち物に―をつける」 ── 大辞泉
http://dic.yahoo.co.jp/search?stype=1&ei=UTF-8&dtype=2&p=%E3%81%...
伝聞記憶 ~ 五臓六腑と喜怒哀楽 ~
さる新興宗教では「嬉しイ、悲しイ、楽しイ」など、すべて「イ」で
終るため、とくに「胃袋」が大切だと主張しました。そこでイジワルな
国語教師が、喜怒哀楽の「怒」の説明を求めると、黙りこんだそうです。
医学用語としてのあかしも「証」です、との回答に励まされます。キリスト教会では「証し」が優勢ですが、私は名詞の「証」が正しいと感じています。名詞としての「あかし」は「証」で良いのでしょう、
は正に私の理解を支持してくれます。ありがとうございます。
「証し」の論拠にも謙虚に耳を傾けたいと思います。