しかしこれは、ビットデータに変換するにあたって文字は簡単に符号変換できるが、音声符号は難しいということでしかない。
五官の知覚にとっては、網膜上に二次元に映し出される点と線からなる文字データはアナログであり、耳から離散信号として脳に送られる音声符号こそデジタルだといえる。
そして、網膜から脳に送られた点と線のアナログ文字データは、脳内で無音の内言語(inner speech)としてデジタル音響符号化されることによって、脳内でデジタル処理できるようになる。
見慣れた文字データを、内言語にせずに、アナログな形状に対応するデジタル符号としてデジタル化することも可能であるが、この場合には文法要素が脳によって処理されなくなる。
脳が扱うデジタルデータは、機械の扱うbitではなく、音節と同じ数だけある無音のデジタル音響符号phonit(phonetic digit)である。これは1信号あたりbit換算で7ビット近い情報量があるために、機械がそれをbitに換算するのは大変なのである。
という結論になりました。賛成意見、反対意見があればどうぞ。