なぜ戦争体験を「語りつぐ」ことがそんなに重要なのですか?戦争体験を語る、語り継ぐことについて論じてください。もうマスコミの「若者は~」「戦争は悲惨~」「戦争体験は大事~」という論調にはうんざりです。
たしかにそうです。戦争の歴史はどこの国でも教えられているのですが、そこから出てくる教訓は様々です。他国の場合、その教訓が「敵国憎し」だったり、「やられたのだから、やり返そう」だったり、「だから、軍隊を大きくしなければ」だったりすることもあります。歴史から学ぶことや戦争体験を語ることが、平和へとつながっていくとは限らないということです。
必要悪という言葉もありますし、必ずしも戦争そのものが良くないとは言い切れません。
ですから「これが正しい」「これは間違い」という教訓を語り継ぐ必要は無いと思います。
しかし語り継がなくなればその事実から教訓を得ようとする人すらいなくなってしまうでしょう。
そしてまた何も考えずに戦争をしてしまって後悔することになるかもしれない。
ですから、戦争をするにしてもしないにしても、前例を忘れないことで「後悔をしないようにする」というのが目的なのではないかと思います。