逆に、セリアル送信が可能であるのは、FECの技術が確立したからと考えてよいでしょうか。
FECが無くても、TCP/IPを使えばパケットに通し番号が付いているのでデータをシリアル(セリアル)に送信する事は可能です。例えば映像を送信する場合、TCP/IPでデータを送信すると全てのデータは確実に送信できる一方リアルタイムでデータを送るには不向きなので、UDPで送信する事になります。この場合FECなどで誤り訂正を付けることで一定のエラーから回復する事ができるようになっています。
通信路にパケットロスが無い場合は、FECは必用ないでしょう。また、データの到着順を正しく整える事はFECに寄らなくても、データのパケット内にシリアル番号として持てば良いので、FECがシリアル通信に必須とは思えません。
どんなデータで、どんな通信路を想定しているのかが分かると、もう少し具体的な話ができるかもしれません。
>想定しているのは、ヒトの言語、mRNAといった多値デジタル通信です。
おお、なんと学術系のデータ通信なんでしょうか、面白そうですね。
FECというと、汎用で低いレベル(パケットレベル)で誤り訂正を行うもので、CDやDVDの誤り訂正なんかも何らかの参考になるかもしれません。
送信者がFECなどを使って無くても、受け手が自力でパケットロスや符号誤りを判断させるとすると、人の言語であれば文字化けや変な言葉づかいで判断するしかなく、mRNAならきっと見た目で判断するのは難しいんでしょうね。
やはり送信側でFECや、Zipファイルでも使われているようなCRC値のチェックが必用で、受信側は送信側で決めた手続きに従って、検査を行ってデータを使う事になると思います。
ひょっとして、誤り訂正もできる RAR圧縮 でファイル送信させるのが簡単でよかったりして・・・・
ありがとうございます
言語もRNAもそれ自体がデジタル通信であるので、どうして一次元配列の順序だったデータを送っているのか、興味があるのです
「昔々あるところに」が開始コドンで、「めでたし、めでたし」が終止コドン、この二つのコドンの間はお話が詰まっている、てな感じかなあ
文法とプロトコルって似てますね
FECは検出の技術ではないですよ。
検出し訂正する方法です。
誤りを検出した後に、再送を要求する方法もあります。
たとえば、
「今日はでんパできたよ」
まず、この日本語がおかしいことを検出して、
でんパ?ああ、電車で来たんかな?とか、ああ電話出来たんかなとか、口調とかも踏まえて理解するのがFEC。
「え、何?」と問い返すのが再送です。
言語はかなり冗長性があるので、訂正はたやすいかと思います。mRNAはよくわかりませんが、「え、何?」って聞けそうにはないですね
ありがとうございます。
たしかにFECは、受信側が検出して、自前で訂正できるのですね。
きわめてノイジーな環境であり、そもそも送信者に連絡が取れない一方通行の通信であるのに、再送要求しなくても大丈夫
なのですよね。
クリックのいうセントラル・ドグマの世界といえるでしょうか。(RNA)
言語の場合には、デジタル信号が多値(音節数112)であるから、雑音耐性のある符号語を作ることが容易である。
それは、構音・聴覚の離散性が高いとか、耳になじみやすいとかあるでしょうが、そもそも音表象(サウンドシンボリズム)
的なオノマトペとして言葉が生まれたということもあるのでしょう。
ありがとうございます。
ノン・リアルタイムであれば、TCP/IPで、パケットに通し番号がついた状態で送ることができるわけですね。パケット通信だからそういうことができるわけですね。
そして、リアルタイムで送りたければFECが役に立つ。
基本的に受け手が、自分で、パケットロス、あるいは符号誤りを判断する方法というのにはどういう技術があるのでしょうね。
想定しているのは、ヒトの言語、mRNAといった多値デジタル通信です。