1262753640 【イエはてな】“リブ・ラブ・サプリ~SEASON” #046


THEME:「初夢」「小正月に」「今年の通年サプリ」

「今日をちょっと楽しく、イエで過ごすいつもの時間を素敵に変える小さな魔法のサプリがあったら…」と展開してきた “リブ・ラブ・サプリ”コーナーの続編のひとつSEASONバージョン。四季の暮らしや衣食住のこと、新しいシーズンライフ…。毎回のテーマに沿って、毎日を元気にする暮らしのサプリをその思いや由来とともにメッセージ下さいね。
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  • 5000 ptで終了
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回答207件)

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小正月の鳥追い CandyPot2010/01/08 15:05:35ポイント3pt

子供のころ住んでいた町では、小正月の行事というと「鳥追い」でした。正確には小正月の前の晩、14日の夜なんですが、15日に行われる「さいのかみ」(どんど焼き)は火を使うので主役は大人。子供の小正月といえば鳥追いだったんです。

夕方、暗くなってから地域の公民館の前に集まると、年上のリーダー格の子供に、太鼓や拍子木が渡されます。小さな子は適宜その後に並んで、大人の人から、暗いので足元に気を付けるように、列から離れないようになどの注意を聞いて出発します。

鳥追いには歌があり、みんなで歌いながら歩きます。わらべうた調の歌ですが、町によって微妙に歌詞や節回しが違います。内容はちょっと物騒。追ってもどかない鳥がいるから、尻尾ちょん切って俵で巻いて、牛に背負わせて、猿に持たせて、鬼ヶ島に流しちゃえ、みたいな歌詞なんです。

やだー、鳥さんかわいそう、と言ったら、大人の人が教えてくれました。この歌は、鳥より鬼ヶ島に注目するとその意味がよく分かるんだよ、こんな鳥のいない夜に追い払うのは本当は鳥じゃない、鬼なんだよ、もちろん鬼といっても、きっと泣いた赤鬼みたいにいい鬼もいるね、でも払っても退散しない禍をなす鬼は鬼ヶ島に返すしかない、そういう歌なんだよって。あーよかった。

つまり鳥追いは追儺の行事のひとつなんですね。追儺は、かつての宮中では大晦日の夜に行われていた行事でした。それが民間に広がって、もうひとつの年始めである立春の前の日(節分)の行事につながっていったわけですが、それと同じように、もう一つのお正月である小正月の前の晩にも「鳥追い」として行われるようになったのだろうと思います。

太鼓や拍子木を打ち鳴らしながら歌を歌って、子供たちは元気に町内を一回りします。途中でおじいちゃんやおばあちゃんが家から出てきて、頑張って鳥を追っ払っておくれよと手を振ってくれます。こちらもはーい!と元気にお返事。でもほんとに追っ払うのは鳥さんじゃないんだよと心の中でクスッ。

あ、折り返し点が見えてきました。町境です。折り返しの帰り道は、音も歌もありません。帰り道でそれをやってしまうと、今度は逆に町の中に追い込んでしまうことになるからです。静かに、静かに帰ります。この時ばかりは、普段騒がしい男の子たちも神妙に歩きます。だって自分のせいで町で病気が流行ったりしたら大変ですから!

静かな隊列が公民館に着くと、わっと歓声が上がります。このあとは暖かい部屋の中に入って、甘酒やお菓子でご苦労様会。みんなでわいわい騒ぎながら楽しく過ごします。こんな鳥追いも、今は行われなくなった町が多いと聞いています。私のいた町でも子供の数が少なくなって途絶えているようですが、もう一度復活させようという声も上がっているそうです。地方の町に、もう一度子供の元気な歌声が響き渡るといいですね。鳥追いという名前から、ちょっと悪者扱いになってしまっている鳥さんですが、子供たちの姿が戻ってきたら、きっと小鳥たちも喜んでくれると思います。

鳥向かい eiyan2010/01/08 22:58:03ポイント2pt

新年の鳥は迎えた方が縁起良いですね。

あの可愛い仕草を振りまいてくれる姿は可愛いさを越えますね。

可愛い~!

鳥追いのそもそも TomCat2010/01/10 01:35:10ポイント1pt

そうなんですよね。鳥追いの本当の意味は追儺だったんです。今は、農業に害を与える鳥を追うことで豊作を願う行事、なんて説明されることが多いですが、それは後世ちょっと趣旨が変わってしまった物、と捉えることが出来るでしょうね。

 

たとえば群馬県中之条町に伝わる鳥追い歌にはこんな一節があります。

鳥追いだ、鳥追いだ、とっとの鳥を追いもうせ

「とっとの鳥」というのは「唐土の鳥」のことで、これは七草歌の「七草なずな 唐土の鳥が 日本の土地に 渡らぬ先に・・・・」に通じます。

 

唐土の鳥というのは「鬼車」と呼ばれる一種の妖怪で、別名は九頭鳥。頭が九つあるフクロウのような姿の鳥で、人の魂を吸い取る、疫病を運ぶなどと言い伝えられていました。それを追い払うのが本来の鳥追いだったんです。

 

昔の人は、たとえば柿の実を全部採らずに野鳥のために残しておいたように、自然の生き物には優しい眼差しを注いできました。ですから、今みたいに害鳥だから駆除する、なんていう世知辛い考えは主流じゃなかったと考えた方が、史実と合ってるって感じがしますよね。

 

私は別項で、消費生活文化が伝統を変質させる、というようなことにちょっと触れました。ネットを検索すると次々出てくる鳥追い行事の説明が一様に世知辛くなっているのも、カネが全ての世の中の影響かなあなんて、そこはかとなく思ってしまいます。

 

でも、CandyPotさんに教えてくれた人は、ちゃんと鳥追いの本当の意味を受け継いできた人だったんですね。そういう人が伝統行事を受け継いでくれてきたことは、本当に素晴らしいと思います。

 

ぜひCandyPotさんが子供時代を過ごしてきたマチに、鳥追いが復活しますように。そしてその行事の本当の意味を、いつまでも後世に伝えて行って欲しいと思います。

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