「べこもち」といっても、牛肉が入っているわけではありません。
米粉にお砂糖で甘味を付けて蒸したお菓子です。
べこもちは主に本州は東北北部から北海道道南・日本海側で食べられているものですが、北海道側と本州側では、かなり形態が違うようです。
北海道では主に木の葉の形に作られます。
http://pucchi.net/hokkaido/knowledge/beko.php
しかし下北半島ではかまぼこ型。
この形が、足を折り畳んで座っている牛の姿に似ているということから、牛型のお餅=べこもちという名前になったようです。
調べてみたら民俗学者の柳田国男さんは「分類食物習俗語彙」の中で、岩手県のお菓子としてべこもちを紹介し、名前の由来として「牛の臥す形」と書いているそうです。
また、べこもちは主に端午の節句に作られたお菓子だそうですが、子供が牛のように力強く元気に育つように願いをかけたという話もあるようです。
今回はお餅スイーツがテーマなので、一代さかのぼると道南出身という友だちに作り方を調べてもらって、作ってみることにしました。
今ではお店で買うのが主流とのことですが、ちょっと前まではどこのイエでも手作りしていたそうです。
材料は次の通り。これで16個作れます。
・白い生地用
上新粉…100g
白砂糖…60g
水…70ml
・茶色い生地用
上新粉…100g
黒砂糖…70g
水…60ml
・白と茶色の両方に使用
白玉粉…80g
水…80ml
・その他
片栗粉(馬鈴薯澱粉・もちろん北海道産)…適宜
大きな笹の葉…16枚
白と茶色の生地は別々に作っていきます。
まず白砂糖と黒砂糖をそれぞれ別のお鍋でそれぞれの分量の水で煮溶かして、上新粉と合わせます。
全体に水分が行き渡るようよく混ぜて、
「ここで寝かすの?」
「うーん、わかんない」
「蒸したあと練るからいいか」
「うん、きっとそれでだいじょうぶ」
ちょっとこころもとないですが、さっさと蒸しにかかることにしました。
生地をお団子くらいにちぎって、湯気の上がった蒸し器で10分ほど蒸します。
一つの蒸し器で蒸すなら、白と茶色、くっつかないように離して配置。
小さな蒸し器しかない場合は、白と茶色別々に蒸します。
火は強火。どんどん蒸気をたてて蒸します。
蒸し上がったら取り出して、生地を布巾に包んで水にさらします。
手で握って大丈夫な温度になったら、取り出してしぼります。
水気を抜くわけですが、しぼりすぎると固くなるし、しぼり方が足りないと水っぽくなるので、ここでうまく調節することが大切です。
続いて白玉粉をこねます。水を加えて、いわゆる耳たぶくらいの固さ。
こねあがったら2等分して、白と茶色それぞれの生地にまぜていきます。
ここでよく練ってください。
いよいよ白と茶色の合体です。
それぞれ直径3センチくらいの棒状にのばし、それを緩い綱のように撚った形にします。
生地の綱ができたらそれを16等分に切り分け、手に片栗粉をつけながら、上でご紹介したURLの写真のように、木の葉型に整形します。
葉脈のすじは、写真では凸型にすじが浮き出ていますが、私はお箸を押しつけて凹型に描いていきました。
凸型のすじを作るには専用の木型が必要なようですが、友だちが言うには、凹型の葉脈もありだよとのことでした。
できあがったら一つずつ笹の葉にのせ、再び湯気の上がった蒸し器に入れて、10分ほど蒸せばできあがり。
笹の葉の香りがすてきなべこもちが完成しました。
なお、かまぼこ型のべこもちはこちら。
http://www.kyounoryouri.jp/index.php?flow=recipe_detail&rid=1011...
金太郎飴式に模様を形作っていくのが下北半島式だそうです。
もっともご紹介したページにあるようなカラフルな模様を作る物は近年の創作らしく、
元は北海道のべこもちと同じ白と茶色だけの物だったようですから、
今回ご紹介したのと同じやり方で、整形の仕方だけ変えればこちらも作れそうですね。
こんなかわいいべこもちも見つけました。
これは、べこでなく「ねこ」ですねw。
今度これ作ろう!今年の端午の節句は「ねこもち」でお祝いしようかな!
http://blogs.yahoo.co.jp/rob_macro/62631863.html
あれあれ、こちらには、べこもちの語源として「米粉餅」説が書いてあります。
日本の伝統食は地域によって別々の長い歴史がありますから、語源の説も地域によって様々なんですね。
日本の食文化の奥深さに触れた、べこもち作りでした。
「べこもち」といっても、牛肉が入っているわけではありません。
米粉にお砂糖で甘味を付けて蒸したお菓子です。
べこもちは主に本州は東北北部から北海道道南・日本海側で食べられているものですが、北海道側と本州側では、かなり形態が違うようです。
北海道では主に木の葉の形に作られます。
http://pucchi.net/hokkaido/knowledge/beko.php
しかし下北半島ではかまぼこ型。
この形が、足を折り畳んで座っている牛の姿に似ているということから、牛型のお餅=べこもちという名前になったようです。
調べてみたら民俗学者の柳田国男さんは「分類食物習俗語彙」の中で、岩手県のお菓子としてべこもちを紹介し、名前の由来として「牛の臥す形」と書いているそうです。
また、べこもちは主に端午の節句に作られたお菓子だそうですが、子供が牛のように力強く元気に育つように願いをかけたという話もあるようです。
今回はお餅スイーツがテーマなので、一代さかのぼると道南出身という友だちに作り方を調べてもらって、作ってみることにしました。
今ではお店で買うのが主流とのことですが、ちょっと前まではどこのイエでも手作りしていたそうです。
材料は次の通り。これで16個作れます。
・白い生地用
上新粉…100g
白砂糖…60g
水…70ml
・茶色い生地用
上新粉…100g
黒砂糖…70g
水…60ml
・白と茶色の両方に使用
白玉粉…80g
水…80ml
・その他
片栗粉(馬鈴薯澱粉・もちろん北海道産)…適宜
大きな笹の葉…16枚
白と茶色の生地は別々に作っていきます。
まず白砂糖と黒砂糖をそれぞれ別のお鍋でそれぞれの分量の水で煮溶かして、上新粉と合わせます。
全体に水分が行き渡るようよく混ぜて、
「ここで寝かすの?」
「うーん、わかんない」
「蒸したあと練るからいいか」
「うん、きっとそれでだいじょうぶ」
ちょっとこころもとないですが、さっさと蒸しにかかることにしました。
生地をお団子くらいにちぎって、湯気の上がった蒸し器で10分ほど蒸します。
一つの蒸し器で蒸すなら、白と茶色、くっつかないように離して配置。
小さな蒸し器しかない場合は、白と茶色別々に蒸します。
火は強火。どんどん蒸気をたてて蒸します。
蒸し上がったら取り出して、生地を布巾に包んで水にさらします。
手で握って大丈夫な温度になったら、取り出してしぼります。
水気を抜くわけですが、しぼりすぎると固くなるし、しぼり方が足りないと水っぽくなるので、ここでうまく調節することが大切です。
続いて白玉粉をこねます。水を加えて、いわゆる耳たぶくらいの固さ。
こねあがったら2等分して、白と茶色それぞれの生地にまぜていきます。
ここでよく練ってください。
いよいよ白と茶色の合体です。
それぞれ直径3センチくらいの棒状にのばし、それを緩い綱のように撚った形にします。
生地の綱ができたらそれを16等分に切り分け、手に片栗粉をつけながら、上でご紹介したURLの写真のように、木の葉型に整形します。
葉脈のすじは、写真では凸型にすじが浮き出ていますが、私はお箸を押しつけて凹型に描いていきました。
凸型のすじを作るには専用の木型が必要なようですが、友だちが言うには、凹型の葉脈もありだよとのことでした。
できあがったら一つずつ笹の葉にのせ、再び湯気の上がった蒸し器に入れて、10分ほど蒸せばできあがり。
笹の葉の香りがすてきなべこもちが完成しました。
なお、かまぼこ型のべこもちはこちら。
http://www.kyounoryouri.jp/index.php?flow=recipe_detail&rid=1011...
金太郎飴式に模様を形作っていくのが下北半島式だそうです。
もっともご紹介したページにあるようなカラフルな模様を作る物は近年の創作らしく、
元は北海道のべこもちと同じ白と茶色だけの物だったようですから、
今回ご紹介したのと同じやり方で、整形の仕方だけ変えればこちらも作れそうですね。
こんなかわいいべこもちも見つけました。
これは、べこでなく「ねこ」ですねw。
今度これ作ろう!今年の端午の節句は「ねこもち」でお祝いしようかな!
http://blogs.yahoo.co.jp/rob_macro/62631863.html
あれあれ、こちらには、べこもちの語源として「米粉餅」説が書いてあります。
日本の伝統食は地域によって別々の長い歴史がありますから、語源の説も地域によって様々なんですね。
日本の食文化の奥深さに触れた、べこもち作りでした。