単に投影をしているだけという気もします。つまり文化的なギャップが自分勝手に見えるので、それを無批判に個人主義と表現しているというものです。中国人の個人主義の説明は、このような感じがします。
個人主義について説明している良著があれば教えてください。できれば労働慣習の分野で、比較文化研究を行っていてくれれば助かります。
下記、ご参考にどうぞ。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4905913462.html
どれもおもしろそうですね。
ありがとうございます。
まず、
欧米は「個人主義」で、日本は「集団主義」である
という表現は、もともとの個人主義の定義での解釈になります。
この場合の「個人主義」というのは、独自性や自律性を大切にし、周りに流されないといった意味です。
それに対して「集団主義」というのは、個性よりも所属している集団での協調を大切にし、行動を共にするといった意味です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%8B%E4%BA%BA%E4%B8%BB%E7%BE%A...
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%86%E5%9B%A3%E4%B8%BB%E7%BE%A...
さて、個人主義は資本主義と同種の属性です。
集団主義は社会主義、全体主義は共産主義と同じ属性になるでしょう。
そういう見方をすると中国は日本と同じかそれ以上の「集団主義」、もしくは「全体主義」だと思います。
共産党が政権を握っているのですから個人の主張よりも、社会的な協調性が求められる国です。
個人レベルでも、身内や民族同士での団結力は評価するに値します。
中国人を指して「個人主義」というのは、前記の「個人主義」の定義と違う解釈をした場合でしょう。
おそらく「利己主義」を指しているのだと思います。
これは、自分の利益を優先させるという思想です。
確かに中国の方は短期的な利益に対するハングリー精神が強い傾向がありますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A9%E5%B7%B1%E4%B8%BB%E7%BE%A...
あまり上手くないですが、例題を考えてみました。
お腹を減らした一グループの人たちがおり、他のメンバーが自分に食料を盗んでこいと命令したとします。
この時、自分は盗みを働くのが嫌だった場合。
集団主義: 皆の意見には逆らえないので、嫌々ながら盗みに行く。
集団主義+利己主義: 皆の意見には逆らえなので、嫌々ながら盗みに行くが、皆に分け与える前に自分の取り分は多めに確保。
個人主義: 盗みを働くのは嫌だと断る。
個人主義+利己主義: 盗みを働くのは嫌だと主張した上で、他の誰かに代わりに食料を盗んでくるよう命令する。
みたいなかんじですかね?
長い論考をしていただいたのは大変感謝いたしますが、できれば本の紹介をしていただければ助かります。
どれもおもしろそうですね。
ありがとうございます。