以前、土器作りについて書いたことがありました。
http://q.hatena.ne.jp/1229316507/196713/#i196713
土器は野焼きといって、焚き火を用いて焼いていきます。しかし今の社会で焚き火が容認される場所は少なく、せっかくいい土が手に入っても、結局焼けないことが多いのではないかと思います。
しかし焚き火は無理でもある程度の条件が揃えば、庭先で土器を焼くことも出来るのです。今回はこの野焼きならぬ庭焼きの方法をご紹介しましょう。
準備するのはまず、米粒の周りを包んでいる籾殻です。昔は籾殻は天然素材のクッションとして、リンゴや卵などの運搬によく用いられていました。籾殻の中に埋めておけば、ぶつかって傷んだりすることが防げるのです。通気性がいいので特にリンゴなどの果物には最適だったらしく、昔はリンゴを箱で買えば必ず籾殻も一緒についてきたものだったそうです。
今でも稲作地帯に行けば、大量の籾殻が、収穫の終わった田んぼの縁などに積まれていることがあります。燃やして炭にして土壌改良材にしたり、そのまま土にすき込んで一冬寝かせて肥料にしたり、堆肥の材料にするためですが、少し分けてくださいというと、少しじゃなくてトラックで来て全部積んでいってくれと冗談を言われるくらい快く分けてもらえることが多いです。
あとは金属製の一斗缶、そして数本の炭があれば材料の準備は完了です。
まず一斗缶の上蓋を外します。缶詰の蓋のように固定されている物なら大きめの缶切りで切り取ってください。そして缶の下の方にいくつか空気を入れる穴を開けます。あまり大きな穴を開けると籾殻がこぼれますので、太めの釘で下穴を開けて、何かでこじって鉛筆が差し込めるくらいまで広げてやればいいでしょう。これを一つの面につき5~6個ずつ開けていきます。
缶の底に十分に乾燥が終わった焼く前の土器を置き、空いているスペースに着火している炭を置いていきます。炭は立ち消えしないよう、ある程度広い範囲が赤熱する状態までよく熾しておいてください。
そして缶の中に籾殻を満たします。これで完了。あとはじわじわと炭火が籾に燃え移って、ペール缶の中の土器を焼き上げていってくれます。
焼き時間は籾殻が全部燃え尽きるまで。土器ですからアバウトでOKです。火の回り方によって異なりますが、だいたい半日は燃え続けていると思います。もしもあまりに早く燃え尽きてしまうようなら、上に籾殻を追加してください。
以下、注意事項をいくつか掲げておきます。
まず複数の土器を焼く場合、あまり密着して置かないこと。接近部分に焼きムラが出来てしまいます。また空気の流通を妨げたり籾殻を入れる隙間が少なくなってしまうような大きな物も焼けません。一斗缶ではせいぜいお茶碗くらいの大きさの物が1~2個焼ける程度と思ってください。
また、籾殻はボーボーと炎を出して燃える物ではありませんが、高温でくすぶり続けるので、炎が出ていなくても十分火災の原因になり得ます。空気が乾燥している時の実行は厳禁です。
防火の準備も万全に。周囲の燃えやすい物を片付け、いざという時に使う消火用水を多めに用意してから行ってください。
長時間にわたり燃焼させますが、無人で燃やすのは危険ですから、交代で誰か一人は必ずそばに付いているようにしてください。
くすぶりながら燃えるので、かなり煙は出ます。ですから、それで苦情が出るような場所では諦めてください。
ということで、結局この籾殻を使った庭焼きも、あまりに住宅が密集している環境ではちょっと無理ですが、うちの場合はご近所に理由をよく説明して了解を取る(廃棄物の処理ではないので法には触れないことも説明します)、一緒に炭火を熾して焼き鳥を焼きお隣さんもご招待するなどして、無事に庭で焼かせてもらいました。
なお、燃やし終わった籾殻は、土に混ぜてやれば土壌改良材になります。完全に灰にならなくても、炭化していれば炭の粉を入れるのと同じような効果があります。まだ燃え残りがある場合は庭の隅にでも土と混ぜて埋めておくと歳月が有機肥料化してくれますから、後日掘り出して花壇などの土に混ぜて利用出来ます。最後まで無駄がないのが天然素材のいい所ですね。
以前、土器作りについて書いたことがありました。
http://q.hatena.ne.jp/1229316507/196713/#i196713
土器は野焼きといって、焚き火を用いて焼いていきます。しかし今の社会で焚き火が容認される場所は少なく、せっかくいい土が手に入っても、結局焼けないことが多いのではないかと思います。
しかし焚き火は無理でもある程度の条件が揃えば、庭先で土器を焼くことも出来るのです。今回はこの野焼きならぬ庭焼きの方法をご紹介しましょう。
準備するのはまず、米粒の周りを包んでいる籾殻です。昔は籾殻は天然素材のクッションとして、リンゴや卵などの運搬によく用いられていました。籾殻の中に埋めておけば、ぶつかって傷んだりすることが防げるのです。通気性がいいので特にリンゴなどの果物には最適だったらしく、昔はリンゴを箱で買えば必ず籾殻も一緒についてきたものだったそうです。
今でも稲作地帯に行けば、大量の籾殻が、収穫の終わった田んぼの縁などに積まれていることがあります。燃やして炭にして土壌改良材にしたり、そのまま土にすき込んで一冬寝かせて肥料にしたり、堆肥の材料にするためですが、少し分けてくださいというと、少しじゃなくてトラックで来て全部積んでいってくれと冗談を言われるくらい快く分けてもらえることが多いです。
あとは金属製の一斗缶、そして数本の炭があれば材料の準備は完了です。
まず一斗缶の上蓋を外します。缶詰の蓋のように固定されている物なら大きめの缶切りで切り取ってください。そして缶の下の方にいくつか空気を入れる穴を開けます。あまり大きな穴を開けると籾殻がこぼれますので、太めの釘で下穴を開けて、何かでこじって鉛筆が差し込めるくらいまで広げてやればいいでしょう。これを一つの面につき5~6個ずつ開けていきます。
缶の底に十分に乾燥が終わった焼く前の土器を置き、空いているスペースに着火している炭を置いていきます。炭は立ち消えしないよう、ある程度広い範囲が赤熱する状態までよく熾しておいてください。
そして缶の中に籾殻を満たします。これで完了。あとはじわじわと炭火が籾に燃え移って、ペール缶の中の土器を焼き上げていってくれます。
焼き時間は籾殻が全部燃え尽きるまで。土器ですからアバウトでOKです。火の回り方によって異なりますが、だいたい半日は燃え続けていると思います。もしもあまりに早く燃え尽きてしまうようなら、上に籾殻を追加してください。
以下、注意事項をいくつか掲げておきます。
まず複数の土器を焼く場合、あまり密着して置かないこと。接近部分に焼きムラが出来てしまいます。また空気の流通を妨げたり籾殻を入れる隙間が少なくなってしまうような大きな物も焼けません。一斗缶ではせいぜいお茶碗くらいの大きさの物が1~2個焼ける程度と思ってください。
また、籾殻はボーボーと炎を出して燃える物ではありませんが、高温でくすぶり続けるので、炎が出ていなくても十分火災の原因になり得ます。空気が乾燥している時の実行は厳禁です。
防火の準備も万全に。周囲の燃えやすい物を片付け、いざという時に使う消火用水を多めに用意してから行ってください。
長時間にわたり燃焼させますが、無人で燃やすのは危険ですから、交代で誰か一人は必ずそばに付いているようにしてください。
くすぶりながら燃えるので、かなり煙は出ます。ですから、それで苦情が出るような場所では諦めてください。
ということで、結局この籾殻を使った庭焼きも、あまりに住宅が密集している環境ではちょっと無理ですが、うちの場合はご近所に理由をよく説明して了解を取る(廃棄物の処理ではないので法には触れないことも説明します)、一緒に炭火を熾して焼き鳥を焼きお隣さんもご招待するなどして、無事に庭で焼かせてもらいました。
なお、燃やし終わった籾殻は、土に混ぜてやれば土壌改良材になります。完全に灰にならなくても、炭化していれば炭の粉を入れるのと同じような効果があります。まだ燃え残りがある場合は庭の隅にでも土と混ぜて埋めておくと歳月が有機肥料化してくれますから、後日掘り出して花壇などの土に混ぜて利用出来ます。最後まで無駄がないのが天然素材のいい所ですね。