〔学歴〕　

東芝の経営者の話は西田厚聰さんのことですね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E7%94%B0%E5%8E%9A%E8%81%B0

プレジデントの記事（http://president.jp.reuters.com/article/2008/10/24/1E3DF028-944A-11DD-AAB3-9CC73E99CD51.php）によると、1974年に西田さんの妻（イラン出身）が当時イランにできたばかりの現地法人に入社。その1年後に妻を通じて現地法人の責任者に「そちらで働かせてもらえないか」と書いた手紙を渡す。責任者は迷ったものの、「もし採用を拒否した場合、有能な秘書、つまり西田夫人が辞めてしまう恐れを感じたから」雇うことにしたと記事にあります。この現地法人は、当時の東芝社長、土光敏夫が中東、ヨーロッパの市場をにらんだ拠点として作った会社です。


Wikipedia によると、入社約10年後の1984年に

東芝ヨーロッパ社上級副社長に就任。パソコン事業の創始に携わる。1992年に東芝アメリカ情報システム社社長に就任すると、業績不振に陥ったアメリカのパソコン事業を1年で立て直す。1995年にパソコン事業部長、1997年に取締役、1998年に常務、2003 年に執行役専務。パソコン事業を興した功績者として、社長候補の本命となる。2003年度にパソコン事業が赤字に転落すると、西田が手腕を発揮。 2003年度第3四半期に142億円の赤字であった決算を、2004年同期に84億円の黒字に転換し、驚異的な回復を果たす。これが決め手となり、 2005年6月、岡村正に代わり東芝の社長に就任した

とあります。できたばかりで人数の少ない（?）ヨーロッパ拠点に入ったとはいえ、10年でヨーロッパ部門副社長だから、当時から相当仕事ができたことが伺えます。で、その後のパソコン事業の実績が評価され、本社社長に就任したと。


それと、東大博士課程を中退して（?）企業に職を求めた経緯ですが、西田さんの社長就任後に朝日新聞か日経新聞が掲載したロングインタビュー記事に、「それについては言葉を濁した」と記者が書いていたように記憶しています。「アカデミックの世界にいられない何らかの事情があったのかもしれない」という文脈で書いてあったような気がします。だからなのか、上のプレジデントの記事もずいぶん長い記事なのに「政治学を学んでいた西田さんが、なぜ急に民間企業に職を求めたのか」の記述だけすっぽり抜け落ちています。何があったのか謎で気になります。

（いちど投稿した後、間違って消してしまいました。ごめんなさい）

コメントを有難うございます。
夫人が先に雇われてたんですか。すごい運命ですよね。
東芝という会社にとっては、もの凄い幸運ですね。