THEME:「組」「リボン」「暦のことば」+「縁起物」
「今日をちょっと楽しく、イエで過ごすいつもの時間を素敵に変える小さな魔法のサプリがあったら…」と展開してきた “リブ・ラブ・サプリ”コーナーの続編のひとつ、FORTUNEバージョン。FORTUNEとは「幸運・幸せ」。毎回のテーマに沿って、イエと暮らしに幸運を呼ぶコト、ハッピーにするコトを思いとともにメッセージ下さいね。
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※質問は3月15日(月)正午で終了させて頂きます。
春分のあとにやってくる清明は、まさに春本番。桜をはじめ様々な花が咲き誇る、とても美しい季節ですね。
私が初めてこの名前を知ったのは、中学の入学式の後だったと思います。式が終わって初めての教室に入ると、担任の先生が開口一番に、みんな、今ごろの時期をなんて呼ぶか知ってるか?とおっしゃったんです。みんな元気に「はるー」と答えました。
すると先生は、黒板に大きく「清明」と書いて、「たしかに今は春だけど、4月の上旬から中旬にかけての期間のことを清明と呼ぶ。天も地も清らかに明るく輝く季節なんだ。」
さらに先生は黒板にだーっと横に長い線を引いて、カッカッカッとそれを三等分にして、「玄鳥至」「鴻雁北」「虹始見」と書きました。そして、「げんちょうとはツバメのこと。ツバメが日本にやってくるのが清明の最初の時期。続いてこれはちょっと難しい字だけれど、ようするに鳥の雁のこと。ツバメがやってくる玄鳥至を過ぎると今度は雁は北に帰っていく時期になるんだ。続いてやってくるのがこれ、にじ、はじめて、あらわる。清明の次にやってくる穀雨、つまり作物を育てる雨の季節が近くなると、明るい春の太陽と雨が合わさって虹が見える。こんなふうに春の中にも色んな春があるんだ。」
そして先生は続けました。「こんなふうに、春一つをとっても色んな移り変わりがある。一年なんてあっという間かもしれないけど、毎日がどこか昨日と違う。そんな毎日の特別に気付きながら過ごしていったら、一年はとても長い。とても充実した毎日になっていくと思う。先生はみんなとそういう一年を過ごしたいと思う。」
先生は「あ、自己紹介がまだだったな」と言いながら、「清明」の前に○○と名字を書いて、「先生の名前は○○きよあき。よろしくな。」
これで、ちょっと難しい話に戸惑っていた教室が、どっと笑いに包まれました。春の先生だね、うん、春の先生だと女子の間から声が聞こえてくると、男子が「同じ春なら俺はお花見先生がいい」と言って、さらにみんなを笑わせました。
春。桜が咲き始めると、清明先生の言葉を思い出します。天が明るく輝き、地にも花が咲き誇り、人も新たな人生のステージに立つ春本番。続いてやってくる穀雨の雨も、自分を育ててくれる雨だと思えば、笑顔で空を見上げられます。