(ブラック、下ネタでない誌面で紹介できるようなネタで)
ウィキペディアはもう熟読したのでそれ以外でお願いします。
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『X-JAPANの謎』よりの引用です。
『ART OF LIFE』のレコーディングの最中、TOSHIの生活は、地獄のようだった。
毎日、毎日、レコーディングのためにスタジオに出かける。
しかしかならずしも録音があるとは限らない。
YOSHIKIは何よりも、精神面を大切にする。したがって気合いが乗らなければ、レコーディングは始まらない。TOSHIが、せっかくスタジオに出かけても何もしないで帰ってくることもしばしばだった。
YOSHIKIの精神状態が良くないときなど、そんな日が一週間ほど続く。
しかしTOSHIは、スタジオに到着すると、発声練習をして、いつYOSHIKIから声がかかってもいいようにスタンバイしている。
TOSHIはいつでも始められるように、毎日のコンディションには充分すぎるほど気を使っていた。
YOSHIKIの気合が乗って、TOSHIがブースのなかに入ると、簡単にその日のレコーディングの曲を一回通して唄ったあと、ひとつのフレーズに取りかかる。
CDの歌詞カード、一行分くらいを何度も何度も繰り返し、唄うことになる。
先にも触れたが『ART OF LIFE』は、すでにYOSHIKIの頭のなかではすみずみまで曲が完成していた。
YOSHIKIは、それを形あるものにするために、どんな音がほしいのか、充分すぎるほどわかっている。
しかしTOSHIはそうではない。
何度も何度も、YOSHIKIの気に入るフレーズが出るまで唄い続ける。
X-JAPANの曲は、TOSHIの声に合わせて曲のキーを設定している。
しかしこの時ばかりはTOSHIの精一杯の高さよりも、さらに高い声が要求されるフレーズが、何度か出てきてしまった。
YOSHIKIは、もちろん曲のキーを下げようとしない。
このままでは『ART OF LIFE』は完成しなくなってしまう。
そこでTOSHIの取った方法は、医学的な方法を使って無理矢理高い声を出すというものだった。
医者に声帯を広げるための注射を打ってもらい、声が出る形にしたのだった。
この注射は直接ノドに打ち込むというもの。
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