1270617233 【イエはてな】“リブ・ラブ・サプリ~SEASON” #052


THEME:「桜を楽しむ」「春の種まき」「春の旬を味わう」

「今日をちょっと楽しく、イエで過ごすいつもの時間を素敵に変える小さな魔法のサプリがあったら…」と展開してきた “リブ・ラブ・サプリ”コーナーの続編のひとつSEASONバージョン。四季の暮らしや衣食住のこと、新しいシーズンライフ…。毎回のテーマに沿って、毎日を元気にする暮らしのサプリをその思いや由来とともにメッセージ下さいね。
豊かな暮らしをつくっていく〈イエはてな〉のマインドで、みなさまのご参加をお待ちしています!

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回答154件)

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桜で和歌を詠んでみる SweetJelly2010/04/09 12:13:33ポイント2pt

桜は古くから日本人に愛されてきました。日本の文献に出てくる最も古い桜は、履中天皇が皇后とご一緒に磐余の市磯池に舟を浮かべて宴を催された時に盃の中に花びらが入ったと記された桜だそうで、それはなんと西暦402年のことだったそうです。まだ古墳時代のお話ですね。

それほど古くから愛され続けてきた桜ですから、古い和歌にもたくさん詠まれています。古今和歌集の春の巻(上下2巻)だけを見ても、


今年より 春知りそむる 桜花 散ると言ふことは ならはざらなむ(紀貫之)

山高み 人もすさめぬ 桜花 いたくなわびそ 我見はやさむ(読人知らず)

山桜 我が見にくれば 春霞 峰にもをにも 立ち隠しつつ(読人知らず)

世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし(在原業平)

石ばしる 滝なくもがな 桜花 手折りてもこむ 見ぬ人のため(読人知らず)

見てのみや 人にかたらむ 桜花 手ごとに折りて いへづとにせむ(素性法師)

見渡せば 柳桜を こきまぜて みやこぞ春の 錦なりける(素性法師)

誰しかも とめて折りつる 春霞 立ち隠すらむ 山の桜を(紀貫之)

桜花 さきにけらしな あしひきの 山のかひより 見ゆる白雲(紀貫之)

み吉野の 山辺にさける 桜花 雪かとのみぞ あやまたれける(紀友則)

桜花 春くははれる 年だにも 人の心に あかれやはせぬ(伊勢)

あだなりと 名にこそたてれ 桜花 年にまれなる 人も待ちけり(読人知らず)

散りぬれば 恋ふれどしるし なきものを 今日こそ桜 折らば折りてめ(読人知らず)

折りとらば 惜しげにもあるか 桜花 いざ宿かりて 散るまでは見む(読人知らず)

桜色に 衣は深く 染めて着む 花の散りなむ のちの形見に(紀有朋)

見る人も なき山里の 桜花 ほかの散りなむ のちぞ咲かまし(伊勢)

春霞 たなびく山の 桜花 うつろはむとや 色かはりゆく (読人知らず)

待てと言ふに 散らでしとまる ものならば 何を桜に 思ひまさまし(読人知らず)

残りなく 散るぞめでたき 桜花 ありて世の中 はての憂ければ(読人知らず)

この里に 旅寝しぬべし 桜花 散りのまがひに 家路忘れて(読人知らず)

空蝉の 世にも似たるか 花桜 咲くと見しまに かつ散りにけり(読人知らず)

桜花 散らば散らなむ 散らずとて ふるさと人の きても見なくに(惟喬親王)

桜散る 花のところは 春ながら 雪ぞ降りつつ 消えがてにする(承均法師)

いざ桜 我も散りなむ ひとさかり ありなば人に うきめ見えなむ(承均法師)

ひと目見し 君もや来ると 桜花 今日は待ちみて 散らば散らなむ(紀貫之)

春霞 何隠すらむ 桜花 散る間をだにも 見るべきものを(紀貫之)

たれこめて 春のゆくへも 知らぬ間に 待ちし桜も うつろひにけり(藤原因香)

ことならば 咲かずやはあらぬ 桜花 見る我さへに しづ心なし(紀貫之)

桜花 とく散りぬとも 思ほえず 人の心ぞ 風も吹きあへぬ(紀貫之)

雪とのみ 降るだにあるを 桜花 いかに散れとか 風の吹くらむ(凡河内躬恒)

山高み 見つつ我がこし 桜花 風は心に まかすべらなり(紀貫之)

春雨の 降るは涙か 桜花 散るを惜しまぬ 人しなければ(大友黒主)

桜花 散りぬる風の なごりには 水なき空に 浪ぞたちける(紀貫之)


などなど。「桜」の字を含まないけれどあきらかに桜のことを詠んでいると思われる歌も含めたら、もっとすごい数になります。


そして驚くべきことは、千年以上も昔に詠まれたこうした歌が、今の私達の心にもスッと入ってくることだと思うのです。言葉は少し今と違いますから、いったん現代語に翻訳しないと書かれている意味が分かりづらいですが、でも、


「待ってと言って散らずいてくれるなら、もう何も桜に望むことなんて無いなぁ」

(待てと言ふに 散らでしとまる ものならば 何を桜に 思ひまさまし)

と言われたら、そうだそうだ、って言いたくなりませんか?


「もう帰りたくないよ、花吹雪がすごくて何も見えなくて家に帰れなくなったとか言い訳しちゃおうかな」

(この里に 旅寝しぬべし 桜花 散りのまがひに 家路忘れて)

なんて言われたら、その気持ち分かる!って答えたくなりますよね。


「散ってしまえばもういくら恋しく思っても何もできない、だったら今折ってしまえ」

(散りぬれば 恋ふれどしるし なきものを 今日こそ桜 折らば折りてめ)

「いやいや、折ってしまったら惜しいよ、私はここに留まって散るまでを見届けるさ」

(折りとらば 惜しげにもあるか 桜花 いざ宿かりて 散るまでは見む)

なんていうやりとりは、恋の告白の話と思っても通じますよね。この二首は別々の所で詠まれたものと思いますが、それを並べて配置したところに、選者の今と変わらない感性も見て取れます。


これなら現代人の私でも詩が詠めそう!と思った皆さん。ぜひ桜をテーマに、何か詠んでみませんか。言葉は普通の現代語でいいと思います。


最後に小学生の子が詠んでくれた、とっても素敵な歌をご紹介します。

「校庭の 桜がまるで 雪のよう 桜合戦 できないかなあ」

素直な感性に思わず頬がほころんでしまいます。最後の「できないかな」の語尾を伸ばして七音にしているところも可愛いですね。

小学生の歌が素敵です(^-^) TomCat2010/04/12 12:10:27ポイント1pt

うわあ。桜を雪に見立てるのは昔からありましたが、雪合戦ならぬ桜合戦とは!! この感性、クスッとさせられましたし、そしてグッときました。

 

言われてみると、ほんとに桜って、昔から愛されてきましたよね。古今和歌集の春の巻なんて、「花」という言葉で表現されているのも含めたら、ほとんどが桜を詠んだものばかりではないでしょうか。梅とか、他の花を明確に詠んでいるのは数えるほどだったように記憶しています。

 

そして、その感性の不偏さ。たしかに今同じことを言われたら、ほんとそうだよねと相槌を打ちたくなるような歌ばかりです。私も一首詠んでみたくなりました。

 

うーーーーーん、うーーーーーーん・・・・。いわしの終了時刻が迫っているので、発表はまた来年と言うことで(笑)

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