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コメント(1件)
松陰の読書法が『講孟箚記』にのっているので、ご紹介します。
幕末の思想家吉田松陰(1830-1859)は、三十年足らずの短い人生のうち獄につながれていた時期や 自宅に幽閉されていた時期が5 年もありました。しかしそれが幸いして松下村塾での講義や主著『講孟箚記』が生まれました。
安政元(1854)年3 月、松陰は下田沖停泊中のペリーの船でアメリカに密航することを企てましたが、ペリーがそれを許さなかったために翌日下田奉行所に自首、縛につき江戸に送られました。
同年9 月18 日、在所にて蟄居の判決が出て、23 日江戸発、10 月24 日萩に帰着し直ちに野山獄に投ぜられました。翌安政2 年4 月から6 月まで二ヶ月かけて、松陰は獄中の同囚者を相手に『孟子』の講義を行ない、講義が終ると直ちに囚人たちと『孟子』の輪読を半年かけて万章上篇の最後の章まで行ないました。輪読とは、参加者全員が交代して行なう研究発表であり、各人が自由に意見を発表して討論したあとで、松陰自ら感想や批評を筆録したものが『講孟箚記(上)』です。
(下巻は、牢から出されたあと、自宅謹慎中に家族を相手に行なった残りの部分です。)
松陰は本書の中で何箇所かにわたって、読書を通じて仁の道を学び、自己を高めることを強く勧めています。とくに万章上篇第4 章の章句とその解説は、読書の方法論として卓越していると思いましたので紹介したいと思います。
『詩を説く者は、文を以て辞を害せず、辞を以て志を害せず、意を以て志を逆(ムカ)ふ。是、之を得るなり。』(「孟子」の本文、以下は松陰のコメント)
凡(オヨ)そ読書の法は、吾が心を虚(ムナシ)くし、胸中に一種の意見を構へず、吾が心を書の中に推し入れて、書の道理如何と見、その意を迎へ来(キタ)るべし。 (略)
余謂(オモ)ふに、有力の人、書を解し、附会牽強に渉る者多し。皆志を逆(ムカ)へざるの過ちなり。然れども無識の人、書を信ずるに過ぎ、或ひは辞に泥着し、活眼を開き活読すること能はず、更に一癖を生ずる者あり。
此の処の味、自得にあり、言伝し難し。大抵「忘るること勿れ、助けて長ぜしむること勿れ」の工夫を以て悟るべし。( 現代語訳は講談社学術文庫版を参照してください)