昔の日本人は数をどう数えていたか教えてください。
「昔」は平安時代より前で、古ければ古いほどいいです。
文字ではなくて、どう発音していたか教えてください。
また、
1~10までだけでなく、11以上の数についても知りたいです。
意外に回答が集まってないので、久しぶりに回答してみます。
http://ameblo.jp/nirenoya/theme4-10004936653.html
げたのにれのやさん(言語に関してはおそろしく詳しい方です)のブログに詳しく書いてあります。
実際の用例についてはリンク先を見ていただくとして、結論だけ抜き出してみます。
まず、20から90までは以下のように数えます。
20 はた
30 みそ
40 よそ
50 いそ ※奇妙だが、古くは、単に 「い」 と言った。
60 むそ
70 ななそ
80 やそ
90 ここのそ
100以上は次の通りですが、*のついているところは用例が見つかっていないため推定とのこと。
100 もも
200 ふたもも
300 *みもも
400 よもも、よほ (よお)
500 いほ (いお)、いつほ (いつお)
600 むほ (むお)、むもも
700 *ななほ (ななお)
800 やほ (やお)
900 ここのほ (ここのお)
そして、11や35などの数を数えるときは、10の位と1の位の間に「あまり」をつけます。
10 とを
11 とを あまり ひとつ
12 とを あまり ふたつ
↓
19 とを あまり ここのつ
20 はたち
21 はたち あまり ひとつ
22 はたち あまり ふたつ
↓
29 はたち あまり ここのつ
30 みそち
31 みそち あまり ひとつ
↓
40 よそち
41 よそち あまり ひとつ
↓
99 ここのそぢ あまり ここのつ
100 ももち
101 ももち あまり ひとつ
日本の古来の言葉は、和語とか大和言葉というものです。
それに中国大陸からの漢字などが入ってきて、言葉が進化しました。
大陸文化が入ってきたのは、平安時代が一番影響を受けていると思いますが、弥生時代にも影響が合ったとも言われています。
和語は、、「ひい・ふう・みい・よう・いつ・むう・なな・やあ・ここ・とお」、あるいは「ひとつ・ふたつ・みっつ・よっつ・・・・・とお」で、それ以上は無かったと考えられています。
http://www.eonet.ne.jp/~shiyokkyo/rizhong/kazu.html
以下、抜粋。
「最初」に、「ひい・ふう・みい・よう・いつ・むう・なな・やあ・ここ・とお」、あるいは「ひとつ・ふたつ・みっつ・よっつ・・・・・とお」という「大和言葉」があったところに、漢字・漢語が伝来し、それらに当てはまる「一・二・三・四・五・六・七・八・九・十」という漢字が当てはめられたものと考えている。
もっとも、多くの日本人は一般的には、「一・二・三・・・」が中国渡来であるのと同様、「ひとつ・ふたつ・みっつ・・・・」などが「日本古来」のものであることなどは、ほとんど意識していないであろう。「一・二・三・・・・」でなくても、多くの漢語はそれぐらいに日本語の中に食い込んでいるし、「ひい・ふう・みい・・・・」はともかく、「ひとつ・ふたつ・みっつ・・・・」にいたっては、下手をすると「幼児語」ぐらいにしか認識されていない。
実際、「ひい・ふう・みい・・・」が「日本古来」のものであるとして、それでは11から上は、「本来の日本語」では何と言うのであろう。素人には、ちょっと見当がつかない。筆者なども、子供時代、「ひい・ふう・みい・よう・・・・」あるいは、「ひとつ・ふたつ・みっつ・・・・」と数えて行っても、11より上になると、当然のように「十一・十二・十三・・・・」と「音読み」(漢語)に切り替わったのである。
更に言えば、どうも漢語到来以前の「日本語」(大和言葉)というか、列島の言語には、まだ11より上の数を数える言葉が存在していなかった。つまり、まだ11以上の数を認識する必要が出てくるほどには、列島の生活文化は発展しておらず、それが中国漢字文明の到来によって、ようやく11以上の数を認識する必要のある段階に達したのであり、それとともに、「十一・十二・十三・・・・」と漢語をそのまま用いたのではないかと考えるのである。
そのページにはわたしが知りたかったことがいくつか書いてあります。
・ひふみよいむなや…という数え方で十一以降をあまり耳にしないのはなぜか。
・なぜ二十日や二十歳、十重二十重などと言う時の二十は特別な呼び方をするのか。
・日本の古典文学に、万葉仮名か平仮名・片仮名で数字の読みを書いたものはないのか(土佐日記に十より多い数字をどう表すかわかる資料があるが、数字そのものの読みはないっぽい?)。
ありがとうございます。
あったら見たいと思うのは
・ひ、ふ、み(ひとつ、ふたつ、みっつ)という数え方は、本当に昔から変わっていないのか。つまり、漢数字ではなく仮名で数字を表した例を探しています。
・二十に特別な呼び方があるなら、十一~十九にもないのか?
id:yam3104さんからのっかりをいただきました。
もう少し回答を待ってみます。
意外に回答が集まってないので、久しぶりに回答してみます。
http://ameblo.jp/nirenoya/theme4-10004936653.html
げたのにれのやさん(言語に関してはおそろしく詳しい方です)のブログに詳しく書いてあります。
実際の用例についてはリンク先を見ていただくとして、結論だけ抜き出してみます。
まず、20から90までは以下のように数えます。
20 はた
30 みそ
40 よそ
50 いそ ※奇妙だが、古くは、単に 「い」 と言った。
60 むそ
70 ななそ
80 やそ
90 ここのそ
100以上は次の通りですが、*のついているところは用例が見つかっていないため推定とのこと。
100 もも
200 ふたもも
300 *みもも
400 よもも、よほ (よお)
500 いほ (いお)、いつほ (いつお)
600 むほ (むお)、むもも
700 *ななほ (ななお)
800 やほ (やお)
900 ここのほ (ここのお)
そして、11や35などの数を数えるときは、10の位と1の位の間に「あまり」をつけます。
10 とを
11 とを あまり ひとつ
12 とを あまり ふたつ
↓
19 とを あまり ここのつ
20 はたち
21 はたち あまり ひとつ
22 はたち あまり ふたつ
↓
29 はたち あまり ここのつ
30 みそち
31 みそち あまり ひとつ
↓
40 よそち
41 よそち あまり ひとつ
↓
99 ここのそぢ あまり ここのつ
100 ももち
101 ももち あまり ひとつ
すばらしいです!!
やっぱり数字そのものの読み方も古典の中に点在しているのですね。
しかも、はたちの「ち」の謎までわかった気がします。
そういえば今でも「三十路」っていいますもんね。
なんだか色々あったけど、
久しぶりに人力検索のすばらしさを実感しました。
ありがとうございます(もっと出てきてくださいよー)。
すばらしいです!!
やっぱり数字そのものの読み方も古典の中に点在しているのですね。
しかも、はたちの「ち」の謎までわかった気がします。
そういえば今でも「三十路」っていいますもんね。
なんだか色々あったけど、
久しぶりに人力検索のすばらしさを実感しました。
ありがとうございます(もっと出てきてくださいよー)。