【人力検索かきつばた杯】

テーマ:リドル・ストーリー

創作文章(ショート・ストーリー)を募集します。
ルールははてなキーワード【人力検索かきつばた杯】を参照してください。

締切は12月5日(日)早朝〜正午の間くらい、締切後に一斉オープンします。

回答の条件
  • 1人1回まで
  • 登録:
  • 終了:2010/12/07 22:53:35
※ 有料アンケート・ポイント付き質問機能は2023年2月28日に終了しました。

回答7件)

id:yossiy7 No.1

回答回数778ベストアンサー獲得回数96

ポイント20pt

暇なのでベッドの上でケータイをいじくりまわして遊んでいたら、アドレス帳に「兎」と入っているのを見つけた。

「兎」って誰だっけ。

どうしても思い出せない。暇なのでメールを打ってみる事にした。

[タイトル]やぁ、久しぶり

[本文]おぼえてる?俺だよ俺俺

1分後ぐらいに返事が来た。

[タイトル]おぼえてますよ

[本文]お久しぶりですシゲル兄さん

僕のメアドにはシゲルという文字は入ってない。シゲルは僕のハンドルネームだ。相手は僕の事を知ってる。

暫くメールのやり取りを続ける。

(僕)いやぁ、何か急に連絡したくなってねぇ

(兎)いつもそうなんですね。自分勝手で。私はいつも振り回されて大変で可哀想です

(僕)また泣かせちゃったね。泣く時は俺の胸で泣きなよ

(兎)シゲルさんキャラ違いますよ~!あの時の華麗でカッコイイお兄さんはどこへ?

……華麗でカッコイイお兄さん、ねぇ。会話自体がギャグっぽい流れだから、マジで受け取っちゃいけないんだろうけど、そんな風に見られた事なんてあったのか?

10代の女の子っぽい反応だったので、とりあえずそんな返事をしておく。

(僕)冗談を言うってのは、女性と親しくなりたいっていう心の現われなのさ

(兎)うわ、軽い。私の憧れのお兄さん像が崩れていきますぅ

真面目そうだけど好感を持ってくれていそうな、そんな感じかな。未だに誰だか思い出せないんだけど、ちょっとからかってみたくなった。

(僕)告白のつもりだったんだけどな

ここで5分ぐらい間があいてから、やっと返事が来た。

(兎)えっ!私が告白した時はあっさり断ったじゃないですか!ひどいです。

……そんなイベント体験した事無い。と思う。

僕が意識せずにフッちゃったか、彼女のギャグなのか。

とりあえず楽しいのでメールを返す。

(僕)えーっと、ところで君、誰だっけ?

(兎)え~っ(w 兎ですよー、兎

(僕)そうだね、以前あった時は月で会って、一緒に十五夜のお団子を食べたっけ

(兎)お団子!美味しかったですよね。また食べたい~!

女の子と団子を食べた記憶が無い。

いよいよ本格的に謎になってきた。一体こいつは誰なんだろう。

(僕)いやー、実は今、暇でさ。遊び相手探してたんだ。

(兎)私、遊び相手ですか?本命じゃなくて?

(僕)でさ、今夜とか空いてる?錦糸町にいい店があるんだ

(兎)錦糸町はちょっと。私、アレじゃないですか

ん?錦糸町でアレっていうと……

あ、そうか、そうか。

やっと僕は相手を思い出し「メールしてごめんね」と最後に打って、ケータイを閉じた

id:taddy_frog No.2

回答回数832ベストアンサー獲得回数83

ポイント120pt

ある日、学校で先生が、

「皆さん。宿題です。リドル・ストーリーを一つ作って来て下さい」

と言った。

 

リドル? カッコいい響きだな・・・

そう思って、物語を一つ作った。

 

 

 

昔昔、あるところに、リドルという名の騎士がいた。

ある国の王から、リドルの元に、竜を退治して欲しいと言う依頼が来たので、

リドルはその国に言った。

リドルは竜と戦い始めたが、

竜が強すぎたので、城に引き返した。

次の日、もっと強う武器を持って竜と戦ったが、また倒せなかったので、城に引き返した。

そんな事が数日続いた時、王がリドルを、城で開かれたパーティーに呼んだ。

王はリドルに

「美味しい物沢山食べて、体力をつけたまえ。明日も頼むぞ」

と言った。

リドルが食べている時、王が飼っている珍獣が広場に連れて来られた。

それは鱗が座布団に似ているので、ザブトノドンと名付けられていた。

その夜、リドルは別途に横たわりながら、

あのザブトノドンとかいう動物、どこかで見た事があるな

と考えていた。そのうち、竜もどこかで見たような覚えがある事に気がついた。

そしてしばらくして思い出した。

それは、学校で生物学の授業の時に見せられた絵であった。

タタミゴンという動物は、

子供の時は、体が丸っこくて、座布団に似た正方形の鱗を持っているが、

成長とともに、胴が長くなって、鱗の色が畳のような色に変わっていくのであった。

リドルは「親と子が似てないので気がつかなかった」と言った。

翌朝、リドルは王に、昨夜見た珍獣が、竜の子供だという事を王に話した。

すると王は、ザブトノドンを外に出せと命じた。

すると竜が現れて、ザブトノドンを背中に乗せると、飛び去り、

それ以後、その国に現れる事は無かった。

 

 

 

翌日、学校で発表すると、

先生は一言

「リドル・ストーリーの意味分かっているのか?」

id:NazeNani No.3

回答回数1615ベストアンサー獲得回数276

ポイント20pt

「優柔不断小説」


リドルストーリーには究極の二択的なものが多い。

それぞれ両極端なものがその先にある赤の扉と青の扉、

絶対にどちらかの扉を選ばなくてはならないだとか…。

人生それ自体が選択の連続で、生きている間は

一種のリドルストーリーと言えるかもしれないが、

実際は、優柔不断な人だって、それなりには生きて行ける。

リドルストーリーの主人公は本当に二択のうちの

どちらかを選択したのだろうか。

もしかしたら、第三の他の選択もあったのではないか…

どちらかを取ったとかいうよりも、

その想像不可能な可能性の方を考えるのが楽しい。

かくして、このお話は始まるのである。


時は21世紀の英国ロンドン。

シャーロックホームズ博物館のあるベイカーストリートを

クリネックスは歩いていた。

クリネックスだなんて名前を犬につけるなんて変〜と、

飼い主様は周囲の人に笑われたらしいけれど、

毎年、イースターの春休みの頃になると、

ダブルコートの下の白いふわふわとした毛が生え変わりで、

まるでクリネックス・ティシューをボックスから

引き出すように次々ときれいにスパスパと取れるので、

今ではみんな、愛称の「ネックス」で呼ぶんだ。

ネックスはバタシーにある動物愛護センターから

今の飼い主様にもらわれてきて、まだ5ヶ月の子犬だったけど、

大きくなりすぎて手におえないと思った前の飼い主様が

センターに預けたっきりだったので、両親や兄弟のことは、

ふかふかの白い暖かいお腹しかよく覚えていないのだけれど、

飼い主様の推理では、ネックスはアラスカン・マラミュートで、

シベリアン・ハスキーを一回り大きくした感じだけど、

みけんの模様がハートのように見えるのと、

ハスキーよりも大きいから、マラミュート犬なんだって。


「やあネックス!今日もどこかへお出かけかい?」と、

ご近所のシベリアン・ハスキーのワトスン君が

しっぽをパタパタ。

ワトスン君の名前は「よき相棒」という意味なんだって。

ワトスン君は両方の目の色がかたっぽずつ違っていて、

片方がお父さんの色で、もう片方がお母さんの色で、

狼の血が残っているから、とても知的で気の効くわんこなの。

「うん、これから、リージェントパークに行くんだよ。

ワトスン君はもうどこかに行ってきたの?」と、

こっちもしっぽをパタパタ。

「さっき、そのリージェントパークにも行って来たけど、

今日は気をつけた方がいいよ。はしっこにある動物園から、

リージェントパークの方に猛獣が逃げ出したんだって。」

「ほんと?じゃあ、反対側のプリムローズ・ヒルの方に

飼い主様をひっぱって行った方がいいかなあ?

でも、僕が引っ張ると、叱られちゃうんだ。」

そこでワトスン君が、自分の飼い主様に向かって

「ウォ!」と吠えた。

そうしたら、飼い主様同士が人間の会話を始めたんだ。


「今、リージェントパークに行って来たんですけどね、

お隣のロンドン動物園から猛獣が逃げたらしいですよ。」

ワトスン君の飼い主様がそう言うなり、

好奇心の強い飼い主様は少し目を輝かせて聞き返した。

「それは物騒ですね。一体何の猛獣が逃げ出したんですか?」

「それが…。あの敷地内にはリージェント大学の研究所が

あるでしょう?そこから逃げ出した、何やら珍奇な

新型異種交配種の猛獣かもしれないという噂なのですよ。」

これには、動物愛護派の飼い主様の、英国挨拶特有の

ポーカーフェィスが少し崩れて悲しそうな顔をした。

「そうですか…。じゃあ、今日の散歩は、

他の公園に行った方が良いようですね。

情報、ありがとうございました!!」と、

はてなのようなお礼を言うのであった。


くんくん。他のわんこ達のにおいがするぞ。

しかも大勢、こっちに向かっている。

そうか、僕たちはお隣のプリムローズ・ヒルに行くんだ。

あそこの常連のみんなに会えるかな!?

ゴールデンレトリバーのプーさんや

ダルメシアンのデイジーちゃん、

ビーグルのベーグル君や、

ポメラニアンのマヌカちゃんにもよく会うよ。


プリムローズ・ヒルの丘の上まで一気に駆け上がり、

坂になった芝生のところを転がる様にして遊ぶ。

おうちはフラットで狭いから、大草原みたいに

一面に広がる芝の上を自由に走り回るのは、気持ちがいい。

ロンドンの公園は犬をリードにつながなくても、

犬達も人も慣れていてみんなマナーがいいから、

平和な感じなんだよ。たまにかっこいいカメラを持った

日本人観光客に写真を撮られるんだよ。

彼らはハイテクな国からやってきていて、

もの凄く写真が上手いんだって。


その後、ちょっと遠出をして、一般道も抜けて、

北のハムステッド・ヒースの方にまで歩いてきた。

ここは昔、一部が墓地だったとかで、近所の人によると、

夜には幽霊も犬を連れてお散歩するっていう噂もあるんだよ。

犬を連れているところが英国人らしいなあ。

でも高級住宅街にも近くて、公園と言うよりは、

広大な自然の草原と森のような緑豊かな美しいところ。

森には野生の鹿さんも住んでいるらしいよ。


飼い主様は芝生の上にジャケットを広げて座って、

「女か虎か?」という本を読みだした。

ねえ、座ってないでボールを投げて、遊んでようって、

お気に入りのテニスボールを口にくわえて持って行くと、

座って本を読んだまま、思いっきり高く遠くにボールを投げるんだけど、

この公園はものすごく大きいから決して道路にでることはないし、

もうすぐ一歳でもう大きいから、今ではそのボールが

空中で大きなアーチをかいて芝の上に落ちる前に

走っていって飛びついてキャッチして、

すぐに持って帰って来れるんだよ。

そしたら、飼い主様はまた本を読んだまま、

とんちんかんな方向に思いっきりボールを投げるの。

あーあ、大きな木のある森のところまで来ちゃった。


森の方は、野生風で、あまり手入れがされていなくて、

走りにくいから、ボールが薮に隠れちゃう音の方を

ボールの代わりに耳でキャッチして、匂いもかいで

くんくんとかいで探さなきゃならないの。

…あれ?なんだろう?

何かの動物みたいな匂いがするぞ?

でも、猫でもなく犬でもなく、ちょっと人間みたいでいて

それとは違う、何かとっても不思議な匂い…。

一度動物園に行った時に嗅いだ、

オオワシさんとライオンさんと象さんと、それとゴリさんと、

すっごく毛深くて眉毛が一本のおじさんが混じったような、

すっごく強烈にスパイシーで不思議な匂い…。

余りくんくんすると、ひべっと一瞬横にひきつって、

鼻が曲がったみたいになっちゃった。


その時、遥か向こうからサイレンみたいな音が、

こっちにものすごい速さで近づいて来るのが聞こえた。

あの音は、パトカーっていう、大きな音を出す、

日本の選挙カーみたいな車だと飼い主様が言っていた。

ネックスは日本という国は行ったことはないのだけど、

飼い主様は仕事の関係で、年に数回は僕を友人に預けて

日本の大学に教えに行っては、機械を色々買ってくる。

公園にいた人々の気がざわめいて、

木々の葉も風でざわざわと同時に音を立てた。

耳をピンとアンテナみたいにして、

遠くの人の話し声をキャッチする。


「動物園から逃げ出した猛獣が、この周辺にまで

飛んで来たという情報があるので、至急に避難して下さい」


飛んで来た…?


上を見るけど、僕を囲う木達が風でざわざわ言っていて、

葉がたまにパラパラと舞い落ちてくるのしか見えない。

わんこは近視で、動体視力しかないから、

動かないものはよく見えない。

でも、このにおい…!

もし、この木の上に巨大な鳥のようなものが

停まっていても何も見えない。

とりとめのないその強烈な匂いの方向を辿ろうとするけれど、

その匂いは、上や一方向だけから来るのではなく、

あたりに充満しており、北風が渦を巻くように周辺に渦巻いた。

夜の帳が空全体にゆっくりと、しかし確実に降りてくる、

大きな闇のように周囲を覆ってくるのだった。

こわいよー!

逃げなきゃ!!


飼い主様が遠くで「ネックスー!」と呼んでる声が聞こえる。

その声の方向にまっすぐ走って行ってじゃれつきたいけど、

飼い主様はあちこちを走り回っているみたいで、

声の方向があっちに行ったり、こっちに行ったりで、

回りは木に囲まれていて、木々の間をこだましてるみたい。

ネックスはまだ子犬なので、困ると自分のしっぽを追いかけて、

くるくると回る癖があって、こだまとそのくるくるで、

もうどっちから来たのかもよく分からない。

右に行っても左に行ってもその強烈な匂いがするし、

飼い主様の声もこっちやあっちからするから、

どっちに行って良いのか分からない。

遠くでは車の音もいっぱいする。


飼い主様は言っていた。

それぞれの公園の中は自由に走り回ってもいいけれど、

公園の近くの、車がびゅんびゅん走っている大きな公道には、

車にはねられてはいけないから、ひとりでは出てはいけないって。

でも車がびゅんびゅんいってるのが聞こえる方が外側だから、

そこに行けば誰か人間がいて、助けてくれるかもしれないの。

だって飼い主様はネックスの首輪に名前と携帯番号を掘った

金のハート形のタグをぶらさげていて、迷子になったら、

それを見た人が、飼い主様がいつもポケットに入れてる

どこでも呼び出し機でネックスの居場所を教えてくれるの。

でも、そこに行くまでの道にはこわい猛獣がいるかもしれないの。


別の方向からは水の音が聞こえてきていて、ヒースには

池はいくつかあるんだけど、中にはヒッピーのおじさん達が

「裸池」って呼んでいる池があって、

男池と女池とその真ん中の池っていうのに分かれていて、

たまに夏になると裸で泳ぐ英国人達がいるんだって。

でも人工池っぽくて水は汚くて、変な寄生虫もいるかもしれないから、

野生の鹿さんさえも入りたがらないのに一部の人間は入っている!と

飼い主様が驚いてたから、そこに飛び込むと、もしかしたら、

猛獣さんも襲ってこないかもしれないの。でも、ネックスは

泳げるか分からないし、変な寄生虫がいるかもしれないの。

で、そこに行くまでの道にもこわい猛獣がいるかもしれないの。


かと言って、このままここで自分のしっぽを追いかけて

只、くるくる回っていても、強烈な匂いが、どんどん

渦を巻く様に、近づいてくるというわけなの。

それで、レックスは更に必死に自分のしっぽを追いかけて

くるくると回りながら、どっちに走り出すかを考えているんだけど…。


そんな時、ばさばさばさっ…という、

木々の群れをまっぷたつに割るみたいな音も近づいてきて…。

まさか猛獣…!?

それとも、もしかして、飼い主様や選挙カーの人たちが助けに来てくれたの…?


「ネックスー!」


<未完>

id:alpinix No.4

回答回数617ベストアンサー獲得回数98

ポイント20pt

ドリル・ストーリー 

 

5ページ目をめくったところで、S郎君が小声で呟た。

 

「ねえ、おしまいが無いお話があるって知ってる?」

少し前から遊びにきていたM凛ちゃんは耳をそばだてる。耳のいい彼女は独白に近い彼の小さな声にも反応できるようだ。

「おしまいが無かったらお話にならないんじゃないの? それって本の後ろが破れてるとかじゃないの」

S郎君は大げさなしぐさでウンウンうなづいた後、おもむろに話し始める。

「それがね、あるんだ謎々みたいな本なんだけど最後にどうなったのかが書かれていないの」

M凛ちゃんは両足を揃えた特徴的な歩き方で部屋を横切って、S郎君の隣の椅子に腰掛ける。

「難しそう、いったい誰が書いてるの? 本屋さんにいけば買えるの?」

「A楠君が貸してくれた本にもそういうのがあったよ。東野圭吾の『どちらかが彼女を殺した』っていうの。最後まで読むと犯人を二人に絞れるんだけど、主人公の警察官が犯人を指摘する場面で唐突にお話が終わるんだ」

「ひっどーい、それじゃおちおち寝られないじゃない」

「一応文庫版の方には袋とじの解説があって、推理するポイントが挙げられているから、大抵の人はそれを読めば正解にはたどり着けるよ。でも、続くシリーズの『私が彼を殺した』に至っては、犯人は3人、3人とも平等に紙面を割かれて書かれているから一見しただけでは誰もが怪しい状態でこちらも話が終わる。まあ、こっちも文庫版には解説がついてるから、消化不良になりたくなければそっちを進めるね」

「失礼ね、私はベジタリアンだし便秘になったことないわよ」

 

ノンブルが7に変わったところで、S郎君はパソコンを取り出した。

 

「こんどはなあに?」

「うん、こういうおしまいが書かれていないお話の中でも一番有名なやつを教えてあげようと思ってね。」

http://f59.aaa.livedoor.jp/~walkinon/ladyortiger.html

女か虎か

「へーネットに全文紹介されてるのね、フランク・ストックトンの『女か虎か』ね。面白そう」

「短いお話だからすぐに読めると思うよ、どうぞ」

パソコンの画面を彼女が読みやすいように彼女の真正面に向けてあげる。

ありがとう、視野は広いけど視力は良くないの知ってるのね。

彼女は最後まで一機に読み進んだ。

「この王様も意地悪よね、どうしてこんなことするのかしら」

「さあ、あくまで作り話だからね。まあ好意的に解釈すれば娘をどこの馬の骨が分からない若者には渡したくなかったのかもしれないし権力を誇示したかっただけかもしれない。あとローマの剣闘士も奴隷が猛獣と戦って時には命を落としたそうだけど、あれは市民に娯楽を与えることが皇帝の職務の一つになっていたから、という説もあってなかなか一筋縄ではいかないんだけどね」

「え~、じゃあ人殺しショーを望んでいたのは市民の方だってこと? 信じられないわね」

 

最後のページに到達した。

 

 「ところでこのお話、結局どっちが正解なの? 回答編はないわけ?」

「それが無いからおしまいの無いお話なんだってば。でもおもしろいでしょ、どっちだと思う?」

「わっかんないわ。どうしてこれでお話が成立しているのかも私の頭では理解できてないかも。難し~い」

「じゃあさ、君が王女様ならどっちの扉を教える? 君の大事なパートナーがこんな状況になったらさ」

「それって、扉の向こうは獰猛な虎と人間の美女ってことよね。だとしたら決まってるじゃない」

「君にこの質問は愚問だったかもね。 でもその仮定はパートナーは僕じゃないってことだよね」

「もちろんそうよ、あなたとは結婚できないんだから。うぬぼれないでちょうだいね」

  

来週号のお知らせ

id:grankoyama No.5

回答回数560ベストアンサー獲得回数170

ポイント25pt

うさぎのつみき いち

 うたつき


あるひうさぎがいました


うさぎはつみきがほしいっかったんです。


うさぎがでんしゃにのりました


すごいはくりょくでした


うさぎはきょうはうんどうかいでした おしまい


♪ うさぎのことは きにしなくても みんなであそーぼおーよ だかーらーたったん。




上のお話は私の息子の第3作目。原本は絵本であり、画像が紹介できないのが残念。

良い機会(どれだけ悩んでも納得のいくリドルストーリなんて完成しない)なので

これを回答にしようと思いました。


では、僭越ながら解説に移ります。

タイトルが「うさぎのつみき」。表紙の絵から察するにうさぎときつねが登場するお話のようです。

「うたつき」というのは、歌が付いているという意味。実際にそのような絵本を見て学んだのでしょう。


物語の序盤にはうさぎが登場します。絵を見てもどこで何をしているのかはわかりません。


うさぎが求めているのはつみき。起承転結でいうところの承でしょうか。タイトルどおりに

順調に話が進みます。


電車に乗ります。前後の脈絡はわかりません。迫力ということばが示すとおり物語は一気に加速します。

(実際にそれを証明するかのごとく見開きで2ページに渡って大きな電車が描かれています)


そしてラストには運動会であったことが明かされます。うさぎとその横にひっそりと置かれたつみきの絵。


しめやかにエンディングテーマが流れます。


裏表紙には、ちゃっかりと「うさぎのつみき に」の

イメージが描かれていました。(あとバーコードらしき黒い何本もの線と)

以上。






年を取って、いろんな経験を積んで、いろいろなものを得たのは間違いない事実。

でも、その代償って得たものに見合うものだったのか?どうなんだろう?


人生なんて、所詮はリドルストーリ。悩んでたってしょうがない。

いや、人生をステキなリドルストーリとして完結するために、精一杯悩んで生きれたらいいのかな。


どっちだろう。どっちでもいいね。


fin

id:sokyo No.6

回答回数1377ベストアンサー獲得回数97

ポイント20pt

いちかばちか

 

果たして王女の出した結論はどちらであったろう - 『女か虎か?』。

ぱたん。

私は本を閉じた。気付いてしまった。このバイト、治験じゃない。

そういえば最初から変だった。だってここ病院とかじゃなくてただのアパートだもん。最上階の真ん中のしがない402号室だもん。なぜか部屋から出ることは一切禁止だったもん。毎日届くお弁当を食べて、大きなバスルームのお風呂に入って、シャンプーで髪を洗うだけだもん。おかげで毛先15cmがぷるんだもん。でも。

私、「美女」だ。いちごちゃんかわいいねってちっちゃいころから言われてきたしぶっちゃけ自分でも悪くないと思うけどそういう意味の美女じゃない。私は『女か虎か?』の「美女」の役させられてるんだ!

完全にはめられた。

最終日に迎えが来るって王都のスタッフさん言ってたけど、その迎えってつまりあれじゃん、この本に出てくる「若者」のことじゃん。そういうことだったんだ。

したら急に寝室が気になった。あ、だからこんなにベッド大きいのかー♪ て、ぇやば。試しに私は今まで開けたことのなかったナイトテーブルの引き出しを開けてみた。現実に見るのは初めてのいろんなアレが入ってた! って。てことわ。

えーむりむりだって私まだ…。どうしようたぶん例の「若者」が来るんだ。最終日って今日だし。王さま悪趣味すぎだし。「若者」が来たらはいめでたし→バイト代さんきゅ→ばいばい!でいいじゃん。ぇ、でもこのオトナな充実ぶりってー。榎本いちご、人生最大のピーンチ☆

…ポーズをキメてる場合じゃなーいっ! 「若者」ってどんなだろう? 王女ってどうせ金持ちの一人娘なんだからろくな趣味じゃないに決まってる。やばーキモピザだったらどうしよ? で、

「フヒヒ、ボクの、言うなれば“USB”をキミに挿しても…いいかな?」(ここで変なウィンク!)

とか言うの。わーマジキモ! マジむりマジむりマジむり、生・理・的・に・む・り!!

じゃ、403の虎蜂さんとこ行ってかくまってもらう? ん、でも、虎蜂さんは…虎の役ってこと。ぇあの寡黙そうな中年紳士が人間を食べるわけ? えーでもありうるかも。変身すんのかな。そういえばこの間ドンキの袋持って帰ってくるのドアアイ越しに見たけど、あれ、なんか変なモノだったらどうしよ? やばー実はドSとかだったりして。行ったら片手にムチ、片手にシースルーのメイド服で、

「さあこれを着るんだ。…こら、返事はこうだろう―『はい、ご主人さま♪』(←ここだけ声色ちがう)」

とかだったりして。…てかまじムリまじムリまじムリ、人・格・的・に・ム・リ!!

どっちにしてもここを逃げなきゃ。まだ時間はあるはず。

私はもう一度、本を開いた。ヒント。なにかヒントは。

リドル・ストーリー(riddle story)とは物語の形式の一つ。物語中に示された謎に明確な答えを与えないまま終了することを主題としたストーリーのこと。

ページが終わった。てかもうぜんぜん役に立たないこの本まるで辞書みたい。

逃げよう。いや外はあれかも、さりげに警備とかしてるのかも。

よ、401号室に逃げようか。若い夫婦的な気配がしてたけどここ10日ぐらい音がしないから。旅行にでも行ってるのかもベランダ越しならたぶん行けるはず。だって緊急事態だもん許してくれてもいいよね。

とにかく私は逃げる。ぜったい逃げる。逃げてちゃんと現実に戻って、

…あいつに思いを伝えよう。

っしゃ、逃げる! リドル・ストーリーがなによ。「物語中に示された謎に明確な答えを与えないまま終了」ってなんなのよ。私ね、今までの人生で終了なんて今んとこなかったんだよ。18年だけどちゃんと続いてきたんだ。id:kuro-yoさんだってそうでしょう? 物語は終わったって生きることは続くのよ。私は生と向き合わなきゃ。生きてたらうやむやにできないことだってあるんだから。こんなとこで「終了」なんて絶対絶対やなんだから!

私はベランダに出た。401までは地続きだ。4階に上がるには401の前を通るしかないし私はここでドアアイを見張って「若者」の正体を見届けよう。いいヒトそうだったら助けを求めてみよう。だめそうだったら…虎男に食われろ。

ところが、401の掃き出し窓はカギがかかっていた。中は…だれもいないみたい。割らないと入れないかも。割ろうか。割らないと。なんか武器。あとスリッパ。

一度部屋に戻って、私は突っ張り棒とスリッパを持ち出した。割るぞ。割んないと。

そのとき、外の道路にクルマが止まった音がした。言っとくけどこんなに人通りのない狭い路地、そうそうクルマなんか来ない。しかも止まったなんてこのアパートに用があるとしか思えない。ぇてことはもしかして、もう来た?

ありうる。こっからじゃ道路は見えないけど、時間はないや。ぜんぜんないや。外階段を上がる足音が近づいてる。私は渾身の力でガラスを割った。いちかばちかだ。でも、私は、絶対にあきらめない。

id:castle No.7

回答回数1011ベストアンサー獲得回数12

ポイント20pt

 

人生にさようなら

 

「はいはーい。あなたは、天使か悪魔に生まれ変わることができまーす」

セクシーなお姉さんが怪しげな新興宗教の勧誘のような言葉をかけてきた。

たったいま末期癌の果てに寿命を終えて幽霊になったばかりのこの私に、宗教などもはや意味はないのに。

「あの……あなたはどこのどちら様ですか?」

「冥界の支配者、閻魔大王でーす。最近では閻魔女王になりましたの」

「……閻魔女王って聞いたことないんですけど……」

「現世の萌えブームにあわせてとうとう死後の世界もフルモデルチェンジすることになっちゃったんですのよー、いやーん、ばかーん。消費者重視で閻魔自らがこうやって出張するようにもなりまして。死神なんてリストラのクビ切りですわ。ちなみに閻魔女王の時給は現世換算で600円です。安っ!

それはさておき、どうなさりますか? あなたは天使か悪魔に生まれ変わることができますが」

「普通、悪魔に生まれ変わりたいっていう人はいないんじゃないでしょうか……」

しかしセクシーな閻魔大王はチッチッチッと指を振る。

「悪魔は楽しいですよー。人の運命を弄んだり、不幸に陥れるなど、楽しい遊びがいっぱいできます。天使なんて使命といって神様の出したノルマをこなすことばかりに汲々としてちっとも人生充実しませんよ」

「じゃあ悪魔で」

閻魔女王は「あ、いっけな~い」と甘ったるい声で驚いてみせる。

「そうそう、いい忘れていましたけれど、1/2の確率で自分が希望しなかった方の選択先に生まれ変わってしまう可能性がありまーす。そのときは諦めてネ♪」

「ネ♪ じゃないでしょーが!」

とんでもない閻魔子もあったもんだ。

いや、とんでもないのは死後の世界のシステムか。

1/2で厭な方に送り込まれるなんてシステムエラーもいいところだ。こんなシステムは断固拒否したい。

そこで私はふと別の道を思いついた。

「あの、このまま幽霊でい続けるってダメでしょうかね」

「あらあら気づいちゃいましたかー。別に構いませんよ? サブコースとしては、『幽霊のまま漂う』『このまま消滅していなくなったことにする』『もう一回自分に生まれ直す』の3ルートがございまーす」

だったら初めに説明して欲しい。駄目だこの閻魔なんとかしないと。

つまり、私には5つの選択肢が示されたようだ。悪魔が一番の当たりカードに見えてしまうのは、それだけこの世界が皮肉に満ちているということだろうか。

 

さてと、改めて私は悩む。

どの選択肢を選びましょうか。

  • id:kuro-yo
    リドル・ストーリー
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC
    > 物語中に示された謎に明確な答えを与えないまま終了することを主題としたストーリーのこと。
  • id:kuro-yo
    あーっと、うっかりしてましたが、文章がリドル・ストーリーでもかまわないんですが、
    やはり「かきつばた杯」なので、文章に織り込むテーマがリドル・ストーリー、という事でお願いします。
  • id:grankoyama
    グラ娘。 2010/12/02 00:45:01
    yossiy7さん早っ!(コミケでかきつばたどころではないのかな?)
    それにしても、難儀なお題。せっかく1~5回までのネタを拾い集めて6回目に備えてたのにぃっ。
  • id:kuro-yo
    hokuraku様からのっかりをいただきまし。
    えーと…、これは懸賞と考えても良いでしょうか?
  • id:kuro-yo
    みなさん、すばらしすぎます。

    では、前例に従い、私からのコメントは、質問終了までさしひかえさせていただきます。
    hokurakuさんにはのっかり分を懸賞にする権利がありますので、質問終了までにどちらにするか宣言してください。
  • id:hokuraku
    いそぎ、拝読します!
    (職場からはコメントもPOSTできないので夜になるか、スター引用かいずれかをします!)
  • id:kuro-yo
    了解です。
    12/8(水)の夜9時までは自動終了されませんので、じっくりご検討ください。
  • id:hokuraku
    いそぎ選出だけ!
    taddy_frogさんにお願いします
  • id:kuro-yo
    回答2 id:taddy_frog さんに100ptですね。了解しました。

    懸賞の選出も完了しましたので、みなさん気兼ねなくスターの応酬(笑)をしてください。
  • id:alpinix
    yossiy7さんの
    >>
    ん?錦糸町でアレっていうと……
    <<
    が解読できず、昨日から夜も眠れない、ということはないですが、そこはかとなく気になってやっぱり眠れません。
  • id:yossiy7
    リドル・ストーリーで回答書くのも何なので……
    これ、前にmixiで適当に書いた創作短編小説でして、日記に書いた当時、日記のコメントで「回答」を書いた方も結構いました。
    錦糸町・兎というワードから連想されるものは、そう多くはないので、結構簡単かと思います。
  • id:kuro-yo
    仕事の都合で、自動終了期限までに終了できるかどうかわかりませんので、いま終了しました。

    今回はみなさん甲乙付けがたく、私からのポイントは基本一律20ptです。
    …が、回答5 id:grankoyamaさんのが実は一番気に入りましたので、+5ptです。

    回答2 id:taddy_frog さんにはid:hokurakuさんから懸賞+100ptです。

    講評といるかは、後日、追って掲載いたします。
  • id:kuro-yo
    お待たせしました。
    年末でなんとなく力尽きた感のある講評をお届けします。

    ***

    id:yossiy7様

    錦糸町?兎?
    最後までこれらが何を示唆しているのか見当も付かない中で、
    話はどんどん進んでいき、
    最後に主人公だけが納得して終わってしまう。
    なんて言ったかな、この消化不良な感じは…おいてけぼり?

    メールのやりとりといいつつさくさくと話が進むな思わせといて、
    「ここで5分ぐらい間があいてから、やっと返事が来た。」
    とかいきなり時間を止めてしまうところとか、うまいです。

    ***

    id:taddy_frog様

    リドルっていうと、あれでしょ?
    兎を追って木の穴に落ちたり、猫を追って鏡の中に入ったり、
    …それはアリス・リデル。

    じゃぁ、失われた女神を追って悪魔と戦ったり、
    空中都市を地上に取り戻したりする、
    …それはアドル。

    「宿題」というのが意表を突きました。
    しかも、リドル・ストーリーのようなそうでもないような…
    読後感がさっぱりして不思議な安心感があります。

    ***

    id:NazeNani様

    いやもう一言、力作ですね。
    舞台がロンドンだったり、犬視点だったり、近未来的でもあり、
    文章に引き込まれるので、楽しく読ませていただきました。

    ***

    id:alpinix様

    ドリル?ドリルってあの算数ドリルのドリル?
    ネタをどう拾えばいいのか、難儀してます。

    ***

    id:grankoyama様

    異色…と言いますか、お題無視と言いますか、
    お子さんに宜しくお伝えください。
    こういうの、好きです。

    ***

    id:sokyo様

    スピード感とノンストップの迫力が、なんともいえません。

    ***

    id:castle様

    前回(http://q.hatena.ne.jp/1290052601#a1047962)の回答も
    リドルストーリーと言えなくもないですね。
    しかも、今回はその続編という感じも受けます。

    ***

    さて、いるかですが…、
    id:NazeNani様かid:sokyo様と思っていましたが、
    選択しかねますので、今回はなしの方向

    ノックの音がした…
  • id:hokuraku
    ~質問者&回答者の皆様へ~

    ご無沙汰しております。hokurakuです。
    皆様にお願いがありまして。

    思いつきなのですが、このかきつばた杯を編集してpubooの電子書籍として配布したら面白いかなぁ、などと思いました。
    <ブクログ パブー>http://p.booklog.jp/

    もちろん、配布は無料で行います。
    要は、皆さんの質問&回答を電子ブックリーダーやスマホにダウンロードして読めるようにしたらいいかなぁ、というものです。

    そこで皆さんにお願いなのですが、各質問&回答の著作権は皆様にありますので、pubooへの転載しても構わないよー、という方はお手数かけますがこちらにコメントをお願いします。
    なお、はてなには皆様から了解が得られれば転載は構わない旨、回答いただいております。

    ※同様のコメントを各回の質問に載せたいと思いますので、常連さんにはご迷惑おかけします。すいません。

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