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演奏家・声楽家の方に質問させて下さい。
例えば二~五重奏程度の小規模編成の、最後に盛り上がって終了する曲が有るとします。
この曲の最後の十小節程度は自分のパートだけお休みだとします。
この休符の小節を演奏家はどのように振舞うべきなのでしょうか?
わたしは演奏家・声楽家ではないので「周りは盛り上がっているのに自分だけ休符だとやりづらそうだな~」なんて思ってしまいます。
以下のような事をぜひ聞いてみたいです。
・一般的な振舞い方
・ご自身のご経験
・その休符に対する考え方・捕らえ方とそれに沿った具体的動作
・実際やりづらい?
どうぞ宜しくお願い致します。
(ロックミュージックのステージパフォーマンスのような場合は除き、クラシック音楽等でかつ小規模編成を想定して質問したいと思います。)
全体のパートどこかのパートが終わっても音が消えて演奏者が立ち上がってお辞儀をしてステージを去るまでがパフォーマンス、です。
私自身ピアノを弾いていますが歌の方と共演する場合、歌の方はステージを去るまで歌詞の世界の役になりきっているケースが多いので、歌のパートが終わって伴奏が最後の何小節かを演奏している間は泣く演技をしたり天を仰いだりなど、場面や歌詞の世界観にふさわしい振る舞いをしているケースが多いです。彼ら曰く、歌が終わった瞬間(ご質問のケースのように自分のパートは終わって伴奏が最後の何小節かをやってる)素の自分に戻るのはダメ、とのこと。
ピアニスト側としては歌との共演の場合は特に、何かあった際いつでもこちら側が挽回して助けられるようにしておかなくてはならないという側面があるので最後まで歌のほうに注意を払いながら自分の仕事を終えます。劇的な曲の場合、その世界からなかなか戻ることができず、お辞儀をするのさえままならない方もいらっしゃいますので、そういう場合に肩をポンポンと軽く叩くなどして適度に現世に戻してあげるのも共演者の仕事のうちです。
楽曲の途中で前パート休みになる場合、特に次の瞬間一緒のタイミングでまた演奏を開始する場合などはつとめて共演者側に目線を向けます。特に歌の方だと客席に身体を向けますので目線が合うことは少ないのですが、息を吸ったそのタイミングを背中が語るのです。ほかの楽器の方だと何かを役を演じるわけではないのでちょっと目線をくれる場合があります。