家族と日本の戦争について、

「日本は石油を絶たれ、国家存続が危ぶまれた中戦うしかなかった。
 日本が戦わなかったら、今のようなアジアの独立国も存在しなかったのではないか」と話したところ、

「アジアの国は日本の統治など望んでいなかったのだし、
 陸軍の暴走やマスコミの世論操作、アジアでの蛮行がなかったことにはならない。
 石油を絶たれたとしたって、どうしてそれを防げなかったのか、その思想は危険だ」
と指摘されました。

私はこの機会に様々な文献を読んで、日本の戦争というものを捉えなおしたいと思っています。
その上で、是非これは読んだ方が良いという文献があったら教えていただきたいです。

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  • 終了:2011/03/06 19:40:02
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回答7件)

id:hkoki No.1

回答回数136ベストアンサー獲得回数2

ポイント19pt

大川周明著「米英東亜侵略史」がオススメなのですが、それを

元外務官僚の佐藤優さんが解説されています。

『日米開戦の真実 大川周明著「米英東亜侵略史」を読み解く』

 小学館、2006年7月 ISBN 409389731X、 小学館文庫、2011年2月

国際法に於いて、経済封鎖と言うのは既に戦闘状態です。

url はダミー

http://yahoo.co.jp/

id:champclair

ありがとうございます。早速調べてみます。

2011/02/27 21:26:39
id:kyokusen No.2

回答回数824ベストアンサー獲得回数86

ポイント19pt

 戦争の話は立場によって見え方が随分違うものかと思います。

 私自身、これという定説を持ち合わせてはいません。相対正義論者と叩かれようが、それぞれの立場がある限り、それをいくら持ち寄った所でそこに普遍的な正義……中国には中国の、タイにはタイの、日本には日本の、オーストラリアにはオーストラリアの真実と言うものがありますし、それはそれぞれの国の現在の立場とも違うものだったりもし、はっきり言ってしまえばひたすら深い、どこまで行っても行き着かない話のように思えます。

 私自身は、champclairさんの仰る論も、ご家族の仰る論もどちらも正しいと思います。ただ、ご家族の『その思想は危険だ』という一言には首を傾げざるをえません。何故ならば、東南アジアなどの列強に植民地とされていた各国の独立運動に太平洋戦争というものが与えたインパクト……白人優越主義の呪縛から脱する為の一打となりえたのは事実であるかと思われるからです。もちろん、だからと言って多数のフィリピン市民を防衛戦の最中で殺害した事が正しかったとは口が避けても言えませんし、仮に彼らが日本の軍政に抵抗したからそうしたのだとしたとしても、ガタルカナルやインパールに代表される日本軍首脳部による日本兵の虐殺など、どう考えてもお前ら頭大丈夫か? という事象もある訳で、どうもその辺りを考えると頭が痛い事が多くあります。

 太平洋戦争などの概略などについて、私は詳しい知識を持ち合わせておりませんので、戦争に纏わるいくつかの事柄を紹介した本をここで推薦させていただきたいと思います。


日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)

日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)

  • 作者: 山本 七平
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • メディア: 新書

 ある意味定番かも知れません。山本七平氏の文章は人を選ぶかも知れませんので、その辺りを考慮するならこの本の底本である『慮人日記』(小松真一・著/ちくま学芸文庫)を読まれるのもよろしいかも知れません。

軍神―近代日本が生んだ「英雄」たちの軌跡 (中公新書)

軍神―近代日本が生んだ「英雄」たちの軌跡 (中公新書)

  • 作者: 山室 建徳
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • メディア: 新書

 日露戦争頃から太平洋戦争まで、その中で発生した『軍神』たちに纏わるお話です。

言論統制―情報官・鈴木庫三と教育の国防国家 (中公新書)

言論統制―情報官・鈴木庫三と教育の国防国家 (中公新書)

  • 作者: 佐藤 卓己
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • メディア: 新書

 情報官・鈴木庫三氏に関する研究書です。

日中戦争下の日本 (講談社選書メチエ)

日中戦争下の日本 (講談社選書メチエ)

  • 作者: 井上 寿一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: 単行本

 日中戦争期の『市井』に関する研究書です。

 今丁度NHKで太平洋戦争に纏わる番組をやっていますが、この三冊についてはどうやってその空気と言うものが生み出されていったか、一体それはどういうものだったか、と言うものを知る一端になると思います。


岡田啓介回顧録 (中公文庫BIBLIO20世紀)

岡田啓介回顧録 (中公文庫BIBLIO20世紀)

  • 作者: 岡田 啓介
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • メディア: 文庫

 226事件当時、首相だった岡田啓介氏の日記です。

日英同盟―同盟の選択と国家の盛衰 (PHP新書)

日英同盟―同盟の選択と国家の盛衰 (PHP新書)

  • 作者: 平間 洋一
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • メディア: 新書

 日英同盟の研究書です。

 この二冊については、なぜ日本が連合国と交戦状態に陥らざるをえなかったかについて語っています。


“悪の論理”で世界は動く!~地政学—日本属国化を狙う中国、捨てる米国

“悪の論理”で世界は動く!~地政学—日本属国化を狙う中国、捨てる米国

  • 作者: 奥山 真司
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • メディア: 単行本

 地政学に関する研究書です。

 日本の戦争とは少し離れるかも知れませんが、戦争とは誰かが悪いから起きる訳ではないのだ、という辺りを読み取っていただけるかもです。



 他にもいくらかご紹介したい本もあるのですが、ちょいと誘導になってしまいそうなのでこの辺に。いや、これでも充分誘導って気がしないでもないですが。

id:champclair

あらゆる本のご紹介ありがとうございます。誘導なんてそんなそんな、まだご紹介いただけるものがありましたら、

ご回答いただけると嬉しいです!

2011/02/28 00:21:39
id:darkwood No.3

回答回数45ベストアンサー獲得回数6

ポイント18pt

まずは、戦争云々の前に人種問題について理解しておく必要が有るかと、

Amazon.co.jp: 国家と人種偏見: ポール・ゴードン ローレン, Paul Gordon Lauren, 大蔵 雄之助: 本

戦争そのものの欧米と日本の感覚的な差についてはこちら

Amazon.co.jp: 日本人の戦争観はなぜ「特異」なのか―日本と欧米の比較にみる戦争と人間の風土: 鯖田 豊之: 本

年表見たいな感じで、読みずらいのですが、思想的に偏らずに客観的に第二次世界大戦のアジアについて書かれているので、事実関係の把握には以下が最適。

Amazon.co.jp: 普及版 太平洋戦争とは何だったのか: クリストファー ソーン, Christopher Thorne, 市川 洋一: 本

こういう考えかたも有るんだという点では、以下もあります。

Amazon.co.jp: 世界史に躍り出た日本 渡部昇一「日本の歴史」5 明治篇: 渡部昇一: 本

Amazon.co.jp: 昭和の大戦への道 渡部昇一「日本の歴史」6 昭和篇: 渡部 昇一: 本

Amazon.co.jp: 渡部昇一「日本の歴史」〈7〉戦後篇―「戦後」混迷の時代に: 渡部 昇一: 本

最初に紹介した本を読めばわかりますが、経済(国家の覇権)という視点だけでなく、人種差別という視点でも見る必要が有ります。まあ、日本は加害者でもあり、被害者でもある事が、事態を複雑にしているかと。つまり、被害者的側面を主張している方と加害者的側面を主張している方が居るわけで、その辺をバランス良く説明している本が、少ない。ついでに記載すると、[ 日本とアジア ]という視点だけでなく [ 世界史的な視点 ]で、[ 日本と欧米 ]とか[ アジアと欧米 ]という視点でも見た方が良いでしょう。連合国には自分たちの既得権(つまり植民地)を失いたく無かったという点もあり、必ずしも善とは言えません。後は、ご自分で考え、ご自分で納得のいく答えを見つけて下さい。

id:champclair

なるほど、違う角度から考察する為の図書のご紹介ありがとうございます!是非検討しようと思います。

2011/02/28 00:23:47
id:Baku7770 No.4

回答回数2832ベストアンサー獲得回数181

ポイント18pt

 開戦に先立って行われた石油の備蓄についてどういった研究を示した猪瀬直樹の「昭和16年夏の敗戦」

rakuten:book:13669574:image:small

 開戦について扱ってはいませんが、大きな戦いでの日本軍が犯した過ちを分析した「失敗の本質」

rakuten:book:10339805:image:small

 山本七平の「日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条」

日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)

日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)

  • 作者: 山本 七平
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • メディア: 新書

 辺りは今後ご家族と議論をされるうえで、読まれた方が良いでしょう。

 後、絶版なので古書を探すしかありませんが、角川文庫 NHK取材班編「太平洋戦争 日本の敗因」「日本の選択」両シリーズも良書です。

id:champclair

石油の備蓄に関する図書のご紹介ありがとうございます。また絶版本についてもご紹介いただきありがたいです。探してみようと思います。

2011/02/28 00:26:20
id:online_p No.5

回答回数1153ベストアンサー獲得回数59

ポイント18pt

やはり大川周明の『米英東亜侵略史』が基本図書としてお薦めです。

もともと開戦直後にNHKでラジオ放送されたものなので、平易で分かりやすいです。

ただし、例のインチキ外交官の解説ぬきで。

http://www.okawashumei.net/pdf/txtview.cgi?dir=beiei_toa_shinrya...

あとは開戦にいたる論理や状況分析は、当時は多量の本や文献が発行されていましたが、それらを正確に伝えている入門書や研究書はまだありません。所詮負けた側の言い分、負け犬の遠吠えなので。だから、当時の分析が知りたければ当時の本をたんねんに読む他ない。

これをやっているのが、終戦時中学生だった西尾幹二のシリーズ本です。戦後GHQによって焚書されたそれらの本を読んで、主だったところを紹介引用しています。

すでに70歳代の西尾氏でも、こうして発掘しないと、戦前の論理はとうに忘却されているのです。

http://www.amazon.co.jp/GHQ%E7%84%9A%E6%9B%B8%E5%9B%B3%E6%9B%B8%...

id:champclair

なかなか、客観的に戦争を捉える為の資料というのは残されてないものなのですね。西尾さんのご著書のご紹介は有り難いです!

ありがとうございます。

2011/02/28 05:46:01
id:mikadeko No.6

回答回数19ベストアンサー獲得回数0

ポイント18pt

こんにちは。まだ出ていないようなので。比較的最近の本です。

「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」加藤 陽子 (著)

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

  • 作者: 加藤 陽子
  • 出版社/メーカー: 朝日出版社
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

書評などはたくさん見つかるので、興味があれば読んでみてください。

私がこの手の本を読むのは、祖父が大戦で戦死したからです。

なぜ祖父は死なねばならなかったのか・・・多くの戦争遺族の方はこのような気持ちをずっと抱えているのではないでしょうか。

id:champclair

ご回答ありがとうございます。

既に紹介されていないか、わざわざご配慮いただいて嬉しいです。

mikadekoさんのお爺さま、大変残念でございました。

やはりあらゆる世代、体験をされた方と議論する上でも、土台作りをしなくてはと思いました。

2011/03/04 02:32:11
id:pretaroe No.7

回答回数531ベストアンサー獲得回数75

ポイント10pt

太平洋戦争 (上) (中公新書 (84))
児島 襄
4121000846

皆さん比較的あたらしい本をお勧めしてますので

それとの対比ようとして古い本もお読みになったほうがよいかと思います。

その時代その時代の解釈や世論が反映されてます。

  • id:kyokusen
     よし、終わった。
     えーと、『失敗の本質』は私もお薦めです。あと、吉村昭さんの著作も勉強になるのではないか、と思います。沖縄戦に関しては『沖縄 悲遇の作戦―異端の参謀八原博通』(稲垣武・著/光文社NF文庫)と吉村昭さんの『殉国』を読むとなんとなくorzとなれますのでお勧めです。『失敗の本質』の中でも沖縄戦については触れられているのですが、稲垣氏の著作では『作戦』と言う面においてそれが大きく取り扱われており、『殉国』では『住民』や『一般兵』というあたりが大きく扱われております。
     
     どこかの誰が言った話か良く覚えていないのですが、戦争というものを見る視点として、『個人の体験』にのみその本質を求めると悲惨なものであるという話になり、『作戦』のみに求めると英雄譚になってしまいます。で、『兵站』こそを語るべきという話になるようなのですが、これはシステム論であり、それを整えられたか否か、つまりはその『戦争』という行為に対してどれだけなりふり構わず注力できたか(もしくは戦争を遂行するだけに必要な各種資源を投入しても一般社会が揺るがないだけの国力を持ちえたか)を示すお話となりますので、それを戦争の全てととるにはあまりにも人の感情と言うものを無視しているのではないか、とも思えます。それ以前に『兵站』の研究と言うものは、目的に指向する為のお話となりますので、そもそも国家なり、集団なりを運用する上で必要なお話であり、戦争にとどまるお話ではないように思えます。……戦略論でもいいですが、例えば現在我が国は進むべき『目的』もなく、その為に注力する事もなく、とりあえず行き当たりばったりで日々に流されているだけのように見えますが、このあたりも兵站研究なり戦略論なりの上で我が国が国としての呈を示していないと言えるのかも知れません。いや、国家という権力構造体がそれを進めるのではなく、民間各企業がそれぞれの利益追求の上で様々な方策を講じ、それをして何らかの形を作っているのだとすればそれは『リバタリアニズム』上では正しい姿なのかもしれませんが、と、これは別のお話ですね。

     とにもかくにも、『戦争』はそこに参加した/させられた人々の人生や、その総体たる国家の運命、そしてそれに連なる人々のそれらにも多大な影響を及ぼしますので、どれか一つをつまんだ所でわかるものでもない気がします。

     という事で、戦争と言うものを知るのはものごっつ大変な作業かと思います。私も彼此20年以上色々自分なりにやっているつもりですが、多分まだ何もつかめていない気がします。

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