せめて勝ち逃げとはいわずに、バブルの最中や崩壊直前にバブルであることを認識できますか?最低でも崩壊直後に頭を切り替えることはできませんか?
現在の経営者で40代後半以降の方は、いわゆるバブル経済を経験しています。少なくとも他国のバブルも知識としては持っているはずです。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」といいます。とすると、経験も知識も生かせずバブル崩壊に対応できなかった経営者はただの馬鹿ということになります。
そこで実際のところ、
・2007年をピークにしたバブルで勝ち逃げできた経営者
・バブルを認識していた経営者
・無自覚で対応が遅れた経営者
それぞれ何が違いを生んだのでしょう。バブルの最中にバブルを認識することはできるのでしょうか?タラレバではなく実例をご存知でしたらどうぞご教示ください。
大企業の中身を知っている人なら、無理だとお分かりになるでしょう。
・下っ端はどんなに優れた識見を持っていても、何にも役に立たない。
・企業の大方針は、幹部社員以上の政治抗争で決定される。
・したがって「バブルが崩壊する」と理解できたとしても、対策方針を立てようにも「弱気」「社に損害を与える」といった批判を受けるため対策できない。
・そもそも先のことを考えているかどうかすら疑わしい。目の前の抗争に生き残るだけで大変な努力が必要だから。
中小企業なら、トップが優れていれば対策可能かもしれません。しかしそんな人はまず居ないでしょう。強引なまでの積極性がないと企業のトップなどとても勤まらないので。