THEME:「春彼岸に」「春の野草料理」「卒入学のお祝い」
「今日をちょっと楽しく、特別にすることって何だろう? イエで過ごすいつもの時間を素敵に変える小さな魔法のサプリがあったら……」と展開してきた“リブ・ラブ・サプリ”コーナーの続編のひとつ、シーズン・バージョン。季節をさまざまに楽しむ暮らしのサプリを、テーマに沿って語らいませんか? 豊かな暮らしを創っていく〈イエはてな〉のマインドで投稿ください!
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※質問は3月7日(月)正午で終了させていただきます。
野草には、毒のある草と紛らわしい物があったり、毒性成分を抜くための下処理が必要な物があったり、除草剤散布など様々な理由で採取すべきでない場所がけっこうあったりと、それなりの知識と経験も必要ですが、とにかく野山に出てみないと知識も経験も手に入りませんから、まずは歩いてみないと始まりませんよね。
そして、野草に興味がわいてくると、都会の周辺でも意外に食べられる草があることに気付きますよね。庭の柿の葉だって新緑の頃は天ぷらになりますし、タンポポ、ヨモギなどはどこにでも生えています。
日本の在来種のタンポポには出来るだけ手を付けて欲しくないのですが、外国ではサラダ用にも用いられているセイヨウタンポポなんかはどんどん繁殖しますから、ちょっとくらい葉っぱを貰うくらいはいいですよね。もちろん根こそぎ採って株をダメにしては可哀想ですが。
ツクシは、実は私は、天ぷらの場合、ハカマを取らずに揚げちゃいます。それでもカラッと揚がっていればそんなに食感は悪くならない・・・・と、私はそう思っています。ま、エビ天の尻尾を好んで食べる私の言うことですから、あまりあてにはなりませんが(笑)
野草摘みは、欲張って乱獲すると自然破壊になりますが、野山の草も食べられる、しかもこんなに美味しいと知ることで、自然の恩恵の豊かさを体で実感できる、そんな素晴らしい体験にもなると思うんです。
この豊かな自然の恵みを次世代にしっかり伝えていくのが現代を生きる私達の努め。そういう思いが湧き上がってくるような野草摘みを楽しんでいきたいですね。
昔の人は「春苦みを盛れ」と言い、春は苦味のあるものを食し、その苦味成分で冬の間に体にため込んだ老廃物を出すと言われる。(代謝を上げる)
寒い冬を耐えて芽吹いた草花には腹をすかせた動物達に食べられにくいようにか、多少の違いはあれど苦み、えぐみがあるのだ。
今年はこれから楽しむ予定だが、昨年故郷の山菜・野草に詳しい友人家族に誘われて楽しんだ春の野草摘み散歩の体験を少し。
本来、山の方が野草は豊富に違いないが、お互い子連れなので山よりは安全な田んぼの周りで探すことに。
目的の田畑まで歩く道すがら、すでにこれも春なら食べられるよと教えて貰ったカラスノエンドウ。
普段だったらなんてことなく通り過ぎてしまう草むらに、食べられる野草が沢山生えていることに驚いた。
サラダでも、卵とじでも美味と言われて少し摘む。
田んぼに着き、なんてことはない雑草が生い茂っている斜面を見てみると・・・・。
まずは、一番目立つタンポポを発見w
ガクが上にあがっているのが、日本タンポポ(関東タンポポ)。
ガクが下がっているのは、西洋タンポポで、西洋タンポポの方がちょっと固めなのだそう。
そして芹!生でも食せると言われたので試しにその場でムシャムシャ、コリアンダーみたいな苦みがあるが、これはいける。
ただし芹には毒のある毒芹というものもあるので、野草に詳しくない場合は要注意!
そして皆に一番人気の土筆も採取できた。
別名ツクシンボ、スギナノコ、ツクツクホウシwみなさんの地域ではなんと呼ばれているだろうか?
帰り道も、歩きながらも、「ヨモギあったよ!これも美味しいんだよね」、
「オオバコって、食べれるの?」などと聞く子供達と一緒に道草を摘み摘み帰った。
さて、野草のおすすめの食べ方は、やはり天ぷら!
天ぷらは揚げることでアク抜きもでき、ほとんど下ゆでせずに揚げられるため、栄養の損失が少くて済むのだ。
ちなみに「野草天ぷら」という本がある。
普段は玉子とじにすることが多い土筆も天ぷらにしてみた。
面倒でも袴はきちんと取ってから、薄く衣を付けてさっと揚げる。すぐ火は通るので揚げすぎに注意。
苦味を味わうには玉子とじの方が向いているかもしれないが、さっくりホロリとして食感がいい。
土筆は芹とカラスのエンドウの若芽と一緒にかき揚げにしても美味しい。
この時は抹茶塩でいただいたが、せっかくなのでスギナ塩を用意して一緒にいただくと、より味わい深いことだろう。
ノビル、これは湯がいて酢味噌で食べるのが一般的だが、天ぷらにすれば子供にも食べ易くなる。
緑の葉っぱの部分も(一本丸ごと)揚げたら、葉がやや口に残る感じがしたので、葉は2~3センチだけ残してカットして
先の玉の部分に薄く衣を付けて、普通に揚げる。小さい玉は、葉を全部カットして集めてかき揚げにしよう。
天つゆと塩と醤油と3種類用意したが、こちらは塩に醤油をちょっとたらしたのが美味しかった。
ヨモギやオオバコ、タンポポの葉も天ぷらに。これらは苦味が強めでやや大人向きな味。
タンポポの花はほろ苦さの中にも強い甘みがあり、香りも良いためこちらは子供達にも大人気。
花部分だけを集めてかき揚げにすると見た目も春らしい印象で良い。
この他にも芹とカラスのエンドウは、さっとゆでて胡麻マヨネーズ和えにしてみた。マヨネーズも野草によく合う。
子供達が、自分達で摘んだ野草が料理になってでてきたら、これがあの草なの!?とおっかなびっくり摘まんでいたのが可笑しかった。
「春には苦みを盛れ」という食文化を伝える意味でも、ぜひ春の食卓には春野菜ならぬ、春の野草料理を。
ただし子供達が食べるのを嫌がったら無理強いはしないこと。人は本能で必要なもの、そうでないものを区別すると言う。
子供が苦味のある野草が苦手なのは毒がたまっていないゆえ、体が毒だしを必要としていないからかもしれぬw
この春の野草摘み散歩の経験で、食べられる野草の多さや道端にある草がこんなごちそうになることに感心しきりの一日だった。
おかげで道ばたに何気なく生えている草花や、草むらの見方がちょっと変わった。
春の野草は、目からも舌からも春の目覚めを感じさせてくれる。