THEME:「春彼岸に」「春の野草料理」「卒入学のお祝い」
「今日をちょっと楽しく、特別にすることって何だろう? イエで過ごすいつもの時間を素敵に変える小さな魔法のサプリがあったら……」と展開してきた“リブ・ラブ・サプリ”コーナーの続編のひとつ、シーズン・バージョン。季節をさまざまに楽しむ暮らしのサプリを、テーマに沿って語らいませんか? 豊かな暮らしを創っていく〈イエはてな〉のマインドで投稿ください!
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※〈イエはてな〉では、はてなスターを「おすすめメッセージ」として活用しています。投稿期間中ははてなスターのご利用を控えていただけますようお願いいたします。
※質問は3月7日(月)正午で終了させていただきます。
今までにも、何々の記念に植えた木が、なんていう話題がありましたが、2011年は国連の定める「国際森林年」で、森に関するあらゆる関心を高めていこうという年ですから、それに合わせてぜひこの「パーソナルな記念樹」というのを広めてみたいですね。大切な人生の節目が国際森林年とも重なっていたという思い出は、きっと将来にわたって、自然を愛しみ守っていこうとする心を育て続けてくれると思うんです。
国際森林年に大切な誰かのための記念樹を。これ、ぜひ広めましょうよ。贈りたい人のイエに植えたり鉢を置いたり出来ないなら、自分のイエに「あなたのための記念樹です」といって植えたっていい。この場合は果樹などを選択して、その収穫を毎年贈ったりすると素敵ですね。やり方はほんと色々考えられると思いますので、国際森林年の記念樹アクション、イエはてなから広がって行ってくれたら嬉しいなと思います。
これは新しい野草の楽しみ方として注目できますね。野草の香りと胡麻・胡麻油の香ばしさが、何とも言えない風味を醸し出してくれそうです。
ハコベは植物のアクに弱い動物がそのまま食べても大丈夫な草ですから、下ごしらえも簡単で、とてもナムル向きだと思いました。他にどんな草で出来るかなあ。ちょっと苦味が強いですが、タンポポの葉なんかナムルのタレに合いそうな気がします。あ、菜の花もいけそう。アザミはどうだろ。色々試してみたくなりました♪
こういうイベントでは、みんな色んな面白いことを考えてきますよね。奇妙なバンザイのポーズを新開発したり、ちょっとしたサプライズを計画したり。でもそういうのは誰も定着すると思いませんから、
「君、こういうはずかしいバンザイポーズは後輩が受け継ぐのに悩むからやめてくれないか」
なんて言われません。
「後輩が自分たちが担当になったら、しなければいけないと思うから」と指摘されたと言うことは、この手作りコサージュがあまりに素晴らしかった、そこにいたみんなに自分もやってみたいと憧れさせるインパクトを与えていた、だからこそ・・・・、ってことだと思うんですね。そう考えると、これはすごい高評価と受けとめていいと思うんです。
ま、先輩というのは後輩を前にすると、なんかこう、ぶっきらぼうになりがちだったりしますから、その心の奥がなかなか読み取れなかったりもしますが、この先輩はかなり喜んでいたはずだと思いますよ。でなきゃ、次の代に受け継がれた場合の影響なんて考えも及びません。これはきっと、花丸のいい思い出です(^-^)
野草には、毒のある草と紛らわしい物があったり、毒性成分を抜くための下処理が必要な物があったり、除草剤散布など様々な理由で採取すべきでない場所がけっこうあったりと、それなりの知識と経験も必要ですが、とにかく野山に出てみないと知識も経験も手に入りませんから、まずは歩いてみないと始まりませんよね。
そして、野草に興味がわいてくると、都会の周辺でも意外に食べられる草があることに気付きますよね。庭の柿の葉だって新緑の頃は天ぷらになりますし、タンポポ、ヨモギなどはどこにでも生えています。
日本の在来種のタンポポには出来るだけ手を付けて欲しくないのですが、外国ではサラダ用にも用いられているセイヨウタンポポなんかはどんどん繁殖しますから、ちょっとくらい葉っぱを貰うくらいはいいですよね。もちろん根こそぎ採って株をダメにしては可哀想ですが。
ツクシは、実は私は、天ぷらの場合、ハカマを取らずに揚げちゃいます。それでもカラッと揚がっていればそんなに食感は悪くならない・・・・と、私はそう思っています。ま、エビ天の尻尾を好んで食べる私の言うことですから、あまりあてにはなりませんが(笑)
野草摘みは、欲張って乱獲すると自然破壊になりますが、野山の草も食べられる、しかもこんなに美味しいと知ることで、自然の恩恵の豊かさを体で実感できる、そんな素晴らしい体験にもなると思うんです。
この豊かな自然の恵みを次世代にしっかり伝えていくのが現代を生きる私達の努め。そういう思いが湧き上がってくるような野草摘みを楽しんでいきたいですね。
色んなアイデアが満載のぼた餅DIYガイドですが、特に餡でくるまず、餡を上から流し掛けて仕上げるという方式が素晴らしいと思います。これなら作り方簡単、見た目も上品、素晴らしいぼた餅が簡単に作れますね。
ところで先日、とあるスキー場の隣で地元のイベントが開かれていまして、そこで巨大なぼた餅を発見しました。形は俵型ではなく扁平な丸形。しかも大きさは、コンビニの丸形おにぎりを200%に拡大したくらいあるんです。うわーすげーと2個買って食べたら、お腹いっぱいになりました。地元産餅米と地元産小豆で作った地産地消ぼた餅とのことで、添えてくれた大根の漬け物も美味しかったですよー。
考えてみると、米と小豆という代表的な穀物で作るぼた餅は、素晴らしい日本の伝統食ですよね。これを手作りするというのは、すごく意義深いと思います。自分で作れるなら買うより手作り。今年のお彼岸はこれでいきたいですね。
上野動物園というと、秋の動物愛護週間の行事のメイン会場の一つともなる場所ですが、動物愛護週間は元は春のお彼岸に合わせて行われていたものだったんですよね。
それに春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日ですから、そういう心で野生の動物達がいつまでも元気に暮らせる自然豊かな地球を願いつつ、動物との出会いを楽しみながら過ごすというのは、とっても意義深いことだと思うんです。
上野動物園は、毎年開園記念日の3月20日、みどりの日の5月4日、そして都民の日の10月1日は無料開放ですから、これを逃す手はありませんね。一人600円が無料ですから、浮いた600円で何しましょうか~♪
3月20日は上野動物園。東京近郊の方には、私もぜひお勧めしたいと思います。
お墓参りというとなんか辛気くさい空気が漂ったりしますが、彼岸というのはこちらの世界の向こう側、要するに極楽浄土のことですから、極楽浄土にいらっしゃるご先祖様を供養することで、こっちもその気を頂いて楽しくなっちゃうという、そういう明るい行事でいいと思うんですよね。だから、あっちこっち寄り道も楽しんじゃうというネコミミお墓参りは、お彼岸の趣旨にとっても合っていると思います。
それに、仏教以外の行事としての日本の春分は、その最も近い戊の日を社日として五穀豊穣を祈願する春祭りを行う日でもありますから、そういう意味でも、お参りの厳粛さを忘れてはいけませんが、あとはたっぷり春の一日を満喫する、そんな日であっていいと思うんです。
うちのお墓は祝日法でいう「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日にぴったりな、というかそれしかすることが見つからないような都会を離れたところにありますから、お墓参りはほとんど野外散策・自然観察会になっていますw
それにしても、うさぎ神社、閉店しちゃいましたよねえ。秋葉はしょっちゅう行ってないと、あっという間に別世界ですね(^-^;
入学・卒業を祝ってパーソナルな記念樹。これはきちんと育ててさえもらえれば、きっといい記念になると思います。庭があるイエなら大きくなる木を選んで、将来それを見上げてもらう夢を乗せて贈ってもいいですし、庭がないアパートやマンションなら、大きさより実りで育ちを実感してもらえる果樹などがいいかもしれません。
どのような木を贈るにしても、まず植えることが可能な場所、あるいは鉢が置ける場所の広さや日照などの条件をよく確かめ、それに適した木を選ぶことが欠かせませんね。ですから、保護者の方にまでナイショのサプライズで喜ばせたいといったことはやりにくいですが、逆に贈られるイエの皆さんとよく相談をして、将来なぜこの木を選んだのかという理由まで奥深く語れるような、より心のこもった贈り方が出来ると思います。
庭に植える木を贈る場合は、植える時期の考慮も大切です。卒業・入学に近い季節で考えると、一般に落葉樹は春がまだ来ない休眠期のうち、常緑樹は少し春めいてくるお彼岸過ぎから新芽が吹く前が植え替えに適していると言われていますから、苗を植える季節もそのあたりがよさそうです。ちょっと実際の卒業式・入学式より早くなってしまいますが、卒業記念なら卒業が確実になった時点で贈っていいですし、入学記念の場合も、小学校ならランドセル選びとほぼ同時期にお祝いできますね。
もっともまだ小さな段階の常緑樹は、水をやると凍ってしまうとか、逆に地面の水がお湯になってしまうような極端な時期を避ければ、けっこう幅広い時期に対応してくれる種類が多いようです。植樹祭とか、何々の記念植樹といった感じで行事に会わせて植えられる木には、そうしたものが選ばれることが多いと思います。
さらに柑橘類は一般に春から梅雨時くらいまでが適期と言われるものが多いですから、卒業・入学のスケジュールに合わせやすいかもしれません。いずれにしても、贈る木が決まった時点で、植えるに最適な時期をよく検討してください。
植え付け方法にはいくつかの手法がありますが、一般に「水極め」という、水を使って根の間にしっかりと土を入れていく方法で行います。ただし松のような根の共生菌が大切な木は、水で土を流し込んでいくとこの菌が流れてしまいますから、丁寧に棒で突きながら根と根の間にまで土を入れていく「突き極め(土極め)」で行っていきます。
植える穴は根鉢の倍くらい直径に大きく余裕を持って掘り、木の種類に適した肥料を入れてから少し埋め戻しておきます。こうして肥料が直接根に触れないようにするわけですね。穴の準備が出来たら、ためしに苗を置いてみます。一般に深く植えすぎると良くないことが多いですから、深すぎれば適宜埋め戻すなどして、根鉢の高さを地面と一緒かやや高いくらいの位置に調節していきましょう。木の種類によっては、かなり浅く植えていった方がいいものもあります。
根鉢の高さが決まったら、木の垂直を保持しながら、水極めの場合は大量の水とともに土を流し込み、水が全体に廻るようにしながら棒で土を突きつつ埋め戻していきます。根と土の間に隙間が出来ると根の生育が妨げられますので、これは丁寧に行いましょう。水がある時は土が充満しているように見えても、水が引くとスカスカのこともありますから、急がずじっくり行います。
さらに埋め戻しを続けて平らになったら、幹を中心とした根鉢径と同じ直径の円を描き、それに沿って土手を作ります。この土手は「水鉢」と呼ばれる状態の縁となりますから、そのつもりでしっかりと水漏れしないように作っていきましょう。そしてたっぷりの水を注ぎます。
「水鉢」の水が全て染み込んだら、木の大きさにもよりますが、必要に応じてよくある三本の支柱で幹を固定するような支柱を立ててください。まだ根が物理的に安定していませんから、こうしてぐらつきを防止して、根が傷むのを防ぐわけですね。苗といえども果樹などに多い子供の背の高さくらいのものになると、ちょっとした風に揺られただけでも、根にはかなりの力が掛かります。
と、植え付けの概略はこんな感じですが、自信がなければプロにお願いして植えてもらってもいいですね。Do it yourselfの精神も尊いですが、プロに作業してもらうほど大切にして贈るんだという気持ちを表すのもいいことだと思います。
大切に育ててもらえば一生を共にしていける記念樹。地域を緑化し、木の種類にもよりますが、小鳥をはじめ様々な生き物達にも安らぎの場や命の糧を与えていくその存在は、社会に役立つ人になってほしいという願いを、きっと伝えてくれると思います。
ウドって本当に美味しいですものね。
あれは新芽ですから柔らかくてシャリシャリ。
幹はトゲトゲイガイガですけどね。
最近は卒業式も簡素化。
感涙の場なんてあるのかな。
簡素と無縁な所はあるのかな。
最近は手紙は手書きしませんね。
皆んなパソコン入力印刷が主。
パソコン携帯メール。
時には手書き手紙も良いですね。
野菜の香りは自然の香り。
人工的には醸造出来ても自然には勝てない。
ゆっくり頂く事が自然への感謝ですね。
地元の野菜には人情も付きますね。
産地によっての差があるのは嫌ですね。
やはり地元育成地元消費が良いですね。
「春分の日」は昼と夜が同じ長さになる日ですが、昔の人は、自然に感謝し春を祝福する日だと感じていたようですね。
それは、長い間冬眠をしていた動物たちが動き始め、人々もやる気に満ち溢れている時期でもあるから。
そして平成元年にアメリカで制定されたのですが、春分の日はたまごの日でもあるんです。
生命が芽生える「春分の日」と、欧米では卵は家庭に幸せを呼ぶシンボルであり、命を宿した神聖な物という事で重なるんでしょうか^^
一年中安定した価格で市場に出回る卵ですが、旬はなんと春!
春の若鶏の産む卵が一番おいしいといわれ、青々とした草を食べて産み落とされた卵は「草卵(くさたまご)」と呼ばれているそうです。
春の彼岸には古くから牡丹餅を食べる風習があるのは知っていましたが、
友達の地元(山形県)では、「うちでは『くるみ味噌かぶ』を作るのが伝統なのよね~。」と聞いてびっくり。
その「くるみ味噌かぶ」は地元で取れた在来作物の「蕪」で作られる彼岸の行事食なのだとか。
在来作物とは、ある地域で世代を超えて栽培されているもので、
作っている人が自分で種を採り、増やしており、決まった料理や使い方をされてきたものです。
昔は誰もがよく目や口にしていた生活に密着した野菜でしたが、次第に誰にでも作り易く扱いやすく、万人に好まれる味が求められ、
生産効率が悪かったり、味にクセや特徴のある野菜は滅びたり、またその危機に瀕するようになってしまいました。
山形県の在来作物は150種類以上あるといわれていますが、ここ30年で27種類も消えてしまったそうです。
しかし近年、食の安全・健康志向・味の珍しさや懐かしさを求める声が高まって、地産地消、スローフードといった言葉とともに、
地域に根ざした昔ながらの食材と、それによって作られる食文化も見直されてきました。
そんな山形の郷土料理の一つ「くるみ味噌かぶ」は、仏様の大好物と言われていて、毎年春秋の彼岸に作って仏前に供えるそう。
作り方はそれぞれのイエごとに、作り方が少しづつ違うそうですがお願いして作り方を教えていただきました。
◎くるみ味噌かぶ(4~5人分の目安)の材料はかぶ360g、くるみ20g、みりん大さじ1、味噌大さじ2。
◎必要な道具はあたり鉢、すりこぎ、まな板と包丁です。
・まず蕪を綺麗に洗い、いちょう切りにして、沸騰したお湯にさっとくぐらせた後、すぐ冷やし辛味を引き出します。
・次にくるみ味噌を作ります。
あたり鉢にくるみを入れてよく潰した後、大さじ2杯の味噌を入れてさらによく混ぜ、それからみりんを大さじ1杯入れて
よく混ぜると、くるみ味噌の出来上がり。
・出来上がったくるみ味噌に、茹でて冷やしておいた蕪を入れ、よく混ぜ合わせたら、軽く重しを置いて、汁があがってきたらいただきます。
作りたてよりも、3日目位が味に深みが出て美味しいそうです。
私がよっぽど食べたそうな顔をしていたせいかw連休に地元へ帰郷されるそうなので、その時お土産に少しいただけることに。
以前もイエはてなで愛知の伝統植物(十六ささげ)の話題が出ていましたが、よく実家でも食べていた十六ささげが愛知の伝統植物
だとその時まで知りませんでした。何事もまず知ることが大切ですね。
私もこの機会にもう一度地元の伝統野菜・在来作物を見直してみたいと思い調べてみました。
すると愛知の伝統野菜には他にも色々ありますが、この頃採れるものに「養父(やぶ)早生」という品種の新タマネギと
愛知早生フキ(尾張ふき)がありました。
寒い時期に育った、2月~3月ごろに収穫されるフキは柔らかくて美しい淡緑色をしており、特有の爽やかな香りと、
ほろ苦さは早春ならではのもの。
いまはハウス栽培やリレー栽培、輸入などのおかげで、四季を問わずいつでもさまざまな種類の野菜が店頭に並んでいますが、
かつてはこの時期に新鮮な野菜が多くありませんでした。
その野菜の少ない時期に採れたありがたい野菜がフキで、大切に増やし育ててきたそうです。
フキは強い香りや独特のえぐみがありますが、調理次第でおいしくいただけます。
また、愛知の在来作物である「愛知早生白タマネギ」は、スーパーでよく見るクリーム色のタマネギと違って中まで真っ白で、
辛味が弱く生でも食べられるのが特徴だとか。
食感は瑞々しく最初に甘みがその後、少しだけ辛味が口に広がる~とのことですから、是非サラダにして食べてみたいです。
地元で採れる季節の野菜は、美味しく安心して食べられるだけでなく、地域の歴史や風土、文化を伝えてくれているんですね。
今年の春の彼岸には料理を通じて昔の人の知恵や自然への感謝をしつつ、地元で採れたフキと新タマネギのサラダを作り、友達と一緒に愛知の春の味覚と、山形のくるみ味噌かぶの食べ比べをしてみたいと思っています^^
コロンブスの卵の話みたいに、殻を潰して立てるのではありません。無加工の丸いままの卵を春分の日には立てることが出来る。そんな話が、なんと教育機関専用のジェネリックトップレベルドメインを持った正規のミネソタ大学のサイト内に書かれています。
http://www1.umn.edu/news/features/2004/UR_10666_REGION1.html
まぁ、注意深く読まなくても、タイトルを見るだけで「The vernal equinox: fact and fiction」(春分:事実とフィクション)ですから、あーネタ話なんだなとわかりますが、春分点という何か特別な力が働きそうな位置を太陽が通過するその時、卵のような不安定な物体にも、昼と夜との釣り合いが暗示するような特別なバランスが与えられる。そんな話にはちょっと夢があります。
中国には昔から立春に卵が立つという話があり、地方によっては実際に卵を立てて立春を祝う(あるいは何かを占う?)そうですが、これがなぜアメリカに渡って春分の日に変わったのかというと、それは東洋と西洋における、春の始まりの日のとらえ方の違いによるものと言われているようです。
東洋では二十四節気の最初である立春を春の始まりと考えますが、西洋ではこれから昼が長くなっていく春分を春の起点と考えます。だから立春を意図して「春の最初の日に卵が立つ」と言っても、それを聞いた西洋人は「春分の日に立つのか」と受けとめるわけですね。長い伝統文化の中で暮らしに根付いた暦を中心に季節をとらえていく東洋と、太陽の動きで季節をとらえていく西洋。文系と理系の違いみたいで面白い話です。
もっとも広い中国のこと。春の特別な日というイメージだけが共通する春分に卵を立てる所もあって不思議はありません。少なくともこちらの新聞社のサイト(福建省)には、はっきりと「春分」と明記しながら「立蛋」(卵立て)の風景が報じられています(2005年3月21日付)。
http://www.66163.com/Fujian_w/news/mnrb/gb/content/2005-03/21/co...
さらには台湾に行くと卵が立つのは端午の節句だとか夏至の日だという話もあるようで、本当は一体いつなのか、わけがわからなくなってきます。が、結論を申し上げると、実は「いつでも立つ」のです。
ぜひ皆さんも実際にやってみてください。平らなテーブルの上で、注意深く卵のバランスを取りながら、転がらずに安定する状態を探します。いけるかなと思ったら、そーっと手を離してみてください。うまくいけばこれだけで卵が立ちます。理由は、ミクロで見ると、卵の表面はけっして球面のような1点しか接地しない形状ではないから。卵の殻にはごく微少なでこぼこがたくさん存在しますから、その中の出っ張り3点がうまく接地すれば、十分に立たせられるだけの安定が得られるんです。
これは暦とも太陽の動きとも、ましてや昼と夜との時間とも無関係な現象ですから、ほんとはいつでも出来ます。でも、「春分の卵」の逸話をさも文化的あるいは科学的に価値あることのように言いながらやってみると、ちょっと気の利いたジョークになって面白いと思うんです。もちろん最後はちゃんと種明かししてくださいね。
ちなみにマジックでよく使う卵立てのタネは塩。目立たないように塩をテーブルの上に撒いておき、その上で卵を立てていきます。これはある意味コロンブスの卵。卵の方ではなくテーブルに細工をしてもよいという逆転の発想ですね。この場合も盛り塩になるほど撒く必要はなく、小さな塩の結晶3個が卵を支えてくれればそれでOK。それでも塩の結晶は殻の表面の微少な凹凸よりはずっと大きいですから、うまくやれば何も無いより簡単に立てることが出来るようです。何度か練習してコツを掴んで、お墓参りで会う子供たちにやって見せても面白いかもしれません。
天ぷらのツリーも立っていますが、ほとんどの野草は天ぷらがおいしいですね。アクの成分には油に溶ける物が多いですから、揚げ料理ならアク抜き要らずとなる野草が多いのもうれしいです。
その野草の天ぷらでおむすびを作って、お外にお出かけしませんか。直前に摘んだ野草で作って野草摘み第二ラウンドに出かけてもいいですし、公園のベンチで食べても春の香りのお散歩が楽しめます。
天むすの基本はとても簡単。天ぷらを揚げ、好みの天つゆや醤油をお好み量つけてそれを具にしておむすびを握り、ご飯から飛び出した天ぷらをよけながら海苔を巻くだけ。海苔は縦長に切って、お雛様に着物を着せる感じで巻いていけばいいですね。甘辛好きの人は、天つゆの代わりに天丼のタレみたいなのを使ってもおいしいです。
野草天むすの具にお勧めなのは、まずヨモギ。ヨモギの茎の先端部分だけを摘んで使います。とっても香りがよくておいしいです。地域によって差があると思いますが、だいたい5月初旬くらいまでは楽しめるかなぁ。それより後になると、苦味が強くなったり固くなったり、びっしり虫が付いてしまっていたりして、ちょっと天ぷらには使えません。
たらの芽の天むすもおいしいです。これはけっこうスーパーにも出回るので入手しやすい春の味。香りは天然物の方が格段に上ですが、これはなかなか手に入りませんから、天むすにはもったいないかなぁ。いえいえ、ひとつくらい天むすにして、お外で味わうのもすてきです。
別にツリーが複数立っていますが、もちろんフキノトウも。フキノトウは丸っこいので、天むすにしてもご飯の外に飛び出る部分が無かったりしますが、それはそれでご愛敬です。山ウドも茎の先端部が天むす向きですね。
こんなふうに、天むす向きの野草は、芽の部分や茎の先端部などの、むっくりとした形をしている部分が食用となるものです。でも、葉物も小さな掻き揚げ風にすると、立派な天むす用になりますね。あるいは葉物をクルッと巻いて、端っこを菜箸でつまんで衣を付け、つまんだまま油に入れて衣が固まったら箸を離す、なんていう揚げ方でもいいです。菜箸に衣がつくと油の中で離れにくくなるので、菜箸までドボッと漬けてしまわないのがコツ。これでは全体に衣が付きませんが、葉物は片面だけに衣を付けて揚げていくことが多いので、全体を覆う必要はないんです。
天ぷらに味を付ける物は、野草の種類によって変化を持たせてください。上に書いたように、お醤油のみ、天つゆ、天丼のタレなど様々な物が使えますが、特に野草独特の味と香りを楽しみたい物には、お塩や抹茶塩などの利用も考えていくといいと思います。塩では衣に付着するよりご飯に染み込んでいく方が多くなって強い味が付きませんが、しょっぱさより香りを味わいたい野草には、それで十分なことも多いと思います。
卒業を控えた日の放課後、なんとなく教室に居残っていた人達の間で、卒業したらみんなで手紙を送り合いたいねという話になりました。最初は女子の間から話が盛り上がり、居合わせた男子にも「一緒にやろうよ」と呼びかけると、案の定「めんどくさいよ」との反応でした。「だって、30人参加するとしたら、一人あたま自分以外の29人に対して書くことになるんだろう?」。あ、そうか。年賀状みたいな簡単なものなら不可能じゃないけど、それではつまらないね。もっと心を込めた手紙をみんなで送り合いたいね。みんなで色々話し合った結果、次のようなアイデアがまとまりました。
まず参加する人達にそれぞれ番号を割り振ります。そして1番の人は2番の人に、2番の人は3番の人に……最終番号の人は1番の人にとそれぞれ心を込めた手紙を書き、みんなの手紙が出揃ったら、それをまとめて文集のようにして配布します。
この案は男子にも好評で、翌日のホームルームでみんなに提案して参加者を募ろうということになりました。結果はクラス全員が参加希望となり、さっそく番号のくじ引きになりました。ノートの切れ端で番号札を作り、折り畳んで箱に入れて、みんなで一枚ずつ引いていきます。全員が引き終わったところで、せーので紙を開き、番号順に輪になってみました。
「やだー、私が書く相手、あんたなの~」。
「俺は前後男同士だ、さびしー」。
「きゃ~、このへん仲良し同士固まったね」。
などなど、みんな大騒ぎ。楽しく盛り上がりました。
「それじゃ注意事項ね。手紙は封書。葉書は不可。内容は卒業を祝い合うに相応しいものとすること。できるだけ受け取る人に対するメッセージと、みんなに宛てたメッセージの両方を含むこと。あとでみんなの手紙をまとめて文集にするので公開されたら困ることは書かないこと。手紙は卒業式の日から一ヶ月の間に必ず出すこと。細かいことはあとでプリントにして渡しまーす」。
あ、担任の先生が、私は仲間に入れてもらえないのと寂しそうです。
「委員長ー、緊急動議」。
「はい、○○君」。
「先生も入れてやろうよ、生徒達はもう一通、先生に宛てた手紙も書く。一人都合二通書くということ。先生は全員の手紙を受け取ったところでみんなに宛てたメッセージを書いて、それを文集に載せる」。
先生の顔が急に嬉しそうになりました。賛成意見が相次いで、全会一致でこれも決定されました。
こうして私達は卒業式までの間を、手紙、どんな事書こうかなぁなどと言い合いつつ過ごしました。卒業式の後はみんなで「手紙書くよ」「楽しみに待ってるよ」を合言葉のようにしながら、思い出いっぱいの学校を後にしていきました。
私が手紙を出すことになった相手は、それまであまり親しくなかった男子でした。でも、どんなことを書こうかと考えていたら、色々な思い出が蘇ってきました。あまり話もしたことがなかった人だけれど、思い出の場面には必ずその人もいました。体育祭、文化祭、修学旅行などの行事はもちろん、普段の教室を思い出してみても、浮かぶ風景の中には必ずその人もいました。そこからクラスの一人一人を思い出してみました。親しかった人、親しくなかった人、大好きな人、ちょっと苦手だった人、色々でしたが、みんな、思い出の風景の中にいました。そうしたみんなに作ってもらった学校生活。貴重な時間だったなぁと、じわっとしてしまいました。
そんなことを思いながら書き上げた手紙を投函。ちょっとドキドキしてしまったのを覚えています。私に届いた手紙は、男子一のお笑い担当みたいな人からでした。でも、ユーモアを交えつつもとても心に残る内容で、あいつらしいなぁと思いつつも、新たな一面も発見した思いでした。
私は言い出しっぺとして、クラスの委員長だった女子と一緒に文集作りも担当しました。きっとそれぞれに貴重な思いを伝え合ったであろう手紙のコピーを受け取り、思い出に浸りながらまとめていきました。約束の一ヶ月が過ぎた頃には全員の手紙が集まりました。
「すごいね、宿題だって必ず未提出の人がいたクラスで、全員揃っちゃったよ」。
「出さない人がいたら集合写真のマルの中の人みたいな似顔絵書いて貼ろうと思ってたのに」。
「まとまりのないクラスだったけど、最後の最後でこんなにひとつになれたんだね」。
先生からのメッセージも届き、素敵な「手紙の寄せ書き」文集が完成しました。
全てのクラスで出来ることではないかもしれません。でも、もしこれからこんなことを計画するクラスが現れたら素敵だなぁと思います。卒業を迎える皆さんでこれをお読みの人がいましたら、仲良し同士だけででもいいですから、それぞれがそれぞれの卒業を祝い会う、こんな手紙のやりとりを考えてみてください。手書きの手紙を書かなくなったこの時代だからこそ、得られる何かがあると思います。
読みものですと、人によってそれぞれの好みがありますから、
卒入学のお祝いとして、もし本を贈るとすれば、やっぱり辞書がいいのではないでしょうか。
国語辞典や漢和辞典、英和辞典に和英辞典など…。
旅が好きな人には地図帳を、ペットが好きな人には動物図鑑を贈るのもいいですね。
その地の植生に良く合っていて、無理な育て方をしなくてもよく育ってくれるものが多いんですよね。だから、農薬を撒いたりする回数も少なくて済み、郷土の自然を壊さない生産が可能です。
郷土の自然が育て、郷土の食文化の中に生き続けてきたこういう地元特有の野菜。自然を守るためにも郷土文化を次世代に受け継いでいくためにも、本当に大切にしたいと思います。
郷土野菜は、いわばお店で買える山野草。ちょっと栽培用に改良されてはいるけれど、でも風味はしっかりその土地独特。山菜や野草を有り難がるなら、まず地元特産のこうした野菜に目を向けていかなければ嘘ですね。そして、生産を絶やすことなく、次世代に手渡していきたいです。
「くるみ味噌かぶ」、美味しそうですねー。クルミは、去年山巡りでそれこそ山ほど拾ってきたので、ダンボール一杯あるんですよ。蕪は、土地土地の特色有る品種が豊富な野菜ですから、やっぱ山形独特の種類でないと、本当の味は出せないでしょうね。でもこれ、ぜひ作ってみたいです。