細胞の中にはゴルジ体やらミトコンドリアやらいっぱいの小器官がありますがその小器官もタンパクの代謝回転で
分解と合成が繰り返されているのですか
んー。
アレからいくらか考えても見ましたが、『経年変化』を『磨り減る』と言っても構わないかな、とも思えてきました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BB%91%E3%82%8A%E8%AA%AC
例えば筋繊維などはその活動において断絶する事が知られています。これは筋繊維を構成する筋肉細胞と筋肉細胞の接着が切れるものと認識していますが、その活動を起こしているオルガネラたるアクチン-ミオシン系が破断していないともいえませんね。正直そこまで調べている研究と言うものを私は知りませんので。
http://proteinlabo.blog99.fc2.com/blog-entry-10.html
ボディビルの世界では、筋肉増強の為にこの筋断絶~再生を利用する事があるようです。これは筋細胞の増加を狙っていると考えてはいいんだろうとは思うんですが。
ちょいと話が横にそれてきましたが、やはり私はタンパク質は主に細胞の再生・増殖に用いられているように思います。その他にもアミノ酸は多種多様な生命活動を支えるタンパク質合成にも使用されますが、オルガネラの修復にどれくらいの量が投じられるかは皆目見当もつきません。
http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2010...
べん毛は動物細胞の運動器として主要な細胞小器官かと思います。多細胞生物……ヒトの細胞にもべん毛と良く似た繊毛を持つものは結構ありますから、このあたりはなんらかの外的因子でそれが破損した場合再生・修復を行っている可能性はあります。
モデルとしてはこのあたりでうまく組めばどうにかなりそうな気がしないでもないのですが、まぁ、今の私ではどうもなりませんね(^^; 一介の喰いつめた板前見習いですし。やってるところもあるかもですが、残念ながら見つける事も出来ませんでした。
所で、肝臓のタンパク質が14日で半分になると言うお話。調べてみますと肝臓が産生するアルブミンの半減期が14日なのですけれども、それですか? http://www.ketsukyo.or.jp/plasma/albmen/alb_01.html
だとしたら勘違いです。
>小器官もタンパクの代謝回転で分解と合成が繰り返されているのですか
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/yoshimori/jp/research/030/
その通りです。特に細胞内小器官(オルガネラ)の分解は自食作用(オートファジー)と呼ばれております。
生命の基本原理は『同化作用・異化作用・自己同一性の維持・自己複製』ですが、細胞単位でもこれが行われている訳です。
http://www.tmd.ac.jp/artsci/biol/textbook/profile.htm
一個しかない小器官といいますと、細胞核ぐらいしかない訳で、これが生きている細胞内で破壊される事はありません。他の細胞小器官は大抵の場合複数ありますし、そもそも消化・排泄などの為に存在する器官もあります。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=180721
先に書きました『自食細胞』というのは細胞が栄養欠乏などの際に生き残る際や細胞分化などの際に起こる現象であり、細胞死とは一線を画します。詰る所、死なない為に行われる消化ですので生存に必要な器官は残る訳です。
http://www.cancerit.jp/archive195apotosis.html
細胞の死とは例えばアポトーシス(細胞の自己死)などの場合は遺伝子のコントロール下にあり、これは組織の形成に際して起こる現象ですが、細胞小器官が代謝されるというよりは細胞そのものが溶解したりして免疫細胞などに捕食されるという顛末を迎えます。この際は一つしかない細胞小器官も破壊されますが、これは細胞の死ですのでそういうことになるのだ、とご理解ください。
例えばミトコンドリアを例に上げますが傷ついたらミトコンドリアが分解(きれいだったらそのまま)という
理解でいいでしょうか?
それと上皮(粘膜)細胞の寿命はわずか数日ですが、やはりわずかその数日の中で傷ついた組織タンパクは
壊されまた合成され、そうこうしているうちに数日経って細胞の寿命がきて細胞自体が壊されるという理解で
いいですか?
http://www.ncnp.go.jp/nin/guide/r2/kenkyu.html
なるほど、そういうお話でしたか。細胞内小器官は人間の組織における細胞のように新陳代謝が行われるか? というご質問と受け取ってよろしいでしょうか??
ミトコンドリアの破壊は細胞死を引き起こす事が知られています。……Wikiを見ますとミトコンドリアの外壁が破壊され膜間腔内のタンパク質が細胞内に漏出すると細胞死が起こる……アポトーシスが発生するという記載があります。他のサイトでも同様の事が書かれていますし、学生時代にもそう教わったように記憶しています。
ミトコンドリアや核のような複雑な構造を持ったものはどうもそれは細胞分裂などの時に造られて以降はそのまま細胞の寿命まで破壊されたり修復されたり(代謝する)ことはないと考えていいのではないか、と思います。
その他の膜や細胞内骨格などは分解と生成が繰り返されていたはずです。例えば細胞内骨格などは細胞の移動なのにも関与している為その構造自体は秒単位で構築・分解されるそうです。(すいません、学生時代に生物物理学と基礎教程で習った記憶なので曖昧で出展が提示できません。教科書もほとんど手元に残ってないので(^^;)膜などは細胞内~細胞外への物質輸送に関わってますのでこの生成・放出もかなりダイナミックなものです。
細胞も寿命が多様ですし、このあたりはこう! と、決定的な話が出来ないのですけれども、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%80%E5%B0%8F%E6%9D%BF
例えば血小板。これは巨大な細胞がバラバラになって出来てくる血液細胞という事になるのですけれども、これは核も何も持たず、ぶっちゃけて言ってしまえばただの袋だったりします。これが傷やなんやからのシグナルを受けて粘着する物質を滲み出して傷をふさぐんですよね。寿命は10日ほどだとか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E8%A1%80%E7%90%83
対して白血球。役割によってえっらい差がある訳ですが、長期記憶を担っているマクロファージなどは数年生きているものもおりますから、こういうものの場合は細胞内小器官の変性や破損がありそうですね。……基本的に血液細胞は無菌の培養液の中に浮かんでいるようなもので、これらの細胞内小器官(タンパク質)が外界から何らかの手段で破壊されるという事はそれこそ高エネルギーの放射線でも浴びない限り起こりえない……例えば別の細胞なり細菌なりが産生したタンパク質分解酵素が細胞内に浸透するような事はありえないでしょうし、むしろそういう局面では細胞膜を破壊されて細胞死が発生するようにも思えます。で、細胞膜から流出した細胞小器官は組織液内の分解酵素や食細胞などに食われ、分解されるというような状況が発生するのではないか、と。
以上、推測で申し訳ないのですが、細胞小器官が自らの破損を修復するか否かという話をこれまで読んだ記憶がありませんもので、正直途方にくれています。……なにしろそれを観察しようと思ったらそれこそずーっと生きている細胞を観察しなければならない訳ですし、細胞小器官の小さいものなどは電子顕微鏡でしか見えないので、生きたままの状態でそれを観察するというのが想像がつかなかったりします(^^;;;
http://www.kobe-c.ed.jp/shizen/micrform/parameci/index.html
ゾウリムシの細胞小器官である食胞などは造ったり出したりしているので、これは必要に応じて生成している器官だという事はいえるんですけどねぇ……。むぅ。
細胞内小器官は人間の組織における細胞のように新陳代謝が行われるか? ですが、細胞の新陳代謝とはどいう
ことを指しますか?組織タンパクの入れ替えですか?なんか頭がこんがらがってきました。
それからkyokusen様の想像で結構ですがゴルジを始め色々な小器官は分解と合成をしていると思われますか?
>例えばミトコンドリアを例に上げますが傷ついたらミトコンドリアが分解(きれいだったらそのまま)という理解でいいでしょうか?
ここを見て、細胞内小器官が新陳代謝(構成する分子が交換されたりする)というのが生物組織における細胞(構成する細胞)の入れ替わりと読んだんですが、読み違えだった様子で申し訳なくあります。
ミトコンドリアなどの細胞小器官の構造分子が傷付くという状況は、内的要素であれば活性酸素などの出現もしくはアポトーシスなどの開始、外的要素としては熱ストレスや放射線などの高いエネルギーを受ける事が想定されるのですが、その場合は多分細胞死が引き起こされるように思えます。>そういう意味では構成分子の入れ替えはないのではないか、と考えます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%82%B8%E4%BD%9...
ゴルジ体はどうでしょう? まだそのあたりは研究途上という事になりましょうか??
個人的にはゴルジ体からリソソームなどの小胞が分離・結合を繰り返しているというように認識しておりました。細胞にしても組織にしても器官にしても個体にしても、まだまだわからない事だらけですよねぇ。
……それにしてもkoko24さんの質問はまいどまいど高度で私なんぞには難しい話が多いです(^^; (なら回答するなよって言われそうですが!)
最後に先ほどもお伺いしましたが、細胞にも寿命の長い細胞、短い細胞がありますが、そのうちの寿命の短い
粘膜細胞でもわずかな細胞の命の間にタンパクの合成と分解が行われていると思われますか?
例えばゴルジ体を分解合成したりとか、、、でもすぐに細胞の寿命がくるのにいみあるんですかねぇ、、、
http://www.niigata-u.ac.jp/research/10_research_020_011.html
あ、すいません。……私これで回答数終了ですね。
粘膜細胞や先にあげた血小板、皮膚などはある意味死んだ細胞ですので、それ自体がなんらかの合成などを行っているとは思いません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E7%9A%AE%E7%B4%B0%E8%83%9...
http://kc.hospital.okayama-u.ac.jp/~histology/library/10/672.htm...
腸の細胞などは分化が進んでいますし、消化酵素などを出す細胞や粘液を出す細胞、物質の吸収を担当する細胞などは特にその機能に特化した構造を持っていますよね。消化酵素を出す細胞などは小胞体にびっちりと消化酵素を溜め込んで前線(上皮)に出て来るわけで、それこそホルモン刺激に応じてその酵素を放出するだけの役割しか持っていない気がします。体内に物質を取り込む事だけを担当する細胞などはもっと極端で、ともかくも腸管から組織の内部に向け物質を送るだけの事しかしていないように考えています。
このあたりは『腸は考える』(藤田恒夫・著/岩波新書)を読んだ私感なのですけれどもね。
つくづく思いますには、例えば細胞小器官について語る時、私たちはある意味『全能』の細胞を想像します。『モデル』という言葉を使った方が適当でしょうけれども、現実の人体器官・組織を構成している細胞にはそういう細胞はほとんどないんだろうな、とも思うのです。高校生物などで見る『動物細胞』はまさにそんな感じで、あれは一体どこの細胞なのでしょうね(^^; 大学時代、赤血球は細胞核を捨てたただの酸素輸送袋、血小板に到っては巨大細胞の破片であり、その中は『投擲消火弾』のような自身を素材として傷をふさぐ為の『接着剤』(しかも硬化剤が要る)が詰っているだけの存在だと聞かされたときには、多細胞生物というのは一体どうやってそんな無茶をしたものか? 細胞の個はすでに喪失しているんだなぁ、などと衝撃を受けたものですが、いやはや本当に難しいもんです。……ミトコンドリア寄生説なんて冗談にすら思えてきますからね。そんなこんなで私は分子遺伝なのに組織進化論に魅かれて色々勉強してる訳ですけれども、えぇ。果てしないもんです。
kyokusen様 実は私の質問の趣旨は人間の体は分解と合成の繰り返しで、毎日体重60キロの方で
180グラムのたんぱく質が分解されてまた同じ量だけ作られており、それを繰り返すことにより半年先には
体のほとんどが新しいたんぱくと入れ替わっているらしいのですが、入れ替わるのはどの部分のたんぱくが
入れ替わるのかなというのが疑問で質問をしました。またたんぱくの入れ替えと細胞の生まれ変わりは別物
で考えていいのですよね。
回答回数10回にしていただいたのですね。……気づけば書いてましたのですが、気づかずにおりました。わざわざすいません。というか、差っぴいといてくださいね。
一概にタンパク質の入れ替えと言っても、これまでの質問などでもご存知のようにアミノ酸はエネルギーに転換されたり代謝の道具にされたりします。また、神経伝達物質にされたり様々な用途に使われていきます。これは糖でも脂質でも、全ての栄養分でも同じことが言えますよね。
何をお読みになってそのタンパク質サイクルを思われたのかは存じませんが、多分それは計算で出された話であろうと思います。
60kgの人が毎日160gのタンパク質を作って壊してまた作っているというのは、私が前に書いたようにあくまで『モデル』で、たとえば風邪を引いた人は炎症に際して白血球などを大量に分裂させているでしょうし、その白血球の中には抗体をガサガサ作って放出しているのもいるでしょう。そんな中でも小腸上皮細胞は入れ替えていかなければなりませんし、胃の粘膜はせっせと再生されなければ大変な事になります。
ただ、こんな事を考えていては一向に『目安』の数字なんか出てきやしませんから、理論上の数字というのはザックリと何がどうなってこうなるのだというのは無視して出してくるものだと思います。
グチャグチャ書きましたが、詰る所その160gのタンパク質がどこのどこでどうなるのかというのは現代科学でははかりし得ぬ事だと思いますし、上記の通り追求もしきれない事かと思います。なにせ人は人の数だけ状況が違いますから。
ですので、どれがどうなってその160gがこうなるのだというのは言えないというのが正しい答えとなるのかな? と思います。
また、細胞の入れ替わりとタンパク質の入れ替わりというのは、ある程度関連性はあるかと思うのですが、これも定量の難しい話であると思います。別物ではないとしても、それだけではないでしょう、と申し上げるのが妥当かと思います。
小腸上皮細胞は入れ替えていかなければなりませんし、胃の粘膜はせっせと再生されなければ、、の部分ですが
なぜ上皮細胞は入れ替えないといけないのですか?入れ替えるとは細胞そのものの入れ替え(生死)ですか。
細胞の修復ではだめですか?
胃の粘膜の再生はこちらは細胞の入れ替えではなくて粘膜細胞の修復を意味しますか?
細胞の修復と細胞の入れ替えがよくわかりません。
小腸上皮細胞は栄養の吸収の他にも腸内細菌との戦闘の最前線となるので次から次へと消耗して行くと考えてください。ですので、細胞の死ですね。
胃の粘膜細胞……きちんと調べてみると粘液細胞……は胃酸から胃を守るための細胞ですが、これは自身を守るために粘液を放出しながら自身自体も消耗して行くというものになるかと思います。ですのでこの場合は細胞からの分泌+細胞そのもの入れ替わりと考えていただいてよろしいかと思います。
細胞そのものを修復するよりも、細胞そのものを再生産して送り込んで行く、というものですね。
現在の見地では、細胞はそれそのものが修復されるというよりは新たな細胞によって置き換えられると考えられていると申し上げてよろしいでしょうか。
で、ここからは余談。
例えば私たちのような多細胞生物は、
細胞~組織~器官~個体
という4つの階層を持っています。これを小腸で考えて見ますと
小腸上皮細胞~柔突起~小腸~ヒト
という事ですね。ヒトは小腸など様々な器官で構成されているわけですが、その器官も様々な組織で構成されています。で、その組織を構成しているのが細胞という事になります。今回koko24さんはさらにその下の階層である細胞内小器官について質問されている訳ですね。これを上のように考えて見ますと、
元素~タンパク質~細胞内小器官~細胞
と、細胞内でも4つの階層に分けられる訳です。あわせると8つの階層となりますよね。
で、以前も書いているかと思うのですが、特にヒトの場合は病気の治療という需要がありますのでその研究は進んでいる……医学の進歩というものがある訳なのですが、これは主に最初の4階層……細胞からヒトまでを研究している場合が多いと申し上げてよろしいでしょう。薬学もそうですよね。例えば疲労困憊した人を元気にしようとする場合、肝臓が弱っている場合が多いから肝臓を元気付けてやれば良いのだという考えから肝臓エキス製剤を飲ませる、という判断を行う事があります。また、筋肉疲労で辛いのだからその疲労の結果出て来る物質である尿酸を排泄してやればいいという考え方もありますし、エネルギー代謝を亢進させるためにビタミンB2やクエン酸を飲ませてやろうという考え方も出て来るわけなのです。ただ、このあたりの多くは過去からの経験に立脚したものも多く、細胞レベルで考えていないものも多い訳です。例えば肝臓エキスは東洋医学における考え方を受けている……弱った所があればそれを食べればいい……というのに影響されている可能性もありますし、ビタミンB2などは玄米を食べている人は脚気にならないが、白米を食べている人には脚気が多いという事実から導き出されていたりします。クエン酸はレモンを齧ったら調子がよかったというあたりですかね? で、その後にそれは何でそうなるんやろう? と考えた人たちが細胞や分子レベルで研究を行った結果解明されているものが多い訳です。
現代医薬においては、例えば病気の分子的解明が行われてそこから医薬品が製造されるという事も多くあります。一部の抗ガン剤や抗ウイルス薬、抗リウマチ剤なんか良い例ですね。抗リウマチ剤で今最先端の抗体医薬などは、炎症を引き起こす情報伝達物質を標的とした抗体で、これは細胞間の情報伝達を阻害する事でリウマチという疾患に効果を発揮しますが、そういった薬剤は分子的知見がなければ生み出されない医薬品といえましょう。
ともあれ、上に書きました4+4の階層、これを全て横断的に研究するというのは現在の科学ではなかなか難しい事です。現実的には存在しないんじゃないでしょうかね?
ですもんで、koko24さんのご質問というのは少なくとも私の見地からするともんのすごい難しいご質問に見えるんですね(^^;;;
そんなこんなで『こうですよ』と確定的な事を申し上げられないので申し訳なくあります。
堂々巡りになるかもわかりませんが、質問の第1は細胞がいっぱい集まって組織、組織が集まって器官、
器官が集まって人ですが、結局元は細胞ですよね。
で、更にその細胞はたんぱく質でできていて何日間かの周期で新しいタンパク質と入れ替わります。
じゃぁ、入れ替わるのは細胞の何が入れ替わるのかなぁ、、、細胞の中の小器官なのかなぁ~いったい何が
新しいたんぱく質と入れ替わるのかなぁという質問でした。
例えば肝細胞の寿命は6カ月、でも肝細胞のたんぱくは14日位で半減するらしですが、この14日で半減する
のは小器官を構成しているたんぱくが入れ替わるのかそれとも何が、、、という質問でした。
2つ目は次に。
は
細胞の中にあるオルガネラではなく、細胞そのものが入れ替わっているのだと考えた方が妥当かと思います。ここにも一つ問題があるのですが、細胞内のタンパクは消費するか分泌されない限り減らない訳ですし、オルガネラ自体も状況に応じて解体されたり構成されたりしているのでそこが入れ替わるというのはどうかなぁ? と思います。
また、体内で役目を終えた細胞……死んだ細胞も体内においては消化され、再生産の材料にされていきます。
んー。どうもその180gという数字の意味がよくわからんのですよね。体内に含まれるタンパク質はそれこそ細胞から血液内のLDLを構成するタンパク質、唾液などに含まれて行く抗体タンパクまでありますから。手からはDNA分解酵素なんかも放出されてますしねぇ。ですので、一日で作られるタンパク質の総量が180gというのがわからないのです。……ひょっとして肝臓が一日に生産するタンパク質の量ですか?
どうも堂々巡りになりますので、その出典をお教えいただけますか?
個人的にはどうもその数字が怪しく思えるのですよ。
>肝細胞のタンパク
その論文を読んでないのでどうもいえないんですが、肝細胞はタンパク質を生産する細胞ですから栄養として受け入れたアミノ酸からタンパク質を合成、全身に送り出しているはずなのでどうもそのあたりの数字というのがどういう根拠から出てきたのかがよくわかりません。一つの肝細胞の機能維持を維持したまま、組織内においたままその中のタンパク量を計測する事はまず不可能だと思うのですが、よろしければその出典をお教えいただけますか?
http://www.nms.co.jp/QQ/liver.html
まさかアルブミンの半減期が14日ってあたりではないですよね?
アホな私ですのでここで少し整理させてください。kyokusenさんのお考えは
細胞内のタンパクは消費するか分泌されない限り減らない、、、=何も仕事をしなければ新品。
仕事をがんばる=細胞の中のたんぱく質がすり減る=細胞のたんぱく質が入れ替わる=新細胞と入れ替え
(細胞の死)ですか?
では細胞分裂完了細胞の心筋細胞や脳神経細胞また筋肉細胞なんかは組織たんぱくの修復の繰り返しで生きて
いるのではないのでしょうか?
>少し整理
大体そんなところですかねぇ。
ただ、分化した細胞というのは基本的に何らかの仕事をする為に存在します。例えば神経細胞なんかだと電気パルス刺激の伝達と神経伝達物質の放出・受領ですよね。そんなこんなで細胞はオルガネラの新陳代謝(が起きているかは別として)以外にもそういうタンパク質などを生産する訳です。
http://pub.ne.jp/Refre/?entry_id=2810234
小腸上皮細胞や血小板を例に挙げたのはその端的な例という事でご理解ください。
で、細胞の中にはkoko24さんご指摘の通り長期間の寿命を有して働く細胞も多数あります。神経細胞はそのよい例ですよね。心筋細胞もそうです。これらの細胞は細胞そのものの生残の為にオルガネラを補修しているかもしれませんが、残念ながら現時点ではそういう事象を観察する手段はありません。なんせ分子にラベルを貼り付ける事は出来ませんしね。また、細胞を生かしたまま組織外で長期間保持(培養)するという事もなかなか難しいものです。もちろん動物細胞でも様々な組織細胞が長期間培養されてもいますけれども。
ですので、現時点においてはやはりわかんねーなぁ、と申しあげざるを得ないでしょう。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=160324
あと、筋細胞というのもかなり特異な存在ではありますよね。というか、この子らは細胞単位での代謝やら何やらってやってるんやろうか? と不思議な所も。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%A2%E7%B4%B...
神経細胞だと若干の分担があるようには思えるんですけれどもね。
タンパク質は炭素や水素、窒素などの化合物ですので、これが磨り減るということはまずないと考えてよろしいかと思います。また、タンパク質はその立体構造で仕事をしますので化学反応のように消耗して行くものでもありません。ただ、性質なんかが変化して行くことで活性を失うという事はあります。
http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/biochem5.htm
今回お話に登っている『オルガネラ』は細胞内にあるタンパク質群である訳で、これはやはりそういう意味では『経年変化』で消耗して行くと考えるのが妥当でしょうね。
前にも書きましたが、オルガネラは放出や吸収、統合や分裂を繰り返している器官もある訳で、その振る舞いというのはけっして静的なものではなく、動的なものです。つまりはいつも入れ替わりが起きているものだという認識が私にはあります。
例えば細胞内骨格やべん毛といった運動系のオルガネラは絶えず動き回っている訳ですし、そこでタンパク質の入れ替えが起きていないか? と言われるとおきてるだろうね、としか申し上げられないのですね。調べる術はないですが。……いやいくらか実験系は想像できますし、もう既にやっているところもあるかもですが、今現在の私はそれを知りませんのでそう申し上げます。
タンパク質は炭素や水素、窒素などの化合物ですので、これが磨り減るということはまずないと考えてよろし
いかと思います。の部分と
今回お話に登っている『オルガネラ』は細胞内にあるタンパク質群である訳で、これはやはりそういう意味
では『経年変化』で消耗して行くと考えるのが妥当でしょうね。
の部分が対立していますがどういう意味ですか?
んー。
アレからいくらか考えても見ましたが、『経年変化』を『磨り減る』と言っても構わないかな、とも思えてきました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BB%91%E3%82%8A%E8%AA%AC
例えば筋繊維などはその活動において断絶する事が知られています。これは筋繊維を構成する筋肉細胞と筋肉細胞の接着が切れるものと認識していますが、その活動を起こしているオルガネラたるアクチン-ミオシン系が破断していないともいえませんね。正直そこまで調べている研究と言うものを私は知りませんので。
http://proteinlabo.blog99.fc2.com/blog-entry-10.html
ボディビルの世界では、筋肉増強の為にこの筋断絶~再生を利用する事があるようです。これは筋細胞の増加を狙っていると考えてはいいんだろうとは思うんですが。
ちょいと話が横にそれてきましたが、やはり私はタンパク質は主に細胞の再生・増殖に用いられているように思います。その他にもアミノ酸は多種多様な生命活動を支えるタンパク質合成にも使用されますが、オルガネラの修復にどれくらいの量が投じられるかは皆目見当もつきません。
http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2010...
べん毛は動物細胞の運動器として主要な細胞小器官かと思います。多細胞生物……ヒトの細胞にもべん毛と良く似た繊毛を持つものは結構ありますから、このあたりはなんらかの外的因子でそれが破損した場合再生・修復を行っている可能性はあります。
モデルとしてはこのあたりでうまく組めばどうにかなりそうな気がしないでもないのですが、まぁ、今の私ではどうもなりませんね(^^; 一介の喰いつめた板前見習いですし。やってるところもあるかもですが、残念ながら見つける事も出来ませんでした。
所で、肝臓のタンパク質が14日で半分になると言うお話。調べてみますと肝臓が産生するアルブミンの半減期が14日なのですけれども、それですか? http://www.ketsukyo.or.jp/plasma/albmen/alb_01.html
だとしたら勘違いです。
例えば細胞内に1個しかない小器官が分解されたらその小器官のはらたきをする小器官がなくなりますが
どのように理解すればいいですか?分解と同時に新しい代わりの小器官が合成されるのですか?
細胞の死=小器官の死ではないのですか?