発熱する、体温が1度上がるとたんぱく質の分解は2倍になるらしいのですがなぜ体温があがると
たんぱく質の分解が亢進するのですか?
回答コメントも含めて、ご質問は3つあるようですので、順次回答させていただきます。
1. 発熱する、体温が1度上がるとたんぱく質の分解は2倍になるらしいのですがなぜ体温があがるとたんぱく質の分解が亢進するのですか?
ネットで検索してみると、例えば 日本豆腐協会│豆腐で元気レポート などがヒットします。
体温が平熱よりも1℃上昇すると基礎代謝は13%上昇し、たんぱく質の分解は平常時に比べて2倍以上になります。
この「基礎代謝は13%上昇し」の部分が抜けているのでわかりにくくなっているような気がします。
基礎代謝、つまり何もしなくても必要なエネルギーの量が増えるのに加えて、発熱すれば食欲が低下し、摂取できる食事量も低下します。
炭水化物だけでは生命維持に必要なカロリーを供給できなくなるわけですが、ここでただの飢餓状態では、まず体内の脂肪を分解してエネルギー源にしようとします。
しかし、発熱などの場合、脂肪ではなく筋肉が分解されます。
これをタンパク質の異化と言います。
エネルギーを得るとともに、病気で傷害された細胞を修復しようとする働きなわけです。
2. なぜ風邪を引くと肌や唇なんかが変になるのですか?
発熱による変化だと思います。
Wikipedia の 発熱 にもあるように、熱が出ている時には体表面からの熱放散抑制が起きています。
皮膚内を走る血管の平滑筋を支配する交感神経が活性化すると、平滑筋が収縮し、血管径が縮小するので、体表面の血流が減少し、体表面からの熱放散が抑制される
発熱は体温を上げて病原体に打ち勝とうという働きですから、肌とか唇とかは犠牲にされるわけです。
3. 免疫細胞をつくるタンパク源は何ですか?
主として食事から摂取したタンパク質です。
1. で述べたように、発熱時には筋肉が分解されたものも入っているかもしれません。
しかし、「命に別条のないたんぱく質を分解して分解されたアミノ酸を材料にウイルスと闘う免疫細胞を作っている」は誤りだと思います。
2. で述べたように、発熱時には皮膚は循環が低下している状態ですから、そういう部分のタンパク質を使うというのは合理的ではありません。
以上、ご参考になれば幸いです。
逆ですね。
細菌細胞が壊した体細胞のタンパク質や、細菌自身が死滅して発生するタンパク質がきっかけとなり、これらを掃除するために体温が上昇するのです。
あのぉ、風邪をひくと肌がガサガサになったり唇がボロボロになったりするではないですか。
それは、命に別条のないたんぱく質を分解して分解されたアミノ酸を材料にウイルスと闘う免疫細胞を作っているからと聞いたのですが違うのですか。
熱というのは分子の振動です。人間の目には何も見えないけど、物質の分子が激しく動いている状態を我々動物は「熱い」と感じているのです。
分子の動きが激しくなると、他の分子との衝突が増えます。これによってたんぱく質の分解など、化学反応が盛んになるのです。
それは、命に別条のないたんぱく質を分解して分解されたアミノ酸を材料にウイルスと闘う免疫細胞を作っているからと聞いたのですが違うのですか。
「命に別条のないたんぱく質」とは何なのか定義する必要がありますが、少なくとも肌の上皮細胞や唇の粘膜細胞を分解して免疫細胞として再構築しているわけではありません。
ますます謎深まってきました。
ではなぜ風邪を引くと肌や唇なんかが変になるのですか?
また免疫細胞をつくるタンパク源は何ですか?
よろしくお願いします。
回答コメントも含めて、ご質問は3つあるようですので、順次回答させていただきます。
1. 発熱する、体温が1度上がるとたんぱく質の分解は2倍になるらしいのですがなぜ体温があがるとたんぱく質の分解が亢進するのですか?
ネットで検索してみると、例えば 日本豆腐協会│豆腐で元気レポート などがヒットします。
体温が平熱よりも1℃上昇すると基礎代謝は13%上昇し、たんぱく質の分解は平常時に比べて2倍以上になります。
この「基礎代謝は13%上昇し」の部分が抜けているのでわかりにくくなっているような気がします。
基礎代謝、つまり何もしなくても必要なエネルギーの量が増えるのに加えて、発熱すれば食欲が低下し、摂取できる食事量も低下します。
炭水化物だけでは生命維持に必要なカロリーを供給できなくなるわけですが、ここでただの飢餓状態では、まず体内の脂肪を分解してエネルギー源にしようとします。
しかし、発熱などの場合、脂肪ではなく筋肉が分解されます。
これをタンパク質の異化と言います。
エネルギーを得るとともに、病気で傷害された細胞を修復しようとする働きなわけです。
2. なぜ風邪を引くと肌や唇なんかが変になるのですか?
発熱による変化だと思います。
Wikipedia の 発熱 にもあるように、熱が出ている時には体表面からの熱放散抑制が起きています。
皮膚内を走る血管の平滑筋を支配する交感神経が活性化すると、平滑筋が収縮し、血管径が縮小するので、体表面の血流が減少し、体表面からの熱放散が抑制される
発熱は体温を上げて病原体に打ち勝とうという働きですから、肌とか唇とかは犠牲にされるわけです。
3. 免疫細胞をつくるタンパク源は何ですか?
主として食事から摂取したタンパク質です。
1. で述べたように、発熱時には筋肉が分解されたものも入っているかもしれません。
しかし、「命に別条のないたんぱく質を分解して分解されたアミノ酸を材料にウイルスと闘う免疫細胞を作っている」は誤りだと思います。
2. で述べたように、発熱時には皮膚は循環が低下している状態ですから、そういう部分のタンパク質を使うというのは合理的ではありません。
以上、ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
ありがとうございました。