【人力検索-連作小説杯 】「かきつばたといふ五文字を、回答の上に据ゑて、2011年の夏(=お題)を語り継げ!」

 ※複雑なのでコメント欄までよく読んでから参加するかどうか決めてください。

◆回答者(今回は5人募集)で連作小説を回答してください。
 
①参加希望者は7月22日夜21時までに回答欄に「参加します」と回答を埋めてください。
(今回は先着5人までの参加とさせてください)
②エントリー順にお題(2011年の夏)に沿った連作小説を記入し、終わったら次の回答者を「回答リクエスト」で呼び出してください。
一人当たりの持ち時間は最長で24時間とします。24時間経過後も「参加します」以外の書きこみが無い場合、その次の回答者は書き始めて構いません(その時は二人分書いてくれるとありがたい)。
③書き出しはエントリ順に「か」「き」「つ」「ば」「た」の五文字でお願いします。

※No.1にエントリーした方は「か」で始まる小説回答を22日夜21時~23日21時までに記入してNo.2の回答者を「回答リクエスト」で呼び出してNo.2にエントリーした人にバトンをつなぐ、というサイクルになります。
連作小説なので5人目以外はエンディングを書かないでください。

回答の条件
  • 1人1回まで
  • 13歳以上
  • 登録:2011/07/21 10:41:53
  • 終了:2011/07/28 01:17:12

ベストアンサー

id:sokyo No.2

sokyo回答回数1372ベストアンサー獲得回数952011/07/21 23:20:17

ポイント101pt

No1. 7/22 21時~ 7/23 21時

 

『か』


飼っていたネコがいなくなった。僕はカスミちゃんのことも一瞬すっかり忘れて、ぽかんとしてしまった。

朝、僕が家を出たときには確かにいたのだ。餌をやったんだから間違いない。食ってたし。

でもそのあと僕は家にカギをかけて、先生のところへ行っていた。あとのことはわからないのだ。

 

僕が先生の家に着いたとき、先生は野菜の静物画に取り組んでいるところだった。

「おう、しばらくだったな」

先生は僕を見つけて振り返った。

「ごぶさたしております。やっとテストもレポートも終わって。これぜんぶ先生の畑で収穫されたんですか?」

「そうとも。トウモロコシとトマトを始めてからはずいぶんバリエーションが増した」

先生はそうおっしゃって、イーゼルに向き直した。確かに黄色と赤が華やかな印象の絵になっている。僕はしばらく、先生の手つきを見ていた。

 

「ただいまー!」

12時を少し回って、勝手口から声がした。先生のお孫さんだ。

「あ、コウイチくんだ。いらっしゃい!」

髪の先から水滴をたくさんぶらさげて、カスミちゃんは言った。

「あー、久しぶり。カスミちゃんずいぶん日に焼けたね。海に行ってたの?」

「そうだよ。今年は浜辺が空いてていい感じ。ところでコウイチくん彼女できた?」

「いや、まあそれは、いろいろと…」

そのとき、いつの間にか台所にいた先生が大きなざるを持ってこられた。

「わぁ!」

カスミちゃんは目を丸くした。僕の目もかなり丸くなってたと思う。

ゆでたてのトウモロコシ。そして氷で締めた冷や麦とミニトマト。それを先生は、アトリエの外のオープンテラスに次々と並べた。

「たまにはうまいモノでも食えよ」

「ありがとうございます! いただきます!」

事実、その昼食は僕のこの夏でベストだった。ゆでただけのトウモロコシと冷や麦。そして冷やしただけのミニトマト。それだけでどうして。わけがわからないほどうまい。冷や麦にもミニトマトにも、光の粒がきらきらと輝いた。夏だ。

「じいちゃんの野菜はおいしい上に安全だからね」

カスミちゃんはそう言って、ない胸を張った。

 

「安全と言えば、お前にやった放射能印のネコはどうした?」

「ああ、ウランですか? いますよ。でもいまどきあんな柄、よそじゃいじめられそうですよね」

「コウイチくんネコ飼ってるの?」

「うん。カスミちゃん放射能のマーク見たことない?」

「わかるよ。あの、丸くて、三角のやつでしょ?」

「それそれ。背中のところにあのマークがついてるネコがいるの。だから名前はウラン。中身はただのネコだけど」

「えーネコすきー見てみたーい! ねえおじいちゃん、行ってもいい?」

「そういうのはコウイチに断れ」

「僕は別にいいですけど」

「やったぁ!」

「じゃあ、日暮れまでには帰ってこいよ。あとコウイチ、彼女つくれよ」

 

というわけでカスミちゃんを連れて、徒歩10分のデートコースも抜けて、僕の家に着いたとき、ウランはもういなくなっていた。トイレにも本棚の上にもいなかった。ただ、リビングの掃き出し窓が開いて、カーテンが風になびいていた。しまった。逃げられてしまった。

 

放心状態の僕に、カスミちゃんはしっとりと、

「ふたりきりになっちゃったね…」

って言った。

…いやいやいやさすがに小学生は圏外ですから! でもそんなことをもし言ったら、カスミちゃんはぜったい僕を指差して笑うだろう。それはもう、火を見るよりも明らかだ。

id:alpinix

ありがとうございます。

 

たけじんさんの返答次第ですが、

 

No1. 7/22 21時~ 7/23 21時 「か」で始まる

 

でお願いできますでしょうか?

というかトップバッターはもう書き始めてもいいので2番目の方に配慮すれば締切前に書きあげてコールしてもらってもOKです。

でも回答となる文章ってもしかして

この質問の回答を修正するカタチで投稿するのでしょうか?

その場合って、順番の交換とかできるのかな…??汗

一応、一行目にNo1. 7/22 21時~ 7/23 21時と記載して本文はその下から書き出してください。

 

あっ! 考えてみればsokyoさんがベストアンサーを取れば、最終的な順番通りに上から並ぶので問題ないじゃないですか。

 

というわけでベストアンサーが取れる内容をお願いします(笑)

2011/07/22 09:28:18

その他の回答(4件)

id:takejin No.1

たけじん回答回数1493ベストアンサー獲得回数1942011/07/21 23:18:33

ポイント102pt

No2. 7/23 21時~ 7/24 21時 

「き」

きらきらした目を向けて、カスミちゃんは僕に告げた。

「だめよ。私には、ナオトくんが居るんだから。」

「ナオトくん?」初めて聞く名前に、僕はとまどった。

「そう、ナオトくん。かっこいいんだからね。」

「へええ、かっこいいんだ」

「冬のときは、ダテナオトがはやってて、もっと良かったんだけどなぁ。」カスミちゃんは、肩を落としてしまった。

「どうしたの?最近はかっこ悪いの?」何聞いてんだろと思いながら、僕は尋ねた。

「だって、ナオトよ。夏休みの宿題は一定のメドがたったらやる、とか言ってるんだから。あーあ」

ますます残念そうなカスミちゃんだった。僕は、いまどきの小学生ってこうなのかあ、と感慨にふけってしまったのだった。

 

開け放した窓から風が入ってきた。できるだけエアコンは入れないようにしてるから、窓を開けることが多い。今朝も全部閉めたと思ったけど、開いていたみたいだ。

「ねえそのネコって、男の子なの?女の子?」カスミちゃんが首をかしげながら言った。

「ウランちゃんだから、女の子。メスだよ。」

僕は両手ちょっと広げて、

「これくらいかな。最近急に太ったから、重いんだけどね。」とカスミちゃんにウランの大きさを説明した。

「探してみようよ」カスミちゃんは庭に出て行った。「ウーラーンー」と、大声で呼びながら。

そうだ、ボケッとしてる場合じゃない。探さなくちゃ。僕も庭に出た。

「ウランー」

「コウイチくん。なんでウランだと女の子なの?」庭の隅の生垣に声を掛けながら、カスミちゃんが僕に聞いた。

僕はふと立ち止まった。そうか、知らないんだね。

「アトムって知ってる?」

「うーんと、ロボットだったっけ?」

「その妹のロボットがウランちゃんなんだよ」

アナログ放送といっしょにアトムも消えてしまうのかも、と僕は思った。名前もまずい兄弟だし。

 

「あ、ナオトくんだ。ナオトくーん」カスミちゃんが、通りの向こうを歩いている男の子に手を振っていた。

「あれが、イケメンのナオトくん?」僕は、目を凝らす。ナオトくんと呼ばれた少年は、こっちに走ってきた。

「やあ、カスミちゃん。ここで何してるの?」僕をチラチラみながら、ナオトくんはカスミちゃんに聞いた。

「ネコ探してるのよ」

「あ、ネコっていえば、さっき変な人見たよ。ネコ追っかけてるの。」ナオトくんは、僕らを見比べながら言った。

「え、保健所の人かな。」僕はあせって聞いた。

ナオト君は顔をブンブン横に振っていた。

「ううん。そんな感じじゃない。ナデシコジャパンみたいな青い服着て追っかけてたけど、へたくそで逃げられてた。」

「どんなネコだったの。」カスミちゃんが聞いた。

「他にたくさんノラネコいたんだけど、その人は、背中にへんな模様のあるネコだけ追っかけてたよ。」

「それ、どんな模様だった?」僕は、思わず大声を出してしまった。

ビビリながらナオトくんは答えた。

「扇風機みたいなの」

僕はケイタイの待ちうけ画面を見せて、ナオトくんに聞いた。

「このネコ?」

ナオトくん、今度は縦に顔をブンブン振った。僕は、カスミちゃんと顔を見合わせた。

「ナオトくん案内して。行こう、コウイチくん。」

カスミちゃんは、僕とナオトくんの手を取って、走り出した。

id:alpinix

ご参加ありがとうございます。

takejinさんさえ良ければ、sokyoさんと順番入れ替えでお願いできますでしょうか?

 

No2. 7/23 21時~ 7/24 21時 「き」で始まる 

 

※質問投稿30秒後に、ウォッチリストに入れられていたのに気付いてびびってたのは内緒。

2011/07/22 09:28:37
id:sokyo No.2

sokyo回答回数1372ベストアンサー獲得回数952011/07/21 23:20:17ここでベストアンサー

ポイント101pt

No1. 7/22 21時~ 7/23 21時

 

『か』


飼っていたネコがいなくなった。僕はカスミちゃんのことも一瞬すっかり忘れて、ぽかんとしてしまった。

朝、僕が家を出たときには確かにいたのだ。餌をやったんだから間違いない。食ってたし。

でもそのあと僕は家にカギをかけて、先生のところへ行っていた。あとのことはわからないのだ。

 

僕が先生の家に着いたとき、先生は野菜の静物画に取り組んでいるところだった。

「おう、しばらくだったな」

先生は僕を見つけて振り返った。

「ごぶさたしております。やっとテストもレポートも終わって。これぜんぶ先生の畑で収穫されたんですか?」

「そうとも。トウモロコシとトマトを始めてからはずいぶんバリエーションが増した」

先生はそうおっしゃって、イーゼルに向き直した。確かに黄色と赤が華やかな印象の絵になっている。僕はしばらく、先生の手つきを見ていた。

 

「ただいまー!」

12時を少し回って、勝手口から声がした。先生のお孫さんだ。

「あ、コウイチくんだ。いらっしゃい!」

髪の先から水滴をたくさんぶらさげて、カスミちゃんは言った。

「あー、久しぶり。カスミちゃんずいぶん日に焼けたね。海に行ってたの?」

「そうだよ。今年は浜辺が空いてていい感じ。ところでコウイチくん彼女できた?」

「いや、まあそれは、いろいろと…」

そのとき、いつの間にか台所にいた先生が大きなざるを持ってこられた。

「わぁ!」

カスミちゃんは目を丸くした。僕の目もかなり丸くなってたと思う。

ゆでたてのトウモロコシ。そして氷で締めた冷や麦とミニトマト。それを先生は、アトリエの外のオープンテラスに次々と並べた。

「たまにはうまいモノでも食えよ」

「ありがとうございます! いただきます!」

事実、その昼食は僕のこの夏でベストだった。ゆでただけのトウモロコシと冷や麦。そして冷やしただけのミニトマト。それだけでどうして。わけがわからないほどうまい。冷や麦にもミニトマトにも、光の粒がきらきらと輝いた。夏だ。

「じいちゃんの野菜はおいしい上に安全だからね」

カスミちゃんはそう言って、ない胸を張った。

 

「安全と言えば、お前にやった放射能印のネコはどうした?」

「ああ、ウランですか? いますよ。でもいまどきあんな柄、よそじゃいじめられそうですよね」

「コウイチくんネコ飼ってるの?」

「うん。カスミちゃん放射能のマーク見たことない?」

「わかるよ。あの、丸くて、三角のやつでしょ?」

「それそれ。背中のところにあのマークがついてるネコがいるの。だから名前はウラン。中身はただのネコだけど」

「えーネコすきー見てみたーい! ねえおじいちゃん、行ってもいい?」

「そういうのはコウイチに断れ」

「僕は別にいいですけど」

「やったぁ!」

「じゃあ、日暮れまでには帰ってこいよ。あとコウイチ、彼女つくれよ」

 

というわけでカスミちゃんを連れて、徒歩10分のデートコースも抜けて、僕の家に着いたとき、ウランはもういなくなっていた。トイレにも本棚の上にもいなかった。ただ、リビングの掃き出し窓が開いて、カーテンが風になびいていた。しまった。逃げられてしまった。

 

放心状態の僕に、カスミちゃんはしっとりと、

「ふたりきりになっちゃったね…」

って言った。

…いやいやいやさすがに小学生は圏外ですから! でもそんなことをもし言ったら、カスミちゃんはぜったい僕を指差して笑うだろう。それはもう、火を見るよりも明らかだ。

id:alpinix

ありがとうございます。

 

たけじんさんの返答次第ですが、

 

No1. 7/22 21時~ 7/23 21時 「か」で始まる

 

でお願いできますでしょうか?

というかトップバッターはもう書き始めてもいいので2番目の方に配慮すれば締切前に書きあげてコールしてもらってもOKです。

でも回答となる文章ってもしかして

この質問の回答を修正するカタチで投稿するのでしょうか?

その場合って、順番の交換とかできるのかな…??汗

一応、一行目にNo1. 7/22 21時~ 7/23 21時と記載して本文はその下から書き出してください。

 

あっ! 考えてみればsokyoさんがベストアンサーを取れば、最終的な順番通りに上から並ぶので問題ないじゃないですか。

 

というわけでベストアンサーが取れる内容をお願いします(笑)

2011/07/22 09:28:18
id:garyo No.3

garyo回答回数1782ベストアンサー獲得回数962011/07/22 00:39:43

ポイント103pt

No3. 7/24 21時~ 7/25 21時 「つ」で始まる 

「つ」

「っ、おっと」

カスミちゃんに手を取られて前かがみになり、小さな歩幅に合わせられずこけそうになった。

「だいじょぶ?」心配そうに振り向くカスミちゃん。

「気をつけろよ、おっさん」

おっさんって……おっさんて呼ばれる歳じゃないぞ。

「ナオトくん、コウイチくんはおっさんじゃないよ、お兄さん」

いいぞ。カスミちゃん。

「どうみてもおっさん。誰?」

「お・に・い・さん。おじいちゃんの学生よ。オウヨウ…ブツリ勉強してるの。カスミ、将来コウイチくんのお嫁さんになるの」

初耳ですが……

「一緒に寝たこともあるもん」

先生の家に泊まった時「雷が怖くて眠れない」って泣きながら布団に潜り込んできたっけ。

「いっしょに寝たことあるぞ、臨海学校のキャンプで」

「う~ん。まあそうだけど」

「僕だと歳が離れすぎてる」

「そんなことない」カスミちゃんは振り返って僕を見上げた。

「パパとママは高校の先生と生徒だったの。いっしょ」

カスミちゃんは悔しそうにうつむいたナオト君を横目に微笑んだ。

「『私には、ナオトくんが居るから』って言ってなかったけ?」

カスミちゃんは耳まで真っ赤に染めて「そんなこと言ってないもん!」と蹴った。

「痛い!何すんだよ」

「二度とそんなこと言ったら絶交よ」カスミちゃんは両手を離し振り返ってあっかんべーをした。

「早くウラン探がさなきゃ。ナオト君どこで見たの?」

「あっちの小屋の近くだよ」

「ありがとう。ナオト君」カスミちゃんはそう言って走り出した。

「カスミちゃんが好きなの?」残念そうに手を見ているナオトに聞いた。

「・・・」

「嫌いなの?」

下を向いたまま首を振り、顔をあげて必死な表情で睨んだ。

「おっさん、どっちが早く猫を見つけるか競争だ!」

「競争?」

「負けた方がカスミを諦める。いいな!」

待って。さすがに小学生は圏外ですから!

「勝負だ!」走り出すナオト。

その時、

「キャ~~~~ァ」

前の小屋からカスミちゃんの悲鳴が聞こえてきた。

id:alpinix

ご参加ありがとうございます。

 

SS系の質問といえばgaryoさんですね。

 

No3. 7/24 21時~ 7/25 21時 「つ」で始まる 

 

でお願いします。

 

2011/07/22 09:30:17
id:grankoyama No.4

グラ娘。回答回数560ベストアンサー獲得回数1702011/07/22 22:12:15

ポイント104pt

No4. 7/25 21時~ 7/26 21時

『ば』


場所が場所だけに小屋へと急ぐ僕の不安は小さくは無かった。その小屋は人通りの少ない所にある。

たちの悪い輩とかが溜まり場にしているというような悪い噂は聞かないけど、ウランを追いかけていたという人のことも気になる。

そんなことを考えながら走っていた僕より一瞬早くナオトが小屋の中に飛び込んだ。

「カスミ! 大丈夫か?」凄いね、小学生の行動力は。それとも愛の力の為せる業?

「なろおーん」間の抜けたネコの鳴き声が聞こえた。

「あっ! ネコいるじゃん。こいつだよ。追いかけられたの」

「このコがウランちゃん? いきなり飛びついて来たからびっくりしちゃった」

そういうカスミちゃんの胸には一匹のネコが抱かれている。


「似てるけど……ウランじゃないね」

「そうなの? 模様とか一緒なのに。さっきの写真ともそっくり」

「嘘じゃないだろうな! ズルは無しだぞ、ズルは」ナオトが僕に食って掛かる。

「ズル?」

「さっきの勝負だよ。ほんとはコイツがウランで、後で自分が見つけたとか言うの無しってこと!」

だ~か~ら~、小学生は圏外ですってば!

「ねえ、勝負ってなに?」

カスミちゃんにそう聞かれても、僕らには答えようがない。


「いや、ほんとに違うんだ。ほら」

話をそらしつつ、僕はケイタイで撮った最近のウランを見せた。

「まんまるで可愛い!」画像をのぞき込んだカスミちゃんに笑顔が浮かぶ。

「ナオトくん、キミが見たのはこのネコ? それともウランかな?」

「うーん、わかんねえ。ほんとに別のネコなんだな、シージーとか使ってないんだな」

「ほんとだってば。……どういうことだろう。カスミちゃんはウランのこと何も聞いてないんだよね?」

「うん、今日始めて知った」

「一度先生に聞いてみようか? このネコの飼い主のことも知ってるかもしれないし」

「これだけ似てるんだから、兄弟とかかもしれないね。このコは男の子? 女の子?」

「う~ん、女の子だね」

ナオトにのどをなでられて、目を細めてグルグル鳴いているウランもどきを見て言った。

「じゃあ、ウランのお母さんかも!」

「そうかもね」僕はあいまいに答えた。こんな特殊な模様が遺伝するなんて聞いたことがないような。

そういえば、ウランのお母さんって誰だっけ? お父さんなら、お茶の水博士? いやなんかロボットの両親もいたような……。そんなことはどうでもいい。


「なあ、さっさとこんなとこ出ようぜ」

そう言うとナオトは半開きのままになっている小屋のドアのほうへ歩きだして、

「あっ! 誰か来る」

僕も、慌ててドアの陰から外の様子を見た。

そこにいたのは、なでしこジャパン……ではなく漆黒の衣を纏った一人の老人だった。

両手で大きな金属製の箱を抱えながらまっすぐに向かってきている。

「海辺? 何を馬鹿なことを。こっちじゃ、こっち。そうじゃ、さっきの……すぐに戻って来い!」

独り言ではなくどうやら、ハンズフリーか何かで誰かと連絡を取っているようだ。

「あれがさっきネコを追いかけてた人? じゃないよね……」声をひそめてナオトにたずねた。

「違うよ。おっさん、日本代表のユニフォーム知らないの? 青いんだぜ」

知ってるって。キミらとは違って徹夜で試合見たんだから。と突っ込んでいる場合でもない。

id:alpinix

No4. 7/25 21時~ 7/26 21時 「ば」で始まる 

あれ? 既に書かれてる・・・・

 

リクエストしといてなんですが参加ありがとうございます。引用スターが目についていたので5番目狙いかな?と推測していました。

 

既に回答してる回答者への、回答リクエストは有効なのかとふと疑問

そうでした。仕込みを考え中に思い至っていて、「どっかでテストしないと」とは思っていたのですが、そういえばすっかり抜けていました。

(2回回答するパターンもあるのだから、既に回答しているかどうかは関係なくコールがとぶのではないか? と勝手な推測をしていたこともあり)

 

2011/07/23 00:24:58
id:meefla No.5

meefla回答回数987ベストアンサー獲得回数4632011/07/22 22:31:49

ポイント105pt

No5. 7/26 21時~ 7/27 21時

『た』


台風6号の進路図のように、僕の思考は迷走した。

敵は老人、それも一人だけ。だが得体が知れない。そして時間を無駄に使えば、なでしこジャパンの援軍も来るだろう。

味方は小学生が二人とネコ一匹。ナオトくんは戦力になるのだろうか。カスミちゃんは無理かな。ネコは論外。

僕は小屋の中を見回した。裏口はおろか、隠れられそうな箱の類もない。

正攻法で対決するのはリスクが大きいし、かと言って老人に見つからずに逃げ隠れするのもできそうになかった。

「カスミちゃん、走るのは得意?」

「運動会でリレーの選手」

「ナオトくんは?」

「サッカー部のフォワードだよ」

カスミちゃんの腕からウランもどきを抱え上げて、僕は二人に言った。

「僕が合図したら、一斉にドアから出て、全速力で走るんだ。別々の方向に行くように。先生の家で集合。わかった?」

二人は、顔を縦にブンブン振った。

僕はもう一度、ドアの陰から外を見た。黒衣の老人は、ドアから50メートルくらい離れた場所で、箱を地面に置いたままヘッドセットのマイクに向かって何かしゃべっている。

「今だ!」

僕の声でドアから飛び出した二人は、右と左に別れて走りだした。二人を交互に見た老人は、顔を左右にブンブン振った。と、その視線が正面の僕に釘付けになった。正確には、僕の抱えているウランもどきに。

「そいつを、その猫をよこせ」

老人が駆け寄ってくるのを充分ひき付けてから、僕はウランもどきを抱えながらダッシュした。フェイントを入れて老人をかわし、先生の家と反対方向に向かって走った。

後ろから老人の声が追いかけてきた。

「お前、それが何かを知っているのか?」

振り返ろうとした僕の視界の端に、小さく青い人影が映った。僕は走る速度を上げた。


尾行をまくために町中をランダムにうろついた後、僕は先生の家に向かった。玄関には見知らぬ靴がいくつかあった。イヤな予感がした。

リビングに入ると、先生が言った。

「お帰り、待ってたよ」

昼にトウモロコシと冷や麦を食べたテーブルに、二人の人物がいた。黒衣の老人と、なでしこジャパン。ベリーショートなので男と見間違えるほどだが、よく見ると若い女性だった。着ているのは、なでしこジャパンのユニフォームそのものだ。

「コウイチくん、こちらはムトー博士。ウランの持ち主だ。となりは助手のフアさん」

老人、いやムトー博士は、トウモロコシにかぶりつきながら言った。

「実にうまいモロコシじゃな。あんたに農業の才能があるとは知らなんだ。……それはそうと、猫を返していだだこうかの」

「ウランはあなたのネコだったんですか?それにこのネコはウランじゃありませんけど」

「知っとるよ。それはセシュームじゃ」

ムトー博士は助手の女性に声をかけた。

「フア、箱の中身を見せてあげなさい」

女性は小さな声で「ったく、人使いが荒いったら」とつぶやきながら、床に置かれていた金属の箱を持ち上げ、蓋を開けた。中から「なろおーん」という鳴き声が聞こえた。

「ウラン?」

箱の中に入っていたのは、間違いなくウランだった。僕は、抱いていたウランもどき(セシュームだったっけ?)を、ウランの隣に置いた。パッと見には見分けが付かないくらいそっくりだった。

「実に残念じゃの。どちらかが死なねばならないとは」

「どういう事です?」

「こいつらは猫に見えるかもしれんが、ネコ目ネコ科ネコ属のフェリス・シルベストリス・カートゥスではない。いや、脊椎動物ですらないかもしれん。何と言っても分裂するのじゃから」

「分裂ですって?」

「そう。最近ウランが重くなったのに気づかなんだか?それが分裂の前兆じゃ」

ムトー博士はトウモロコシをかじると、言葉を続けた。

「セシュームはウランが分裂した片割れ。そして片割れのどちらかが5日以内に死ぬ。どちらが死ぬかは50%の確率じゃ」

僕は箱の中に入っているウランとセシュームを見つめた。

「……シュレーディンガーのネコ」

「ほう。伊達に応用物理は専攻してないようじゃな。生きている猫と死んでいる猫が重なり合っているわけじゃ」

「ウランはどこから?」

ムトー博士の顔が曇った。

「わからん。宇宙かもしれんし、見つかったのが福島じゃから、例のメルトダウンと関係しているという説もある。背中の文様がハザードマークになっているのは出来すぎじゃがな。それを詳しく調べようとした矢先に、国家機密を盗み出した不逞の輩がおったわけじゃ」

ムトー博士は、先生の顔を見つめた。

「悪いようにはせん。現場に戻らんか?」

先生は重い口を開いた。

「あのメルトダウン以来、我々は思い上がっていたと考えるようになった。このウランも、人間がもて遊んではいけない領域だと思うのだよ。私はここで晴耕雨読に余生を費やしたいね」

「そうか。残念じゃが仕方ない。……フア、帰るぞ」

ムトー博士は、足早に玄関に向かった。フアは二匹の猫が入った金属製の箱をかかえ上げるのに難儀していた。僕は思わず彼女を手伝っていた。彼女の顔に、一瞬だけ笑顔が浮かんだ。


こうして僕は飼いネコを失った。9月になって、東京のサッカー場で意外な人と再会するのだが、それはまた別のお話になる。

記録には残らないが記憶には残る、2011年の夏。


(了)

id:alpinix

No5. 7/26 21時~ 7/27 21時 「ば」「た」で始まるです「た」ですよ! 

 

というわけでオオトリをお願いします。

 

四番目が四番目だけにどんな振りでラストにバトンがわたるのか、それをどう料理されるのかにも期待が高まります。

 

無事、5人のエントリーが決まりましたので、参加者の受付はここまでとさせていただきます。

6番目以降に参加されましてもポイントは差し上げられないのでご容赦ください。

2011/07/27 10:34:16
  • id:alpinix
    ◆参加の受付について:参加の公平性を上げるため回答の受け付け自体を21日夜22時まで閉め切り状態にしています。
    ◆1人目と5人目は責任重大です。
    お話が破綻しないように、一人目の小説風回答では登場人物は最大5人程度までに抑えてください。以降の方は前の回答の登場人物をできる限り継続して登場させ、新規の登場人物は1人程度に抑えてください。伏線は後の人が回収できるよう分かるように明記するかコメントに先に書いておいてください。

    破綻なく終了したらお一人50ポイント程度(+内容に応じて加算)を進呈します。長さよりも上手さで判断します。
     
    ◆先着の5名ですが、勝手ながらエントリー時のプロフィール欄の表示が
    ・回答の受取回数10回以上 かつ 受取率85%以上のユーザー
    とさせてください。
  • id:alpinix
    受付開始しました。

    >>
    ◆先着の5名ですが、勝手ながらエントリー時のプロフィール欄の表示が
    ・回答の受取回数10回以上 かつ 受取率85%以上のユーザー
    とさせてください。
    <<
     
     
    基準を満たしていない方が参加表明された場合は返信欄にその旨お詫びコメントを入れます。
     

    そもそも5人集まらなかったときは、どなたかにリクエストするかもしれません。
  • id:sokyo
    ぁれれ。こまった…。2番めになっちゃった。

    あのう、私 日曜日は都合つかないかもしれないです。
    だめなヤツですみませんどうしたらいいのでしょう…υ
  • id:takejin
    順番、微調整した方がいいのかも。
    私は、何番目でも請け負いますよ。
    (さっきと言ってる内容が違う)
  • id:sokyo
    たけじんさんお心づかいありがとうございます☆
    できれば土曜日がイイです!

    でも回答となる文章ってもしかして
    この質問の回答を修正するカタチで投稿するのでしょうか?
    その場合って、順番の交換とかできるのかな…??汗
  • id:alpinix
    なんとか3人集まったので開始はできそうです。ありがとうございます。
    (お見合いして誰も参加してくれなかったらどうしようと、どきどきしてました)
     
    かなり実験要素の高い質問なので、完走を当面の目標としています。
     
    ----------------------------------------------
    ここからは回答を制限するわけではなく、あくまで補助的な目安です。
     
    一人当たりの文章量は1000文字以内程度がいいのかなあと思います。地の文が多ければもう少し長くてもいいかもしれませんが。
     
    連作をやる上で、うまく話がつながるコツは「登場人物≒主人公」じゃないかなあと思っています。
    それは登場人物の描写を細かく書くとかではなく、読者に想像の余地を残しながらも、登場人物の人となりや彼(彼女)がこの先何を為そうとしているのか、を早い段階で明確にしておくと、迷走しにくくなります。
     
    トップバッターが絞られたので、敢えてハードル上げました(笑)。
     
    逆にその辺が初期の段階で整理されていると真ん中の3人は無茶振りしたり話の転がしで遊べるかなあと思います。
    -----------------------------------------------------------------
     
    3人の方は残り2人が埋まらなくても進めてください。スタート時間まで待っても埋まらない場合は心当たりの方に私から執筆交渉(回答リクエスト)させてもらいますので、宜しくお願いします。
  • id:meefla
    5人目希望(ボソッ)

    遅筆なので無理やり参加したいわけではありません。
  • id:alpinix
    meeflaさんお申し出ありがとうございます。
     
    できれば回答欄順に並んでほしいので4人目が埋まったときにすかさずエントリしていただけると助かります。
     
    ただ、5番目希望の方はなんとなく複数いるような星の知らせがあるので、ここでのご指名は避けておきます。原則は届け出順で。
  • id:goldwell
    あるぴにっくすさん
    せっかくリクエストいただいたのにすいません。
    今日は日中忙しく、帰りもちょっと遅くなったもので。

    でもまぁ錚々たる回答メンバーが集まったようなので、見ているだけでも楽しみですよ。
  • id:takejin
    次鋒ですね。
    OKです。
  • id:sokyo
    ぁそっか。ベストアンサーとればいいのかぁ♪
    順番の入れ替えってフクザツなことしなきゃいけないのかと心配しちゃいました。
    なんだ、カンタンなことですね☆

    …って、カンタンじゃねえし!汗
     
      *  *  
     
    たけじんさんあるぴにっくすさんありがとうございました。
    お話いまから考えます…。
    「か」から始まるお話を途中まで考えて、
    回答欄を上書きする感じでそれを投稿すればいいんですよね??
  • id:sokyo
    おまたせしましたー。
    だいじょうぶかなぁ…。(←どきどきしっぱなし)
  • id:takejin
    大丈夫大丈夫。充分な手ごたえです。
    次鋒って役割、難しいですね。SAX(中3)=息子の難しさがようやくわかった気がします。(剣道部の次鋒なのです)
    で、現在推敲中です。3本練ってますが、どれにしようかと…悩みどころです。
    sokyoさん、文体が素直なので書きやすいと言えば書きやすいんですが・・・

    で、肝心な事を。
    明日、出勤日でしかも残業の可能性があります。勤務中および帰宅途中では投稿できませんので、23時ごろになってしまうかもしれません。コメントにも書き込めないので、お察しいただくしかありません。23時頃でもよければ、明日書き込みます。
  • id:alpinix
    >>
    で、肝心な事を。
    明日、出勤日でしかも残業の可能性があります。勤務中および帰宅途中では投稿できませんので、23時ごろになってしまうかもしれません。コメントにも書き込めないので、お察しいただくしかありません。23時頃でもよければ、明日書き込みます。
    <<
    どのタイミングで書き出すかは中堅のgaryoさんにご判断お任せします。
  • id:takejin
    なんとか、投げ込める環境を見つけて書き込みました。
    ちょっとおとなしめですが、後の方々がどう料理するのか楽しみです。
    では、garyoさんよろしくお願いします。
  • id:garyo
    私も仕事の都合で7/25の21:00には書き込めないと思います。もう少し待って下さい。
  • id:garyo
    1時間20分ほどオーバーしましたが、取り急ぎアップしました。会社終わったのが9時だったんですorz
    後はグラン娘。さん、宜しくお願い致します。
  • id:grankoyama
    グラ娘。 2011/07/26 19:38:41
    回答リクエスト来ないし、回答リクエストできない。(しても履歴に残らない)
    と、それはさておき、garyoさんのあとを引継ぎ、meeflaさんへバトンを。
    全てを託します。大変でしょうけど頑張ってください。
  • id:meefla
    お星様が回答リクエストを運んでくれました。
    借り物競争のつもりでエントリーしたら、本格的な駅伝だった、という心境です。

    > No5. 7/26 21時~ 7/27 21時

    A楠時間と解釈して、明日の夜11時頃までには仕上げます。

    > 「ば」で始まる

    ここのコピペミスも訂正してくれないと、本当に「ば」で始めちゃいますよw
  • id:meefla
    「完結編・2時間スペシャル」という事で、2000字強です。
    拾い切れなかった伏線もあると思いますし、そもそもこんな結末にするつもりじゃなかったという向きもあるでしょう。
    ノルマの2倍書いたのでお許しを。


    楽しい企画を考えてくれた名プロデューサー、あるぴにっくすさんに感謝して筆を置きます。
  • id:alpinix
    皆さんありがとうございました。
     
    途中経過でコメント入れると観測効果が出たり、次のバトン者がやりにくいかなあと、控えてました。
     
    さいしょにエントリーいただいた5名様のIDを拝見して、一定レベル以上の内容は期待できていましたが、こうやって無事に繋がった状態は感慨ひとしおです。
     
    リニューアル後の人力の新機能をできる限り取り込む形で考えてみましたが、まだまだ試行錯誤すべきところはあるようで、ホストとしては回答者の方々の機転に助けられた感じです。感謝です。
     
    本日の書き込みが遅れ気味なのは、予定外の急な作業が舞い込み立て込んできているためで、明日の自動終了が怖いので一旦ここで配点させていただきます。

    落ち着いたところで、ベストアンサーと個々の感想をいれさせていただきたいと思いますので、ウォッチャーの方、各回答者の方の感想・ご意見などは随時コメント欄に追記いただければと思います。
  • id:takejin
    皆さまお疲れ様でした。
    伏線の拾い方すばらしいです、meeflaさま。
    結末を考えずに、松本零士的な伏線だけ撒き散らしをしてみたんですけど、回収してもらって良かったよかった。
    とりあえずは。またあとで、コメントします。
  • id:garyo
    愉しめました。
    sokyoさんには『目的』、たけじんさんには『対立』を入れてもらったので、私は対立をできるだけ煽ろうと思いました。
    力不足で、会話ばかりで描写が全然書けなかったのが残念です。
    グラン娘。さんには続きを何も考えず書いた『引き』を拾ってもらえて嬉しかったです。
    meeflaさんにはきっちり伏線を拾って解決をつけてもらって感謝です。
    さらに何か「それはまた別のお話」という引き(外伝?)もつけてもらって綺麗にまとめて頂いて有難うございました。
    青い服の人が対立(目的に対する障害)かと思ったのですが、
    3番手なので、小学生と学生の三角関係でちょっと遊んでみました(^^;)
  • id:sokyo
    いまさらながら、ベストアンサーありがとうございます☆
    (↑でも先月から気づいてた)
    予定調和でごめんなさい…o
     
    すかさずご講評とかいただけるのかなと思ってコメント待ってましたが、
    とはいえ、このままじゃ2011の夏の名残すらそろそろ店じまいですよー??涙
  • id:alpinix
    sokyoさん、ご指摘ありがとうございます。
    なんやかんやと後回しになっているうちに、抜けていました。
    そ、そのうちに・・・。
  • id:alpinix
     sokyoさんに指摘を受けるまで講評書くことをすっかり忘れてました。夏休みやらその後のバタバタやらで・・・すんません。改めて新鮮な気持ちで通しで読みなおしました。残暑どころか、柿食えば状態ですが、皆様お礼申し上げます。
     
    No.1 sokyoさん
    ベストアンサーを取得を義務付けられた状態で、トップバッターありがとうございました。実はもうちょっとおとなしい入り方をするのかなと想像していたので、"放射能"を文面に組み込んできた設定には驚きました。(猫を探す、という大人しい話が放射能マークで引きしめられています。個人的にはもう少し後の人を困らせる爆弾設定もあってもいいかなと思いましたが、後になればなんとでも言えますんで気にしないでください)
     
    ガジェットに放射能をストレートに入れると、どうしても全体が殺伐とした雰囲気になったと思うのですが、「猫の模様が危険物マーク」という抱き合わせガジェット手法(※1)により、暗さが消えていると思います(※1「セーラー服と機関銃」など間逆のガジェットを組み合わせることで暗さや陰湿さを帳消ししている)
     
    コメントで後出し指定した「トップバッターに求めること~目的と登場人物~」もしっかりと押さえていただいたと思います。

    引っ張るだけ引っ張って最後に読者をズッコケさせた「…いやいやいやさすがに小学生は圏外ですから!」はその後のバトンにも受け継がれる決まり文句のようになっていて、面白かったです。
    (ここまで年齢に関する記述が"敢えて"無い。カスミちゃんの年齢を主人公より上に想定した僕はやられました)
     
    No.2 たけじん さん
    順番変更に柔軟に対応いただきありがとうございました。いや悪いのは全部適当設定で質問を投入する質問者なんで勘弁してください。
    ダテナオトのくすぐりとか、諸所にたけじんさん色をまぜてはいますが、基本的にトップバッターの雰囲気をを踏襲した展開で、順番変わったことといい「sokyoさんとたけじんさんて同一人物なのか?」と感違いさせられました。それくらい、たけじんさんの記述パターンの幅が広い、ということだとは思いますが。多分この分ならたけじんさんはどこに入っても無難にまとめていただけたでしょう。逆に制約のないトップバッターも見てみたかったりします。
     
    「ナデシコジャパンみたいな青い服」は誰がどうやって回収するんだろう、という楽しみも入れてもらえました。今回最後がmeeflaさんだったのでその点は心配なかったですが、次回があれば「一人ひとつづつ、回収して欲しい伏線は太字表記にすること」といった条件設定があってもいいかなと感じました。5番目相当プレッシャーですが。
     
    No.3 garyoさん
    いきなりナオトクンの性格がどっかのイマジンに憑依されたかのように変異してますが、これぞ連作の醍醐味だと思います。登場させた人が「そんなつもりで書いたんじゃなかったけどそっちも有りだなあ」という驚きや解釈の変化を楽しめるのも連作の楽しみの一つですし。
     
    3番目なので遠慮されたのでしょうか、伏線の張り出しがほぽ最後の「前の小屋からカスミちゃんの悲鳴が聞こえてきた。」だけに思えるので、もう少し遊んでいただいても面白かったかな、と。(それともストーリー全体の恋愛小説への転換が大きな伏線だったのかも)
     
    No.4 グラン娘。さん
    かきつばたでのポテチデビュー以来、独特の台詞回しで楽しませていただいているグラン娘。さん。連作ですと、やはり他の方に合わせる分いつものテンションからは少し抑えた雰囲気ですが、オリジナル色もでていてよかたっと思います。
    なにより、猫を二匹に増やして話を混迷させたところ(読者に対して)、なでしこジャパンを回収しない上に返す刀で「漆黒の衣を纏った一人の老人」を登場させた悪魔な展開(しかも四番目)には何か降り立ったのかと思わせられました。
     
    猫を二匹に増やす展開にはさらに「CG」「親兄弟」への退路をバッサリ切って落とすという容赦の無さ。
     
    連作の4番目に相応しい内容だったと思います。
     
    No.5 meeflaさん
    最後はmeeflaさん、という安心感から、「ほぼ誰も伏線を回収しない放置っぷり」でここまでのネタ振りは十分だったかと思います。何度もかきつばたでお互いの作風を見ているところも大きかったと思います。最後にほぼ全部の伏線を回収してくださったmeeflaさんお疲れ様でした。謎解き風にするのかとおもいきやSFに持っていったのは字数の都合でしょうか。無理に1000文字程度と区切らなければよかたかなとも思いました。
     
    猫(?)は結局一匹も主人公の手元には残らない、という不思議でちょっと切ない展開と最後の締めは余韻があってよかったです。開催した甲斐がありました。2か月経過した後でも講評を書く気にさせてくれるほどに!
     
    ざっと読み返してみて、回収しきっていない伏線としては「主人公の彼女はいつできるのか」「カスミちゃんはどっちを選ぶのか」といった恋愛要素だけかなと思われますので、当初の想定を斜め上に外してくれた展開だったと思います。分量も適量ですし。逆に完成度が高すぎて、次がやりにくいと思わせられるほどに。
     
    次にやるとすれば「伏線のはる数」「ストーリに関わる縛りの導入」などがあるかなあと思いますが、そういう細かい技術的な要素以外は大変満足できる回答がそろったと思います。
     
    一応順番の都合上という大義名分をもってsokyoさんをBAにしましたが、(sokyoさん含め)皆さん全員に送りたかったなあと思わせられる内容でした。
     
    次誰か主催してくれる人が現れなければもう一回くらいやるかもしれません。その時は宜しくお願いします。

     
     
  • id:takejin
    同じような文体にしてしまったので、他の方の文体を封じてしまったかもしれませんね。
    でも、おもしろかった。
    有名な実験で、男女の連作の破綻というのがあって、
    女性は恋愛へ、男性は超SF大作大スペクタクルへという「かみ合わない小説」
    になってしまうという。あえて、そういう「かみ合わないバージョン」も書いてみたんですけど、私の美学に沿わない(そんな大層なものじゃねぇって)ので、単語をなげこむことにしました。
    いやぁ、伏線のまとめ方と放り投げかたを学ばせてもらいましたよ。
    また、機会が有ればお声を。
  • id:alpinix
    >女性は恋愛へ、男性は超SF大作大スペクタクルへという「かみ合わない小説」

    ああ、それなんか聞いたこと(少なくとも触りをどっかで目にした)記憶があります。
     
    連作はむかーし遊び半分、本気半分で仲間内でやったことがあったのですが、その楽しさが蘇ってきました。
  • id:sokyo
    あるぴにっくすさんこんばんは。
    講評ありがとうございます☆★
    相変わらずのあるぴにっくす節で理解できたりできなかったりするのですが(汗)、
    それも含めてコメントいただけるのってすごくうれしいです!
    抱き合わせガジェット手法…ですよねそうですよね!!←

    何やらたくさん書き慣れているらしいみなさんと違って、
    私ははてなに寄せる以外にほとんど小説的な文章は書かないのです。
    手練のみなさんがなにを考えながら文章を書くのか、知ることができて有意義です♪

    にしても、いつの間にかカスミちゃんがコウイチくん好き設定になっててびっくりー。
    >「そんなつもりで書いたんじゃなかったけどそっちも有りだなあ」
    ↑コレですコレ。
  • id:meefla
    あるぴにっくすさん、講評ありがとうございます。
    無理矢理アンカーに割り込んだ感がありましたが、参加して一番面白いのはアンカーだと思ってましたので。

    セルフ・ライナーノーツ。
    目標としては、
    1. 可能な限り多くの伏線を回収する。
    2. できれば、伏線を張った人の予想を裏切る方法で結末をつける。
    でした。
    SF 仕立てにしたのは字数ではなく、2. からです。

    「登場人物一覧」を作りながら、エンディングの構想をいくつか考えつつ、皆さんの投稿を待つ、というのをやってました。
    予想通り No.4 グラン娘。さんがそれなりに飛ばしてくれたので、対抗策として武藤博士にご登場願ったわけですが、回答投稿直前のエピソードを一つ。

    「あの……」
    「うわ、扶亜さん。どうしてこんな所に?」
    「脚本を読ませていただきました。ゲスト出演と聞いて期待していたのに、私の出番は一箇所だけですか?しかもぶつぶつ愚痴るだけ」
    「いや、その、キャスティングが急遽決まったもので」
    「私は構いませんが、私のファンの皆様がなんとおっしゃるか……」
    「そう言われましても、台本はほぼ完成してますし、今さら出番を増やすわけにも……。あれ?ここであなたに微笑んでもらうと、最初の『あとコウイチ、彼女つくれよ』も拾えちゃいますねー。エピローグをちょっと変えて、と。こんなんでどうでしょう?」

    再現フィルムなので脚色入ってますが、扶亜さんが降臨してエンディングが変わったのは本当です。
    武藤さん、恐るべし。
  • id:grankoyama
    グラ娘。 2011/09/18 23:54:05
    うわ! 降臨とか書かれてる! しかもアンカーさんのセルライまで!
    もはや前過ぎて書いた時の記憶残ってないし。

    >少し抑えた雰囲気 よかたっと思います
    一時は、私で99%終わらせるという悪巧みもあったのですが、それ以前にアイデアが浮かばず断念。
    結局丸投げ路線で。そういう引け目もあって。

    >他の方の文体を封じてしまった
    それほど、明らかな文体を持った方って実は居ないような。私も含めて。だから書きやすい第一回答の形に自然と収束していったんじゃなかろうか。。。

    まあ、遊び半分、期待半分で入れた漆黒の老人だったのですが、キレイに拾われて嬉しいやら
    ちょっと怖くなったり。皆さんが納得してくれたんならいいんですが。
    読んでて鳥肌が立ちそうになり、感激して鳴きそうになりました。

    わたしもエンディングは考えてたんですが
    (自分のも含めて伏線の回収なんて少しも思いつかなかったんですが)、
    それは、ちょっとホラーなファンタジー系でした。ストレートに終わらすのって逆に勇気がいるのかも。

    次こそは傍観者だ! いや、ほんと、自分の番以外が楽しくって。
    特に自分の番を終えてからが楽しかったので。
    次はもうちょっと皆さん”遊ぶ”でしょうし。いひひ。


    「いつの間にかなでしこJAPANのユニフォーム着せられててびっくりしました!」

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